「お(オ)」の博多・糸島弁
イラストで説明
1 | おいこくる |
【標準語】追い回す 【意味等】あちらこちらと追う、追いかけまわす、②「おいたくる」に同じ |
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2 | おいさん |
【標準語】おじさん 【意味等】①伯父さん(父母の兄、父母の姉の夫)、②叔父さん(父母の弟、父母の妹の夫、③小父さん(大人の男性の親しみを込めた呼び方)、④祖父、おじいさん、⑤中流以上の主婦、奥さん、⑥「おいしゃん」「おんしゃん」「おんじ」に同じ |
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3 | おいしゃん |
【標準語】おじさん 【意味等】「おいさん」「おいしゃん」「おんじ」に同じ |
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4 | おいたくる |
【標準語】追い回す 【意味等】「おいこくる」に同じ |
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5 | おいんげ |
【標準語】住職 【意味等】「いんげ」「おじゅっさん」に同じ |
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6 | おうちゃっか |
【標準語】横着だ 【意味等】①悪いと知りながらすべきことをしないこと、怠けること、②ずるいこと |
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7 | おうどう |
【標準語】大胆 【意味等】①図太く横着に構える様、②粗略、ぞんざい、③不注意、④「おうろう」「おおどう」「おおろう」に同じ |
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8 | おうどうもん |
【標準語】無法者、前科者 【意味等】道理に外れた乱暴者、横着者、前科者 【同義】おうろうもん、おおどうもん、おおろうもん、ふとうもん |
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9 | おうろう |
【標準語】大胆 【意味等】「おうどう」「おおどう」「おおろう」に同じ |
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10 | おうろうもん |
【標準語】無法者、前科者 【意味等】「おうどうもん」「おおどうもん」「おおろうもん」に同じ |
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10 | おえる |
【標準語】盛りが過ぎる、年ごろが過ぎる 【意味等】 ①歳を取る、老いる 《用例》「昔なアイドルやったばってん、もうオエちゃあ…今な渋か俳優やもん」 →「昔はアイドルだったけど、もう年を取り過ぎている…今は渋い俳優だもん」 ②野菜などの盛りが過ぎてかたくなる、花軸が伸びる 《用例》「温うなってきたけん、もうダイコンのおえ始めよう」 →「暖かくなってきたのでもうダイコンにとうが立ち始めている」 【参考等】古語:おゆ 【同義】おえる、とうのたつ |
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11 | おおかもん |
【標準語】幾らでも有る 【意味等】どれほどでもある、どこにもある、いくらでもある |
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12 | おおごと |
【標準語】一大事 【意味等】①大きな変事、②容易でないこと。大変やっかいなこと、③苦しいこと、大儀なこと、④たくさんなこと 【同義】おおごと、ふてえこと 【参考】 ・おお(大)+ごと(事)→大変なこと ・ふてえ(大きい)+こと(事)→大変なこと 【関連】「おおごと」を使った言葉 ・「おおごとまんきんたん」:一大事であることを茶化した言い方 【用例】「オオゴトばい、事務員さんの1億円も横領しとんなあ」 →「一大事だ、事務員さんが1億円も横領しているぞ」 |
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13 | おおじょうこく |
【標準語】往生する 【意味等】どうにもしようがなくなる、困り果ててしまう、閉口する |
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14 | おおじょうきりかえす |
【標準語】扱いに困る 【意味等】扱いに困る、「おうじょうきりかやす」に同じ |
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15 | おおじょうきりかやす |
【標準語】扱いに困る 【意味等】「おうじょうきりかえす」に同じ |
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16 | おおばちげーな |
【標準語】大雑把 【意味等】さなことにこだわらないさま、おおまか、「おおばんげな」「おおまん」に同じ |
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17 | おおばんげなか |
【標準語】大雑把 【意味等】「おおばちげーな」「おおまん」に同じ |
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18 | おおまん |
【標準語】大雑把 【意味等】さなことにこだわらないさま、おおまか、「おおばんげなか」「おおまん」に同じ |
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19 | おおどう |
【標準語】大胆 【意味等】「おうどう」「おうろう」「おおろう」に同じ |
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20 | おおどうもん |
【標準語】無法者、前科者 【意味等】「おうどうもん」「おうろうもん」「おおろうもん」に同じ |
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21 | おおろう |
【標準語】大胆 【意味等】「おうどう」「おうろう」「おおどう」に同じ |
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22 | おおろうもん |
【標準語】無法者、前科者 【意味等】「おうどうもん」「おうろうもん」「おうろうもん」に同じ |
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23 | おかあしか |
【標準語】こっけい、恥ずかしい、つまらない 【意味等】①こっけい、笑いたくなる、②決まりが悪い、ばつが悪い、恥ずかしい、③つまらない、粗末な、④「おかしか」に同じ |
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24 | おかがみ |
【標準語】鏡餅、お供え 【意味等】正月などに飾る「鏡餅」、「おかさね」「おかざり」に同じ |
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25 | おかさね |
【標準語】鏡餅、お供え 【意味等】「おかがみ」「おかざり」に同じ |
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26 | おかざり |
【標準語】鏡餅、お供え 【意味等】「おかがみ」「おかさね」に同じ |
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27 | おかしか |
【標準語】こっけい、恥ずかしい、つまらない 【意味等】「おかあしか」に同じ |
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28 | おかしかろうもん |
【標準語】おかしいだろ 【意味等】おかしいだろ、理に合わないだろ |
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29 | おかしゅうして |
【標準語】おかしくて 【意味等】おかしくて、恥ずかしくて |
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30 | おかっさいする |
【標準語】恥ずかしがる 【意味等】恥ずかしがる、きまり悪く思う、はにかむ |
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31 | オガマナトウサン |
【標準語】カマキリ 【意味等】カマキリ科の昆虫、「オガンチョロ」「オガメ」「カマキッチョ」「カマギッチョ」に同じ |
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32 | オガメ |
【標準語】カマキリ 【意味等】「オガマナトウサン」「オガンチョロ」「カマキッチョ」「カマギッチョ」に同じ |
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33 | オガンチョロ |
【標準語】カマキリ 【意味等】「オガマナトウサン」「オガメ」「カマキッチョ」「カマギッチョ」に同じ |
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34 | おきゃがり |
【標準語】達磨(だるま) 【意味等】張り子の達磨(底を重して倒してもすぐ起きるように作ったもの)、「おきゃがりこぶし」に同じ |
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35 | おきゃがりこぶし |
【標準語】達磨(だるま) 【意味等】「おきゃがり」に同じ |
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36 | おごらるる |
【標準語】怒られる 【意味等】よくないことなどをしたとき荒い声で戒められること、小言を言われる、叱られる、「がらるる」に同じ |
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37 | おごる |
【標準語】叱る、ふるまう 【意味等】①よくないことなどをしたとき荒い声で戒めること、②飲食などを振る舞うこと、相手の飲食費をこちらで支払うこと |
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38 | おじゅっさん |
【標準語】住持 【意味等】僧侶、坊さん、「いんげ」「おいんげ」に同じ |
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39 | おずむ |
【標準語】目覚める 【意味等】①眠りから覚める、目を覚ます、②ひるむ、恐れる、③「おぞむ」に同じ |
