タイトル画面

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

「さ(サ)」の博多・糸島弁

さあごと 【標準語】
 虚言
【意味等】
 真実でないこと、嘘、偽り、たわごと、「そらごと」の音変異
【用例】
・うちの子な…悪か友達のでけて、サアゴトば言うごとなった
 →うちの子は…悪い友達ができて、嘘をつくようになった
詳細
さあごと 【標準語】
 絵空事
【意味等】
 作り話、絵空事、根拠のない話、「そらごと」の音変異
【用例】
・その話な面白か、サアゴトかほんなことか、いっちょんわからん
 →その話は面白い、作り話か本当の話しか、ちっともわからない
詳細
さあさらばーさら 【標準語】
 いい加減
【意味等】
 でたらめ、無茶苦茶、根のない言動、やることなすこと支離滅裂
【用例】
・あらあ、おおまん仕事のサーサラバーサラやけん、よう見ときない
 →あいつは、適当仕事で無茶苦茶するから、よく見ておきなさい
 
さあぜん 【標準語】
 いましがた
【意味等】
 先程、先刻、ついさっき、由来は古語の「最前(さいぜん)」で
【用例】
・ネコの…サアゼンから来とうよ、おらん?サアゼンまで…おったと
 →ネコが…さっきから来てるよ、いない?今しがたまで…いたよ
 
さあましか 【標準語】
 粗末な
【意味等】
 品物が上等でない、品質や作りが劣る、由来は「さもしい」か?
【用例】
・せっかく…来らっしゃったとい、サアマシカ料理で…すんまっせん
 →せっかく…おいでになったのに、粗末な料理で…すみません
 
さあましか 【標準語】
 見苦しい
【意味等】
 みっともない、醜い、由来は「あさましい」?「さもしい」?
【用例】
・もう止めときない、負けたけんって…サアマシカ真似はしなんな
 →もう止めておけよ、負けたからって…見苦しい真似はするなよ
 
~さい 【標準語】
 ~(の方)に
【意味等】
 ~(の方)へ、動作や作用の進行する方向を表わす
【用例】
・どこサイ行きようと?二見が浦なら…あっちサイ行かなあ
 →どっちに行ってるの?二見が浦なら…あっちの方に行かなきゃ
詳細
~さい 【標準語】
 ~(まで)に
【意味等】
 ~(まで)へ、目標・目的とする時や場所を表わす
【用例】
・「ドコサイ行くと?」「腹のせくけん、病院サイ行きよると」
 →「どこに行くの?」「お腹が痛いので、病院に行ってるんだ」
詳細
~さい 【標準語】
 です
【意味等】
 断定の「だ」の丁寧な言い方、糸島西部から唐津方面で使われる
【用例】
・そうサイ…ああたサイ、こなされようとい…知らん振りしたたあ
 →そうです…あなたです、虐められてるのに…知らん振りしたのは
 
さい 【標準語】
 おかず
【意味等】
 副食物、御菜(おさい)、総菜
【用例】
・昨日な…塩サバやったが、今日の晩飯のサイな…何やろうかあ?
 →昨日は…塩サバだったが、今日の晩飯のおかずは…何だろうか?
 
さい 【標準語】
 漁の分け前
【意味等】
 網元の雇人に現物支給する魚、地引網などの見物人に分けてやる魚
【用例】
・今日な大漁…たいそ獲れたけん、えらい…サイの多かげな
 →今日は大漁…たくさん獲れたので、すごく…分け前は多いらしい
 
ざい 【標準語】
 おかず
【意味等】
 副食物、御菜(おさい)、総菜
【用例】
・給料前やけん…肉やら魚な無か、今日の晩飯のザイな…しけとう
 →給料前だから…肉や魚は無い、今日の晩飯のおかずは…つまらん
 
ざい 【標準語】
 漁の分け前
【意味等】
 網元の雇人に現物支給する魚、地引網などの見物人に分けてやる魚
【用例】
・今日な大漁…たいそ獲れたけん、えらい…ザイの多かげな
 →今日は大漁…たくさん獲れたので、すごく…分け前は多いらしい
 
ざいご 【標準語】
 在郷
【意味等】
 故郷、田舎、郷里、由来は「在郷(ざいごう、ざいきょう)」
【用例】
・あたっか嫁ごのザイゴな、糸島な芥屋(けや)…漁師の娘ですたい
 →私の女房の田舎は、糸島は芥屋(けや)…漁師の娘ですよ
 
ざいごとう 【標準語】
 田舎者
【意味等】
 物知らず、非常識者、由来は「在郷」に関すると推測されるが不明
【用例】
・電車ん中で…大声で話ばしなんな、やけんザイゴトウな…好かん
 →電車の中で…大声で話をするなよ、だから田舎者は…嫌いだ
 
さいこんづち 【標準語】
 才槌
【意味等】
 小形の木の槌、由来は「才(木の)槌」の音変異と思われる
【用例】
・このサイコンヅチな…製本用、革細工用な…こっちのサイコンヅチ
 →この才槌は…製本用、革細工用は…こっちの小型の木槌
 
さいたら 【標準語】
 お節介
【意味等】
 余計なお節介、余計なお世話、余計な口出し
【用例】
・黙っときない、あんたのサイタラな…話のややこしゅうなる
 →黙っておけ、あなたの余計な口出しは…話がややこしくなる
詳細
さいたら 【標準語】
 悪戯ごと
【意味等】
 戯れ事、戯れ言、からかいの行為・発言、軽はずみな行為・発言
【用例】
・うちば好いとうけん…サイタラする、あえなた…いっちょん好かん
 →私を好きだから…ちょっかい出す、あんなやつ…大っ嫌い
詳細
さいたらまわす 【標準語】
 余計なお節介をする
【意味等】
 余計なお節介(相手側にとっては迷惑なこと)をする
【用例】
・あいついな言うな、サイタラマワスけん…ややこしゅうなるぜ
 →あいつには言うな、余計な世話をするから…ややこしくなるぞ
詳細
さいぜん 【標準語】
 いましがた
【意味等】
 先ほど、先刻、ついさっき、由来は古語の「最前(さいぜん)」
【用例】
・アポしてこう、サアインしたとやが…ちょっと腹のせきよう
 →ウンチしてくる、ついさっきしたんだが…ちょっと腹痛がする
 
さいま 【標準語】
 いい加減
【意味等】
 その場限りで無責任なさま、なげやり、差し出がましい
【用例】
・あんかといな…任せなんな、サイマやけん…やりそこないなあが
 →あんなやつには…任せるな、いい加減だから…失敗しちゃうよ
 