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40 | おぞうどる |
【標準語】目覚めている 【意味等】目を覚ましていること、眠りから覚めていること |
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41 | おそがい |
【標準語】恐ろしい 【意味等】「えずい」「えずか」「おとろしか」に同じ |
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42 | おぞぶる |
【標準語】寒さに震える 【意味等】「うずぶろう」に同じ |
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43 | おぞぶりあがる |
【標準語】寒さに震える 【意味等】「うずぶろう」に同じ |
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44 | おぞまかす |
【標準語】起こす 【意味等】目を覚まさせる |
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45 | おぞむ |
【標準語】目覚める 【意味等】「おずむ」に同じ |
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46 | おっか |
【標準語】大きい(児童語) 【意味等】①物の形などが大きい、②年上 |
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47 | おっかあんちゃん |
【標準語】一番上の兄、大きい兄さん(児童語) 【意味等】最年長の兄、長男、「おっかんちゃん」に同じ |
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48 | おっかねえちゃん、おっかあねしゃん |
【標準語】一番上の姉、大きい姉さん(児童語) 【意味等】最年長の姉、長女 |
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49 | おっかんちゃん |
【標準語】一番上の兄、大きい兄さん(児童語) 【意味等】「おっかあんちゃん」に同じ |
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50 | おっせこっせ |
【標準語】とやかく 【意味等】あれこれと、いろいろと。かれこれと、押したり引いたり、なんとかかんとか、「おっせしこっせし」「おっせしがっせし」に同じ |
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51 | おっせこっせする |
【標準語】ああかこうかする 【意味等】物事を決めかねて、あれこれとすること、バタバタする |
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52 | おっせしがっせし |
【標準語】とやかく 【意味等】「おっせこっせ」「おっせしこっせし」に同じ |
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53 | おっせしこっせし |
【標準語】とやかく 【意味等】「おっせこっせ」「おっせしがっせし」に同じ |
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54 | おっぺしゃん |
【標準語】不美人、不細工、醜女 【意味等】①醜婦、醜い娘、醜い婦人、②遊女、③幼い女の子 |
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55 | おとこし |
【標準語】下男、夫、男たち 【意味等】①男性の雇い人、主に農家などに雇われて農作業や雑事をする、②妻が自分の夫のことを言う言葉、③男たち、男衆、【対義】おなごし |
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56 | おともこそもなか |
【標準語】おとさたがない 【意味等】「おともこともなか」に同じ |
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57 | おともこともなか |
【標準語】おとさたがない 【意味等】訪れなし、便りがない、音信不通、「おともこそもなか」に同じ |
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58 | おとろしか |
【標準語】恐ろしい、面倒くさい 【意味等】①「えずい」「えずか」「おそがい」に同じ、②うるさい、面倒くさい |
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59 | おなご |
【標準語】女、妻 【意味等】①女子、女性、婦人、女人、②自分の妻のことを言う、【用例】うちのオナゴ→私の妻、③酌婦、④女郎、⑤下女、女中 |
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60 | おなごかい |
【標準語】女郎買い 【意味等】遊女をあげて遊興すること |
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61 | おなごし |
【標準語】下女、妻、女たち 【意味等】①女性の雇い人、住み込みで火事などを手伝う女子、お手伝いさん、女中、②夫が自分の妻のことを言う言葉、③女たち、女衆、【対義】おとこし |
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62 | おなごだいしょう |
【標準語】かかあ天下 【意味等】妻が夫よりも権力を持ち、一家を自由に支配すること |
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63 | おなごのくさったごたる |
【標準語】ねちねちした性格の男、なよなよした男性 【意味等】何事もテキパキせず、しつこくおもむろに話しなどを進めていく男性 |
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64 | おなべふ |
【標準語】おなべふ(手遊び歌) 【意味等】「お・な・べ・ふ」と繰り返し言いながら、相手の手首から肘の内側までを、人差し指と親指で輪を作って一指分ずつ交互に握りながら登っていく。その手首からの距離で[お:お利口、な:泣きべす、べ:勉強家、ふ:不良]を決めるという単純な遊び |
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65 | おばしゃん |
【標準語】伯母さん、叔母さん、小母さん 【意味等】①伯母さん(父母の姉、父母の兄の妻)、②叔母さん(父母の妹、父母の弟の妻、③おばさん、大人の女性の親しみを込めた呼び方)、「おぼさん」に同じ |
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66 | おぼさん |
【標準語】伯母さん、叔母さん、小母さん 【意味等】「おばしゃん」に同じ |
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67 | おまい |
【標準語】お前 【意味等】対称の人代名詞(同等以下に使う) 【対義語】おい、おどまあ、おどん、おり |
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68 | おまいがい |
【標準語】お前の家 【意味等】お前の家、お前の家庭、{おまえんがい」に同じ 【参考等】「がい」は方位や方向を表す「方(かた)」から転じ、家や家庭を意味する |
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69 | おまいどまあ |
【標準語】お前どもは 【意味等】人を叱責するときに言う語(同等以下に使う) |
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70 | おまいんがい |
【標準語】お前の家 【意味等】「おまえがい」に同じ |
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71 | おめく |
【標準語】叫ぶ、わめく 【意味等】①高く鋭い声を発する、大声を出す、②大声で泣く、③鳥などが鳴く、「おらぶ」に同じ |
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72 | おらぶ |
【標準語】叫ぶ 【意味等】「おめく」に同じ |
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73 | おりたえる |
【標準語】狼狽する、あわてる、うろたえる 【意味等】あわてふためくこと、うろたえ騒ぐこと 【同義】おりたえる、おろたえる、とちめんぼう振る |
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74 | おりやう |
【標準語】折り合う、調整がつく、快方に向かう、放蕩をやめる、よりを戻す 【意味等】①協議が整うこと、①重かった病気がよくなってくること、②酒や女におぼれて悪かった身持ちを改めること、③もとどおりにする、もとの関係に戻す |
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75 | おりようとる |
【標準語】落ち着いている 【意味等】あわてずにゆっくり構えている |
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76 | おろ~ |
【標準語】大して~ない 【意味等】不十分にという意味を添え接頭語のように使う、【使用例】おろ覚える→大して覚えてない、おろ見える→よく見えない |
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77 | おろい |
【標準語】よくない 【意味等】立派でない、粗悪、悪い、「おろよい」に同じ |
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78 | おろたえる |
【標準語】狼狽する、あわてる、うろたえる 【意味等】「おりたえる」に同じ |
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79 | おろたえかえる |
【標準語】慌てふためく 【意味等】うろたえてしまう、非常にまごつく |
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80 | おろたえもん |
【標準語】慌て者 【意味等】落ち着きのない人、そそっかしい人 |
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81 | おろよか |
【標準語】よくない 【意味等】「おろい」に同じ |