さいまぎる 【標準語】
 いい加減に済ます
【意味等】
 適当に終わらせる、なおざりにする、由来は古語「さいまくる」
【用例】
・給料の安かけん、仕事なサイマギルとのおるし…人も集まらん
 →給料が安いので、仕事を適当にするのもいるし…人も集まらん
 
さいまぎる 【標準語】
 出しゃばる
【意味等】
 先回りをして邪魔をする、由来は古語「さいまくる(先まくる)」
【用例】
・あらあ…しょうの悪かけん、サイマギッテ…あたきば潰そうすると
 →あいつは…性格が悪いので、邪魔をして…私を潰そうとするの
 
さいもん 【標準語】
 浪曲
【意味等】
 浪花節、語り物、祭文(神社の祈願や祝詞)、浪曲などの源流
【用例】
・今あ…サイモンやら聴かん、わからんけん…爺さんも聴かんばい
 →今は…浪曲なんか聞かない、わかんないから…爺さんも聴かない
 
さいもんかたり 【標準語】
 浪曲師
【意味等】
 浪花節を人に語り聞かせることを職業とする人
【用例】
・サイモンカタリの元祖な、桃中軒雲右衛門って…言われよう
 →浪曲師の元祖は、桃中軒雲右衛門だと…言われている
 
さえる 【標準語】
 囀る
【意味等】
 小鳥などがしきりに鳴くこと
【用例】
・温っかなぁ…春いなった、ピーチクパーチク…ヒバリのようサエル
 →暖かいね…春になった、ピーチクパーチク…ヒバリがよく囀る
 
さえる 【標準語】
 陽気に騒ぐ
【意味等】
 三味線や太皷などで陽気に騒ぐ、鳴り物を鳴らして愉快に楽しむ
【用例】
・隣の宴席な…何のお祝い?さいぜんから…えらいサエヨンなあねえ
 →隣の宴席は…何のお祝い?先程から…すごく陽気に騒いでるねえ
 
さかし 【標準語】
 さかさま
【意味等】
 さかしま、逆、反対、逆さ、順序や位置がひっくり返っていること
【用例】
・綺麗か…こらあ絵いなる、田んぼい…可也山のサカシい写っとう
 →綺麗だ…これは絵になる、田んぼに…可也山が逆さに写っている
 
さかしお 【標準語】
 料理酒
【意味等】
 酒塩、調味料として料理に使う酒
【用例】
・煮物い…サカシオば入れたんだあ、旨味の出て…おいしゅうなる
 →煮物に…料理酒を入れたら、旨味が出て…美味しくなる
 
さかしか 【標準語】
 健やか
【意味等】
 丈夫で病気をしない、達者、由来は「賢し」と「盛し」の2説ある
【用例】
・野菜ば直売所い出しよう?ああたのばばさんな…サカシカねぇ
 →野菜を直売所に出してる?あなたのお婆ちゃんは…達者だねえ
 
さかしか 【標準語】
 急坂
【意味等】
 勾配が大きい坂、山や坂の斜面が急であること
【用例】
・この峠な…サカシカ、人な滅多い通らんけん…けもの道のごたあ
 →この峠は…急坂だ、人が滅多に通らないので…けもの道のようだ
 
さがしもん 【標準語】
 紛失物
【意味等】
 探し物、失せ物
【用例】
・サガシモンな…何な?♪まーだ…探す気な?♪
 →探し物は…何ですか?♪まだまだ…探す気ですか?♪
 
さかたくり 【標準語】
 さかさま
【意味等】
 さかしま、逆、反対、逆さ、順序や位置がひっくり返っていること
【用例】
・この資料な…製本ミス、49P~57Pの…サカタクリいなっとう
 →この資料は…製本ミス、49P~57Pが…逆さになっている
 
さかとんぼ 【標準語】
 さかさま
【意味等】
 さかしま、逆、反対、逆さ、順序や位置がひっくり返っていること
【用例】
・修繕したが…動かんごとなった、部品ば…サカトンボい付けとった
 →修繕したら…動かなくなった、部品を…逆に付けていた
 
さかとんぼ 【標準語】
 逆立ち
【意味等】
 とんぼ返り、宙返り、 頭が下で足が上の状態、真っ逆様になること
【用例】
・サカトンボしきい?三転倒立やなか…サカトンボばしきいや?
 →逆立ちできる?三転倒立じゃない…逆立ちができるかい?
 
さかとんぼうつ 【標準語】
 転倒する
【意味等】
 転ぶ、倒れる、こける、さかとんぼ(宙返り)+うつ(打つ)
【用例】
・親子リレーい出たが…足のついていかんで、サカトンボウッタ
 →親子リレーに出たけど…足がついて行かずに、転倒しちゃった
 
さかとんぼうつ 【標準語】
 前のめりに歩く
【意味等】
 前のめりになって急いで歩く、走るように素早く歩く
【用例】
・不倫の噂話ばしたら、おばさんたちの…サカトンボウッテ聞きなる
 →不倫の噂話をしたら、小母様方が…前のめりになって聞きなさる
 
さかはずれ 【標準語】
 下戸
【意味等】
 お酒が飲めない人、お酒を飲まない人、さか(酒)+はずれ(外れ)
【用例】
・井之頭五郎さんな…サカハズレ、テレビで…飯ばっかり食いよる
 →井之頭五郎さんな…下戸、テレビで…飯ばかり食っている
 
さかぼて 【標準語】
 酒林
【意味等】
 酒屋の軒の杉玉、スギの穂先を球状にしたもの、酒旗(さかはた)
【用例】
・造り酒屋の軒先い…サカボテの吊るいちゃあ、新酒の季節やね
 →造り酒屋の軒先に…杉玉が吊るしてある、新酒の季節だねえ
 
さかむかえ 【標準語】
 栄迎え
【意味等】
 酒迎、坂迎、参拝当番役員が参拝の旅から帰るのを出迎える酒盛り
【用例】
・神社総代の…出雲参拝から帰って来るけん、サカムカエしょう
 →神社総代が…出雲参拝から帰って来るので、酒迎えをしよう
 
さかむけ 【標準語】
 ささくれ
【意味等】
 指の爪際の皮が荒れて指の根元の方に細かく剥けること
【用例】
・寒うなって…水仕事ばしたら、乾燥してサカムケのでけて…痛か
 →寒くなって…水仕事をしたら、乾燥してささくれが出来て…痛い
 