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82 | おんじ |
【標準語】おじさん 【意味等】「おいさん」「おいしゃん」「おんしゃん」に同じ |
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83 | おんしゃん |
【標準語】おじさん 【意味等】「おいさん」「おいしゃん」「おんじ」に同じ |
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84 | おんばく |
【標準語】大胆 【意味等】①大胆で敵を敵とも思わない様、物事に動じない様、②誇大、ほら、③横着、わんぱく、④憎まれ口、⑤広大なこと、⑥臆病、無気力 |
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85 | おんばくもん |
【標準語】大胆な者、豪気者 【意味等】①ものごとを恐れない者、事に動じない者、②見栄を張る者 |
そのほかの博多・糸島弁(イラスト説明なし)
1 | おい |
【標準語】俺 【意味等】(主として男が)同輩や年下の人に対して使う自称の人代名詞、「おどまあ」「おどん」「おり」に同じ |
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2 | おいうつ |
【標準語】追い銭を払う 【意味等】交換するとき物の劣るほうの者が金を支払うこと |
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3 | おいかけ |
【標準語】鎌を掛ける 【意味等】①相手に本当のことを言わせるために巧みに誘いをかける、②おだてる |
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4 | おいご |
【標準語】甥 【意味等】自分の兄弟、姉妹から生まれた男の子 |
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5 | おいしお |
【標準語】追潮 【意味等】舟に従って流れる潮 |
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6 | おいぞうさま |
【標準語】お地蔵様 【意味等】子供の守護者として信仰されている石仏(地蔵) |
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7 | おいたおいた |
【標準語】さっさと 【意味等】急ぐさま、急かすことば 【用例等】オイタオイタ、早よ行きない→さあさあ、早く行きなさい |
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8 | おいだし |
【標準語】興行 【意味等】①演芸やスポーツなどを入場料を取って客に見物させること、またその催し物、②興行物の終わること(追い出し芝居:最終幕の芝居)、③暁の鐘、④田舎から出てきたばかりの者 |
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9 | おいたりひいたり |
【標準語】田の草取り器 【意味等】3回目の田の草取り作業に使用する農具 【参考】竹・木製で鉄の爪を生やしたもので、押したり引いたりして使う 【同義】おいたりひいたり、おしたくり、たのくさおし、はったんどり |
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10 | おいでなざいまっせえ |
【標準語】よくおいでなさいました 【意味等】尋ねてきた人に対する歓迎の心を表す挨拶のことば |
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11 | おいど |
【標準語】お尻 【意味等】腰の後下部で肉が豊かについている所、お尻、いさらい、いしき、けつ |
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12 | おいばなし |
【標準語】放し飼い 【意味等】家畜をつながないで飼うこと、野飼い、放ち飼い |
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13 | おいもん |
【標準語】負紐 【意味等】おんぶ紐、「いいつけおび」「おっぽ」に同じ |
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14 | オイランバナ |
【標準語】風蝶草、クレオメ 【意味等】フウチョウソウ科フウチョウソウ属の一年草。茎は高さ30~90cmで直立し、全体に粘毛を密生する(西インド原産) |
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15 | おいれもん |
【標準語】見世物 【意味等】珍しい物、演芸、奇術などを入場料を取って見せる興行物 |
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16 | おう |
【標準語】合う 【意味等】一致する 【用例等】気のおうとう→気が合っている |
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17 | おうけ |
【標準語】持ち、値打ち 【意味等】①物の消費に耐える度合、②物事をしただけの値打ち・甲斐、 【用例①】この蚊取り線香はオウケのなか→この蚊取り線香はモチが悪い 【用例②】あの子は育てオウケのあった→あの子は育て甲斐があった |
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18 | おうっさま |
【標準語】田の神祭り 【意味等】「うしさま」に同じ |
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19 | おうで |
【標準語】俵などを編む 【意味等】俵などを編むこと |
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20 | おえすける |
【標準語】食べる時期が過ぎる 【意味等】野菜や海藻などの食べ頃が過ぎてかたくまずくなること 【参考等】古語:おいすげ |
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21 | おえやせん |
【標準語】仕方が無い 【意味等】しょうがない |
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23 | おおあみや |
【標準語】網元 【意味等】漁師の親方、漁船や魚網を所有して漁師を使って漁業をする人、網主 |
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24 | おおいい |
【標準語】大束 【意味等】稲の小束をいくつかまとめて大束にすること(多くを結わえること) |
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25 | おお、おお |
【標準語】そうだそうだ 【意味等】大いに納得したときに発する声 |
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26 | おおかたの |
【標準語】疎遠な 【意味等】親しみが薄れること、遠ざかってなじみがなくなること |
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27 | おおかん |
【標準語】街道 【意味等】大通り、道筋、ちまた。 |
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28 | おおきに |
【標準語】ありがとう 【意味等】①感謝して礼を言う時のことば、ありがとう、②はなはだ、非常に、まことに |
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29 | おおぎももち |
【標準語】大胆者 【意味等】大胆な人、胆の太い人、「きもちゃん」に同じ |
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30 | おおけのある |
【標準語】多目にある 【意味等】量が多い、多目にある |
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31 | おおごや |
【標準語】籾小屋 【意味等】大きな引き戸のある、籾などを貯蔵する小屋 |
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32 | おおざるのへこいたごと |
【標準語】素知らぬ顔 【意味等】素知らぬ顔 |
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33 | おおぜまち |
【標準語】区画の広い田 【意味等】自分が所有する田の中で最も広いもの |
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34 | おおせる |
【標準語】果たす 【意味等】果たす、貫徹する 【用例等】牧のうどんのスペシャルうどんば3杯、食いおおせたやねェ→牧のうどんのスペシャルうどんを3杯、食べきったぞ |
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35 | おおそ |
【標準語】遅く 【意味等】遅く、遅れて、夜おそく 【用例等】九大い通んなったげな。おおそまで勉強しよんなったもん→九州大学に合格したそうだ。遅くまで勉強されてありましたから |
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36 | おおぞやか |
【標準語】大様 【意味等】落ち着いて小さな事にこせこせしない様、ゆったりとおおらかな様 |
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37 | おおつり |
【標準語】返礼 【意味等】贈り物のお返し |
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38 | おおち |
【標準語】大形の運搬用わらかご 【意味等】牛の背の左右に取り付けた木枠に下げる四角いわらかご(底が閉開でき、土や肥料の運搬に使う…最近は見なくなった) |
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39 | おおづけ |
【標準語】嵐 【意味等】①激しい風、暴風、②激しい雨風、暴風雨 |
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40 | おおてぼ |
【標準語】大形の竹かご 【意味等】蚕の餌になる桑の葉などの採取に使う竹かご |
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41 | おおとぐち |
【標準語】大戸 【意味等】表入り口の戸(平常はくぐり戸から出入りするが、必要に応じて大戸が全部開放できる) |
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42 | オオネギ |
【標準語】ねぎ 【意味等】ネギ(ユリ科の多年生草) |
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43 | おおばち |
【標準語】大ぼら吹き、大風呂敷 【意味等】①実現しそうにないことを言うこと、ほらをふく、大風呂敷を広げる、②大げさ、大変に |
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44 | おおはば |
【標準語】大っぴら 【意味等】人目をはばからない様。公然とする様、「おはば」に同じ |
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45 | おおばらかかえる |
【標準語】稲の結実 【意味等】稲の穂が実を結ぶこと、実が入ること |
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46 | おおはんぎり |
【標準語】大桶 【意味等】大形の桶(木製筒形の容器) |
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47 | おおめっそう |
【標準語】目分量 【意味等】目で見ておおよその度合をはかること 【同義】おおめっそう、めっそう、めじきり 【参考】おお(おおかた?)+めっそう(目測(めっそく)の音変異)→おおかたの目測 【用例】「オオメッソウばってん…あのおいしゃんの釣んなった鯛な、80cmなあろうごたあ」 →「おおかたの目測だけど…あの小父さんが釣った鯛は、80cmはありそうだ」 |
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48 | おか |
【標準語】陸地、農村 【意味等】①陸上、②農業を生活基盤とする村落(漁村の人が農村に対して使う) |
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49 | おかえにん |
【標準語】給仕 【意味等】飲食の世話をする人 |
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50 | おかじょう |
【標準語】釣銭、かえし 【意味等】お釣りの丁寧語、「かじょう」に同じ |
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51 | おかず |
【標準語】漁の分け前 【意味等】賃金のかわりに獲れた魚をもらうこと |
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52 | おかべ |
【標準語】神事の料理 【意味等】10月17日の神事にイワシとおからで作る料理(風習) |
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53 | おかまおこす |
【標準語】ツキが回ってくる 【意味等】良いことが起こる、運が向いてくる |
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54 | おかまにゃあにゃあ |
【標準語】すすけ顔 【意味等】団を取るためにかまどに入ってススなどで薄汚れた猫から転じて顔などがすすけて汚れている様を言う、薄汚れている |
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55 | おがみさん |
【標準語】祈祷師 【意味等】祈祷したり神意を伺ったりする人 |
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56 | おかわ |
【標準語】便器 【意味等】おまる、御厠(おかわや)の略 |
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57 | おき |
【標準語】炭火 【意味等】①火勢が盛んで赤く熱した炭火、おこし火、②薪が燃えたあとの赤くなったもの |
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58 | おき |
【標準語】漁場 【意味等】漁業権を持っている水域、魚場、【用例】父ちゃんな今、オキに出とううしゃあ→父ちゃんは今、漁場に出ています、【参考】オキムカエ:漁船の帰港を迎えにいくこと |
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59 | おきあがり |
【標準語】酒盛 【意味等】漁を終えて上陸し、船元で酒を酌み交わすこと |
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60 | おきあげ |
【標準語】押絵 【意味等】花鳥や人物などの型紙に綿を敷いて高低をつけ、これを色々な美しい布で包んで羽子板などに貼り付けたもの |
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61 | おきうと |
【標準語】おきうと、おきゅうと 【意味等】福岡の郷土料理、さらしたエゴノリを煮た汁を冷まし固めたもの(しょうゆや酢、おろししょうが、削り節などをかけて食べる)、「おきゅうと」に同じ |
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62 | おきかき |
【標準語】十能 【意味等】小型のスコップ様の火をすくう道具、「おきすくい」に同じ |
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63 | おきすくい |
【標準語】おきすくい 【意味等】「おきかき」に同じ |
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64 | おきのる |
【標準語】掛け買い 【意味等】掛けで買うこと、掛け、代金を後払いにして品物を受け取ること |
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65 | おきばこ |
【標準語】漁具の道具箱 【意味等】漁師が漁具を入れて船中に携帯する木箱(「沖箱」のこと) |
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66 | おきばこ |
【標準語】漁具の道具箱 【意味等】漁師が漁具を入れて船中に携帯する木箱。「沖箱」の意 |
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67 | おきゅうと |
【標準語】おきうと、おきゅうと 【意味等】福岡の郷土料理、「おきうと」に同じ |
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68 | オキュウトグサ |
【標準語】恵胡海苔(エゴノリ):海藻 【意味等】イギス科の有用紅藻、福岡の郷土料理「おきゅうと」の原料 |
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69 | おきゃくさん |
【標準語】月経 【意味等】生理、つきやく、つきのさわり、つきのめぐり、つきのもの |
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70 | おきらかす |
【標準語】火を起こす 【意味等】炭に火をつける、火気を盛んにする |
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71 | おくしださん |
【標準語】櫛田神社 【意味等】博多の総鎮守、博多祇園山笠は櫛田神社への奉納神事 |
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72 | おくど |
【標準語】土間の物置場 【意味等】土間の俵などを積んで置く場所、「おくろ」に同じ |
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73 | オクトオシ |
【標準語】ヒメシバ 【意味等】イネ科の一年生草木 |
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74 | おくろ |
【標準語】土間の物置場 【意味等】「オクロ」に同じ |
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75 | おくやみ |
【標準語】弔問 【意味等】葬儀など、遺族を訪問して悔やみを言うこと |
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76 | おくんち |
【標準語】秋祭り 【意味等】秋に行われる祭り、主に新殻の収穫を感謝する祭り、「くんち」に同じ |
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77 | おけ |
【標準語】~がいがある 【意味等】質や量の価値がある、【用例】牧のうどんな食べおけのあるばな→牧のうどんは食べがいがあるぞ |
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78 | おげ |
【標準語】詐欺 【意味等】①嘘を言って騙すこと、故意に事実を偽ったり隠したりして他人を陥れる不法行為、②山師の類、③詐欺師、④偽物、にせもの、⑤欲張り者、⑥乞食、浮浪者、無頼漢、⑦嘘、ほら |
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79 | おこうさん |
【標準語】お利口さん 【意味等】①賢いこと、②ものわかりのよい子供、利発な子供、③「おたからさん」に同じ |
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80 | おごく |
【標準語】御供(ごくう) 【意味等】①神仏に供える飯や餅などのこと、供物、②神事や吉事の赤飯など、③穀物の尊称、「おみごく」に同じ |
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81 | おこくら |
【標準語】祠(ほこら) 【意味等】小さな社・神殿(小蔵)、叢祠(そうし)、神棚 |
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82 | おこげ |
【標準語】つんだ麻を入れる桶 【意味等】績(つ)んだ麻を入れるヒノキの曲げ物、おうみかけ、「おぼけ」に同じ |
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83 | おこつる |