さがりじめ 【標準語】
 しめ飾り
【意味等】
 注連縄、正月に玄関などに張る縄や飾り
【用例】
・来年こそ…商売の繁盛するごと、立派かサガリジメば…買うてきた
 →来年こそ…商売が繁盛するよう、立派なしめ飾りを…買ってきた
 
さき 【標準語】
 唐鋤(からすき)の刃
【意味等】
 牛馬に引かせて田畑を耕す鋤の刃、牛鍬の刃
【用例】
・耕運機の普及する前な、唐鋤いサキばつけて…田起こしばしよった
 →耕運機が普及する前は、唐鋤に刃をつけて…耕起していた
 
さぎあし 【標準語】
 竹馬
【意味等】
 2本の竹に足掛かりをつけて歩く玩具、由来は「鷺足(さぎあし)」
【用例】
・運動会で…サギアシ競争のあるけん、山の竹で…サギアシば作った
 →運動会で…竹馬競争があるので、山の竹で…竹馬を作った
 
さぎうり 【標準語】
 熟し過ぎたウリ
【意味等】
 熟し過ぎて実がボサボサになったウリ、熟し過ぎて苦くなったウリ
【用例】
・冷蔵庫い…サギウリのある、腹のせくけん…してとこう
 →冷蔵庫に…熟し過ぎたウリがある、腹を壊すので…捨てておこう
 
さきおととい 【標準語】
 一昨昨日
【意味等】
 3日前、昨日の一昨日(おととい)
【用例】
・宗教の勧誘い来なあ、サキオトトイから毎日…4日連続やが
 →宗教の勧誘に来る、一昨昨日から毎日…4日連続だよ
 
さきとがり 【標準語】
 出刃包丁
【意味等】
 刃が厚くて幅の広い庖丁、魚や肉の骨などを切るのに使う庖丁
【用例】
・うちい…強盗の入った、サキトガリで脅いて…ぜんば盗うで行た
 →家に…強盗が入った、出刃包丁で脅して…お金を盗んで行った
 
さきとがりぼうちょう 【標準語】
 出刃包丁
【意味等】
 刃が厚くて幅の広い庖丁、魚や肉の骨などを切るのに使う庖丁
【用例】
・丸鶏ば捌くとい、サキトガリボウチョウのセットば…持っとう
 →丸鶏を解体するのに、出刃包丁のセットを…持っている
 
さぎる 【標準語】
 熟れ過ぎる
【意味等】
 食物の食べ頃のピークを過ぎる、老い過ぎる(食肉)
【用例】
・おらあ…ぶっかんな好かんけん、柿な…サギル前んとば食べさせり
 →俺は…熟し柿は嫌いだから、柿は…熟し過ぎる前のを食べさせて
 
ざくざく 【標準語】
 水っぽい食感
【意味等】
 不味いカボチャの食感、水っぽくて味が悪いカボチャの歯ざわり
【用例】
・こらあ…どこのカボチャな?ザクザクして…食やあされん
 →これは…どこのカボチャだ?水っぽくて不味くて…食えやしない
 
さくみち 【標準語】
 農道
【意味等】
 作場道、耕作道、農作業をするための農耕地に通じる道
【用例】
・サクミチい…軽トラば止めたままやけん、トラクターの通られん
 →農道に…軽トラを止めたままだから、トラクターが通れない
 
さけよたさん 【標準語】
 酔っ払い
【意味等】
 酒に酔っ払った人、酔いどれ、さけ(酒)+よたさん(よたつく人)
【用例】
・サケヨタサンな…運転なでけん、飲酒運転いなるけん…止めない
 →酔っ払いは…運転はできない、飲酒運転になるから…止めなさ
 
さこ 【標準語】
 谷
【意味等】
 山間の窪地、迫、由来は古語の「勢子」動物を追い込む山の地形から
【用例】
・このサコな…危なか、雨の降ったんだあ…洪水のごと水のくる
 →この谷は…危ない、雨が降ったら…洪水のように水が集まる
 
ざこ 【標準語】
 ごまかし
【意味等】
 狡いことや人・性格、理不尽に自分の利益にすることや人・性格
【用例】
・勝ちたかろうばってん…ザコないかん、ザコな退場やけんね
 →勝ちたいだろうが…不正はいかん、違反者は退場だからな
詳細
ざこ 【標準語】
 けち
【意味等】
 けちなことや人・性格、金銭に細かいことや人・性格、しぶちん
【用例】
・社長なザコやけん、災害支援やら…見返りのなか寄付なしなれん
 →社長はケチだから、災害支援など…見返りのない寄付はしない
詳細
さごと 【標準語】
 虚言
【意味等】
 真実でないこと、嘘、偽り、たわごと、「そらごと」の音変異
【用例】
・うちの子な…悪か友達のでけて、サゴトばっかし言うごとなった
 →うちの子は…悪い友達ができて、嘘ばかりつくようになった
詳細
さごと 【標準語】
 絵空事
【意味等】
 作り話、絵空事、根拠のない話、「そらごと」の音変異
【用例】
・その話な面白か、サゴトかほんなことか、いっちょんわからん
 →その話は面白い、作り話か本当の話しか、ちっともわからない
詳細
さざえのけつ 【標準語】
 へそまがり
【意味等】
 偏屈、つむじまがり、心の曲った人を罵る語
【用例】
・課長な、はしかか上い…サザエノケツやもん、いっちょん好かん
 →課長は、とげとげしい性格の上に…偏屈だもの、大嫌い
 
さし 【標準語】
 鳥刺し
【意味等】
 とりもちをつけた竿で小鳥を捕まえること、もち竿での野鳥等の捕獲
【用例】
・昔な…サシで野鳥ばとんまえよったが、残酷かけん…禁止げな
 →昔は…鳥刺しで野鳥を捕まえていたが、残酷だから…禁止だって
 
さし 【標準語】
 左に進め
【意味等】
 牛馬に「左に進め」と命令する掛け声、牛馬への「左方向」の指示
【用例】
・サシ…サシ…って言いよろうが、なし右い行くとや…この馬鹿牛
 →左に…左に…って言ってるだろ、なぜ右に行くんだ…この馬鹿牛
 
さしあわせ 【標準語】
 結納祝いの贈り物
【意味等】
 親戚や友人などから花婿や花嫁への贈り物、結納に伴う贈り物
【用例】
・結納するって…話いたら、サシアワセば…たいそ貰うた
 →結納するって…話したら、結納祝いの贈り物を…たくさん貰った
 
さしあわせ 【標準語】
 結納
【意味等】
 顔合わせ会食、金品を贈り合って婚約の証とする伝統的な婚約儀式
【用例】
・サシアワセで…両家の顔合わせばするとやが、堅苦しゅう…しめえ
 →結納で…両家の顔合わせをするけど、堅苦しく…しないでおこう
 
さしおろし 【標準語】
 廂の間
【意味等】
 母屋の外側に軒を張り出して増築された部分、廂、軒下
【用例】
・急い雨の降ってきたけん、洗濯もんば急いで…サシオロシい入れて
 →急に雨が降ってきたので、洗濯物を急いで…軒下に入れて
 
ざしきびにん 【標準語】
 宴会で飲食を貪る人
【意味等】
 余った他人の馳走を意地汚く飲べる人、長座してガツガツ食べる人
【用例】
・宴会な終わっとうとい…ザシキビニンのおって、まあだ食いよう
 →宴会は終わってるのに…飲食を貪る人がいて、まだ食ってる
 
さしげた 【標準語】
 高下駄
【意味等】
 雨降り用の高い歯のついた下駄、雨下駄、差し歯のついた下駄
【用例】
・サシゲタやら履いて…歩きにっかろ?、ああた…天狗のごたあ
 →高下駄なんか履いて…歩きにくいでしょ?あなた…天狗みたい
 
さして 【標準語】
 させて
【意味等】
 させなさい、させろ、第3者に依頼や命令を下すときの言い方
【用例】
・管理職やろ?我が仕事ばせな、そえなコザコザな…部下いサシテ
 →管理職だろ?自分の仕事をしろよ、そんな雑務は…部下にさせろ
詳細
さして 【標準語】
 させて
【意味等】
 させてくれ、自分から希望や依頼するときの言い方
【用例】
・兄ちゃん…そのゲーム、我がばっかり遊ばんで…あたしいもサシテ
 →兄ちゃん…そのゲーム、自分ばかりあ遊ばずに…私にもさせて
詳細
さしとがり 【標準語】
 出刃包丁
【意味等】
 刃が厚くて幅の広い庖丁、魚や肉の骨などを切るのに使う庖丁
【用例】
・うちい…強盗の入った、サシトガリで脅いて…ぜんば盗うで行た
 →家に…強盗が入った、出刃包丁で脅して…お金を盗んで行った
 
さしば 【標準語】
 高下駄
【意味等】
 雨降り用の高い歯のついた下駄、雨下駄、差し歯のついた下駄
【用例】
・サシバやら履いて…歩きにっかろ?、ああた…天狗のごたあ
 →高下駄なんか履いて…歩きにくいでしょ?あなた…天狗みたい
 
さする 【標準語】
 させる
【意味等】
 してもらう、させてやる、することを許す
【用例】
・雨漏り修繕ば頼む?なら、息子いサスルけん…見い行かしょう
 →雨漏り修繕を頼む?じゃあ、息子にさせるから…見に行かせよう
詳細
さっかけ 【標準語】
 鋼付け
【意味等】
 刃先が短くなった農具に鋼鉄を焼き付けること、差し掛け
【用例】
・この鍬な…手い馴染んで愛着のあるけん、サッカケして…使おう
 →この鍬は…手に馴染んで愛着があるので、鋼付けして…使おう
 
さっくさっく 【標準語】
 さくさく
【意味等】
 容易く薪が割れる様、手際よく行う様、物事が滞りなく進行する様
【用例】
・斧も腕も良かけん…薪のサックサック割れて、半日でそうよ終えた
 →斧も腕も良いので…薪がサクサク割れて、半日で全部終った
 
さっさか 【標準語】
 さっさと
【意味等】
 速やかに、迅速に、敏速に
【用例】
・俺の料理の…来ん、サッサカ持って来て…腹の減ってたあらん
 →俺の料理が…来ない、さっさと持ってきて…腹が減ってたまらん
 
さっさば 【標準語】
 仲の好いカップル
【意味等】
 仲良し夫婦、仲良し2人連れ、由来は「割き鯖(鯖開きの干物)」
【用例】
・ああたたち…付き合いようと?公園ば…サッサバ歩きしよったろ
 →あんたたち…付き合ってるの?公園を…2人連れで歩いてただろ
 
さっち 【標準語】
 必ず
【意味等】
 きっと、確かに、絶対
【用例】
・サッチやけんね、サッチ約束ば守らなあ…おらあはらかくけんね
 →必ずだからね、必ず約束を守らないと…俺は怒るからな
詳細
さっちが 【標準語】
 必ず
【意味等】
 きっと、確かに、絶対
【用例】
・サッチガやけんね、サッチガ約束ば守らなあ…はらかくけんね
 →必ずだからね、必ず約束を守らないと…怒るからな
詳細
さっちがもっち 【標準語】
 どのみち
【意味等】
 いずれにしても、どうせ、結局、無理矢理に、絶対に
【用例】
・うちんとが…約束ば守らん?サッチガモッチいでもさせますけん
 →うちの人が…約束を守らない?無理矢理にでもさせますから
詳細
さっちみち 【標準語】
 どのみち
【意味等】
 いずれにしても、どうせ、結局、無理矢理に、絶対に
【用例】
・所得のあるとなら…確定申告して、サッチミチ税金な…払わなあ
 →所得があるんなら…確定申告して、絶対に税金な…払わなきゃ
詳細
さっちむっち 【標準語】
 どのみち
【意味等】
 いずれにしても、どうせ、結局、無理矢理に、絶対に
【用例】
・「せんっ」ってや?ほっとき…サッチムッチせないかんとい
 →「しない」だって?放っておけ…どうせやらないといけないのに
詳細
さっちもっち 【標準語】
 どのみち
【意味等】
 いずれにしても、どうせ、結局、無理矢理に、絶対に
【用例】
・夫婦喧嘩したと?謝っとき、サッチモッチ…父ちゃんが負けろうが
 →夫婦喧嘩したの?謝りなよ、どっちみち…父ちゃんが負けるだろ
詳細
ざっといかん 【標準語】
 容易ではない
【意味等】
 簡単ではない、容易くない、簡単にいかない、骨が折れる
【用例】
・子どもの宿題ば手伝いよったとばってん、これが…ザットイカン
 →子どもの宿題を手伝っていたけど、これが…簡単にはいかない
詳細
ざっとなか 【標準語】
 容易ではない
【意味等】
 簡単ではない、容易くない、簡単にいかない、骨が折れる
【用例】
・簡単に「しちゃれ」言うが、この仕事な…ザットナカとですばい
 →簡単に「してくれ」と言うけど、この仕事は…大変なんですよ
詳細
ざっともん