【標準語】からかう 【意味等】 ①戯れる、なぶってもてあそぶ、②それとなく要求する、③騙す、誘う、おびき出す、④「おちょくる」に同じ |
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84 | おこなう |
【標準語】いじめる、商売する 【意味等】①(弱い者を)わざと苦しめ困らせる、②商売をする |
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85 | おこんいろ |
【標準語】黄色 【意味等】ウコン色(ショウガ科の多年草木) |
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86 | おこんぶくろ |
【標準語】お寺など用の米袋 【意味等】寺または葬家へ贈る米の袋 |
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87 | おさ |
【標準語】魚のエラ 【意味等】魚の呼吸器 |
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88 | おざ |
【標準語】お寺の法座・説教 【意味等】寺(浄土真宗)での説教(尊敬語) |
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89 | おさえ |
【標準語】面舵(おもかじ:漁業用語) 【意味等】船の進行方向に対し右へ船首を向けるための操舵 【対義】ひかえ:取舵(左に船首を向けるための操舵:とりかじ)のこと |
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90 | おさら |
【標準語】お手玉、お手玉の掛け声 【意味等】①お手玉遊びの掛け声(床上遊戯の唱えことば)、②お手玉、「おじゃみ」「おちゃみじゃくら」に同じ |
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91 | おさんせん |
【標準語】お賽銭 【意味等】神社仏閣のお賽銭 |
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92 | おし |
【標準語】主 【意味等】君、汝、おまえ、「にし」に同じ |
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93 | おしおい |
【標準語】神前の砂浜 【意味等】神社に奉納する砂、清め、清めに使う真砂、 【参考等】おしおい取り:奉納用の砂を取りに行く |
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94 | おしおる |
【標準語】手折る 【意味等】草花や枝を道具を使わずに手で折り取ること |
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95 | おしきせがましゅう |
【標準語】押しつけがましく 【意味等】型どうりに事が行われるように、またそうするように助言したりすること |
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96 | おしこくる |
【標準語】押し揉む 【意味等】押し合わせて揉む、手のひらで揉み合わせる |
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97 | おしこみ |
【標準語】押入れ、強盗 【意味等】①押入れ、ふすまなどで仕切って家財や寝具などを収納する所、②強盗 |
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98 | おしごろ |
【標準語】言葉が話せない人、雌のセミ 【意味等】①発声器官には異常がないが聴覚を失っているため、言葉を話せない人。②メスのセミ、「おしごろう」「おっしゃん」に同じ |
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99 | おしごろう |
【標準語】言葉が話せない人、雌のセミ 【意味等】「おしごろ」「おっしゃん」に同じ |
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100 | おしたくり |
【標準語】田の草取り器 【意味等】「おいたりひいたり」に同じ |
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101 | おしたじ |
【標準語】汁、つゆ 【意味等】うどん、そば、そうめんなどの汁、、【同義】おしたじ、したじ、すめ |
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102 | おしっおしっ |
【標準語】行け行け(犬への掛け声) 【意味等】闘犬で、犬をけしかける時の掛け声 |
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103 | おじゃま |
【標準語】ご馳走 【意味等】ふるまい、もてなし、供応 |
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104 | おじゃまいなる |
【標準語】ご馳走になる 【意味等】ふるまってもらう、おもてなしを受ける |
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105 | おじゃみ |
【標準語】お手玉 【意味等】「おさら」「おちゃみじゃくら」に同じ |
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106 | オジュズ |
【標準語】ジュズダマ 【意味等】イネ科の大形多年草 |
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107 | おじょうもん |
【標準語】娘 【意味等】未婚の若い女、少女、おとめ、おじょうさん、「じょうもん」に同じ |
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108 | おしょる |
【標準語】押し折る 【意味等】おさえて折る、押し曲げて折る |
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109 | おしらおとこ |
【標準語】作男(さくおとこ) 【意味等】雇われて田畑を耕作する者 |
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110 | おじる |
【標準語】降りる、ねだる 【意味等】①高い所から低い所へ移る、下る、下がる、乗り物から降りる、「おれる」に同じ、②ねだる |
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111 | おすべり |
【標準語】ござ 【意味等】ござの敷物(薄べり) |
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112 | おすまし |
【標準語】澄まし汁 【意味等】吸い物、魚鳥の肉や野菜などを材料にしょうゆと塩で調味した汁 |
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113 | おすわい |
【標準語】酢の物 【意味等】酢の和え物 |
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114 | おせ |
【標準語】大人 【意味等】①十分に成長した人、一人前になった人、②ませている子供、おませ |
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115 | おぜちぎゃく |
【標準語】正月に親族を祝う宴、御節客 【意味等】親族を招いて祝う正月の宴会 |
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116 | おぜんすわり |
【標準語】子供の祝、正座 【意味等】①3歳の11月15日に鶴亀が描かれ高膳に食器をそろえて初めて食事をさせて祝う行事、②正座 |
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117 | おそ |
【標準語】不十分(接頭語) 【意味等】不十分な状態(中途の意) 【用例等】オソ煮え→生煮え、オソ乾き→生乾き 【類義語】おろ |
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118 | おぞ |
【標準語】雄 【意味等】動物(けもの)の雄、「おっちょう」に同じ |
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119 | おそえる |
【標準語】教える 【意味等】教える 【用例等】うちがおそえちゃあ→私が教えてあげる |
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120 | おそそりあげる |
【標準語】真綿に包む 【意味等】品物を大事にして慎重に扱うこと |
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121 | おそもん |
【標準語】晩稲(ばんとう) 【意味等】時期が遅く成熟する稲 |
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122 | おそわるる |
【標準語】襲われる,怖い夢を見る 【意味等】夢の中で怖い目にあう、うなされる |
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123 | オダイシサマイモ |
【標準語】ジャガイモ 【意味等】ジャガイモ、お大師様(空海)芋、ナス科の多年草 |
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124 | おたからさん |
【標準語】可愛がられる子供、お利口さん 【意味等】①可愛がられる子供、②小児をほめて言うことば、「おこうさん」に同じ |
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125 | おたんちん |
【標準語】ばかもの 【意味等】叱責の言葉 【用例等】この、おたんちんが!→この、馬鹿者が! |
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126 | おちかえる |
【標準語】ぶり返す、病の再発 【意味等】病気や症状などがぶり返すこと |
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127 | おちこみ |
【標準語】窪地 【意味等】①窪んだ土地、周囲より低く下がっている土地、②淵が早瀬に変わる場所、③滝つぼ、④相場が下がったどん底 |
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128 | おちゃ |