【標準語】
 大雑把な人
【意味等】
 決まりのつかない人、だいたいな性格の人
【用例】
・悪か人やなかとやが…ザットモンやろ、仕事ば…任せられんと
 →悪い人じゃないけど…大雑把だろう、仕事を…任せられないんだ

詳細
さっぱそうらん

【標準語】
 滅茶苦茶
【意味等】
 大混乱、大騒ぎ
【用例】
・空港で銃乱射、逃げる人やらおらびまわる人やら、サッパソウラン
 →空港で銃乱射、逃げる人や叫びまわる人など、大混乱

 
ざっぱづかい 【標準語】
 普段使いの品
【意味等】
 日用に使う品物、雑把に(こだわることなく)使う品物
【用例】
・うちゃあ…金持ちやけん、エルメスやらグッチやら…ザッパヅカイ
 →うちは…金持ちだから、エルメスやグッチなんか…普段使いよ
 
ざっぱもん 【標準語】
 がらくた
【意味等】
 価打ちのない雑多な道具、まとまりなく集めた物、半端物、傷物
【用例】
・蚤の市で、ザッパモンの中から…お宝ば見つくるとが、趣味たい
 →蚤の市で、がらくたの中から…お宝を見つけるのが、趣味です
 
ざっぱもん

【標準語】
 半端者
【意味等】
 役に立たない者、役立たず、雑把な(雑にまとめられた)者
【用例】
・人手不足やけんって、よう…こえなザッパモンばっかし、集めたな →人手不足だからって、よく…こんな役立たずばかり、集めたねえ

 
ざっぷ 【標準語】
 お手玉
【意味等】
 小豆などを入れた布製の小さな俵型の袋、お手玉遊びに使う玩具
【用例】
・玉入れ競技な、竿の先の籠い…たいそザップば入れたほうが勝ち
 →玉入れ競技は、竿の先の籠に…たくさんお手玉を入れた方が勝ち
 
さでこく 【標準語】
 言い放つ
【意味等】
 強く言う、さで(古語の「さてこそ」(強調の語)+こく(言う)
【用例】
・何も…知らんくせい、ようそげな無責任かことば…サデコクなあ
 →何も…知らんくせに、よくそんな無責任なことを…言い放つなあ
 
さとあるき 【標準語】
 里帰り
【意味等】
 嫁がしばらく実家に帰ること、お産などで妻が実家に帰ること
【用例】
・娘じょうの…サトアルキしてこらっしゃったと?おめでたね?
 →娘さんが…里帰りされたの?出産ですか?
 
さどうされ 【標準語】
 極道者
【意味等】
 厄介者を罵って言う言葉、左道者(邪道者:正しくない道の者)
【用例】
・うちの娘い…何ばしたとや?このサドウサレ…殺されたかとや?
 →うちの娘に…何をしたんだ?この極道者…殺されたいのか?
 
さとじ 【標準語】
 里子
【意味等】
 里児、他の家族(里親)に預けて養ってもらう子
【用例】
・両親の事故で死ねて…子供な、叔母さんの…サトジいなんなった
 →両親が事故で死んで…子供は、叔母さんの…里子になっちゃった
 
さとじながれ 【標準語】
 居ついた里子
【意味等】
 里子流れ、里子が里親のところに居ついてしまうこと
【用例】
・叔母のサトジ、サトジナガレいなって…養子いなんなった
 →叔母の里子、里親のところに居ついて…養子になっちゃた
 
さなぼり 【標準語】
 田植祝い
【意味等】
 田植が終わったことの祝宴や休暇、早苗祝い
【用例】
・田植えの終えたけん、JAのサナボリ旅行で…温泉い行た
 →田植えが終わったので、JAの田植祝い旅行で…温泉に行った
 
さなぼり 【標準語】
 田植祭り
【意味等】
 早苗餐(さなぶり)、荒神様に一番苗を供えて豊作を祈る神事
【用例】
・田植えも…無事い済んだ、苗ば神棚い供えて…サナブリしとこう
 →田植えも…無事に済んだ、苗を神棚に供えて…田植祭しておこう
 
さね 【標準語】
 種
【意味等】
 真根、果実の中心にある堅い部分、由来は古語の「さね(実)」
【用例】
・梅干しのサネば…ぐのみした、臍から梅の木の生えてこんか…心配
 →梅干しの種を…丸飲みした、臍から梅の木が生えてこんか…心配
 
さねくり 【標準語】
 綿の種取り機
【意味等】
 実繰り、綿花から種を取り出す道具、綿と種実とを引き離す道具
【用例】
・昔ゃあ…綿花ば植えて、サネクリば使うて…家で綿ば作りよった
 →昔は…綿花を植えて、綿の種取り機を使って…家で綿を作ってた
 