【標準語】結納、休息 【意味等】①婚約のしるしとして行う結納、②お茶休憩 |
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129 | おちゃじょうけ |
【標準語】お茶請け 【意味等】茶を飲むときに添えて食べる菓子や香の物、茶菓子、点心 |
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130 | おちゃだし |
【標準語】急須、客事の給仕 【意味等】①茶葉を煎じ出すのに使う陶磁製や金属製の道具、②茶出し、給仕 |
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131 | おちゃっぴい |
【標準語】おてんば娘 【意味等】おてんば娘 |
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132 | おちゃのこ |
【標準語】朝食 【意味等】①朝食、「あさあがり」「あさのこ」に同じ、②間食、③小さな餅、④餅類、⑤香尊返し、⑥手軽 |
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133 | おちゃのこさいさい |
【標準語】朝飯前 【意味等】物事をするのが容易いこと 【参考等】朝飯前の短時間でもできるという意味 |
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134 | おちゃのみ |
【標準語】お祝い、披露宴 【意味等】結納や結婚式(披露宴)などの祝い事、「おちゃわかし」に同じ |
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135 | おちゃひく |
【標準語】徒労 【意味等】無益な労苦、むだぼねおり、骨折り損 |
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136 | おちゃもだしまっせんで |
【標準語】何の愛想も無く、何のもてなしもなく 【意味等】来客など送り出すときの、もてなしをしなかったという意を含むあいさつ |
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137 | おちょうなみ |
【標準語】一人前、人並み、悪党ぶること 【意味等】①大人並み、一丁前(丁は成人男性の意)、②悪党ぶる、前科者(御帳は江戸時代の犯科帳) |
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138 | おちょくる |
【標準語】からかう 【意味等】「おこつる」に同じ |
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139 | おちょぼぐち |
【標準語】小さな口 【意味等】小さな口(「ちょぼ」は小さいの意) |
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140 | おちゃみじゃくら |
【標準語】お手玉 【意味等】「おさら」「おじゃみ」に同じ |
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141 | おちる |
【標準語】移す 【意味等】飯を釜から飯櫃にうつすこと |
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142 | おちん |
【標準語】駄賃 【意味等】子供の遣いなどのお礼に渡す、お金やお菓子 |
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143 | おっかしゃん |
【標準語】おかあさん(児童語) 【意味等】母の敬語 |
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144 | おっしゃん |
【標準語】言葉が話せない人 【意味等】「おしごろ」「おしごろう」に同じ |
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145 | おったぼう |
【標準語】街娼 【意味等】夜、街頭に出て客を誘う売春婦 |
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146 | オッチキチン |
【標準語】セキレイ 【意味等】セキレイ科の鳥類 |
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147 | おっちょう |
【標準語】雄、大きなもの 【意味等】オス、動物の雄、「おぞ」に同じ【対義】めっちょう(メス) |
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148 | おっとこまかせ |
【標準語】ふたつ返事で 【意味等】ふたつ返事で、すぐに引き受ける様子 |
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149 | おっぱい |
【標準語】いっぱい 【意味等】たくさん |
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150 | おっぱん |
【標準語】仏前に供える御飯 |
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151 | おっぱんさま |
【標準語】仏前に供える御飯 【意味等】「おっぱん」に同じ |
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152 | おっぽ |
【標準語】負紐 【意味等】おんぶ紐、「いいつけおび」「おいもん」に同じ |
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153 | おつぼ |
【標準語】お庭 【意味等】屋敷内に草木などを植え、泉水、庭石を設けるなどした場所 |
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154 | おつり |
【標準語】お移り 【意味等】物をもらったとき、返礼としてその容器に入れて返す品(昔の風習) |
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155 | おてこぼり |
【標準語】穴ぼこ |
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156 | おてしお |
【標準語】小皿、手塩皿 【意味等】小さい皿、香の物などを盛る皿、不浄を払うために塩を盛る皿 【同義】おてしお、おてしょう 【用例】「刺身ば食うけん、オテシオと醤油とワサビば、こっつぁい取っちゃんしゃい」 →「刺身を食べるので、小皿と醤油とワサビを、こっちに取ってちょうだい」 |
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157 | おてしょう |
【標準語】小皿、手塩皿 【意味等】「おてしお」に同じ |
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158 | おてつき |
【標準語】失敗、雑煮 【意味等】①おはじき遊びなどでの失敗、②結婚式の披露宴に出る雑煮、③供応の本膳の前に出す食物、④婚礼の時に相手方の仲人の家へ立ち寄って茶や酒を飲むこと、⑤嫁が婚家に着くとすぐに茶の間でおはぎを食べること |
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159 | おててこてん |
【標準語】きやすく 【意味等】簡単なこと、おででこ(人形の一種)を使う見せ物のお囃子の音 |
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160 | おてる |
【標準語】落ちる、落第する 【意味等】落ちること |
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161 | おてんとさん |
【標準語】太陽 【意味等】お日様、お天道さん |
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162 | おと |
【標準語】末っ子 【意味等】子どもの中で最後に生まれた人、【同義】おと、おとご、おとぼ。おとぼう、しりふさぎ、すそ、すそご |
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163 | おといた |
【標準語】落とした 【意味等】物などを落とした、無くした |
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164 | おといとる |
【標準語】薄馬鹿 【意味等】①なんとなく知能が足りないように見える様。またその人、②うすのろ |
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165 | おとうどうしい |
【標準語】久しぶり 【意味等】久しぶり |
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166 | おとき |
【標準語】斎(とき) 【意味等】①葬式で出棺前にする別れの食事、②法事の食事、③法要、法事、④1月16日(念仏の口開け)に朝夕の食事を取らず昼食だけ大根の白和えなどで食事をすること |
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167 | おとご |
【標準語】末っ子 【意味等】「おと」「おとぼ」「おとぼう」「すそ」「すそご」に同じ |
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168 | おどし |
【標準語】案山子(かかし) 【意味等】①かかし、農地に立てる鳥獣害防止のための竹やわらなどで作った人形、かがし、②鳴子、かかしの類 |
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169 | おとし |
【標準語】下肥 【意味等】①人の糞尿(ふんにょう)の肥料、こやし、②大便、③便壷、下肥だめ、④「おとしごえ」に同じ |
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170 | おとしごえ |
【標準語】下肥 【意味等】「おとし」に同じ |
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171 | おとっとん |
【標準語】弟さん 【意味等】他人から言う場合に使う弟の敬称、「おとっとんじょう」に同じ |
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172 | おとっとんじょう |
【標準語】弟さん 【意味等】「おとっとん」に同じ |