さばかす 【標準語】
 はかどらせる
【意味等】
 仕事を上手に進める、仕事を着々と仕上げる、仕事を片付ける
【用例】
・今日な…打ち上げ、はよ仕事ばサバカイて、生ビールば飲むばい
 →今日は…打ち上げ、早く仕事を仕上げて、生ビールを飲むぞ
詳細
さばく 【標準語】
 櫛をかける
【意味等】
 捌く、髪をとかす、髪を梳(くしけず)る
【用例】
・「髪ばサバクけん…櫛ば貸しない」「禿げとうとい…サバクと?」
 →「髪をとかすので…櫛を貸して」「禿げてるのに…とかすの?」
詳細
さばく 【標準語】
 処理する
【意味等】
 ごたごたした物事や複雑なことを適切に処理する、卸す、売り切る
【用例】
・あれば仲介いし、離婚やら借金やら…もめ事な上手いサバク
 →あいつを仲介にしろ、離婚や借金など…もめ事は上手く処理する
詳細
さばくる 【標準語】
 仕事ができる
【意味等】
 仕事が着々と進む、仕事のはかがゆく、仕事が片付く、進捗する
【用例】
・あらあ頭の良か…仕事もサバクル、おまけいもつる…悔しかが
 →あいつは頭が良い…仕事もできる、おまけにモテる…悔しいけど
詳細
さばくれん 【標準語】
 仕事ができない
【意味等】
 もたもたと仕事する、のろい仕事ぶり
【用例】
・今度のバイトな…気の利かん、サバクレンけん…トラブルも多か
 →今度のバイトは…気が利かん、もたつくので…トラブルも多い
詳細
さばくれん 【標準語】
 捌ききれない
【意味等】
 物理的に処理する量が多過ぎる、終わらせるのは無理
【用例】
・札束ば積んだっちゃ…でけん、今日中いな…終えん、サバクレン
 →札束ば積んでも…出来ん、今日中には…終わらん、捌ききれん
詳細
さばけたあ 【標準語】
 てきぱきしている
【意味等】
 仕事をてきぱき仕上げられる、要領よく仕事をこなす、賢くて活発
【用例】
・糸島議員なサバケタア、腹も黒かけん…頼うだら何とかしなあ
 →糸島議員はやり手、腹も黒いから…頼んだら何とかしてくれる
詳細
さばけちゃあ 【標準語】
 てきぱきしている
【意味等】
 仕事をてきぱき仕上げられる、要領よく仕事をこなす、賢くて活発
【用例】
・うちの嫁な…サバケチャア、好かんばってん…家のこたあ任せらるる
 →うちの嫁は…賢くて活発、嫌いだけど…家のことは任せられる
詳細
さばけもん 【標準語】
 切れ者
【意味等】
 仕事ができる人、仕事をてきぱきとこなせる人
【用例】
・あの議員秘書…サバケモンやけん、下手な議員よか力のある
 →あの議員秘書…切れ者だから、下手な議員より力がある
詳細
さばけん 【標準語】
 仕事ができない
【意味等】
 もたもたと仕事する、のろい仕事ぶり
【用例】
・頭あ良かが…常識のなか、サバケンどころか…させられん
 →頭は良いが…非常識、仕事ができないどころか…させられない
詳細
さばけん 【標準語】
 捌ききれない
【意味等】
 物理的に処理する量が多過ぎる、終わらせるのは無理
【用例】
・今日中い終わらせれ?無理、量の多すぎて…2人じゃサバケン
 →今日中に終わらせろ?無理、量が多すぎて…2人じゃ無理
詳細
さびく 【標準語】
 誘う
【意味等】
 仲間に引っ張る、勧誘する
【用例】
・あのひたあ…好いちゃあけん、中洲い行たら…南新地いサビキなあ
 →あの人は…好き者だから、中洲に行ったら…南新地に誘うんだ
詳細
さびく 【標準語】
 引きずる
【意味等】
 引きずる、しょっぴく
【用例】
・政府ば批判したら…警察のソビクげな、そえな国…えずかねえ
 →政府を批判したら…警察が捕まえるそうだ、そんな国…怖いねえ
詳細
さびくろうとる 【標準語】
 ひどく錆びついている
【意味等】
 錆が鉄肌に食い込んでいる状態、しばらくぶりで腕が落ちた様子
【用例】
・畑でうさかいた鎌の出てきたが、刃のサビクロウトル…使われん
 →畑で無くした鎌が出てきたけど、刃が錆びついている…使えない
 
さびる 【標準語】
 風選する
【意味等】
 唐箕などで種子をあおってゴミなどを飛ばし、よい種子を選別する
【用例】
・脱穀機な…ゴミやらばサビテ、実入りの良か籾ば…選る
 →脱穀機は…ゴミなどを風で飛ばし、実入りの良い籾を…選別する
 
さぶい 【標準語】
 寒い
【意味等】
 気温が低くて心地悪い状態、場がしらけて心地悪い状態
【用例】
・今日な…朝からサブイ、ダウンジャケットい…カイロもいろうや
 →今日は…朝から寒い、ダウンジャケットに…カイロもいるだろう
 
さぶか 【標準語】
 寒い
【意味等】
 気温が低くて心地悪い状態、場がしらけて心地悪い状態
【用例】
・部長の…親父ギャグば言いなあが、しかとむなか駄洒落で…サブカ
 →部長が…親父ギャグを言うけど、つまらない駄洒落で…寒い
 
さぶた 【標準語】
 生け間の蓋
【意味等】
 漁船の生簀の甲板口にする蓋、生きたまま保管する漁船装置の蓋
【用例】
・今日な…大漁、サブタのされんごと…たいそ捕れた
 →今日は…大漁、生け間の蓋ができないくらい…たくさん捕れた
 
ざま 【標準語】
 様子
【意味等】
 ありさま、体裁、ありてい、由来は古語の「ざま(様)」
【用例】
・何な…そのザマな、仕事もせんでフラーフラして…親な泣きよるが
 →何だ…その有様は、仕事もせずにフラフラして…親は泣いてるぞ
詳細
さまあしか 【標準語】
 粗末な
【意味等】
 品物が上等でない、品質や作りが劣る、由来は「さもしい」か?
【用例】
・あの家族、サマアシカなりで…そうつきよったが、夜逃げげな
 →あの家族、みすぼらしい格好で…うろついてたが、夜逃げだって
 
さまあしか 【標準語】
 見苦しい
【意味等】
 みっともない、醜い、由来は「あさましい」?「さもしい」?
【用例】
・クチャクチャ…音立てて食いなんな、品ののうして…サマアシカ
 →クチャクチャ…音立てて食うなよ、品が無くて…見苦しい
 
ざまあなか 【標準語】
 みっともない
【意味等】
 無様だ、姿が醜い、無様である、体裁が悪い、見ていられない
【用例】
・こえん…酔うて、くされぶっかんのごたあ…ほんにいザマアナカ
 →こんなに…酔って、腐った柿みたいだ…本当にみっともない
詳細
さましか 【標準語】
 粗末な
【意味等】
 品物が上等でない、品質や作りが劣る、由来は「さもしい」か?
【用例】
・ぜんのなかと、サマシカばってん…精一杯のごっつおーやけん
 →お金が無いの、粗末だけど…精一杯のご馳走なのよ
 
さましか 【標準語】
 見苦しい
【意味等】
 みっともない、醜い、由来は「あさましい」?「さもしい」?
【用例】
・弱かとば…虐むんな、サマシカ、強かとい…しかかってんやい
 →弱者を…虐めるな、見苦しい、強者に…喧嘩を売ってみろ
 
さましゅう 【標準語】
 桁外れに
【意味等】
 標準をはるかに越えて、桁違いに、「凄まじく」の音変異?
【用例】
・隣の息子な…サマシュウ頭の良か、6歳で…高等数学ば理解しとう
 →隣の息子は…桁外れに頭が良い、6歳で…高等数学を理解してる
 
ざまなか 【標準語】
 みっともない
【意味等】
 無様だ、姿が醜い、無様である、体裁が悪い、見ていられない
【用例】
・女風呂ば覗きよって…屋根から落てて大けが、ザマナカ男やねえ
 →女風呂を覗いていて…屋根から落ちて大けが、無様な男だねえ
詳細
さみしなか 【標準語】
 寂しい
【意味等】
 物悲しい、しょんぼりする、思いを晴らす術がない、やるせない
【用例】
・旦那の死ねて…サミシナカろうと思うとったが、生き生きしちゃあ
 →旦那が亡くなって…寂しいと思ってたけど、生き生きしてある
詳細
さむか 【標準語】
 寒い
【意味等】
 気温が低くて心地悪い状態、場がしらけて心地悪い状態
【用例】
・頂上なサムカ…って言いよったが、こえんサムカた…思わんやった
 →頂上は寒い…って言っていたが、こんな寒いとは…思わなかった
 
さむけのする 【標準語】
 寒気がする
【意味等】
 悪寒がする、発熱や恐怖、嫌悪などで寒気を感じる
【用例】
・朝からサムケノスル…風邪ばひいたごたあ、今日な…会社ば休もう
 →朝から悪寒がする…風邪をひいたみたい、今日は…会社を休もう
 
さむしか 【標準語】
 寂しい
【意味等】
 物悲しい、しょんぼりする、思いを晴らす術がない、やるせない
【用例】
・あのラーメン屋の…潰れとう、美味かったとい…えらいサムシカ
 →あのラーメン屋が…潰れてる、美味かったのに…とても悲しい
詳細
さむしなか 【標準語】
 寂しい
【意味等】
 物悲しい、しょんぼりする、思いを晴らす術がない、やるせない
【用例】
・サムシナカろうが…泣きやんな、まっと好か彼女の…すぐでくる
 →やるせないだろうが…泣くなよ、もっと好い彼女が…すぐ出来る
詳細
さやまめ 【標準語】
 莢(さや)に入ったままの豆
【意味等】
 莢に入った状態の豆、莢から出す前の豆
【用例】
・そのサヤマメな…エダマメやけん、さやな硬かけん…食われん
 →その莢に入った豆は…エダマメだから、莢は硬いので…食えない
 
さやまめ 【標準語】
 莢(さや)のまま食べられる豆
【意味等】
 莢ごと食べる豆、スナップエンドウなど莢を食べる豆
【用例】
・スナップエンドウな…サヤマメ、ソラマメな…莢な食われん
 →スナップエンドウは…莢ごと食べる豆、ソラマメは…莢は食えん
 
さゆうのませられる 【標準語】
 煮え湯を飲まされる
【意味等】
 裏切られてひどい目に遭われられる、白湯を飲まされる
【用例】
・ちんくそと思うて…信じとったとい、サユウノマセラレルやら…
 →親友と思って…信じてたのに、煮え湯を飲まされるなんて…
 
さら 【標準語】
 新しいこと
【意味等】
 まだ一度も使っていないこと、新品、漢字で「新」や「更」
【用例】
・入学式いな…サラの服着て、サラのランドセルかろうて…行くと
 →入学式には…新品の服着て、新しいランドセル背負って…行くの
 
さらいしん 【標準語】
 再来年
【意味等】
 来年の次の年、翌々年、「再来春(さらいしゅん)」の音変異?
【用例】
・ああたの息子、サライシンな…中学生?人の子な…すぐふとうなる
 →あなたの息子、再来年は…中学生?人の子は…すぐ成長する
 
さらばか 【標準語】
 大馬鹿
【意味等】
 甚だしい馬鹿、ひどい馬鹿、由来は「空馬鹿」糸島西部で使われる
【用例】
・風呂ば覗きよって…屋根から落てて、大怪我して…サラバカやん
 →風呂を覗いてて…屋根から落ちて、大怪我して…大馬鹿だよ
 
さらめく 【標準語】
 さらさらしている
【意味等】
 湿り気がなくさっぱりしている、さらさらと音がする
【用例】
・ああたの髪…サラメイテ綺麗か、何か…よかヘアケアしよう?
 →あなたの髪…さらさらして綺麗ね、何か…好いヘアケアしてる?
 
さりくり 【標準語】
 無理矢理
【意味等】
 強引に行うさま、無理だと分かって行うさま
【用例】
・好か男やったけん、サリクリ押し倒いて…旦那いしなった
 →好い男だったので、強引に押し倒して…旦那にしちゃった
詳細
さりくり 【標準語】
 ひどく
【意味等】
 激しく、真っ逆さまに…など続く動詞を強調する接頭語
【用例】
・諺のごと…サルも木からサリクリ落てる、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から真っ逆様に落ちる、過信するなよ
詳細
さりおちる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサリオチルことのある、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から落ちることがある、過信するなよ
詳細
さりおつる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサリオツルことのある、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から落ちることがある、過信するなよ
詳細
さりくりおちる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサリクリオチル、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から真っ逆様に落ちる、過信するなよ
詳細
さりくりおつる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサリクリオツル、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から真っ逆様に落ちる、過信するなよ
詳細
さりくりこくる 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・酔うとうっちゃけん…そえん走ったんだあ、サリクリコクルばい
 →酔ってるんだから…そんなに走ったら、激しく転倒しちゃうぞ
詳細
さりくりこける 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・運動会の…親子リレーい出たが、足のもつれて…サリクリコケタ
 →運動会の…親子リレーい出たけど、足がもつれて…激しく転んだ
詳細
さりこくる 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・下り坂で…そえん走ったんだあ、サリコクルばい
 →下り坂で…そんなに走ったら、ひどく転倒しちゃうぞ
詳細
さりこける 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・犯人ば捕まようって…警察官のタックル、犯人なサリコケタ
 →犯人を捕まえようと…警察官がタックル、犯人は激しく転んだ
詳細
さりむり 【標準語】
 遮二無二
【意味等】
 無理矢理に、是が非でも、是非とも、ひたすらに
【用例】
・山内惠介の親戚やけん、サインばサリムリお願いしたと
 →山内惠介の親戚なので、サインを無理矢理にお願いしたの
詳細
さるきまわる 【標準語】
 徘徊する
【意味等】
 歩き回る、うろつきまわる
【用例】
・折角…なかずい来たけん、エッチか店ば…サルキマワッテンどう
 →折角…中洲に来たから、エッチな店を…うろつき回ってみよう
詳細
さるく 【標準語】
 歩く
【意味等】
 足を使って進む、あゆむ
【用例】
・まあ…ああた、そえん遠かとこから…サルイテ来らっしゃったと?
 →まあ…あなた、そんなに遠い所から…歩いて来られたんですか?
詳細
さるく 【標準語】
 歩き回る
【意味等】
 歩き回る、ほうぼうを歩く、うろつく
【用例】
・せっかく…温泉旅行い来たけん、宿の周りば…サルイテんどう
 →せっかく…温泉旅行に来たから、宿の周囲を…散策してこよう
詳細
サルノコシカケ 【標準語】
 マンネンタケ
【意味等】
 霊芝、タマチョレイタケ目マンネンタケ科マンネンタケ属のキノコ
【用例】
・サルノコシカケな…霊芝たい、民間薬やら健康食品やらい使わるる
 →マンネンタケは…霊芝だよ、民間薬や健康食品などに使われる
 