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173 | おととい |
【標準語】一昨日 【意味等】一昨日 |
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174 | おとどしい |
【標準語】疎遠な 【意味等】長い間、手紙を出さなかったり、尋ねなかったりして親しみが薄れること |
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175 | おとなしか |
【標準語】素直 【意味等】穏やかで逆らわない様、心の正しい様、柔和、従順、正直 |
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176 | おとばせ |
【標準語】髪飾り 【意味等】髪の装飾具、くしこうがい、かんざしなど |
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177 | おとび |
【標準語】お遣い物 【意味等】贈り物、進物、「おとみ」に同じ |
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178 | おとぼ |
【標準語】末っ子 【意味等】「おと」「おとご」「おとぼう」「すそ」「すそご」に同じ |
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179 | おとぼう |
【標準語】末っ子 【意味等】「おと」「おとご」「おとぼ」「すそ」「すそご」に同じ |
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180 | おどまあ |
【標準語】俺 【意味等】「おい」「おどん」に同じ |
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181 | おとみ |
【標準語】お遣い物 【意味等】「おとび」に同じ |
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182 | おとりぞめ |
【標準語】食摘を取る(くいつみをとる) 【意味等】正月、来客用の取り肴を年始客がつまんでいくこと |
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183 | おどん |
【標準語】俺 【意味等】「おい」「おどまあ」に同じ |
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184 | おなぎかき |
【標準語】鰻掻(うなぎかき) 【意味等】①ウナギを捕まえる道具(長い柄に「て」の字形のかぎがついたもの)、②水底をかいてウナギをかぎにかけて捕まえること |
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185 | おなぎてぼ |
【標準語】鰻筌(うなぎうえ) 【意味等】ウナギを捕まえるための細長い竹籠(入ると出られない仕組み) |
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186 | オナゴダケ |
【標準語】メダケ 【意味等】イネ科の常緑竹 |
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187 | オナヌッサン |
【標準語】アオダイショウ 【意味等】遊蛇科の蛇、「ヤジラミ」に同じ |
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188 | おにぐら |
【標準語】横穴式石室 【意味等】古墳の死者を安置する石の部屋のこと、俗に言う塚穴 |
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189 | おにごー |
【標準語】鬼ごっこ 【意味等】鬼ごっこ、鬼遊び。「おにごと」に同じ |
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190 | おにごと |
【標準語】鬼ごっこ 【意味等】「おにごー」に同じ |
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191 | おにば |
【標準語】八重歯、殻竿(農具) 【意味等】①普通の歯の先に、別に添い重なるようにはえる歯、添い歯、②農具、殻竿(からざお) |
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192 | おにみそ |
【標準語】鬼味噌、内気な子供 【意味等】強そうなことを言うが本当は弱い、強がりを言う意気地なし |
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193 | おのしだし |
【標準語】花嫁ののし 【意味等】披露宴の祝い客で、三宝に花嫁ののしを載せて祝意を表すこと |
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194 | おばいけ |
【標準語】鯨の脂肉 【意味等】鯨の尾と身の間の美味な肉、鯨の尾鮨、鯨の尾部、「おばけ」に同じ |
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195 | おばけ |
【標準語】鯨の脂肉 【意味等】「おばいけ」に同じ |
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196 | オバコグサ |
【標準語】鼠麹草(ほおぐさ) 【意味等】キク科の越年生雑草 |
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197 | おはば |
【標準語】大っぴら 【意味等】①「おおはば」に同じ、②自慢 |
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198 | おばんだご |
【標準語】通夜団子 【意味等】大量の千切昆布を出汁に煮込んだ米団子、親鸞上人の通夜に食べる団子 |
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199 | おひかり |
【標準語】燈明 【意味等】神仏に供える灯り、みあかり |
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200 | おひざ |
【標準語】正座 【意味等】正座、子供に「正座」を促すときに使う言葉 |
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201 | おひまち |
【標準語】日待ち神事、日祭り 【意味等】15日の前夜から徹宵して日の出を待ち拝する神事 |
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202 | おひめさま |
【標準語】ものもらい、おひなさま 【意味等】 (1)「ものもらい」のおひめさま 《意味》麦粒腫、霰粒腫、まつ毛の下の脂腺や汗腺などが化膿する炎症 《同義》いんのくそ、おひめさま、めぼいとう (2)「おひなさま」のおひめさま 《意味》陰暦3月3日、おひな様 |
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203 | オヒメサマ |
【標準語】ナナホシテントウ、ナメクジ 【意味等】 (1)「ナナホシテントウ」のオヒメサマ 《意味》七星瓢虫、コウチュウ目テントウムシ科の昆虫の一種 《参考》名のとおり、赤色の鞘翅に7つの黒い紋がある (2)「ナメクジ」のオヒメサマ 《意味》蛞蝓、陸に生息する巻貝のうち殻が退化しているものの総称 |
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204 | おひやごはん |
【標準語】3時の食事 【意味等】農繁期の1日に4回食事するうち午後3時に食べる食事を言う |
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205 | おぶっぱん |
【標準語】仏前に供える御飯 【意味等】「おっぱん」に同じ |
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206 | おふろ |
【標準語】手遊びのひとつ 【意味等】両手の指を風呂状に組み、親指とひとさし指の中に他の人の指を入れさせ、爪でつまむ遊び |
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207 | おべこいん |
【標準語】負け犬 【意味等】負け犬(「おべこ」はフンドシの意) |
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208 | おぼえたあ |
【標準語】巧みである 【意味等】手際が優れている様、上手、巧みな技、巧みにこなす、「おぼえとる」に同じ |
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209 | おぼえとる |
【標準語】巧みである 【意味等】「おぼえたあ」に同じ |
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210 | おぼけ |
【標準語】桶 【意味等】「おこげ」に同じ |
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211 | おまいす |
【標準語】諂い(へつらい) 【意味等】へつらうこと、媚びること、機嫌をとること、おべっか |
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212 | おみあう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】蒸せる、蒸れる 【意味等】 (1)「蒸せる」のおみあう 《意味》高温の蒸気で調理される、高温多湿でむしむししている、蒸し暑い 《用例》「肉まんのオミアウけん…食わん?」「こえなオミアウ日い…よう食うなあ」 →「肉まんが蒸せるので…食べない?」「こんな蒸し暑い日に…よく食うなあ」 (2)「蒸れる」のもせる 《意味》蒸れて軟らかくなる、蒸れてじめじめする、ご飯が蒸れる 《用例》「ご飯な…炊き上がってすぐい蓋ば開けんと…オミアウまで待たなあ」 →「ご飯は…炊き上がってすぐに蓋を開けないで…蒸れるまで待たなくちゃ」 【参考】由来や語源は不明 【同義】おみあう、おみる、もせる |
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213 | おみあわす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】蒸す、蒸らす、熟させる 【意味等】 (1)「蒸す」のおみあわす 《意味》高温の蒸気で調理する、蒸かす、高温多湿でむしむしする 《用例》「イモな、茹でたとよりオミアワイタと…オミアワイタとより焼いたとが…うまか」 →「イモは、茹でたものより蒸したもの…蒸かしたものより焼いたものが…うまい」 (2)「蒸らす」のおみあわす 《意味》蒸らす、蒸れるようにする、ご飯を蒸す 《用例》「ご飯な…炊き上がってすぐい蓋ば開けんと…オミアワナアいかん」 →「ご飯は…炊き上がってすぐに蓋を開けないで…蒸らさなくてはいけない」 (3)「熟させる」のおみあわす 《意味》果実を採ってから保存して熟させる、 《用例》「採りたてキウイな…硬うして食われん、いっとき置いてオミアワイテ食うと」 →「採りたてキウイは…硬くて食えない、しばらく置いて完熟させて食うんだ」 【同義】うます、おみあわす、おもす、もす 【類義】おみあう、おみる、もせる:蒸せる、蒸れる |
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214 | おみい |
【標準語】雑炊、おじや 【意味等】肉や魚、野菜などの出汁にご飯と具材を混ぜ、味つけした粥、おじや、鍋料理の最後の締め |
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215 | おみごく |
【標準語】御供(ごくう) 【意味等】「おごく」に同じ |
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216 | おみきすず |
【標準語】御神酒徳利(おみきとっくり) 【意味等】①神酒を入れて神前に供える徳利、②錫製の徳利 |
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217 | おみたて |
【標準語】花嫁に贈る菓子 【意味等】①嫁入りのときに嫁方の親族が花嫁に菓子などを贈る事、②餞別、贈り物、③見送り |
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218 | おみる 《詳しくはこちら》 |
【標準語】蒸せる、蒸れる 【意味等】「おみあう」に同じ |
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219 | おめえすとる |
【標準語】諂う(へつらう) 【意味等】人の気に入るように振る舞う、機嫌をとる、追従する |
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219 | おもす 《詳しくはこちら》 |
【標準語】蒸す、蒸らす、熟させる 【意味等】「おみあわす」に同じ |
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220 | おもて |
【標準語】母屋、下駄の表、前庭 【意味等】①屋敷の主が住む主要な家屋(離れなどの対して言う)、本屋、座敷、客間、神を祀ってある間、「おりや」に同じ、②下駄の表面を覆うもの、ござ、③家の前の庭、前庭 |
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221 | オモノキ |
【標準語】イヌシデ 【意味等】カバノキ科の落葉高木 |
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222 | おもれくさか |
【標準語】蒸れ臭い 【意味等】熱気がこもり、蒸れ過ぎてすえた臭いがすること 【用例等】なんか、飯のおもれ臭かや→なにか、ご飯が蒸れ臭いね |
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223 | おもれる |
【標準語】蒸れる 【意味等】熱気がこもって蒸し暑く感じる 【用例等】この部屋あ、おもれるねェ→この部屋は、蒸し暑いねェ |
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224 | おやかけ |
【標準語】長男、長子 【意味等】①第一番目の男の子、「おっかあんちゃん」「おっかんちゃん」に同じ、②一家の主人、戸主、③下男、「おとこし」に同じ、④地主、田主、庄屋、⑤財産家 |
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225 | おやごし |
【標準語】親類 【意味等】「いちるい」「いっけうち」に同じ |
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226 | およごし |
【標準語】和え物 【意味等】野菜と魚介などを酢やみそ、からし、ゴマなどで和えた料理、お和え |
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227 | おらえる |
【標準語】凪ぐ 【意味等】風がやんで穏やかになる、波が静まる |
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228 | おらす |
【標準語】繋留(けいりゅう) 【意味等】船を綱などでつなぎとめること |
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229 | おらん |
【標準語】居ない 【意味等】いない、【対義】おる |
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230 | おり |
【標準語】俺 【意味等】「おい」「おどまあ」「おどん」に同じ |
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231 | おりがつ |
【標準語】俺の物 【意味等】自分の物(同等以下に使う) |
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232 | おりたえず |
【標準語】おおよそ 【意味等】およそ、あらまし、大体、概略 |
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233 | おりたち |
【標準語】田植えの初日(農業用語) 【意味等】田植えを始める日 【同義】おりたち、わさうえ 【参考】由来は不明、田に早乙女(田植娘)が下り立つ(おりたつ)ことからか? |
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234 | おりたちごもり |
【標準語】田植え前の籠り 【意味等】田植え前に、豊作を祈願して神社に参籠すること |
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235 | おりや |
【標準語】母屋 【意味等】「おもて」に同じ |
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236 | おりょりょ |
【標準語】あれれ 【意味等】あらら、おやまあなど軽い驚きを表す言葉、【類義】おろ |
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237 | おる |
【標準語】居る 【意味等】いる、【同義】おんしゃあ、【類義】おります→います、【対義】おらん |
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238 | おれがい |
【標準語】俺の家 【意味等】「あたしんがた」「うちんがい」「おれんがい」などに同じ |
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239 | おれえず |
【標準語】滑稽な 【意味等】ばかばかしいありさま |
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240 | おれる |
【標準語】降りる 【意味等】「おじる」に同じ |
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241 | おれんがい |
【標準語】俺の家 【意味等】「あたしんがた」「うちんがい」「おれがい」などに同じ |
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242 | おろ |
【標準語】あれ? 【意味等】あれ?、おや?など軽い驚きを表す言葉、【類義】おりょりょ |
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243 | おろし |
【標準語】①ふるい(篩)、②山おろし、③さしかけ(差し掛け) 【意味等】①中に入れた粉末などをふるって細かいものと粗いものをこし分ける道具、わげ物の底に針金などの網を張ったもの、【同義】おろし、すいの、すいのう、②山から吹き降ろす強風、③建物につけ添えた小屋根の部分 |
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244 | おわたり |
【標準語】神幸(じんこう) 【意味等】神様がお出かけになること、神の臨行、祭りの行列 |
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245 | オンキュウ |
【標準語】カブトガニ 【意味等】カブトガニ科の節足動物、【関連】オンキュウのつがい→オシドリ夫婦(カブトガニの雌雄が仲がよく、いつも一緒にいることから「仲良し夫婦」の意) |
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246 | おんたか |
【標準語】重い、重たい 【意味等】重量がある、目方が多い |
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247 | オンナメシ |
【標準語】オミナエシ(女郎花) 【意味等】オミナエシ科の多年草 |
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248 | おんにゃく |
【標準語】蝋石(ろうせき)、石筆 【意味等】蝋のように半透明で軟らかい石 |
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249 | おんば |
【標準語】乳母、ヒキガエル、粥などの粘った薄膜 【意味等】 (1)「乳母」のおんば 《意味》他人の赤ん坊に自分の乳を分け与えてやる人、産婆 (2)「粥などの粘った薄膜」のおんば 《意味》飯や粥の表面に生じる粘り気のある薄膜 |
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250 | オンバ |
【標準語】ヒキガエル 【意味等】蟇蛙、両生綱無尾目ヒキガエル科ヒキガエル属に分類されるカエル 【参考】細分類では「ニホンヒキガエル」、オンバは「トカゲ」のこともいう 【同義】オンバ、ワクド、ワクドウ、ワクロウ |
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251 | おんまし |
【標準語】あし 【意味等】「あんよ」に同じ |