サルヒョウ 【標準語】
 イスノキ
【意味等】
 柞の木、ユキノシタ目 マンサク科の常緑高木
【用例】
・サルヒョウな…堅か木材やけん、家具やら杖…木刀の素材いなる
 →イスノキは…堅い木材だから、家具や杖…木刀の素材になる
 
され 【標準語】
 骨
【意味等】
 接尾語として罵る言葉に使う、「しゃれこうべ」の「しゃれ」
【用例】
・①「うっとうされ」、②「がきされ」、③「げどうされ」
 →①「間抜け・馬鹿」、②「クソガキ」、③「極道者」
 
されおちる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサレオチルことのある、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から落ちることがある、過信するなよ
詳細
されおつる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサレオツルことのある、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から落ちることがある、過信するなよ
詳細
されくりおちる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサレクリオチルことのある、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から落ちることがある、過信するなよ
詳細
されくりおつる 【標準語】
 激しく落ちる
【意味等】
 真っ逆さまに落ちる、激しく転がり落ちる
【用例】
・諺のごと…サルも木からサレクリオツルことのある、過信せんとばい
 →諺のように…サルも木から落ちることがある、過信するなよ
詳細
されくりこくる 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・酔うとうっちゃけん…そえん走ったんだあ、サレクリコクルばい
 →酔ってるんだから…そんなに走ったら、激しく転倒しちゃうぞ
詳細
されくりこける 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・運動会の…親子リレーい出たが、足のもつれて…サレクリコケタ
 →運動会の…親子リレーい出たけど、足がもつれて…激しく転んだ
詳細
されこくな 【標準語】
 ほざくな
【意味等】
 他者の発言を罵っていう言葉、「され」を接頭語に使った罵りの例
【用例】
・お前…誰い言いようとや?サレコクナ…のぼしよったら…くらっせ
 →お前…誰に言っでるんだ?ほざくな…のぼせていたら…殴るぞ
 
されこくる 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・下り坂で…そえん走ったんだあ、サレコクルばい
 →下り坂で…そんなに走ったら、ひどく転倒しちゃうぞ
詳細
されこける 【標準語】
 ひどく転倒する
【意味等】
 激しく転ぶ、つまずいてもんどりうって倒れる
【用例】
・犯人ば捕まようって…警察官のタックル、犯人なサレコケタ
 →犯人を捕まえようと…警察官がタックル、犯人は激しく転んだ
詳細
さわい 【標準語】
 モスリン
【意味等】
 木綿や羊毛などの梳毛糸を平織りにした薄地の織物の総称
【用例】
・サワイな…手触りのよかけん、「触り」が「サワイ」いなった
 →モスリンは…手触りがよいので、「触り」が「サワイ」いなった
 
さわらこぎ 【標準語】
 サワラの流し釣
【意味等】
 サワラの「引き縄釣り漁法」
【用例】
・サワラな…泳ぐとの早かけん、サワラコギい…してんどう
 →サワラは…泳ぐのが早いので、サワラの流し釣りに…してみよう
 
さわり 【標準語】
 祟り
【意味等】
 神仏や亡霊、もののけなどから受ける災い、ばち
【用例】
・この墓地な…サワリのある、造成しょうして…何人も死んどう
 →この墓地は…祟りがある、造成しようとして…何人も死んでる
 
さわり 【標準語】
 病気
【意味等】
 身体に異常が起こって正常に機能しなくなる状態、障り
【用例】
・去年な…忙しかったが、サワリののう…新年ば迎えられた
 →去年は…忙しかったけど、病気すること無く…新年を迎えられた
 
さわり 【標準語】
 月経
【意味等】
 女性の生理、月のもの
【用例】
・サワリで…起きられんごと具合の悪か、会社ば…休みたか
 →生理で…起きれないほど具合が悪い、会社を…休みたい
 
さわる 【標準語】
 祟る
【意味等】
 罰が当たる、神仏や亡霊、もののけなどが災いをする、報いが来る
【用例】
・お地蔵さんい…小便ばかけるやら、えずうなかと?サワルばい
 →お地蔵さんに…小便をかけるなんて、怖くないの?罰が当たるぞ
 
さわる 【標準語】
 病む
【意味等】
 病気になる、病に伏せる、叩かれる
【用例】
・夜なべやら…無理せんと、身体なしゃばかっちゃけん…サワルばい
 →夜なべなんか…無理するな、身体が弱いんだから…病気になるよ
 
さん 【標準語】
 火受
【意味等】
 桟、釜の下に敷く鉄製の簀の子、七輪の土製の火受
【用例】
・七輪のサンの…割れた、ホームセンターい…売っとりめえか?
 →七輪の火受が…割れた、ホームセンターに…売ってないかな?
 
~さん 【標準語】
 ~(の方)に
【意味等】
 ~(の方)へ、動作の進行方向を表わす、糸島西部で使われる
【用例】
・どこサン行きようと?二見が浦なら…あっちサン行かにゃあ
 →どっちに行ってるの?二見が浦なら…あっちの方に行かなきゃ
詳細
~さん 【標準語】
 ~(まで)に
【意味等】
 ~(まで)へ、目標の時刻や場所を表わす、糸島西部で使われる
【用例】
・「ドコサン行くと?」「腹のせくけん、病院サン行きよると」
 →「どこに行くの?」「お腹が痛いので、病院に行っているんだ」
詳細
さんぎぁあし 【標準語】
 竹馬
【意味等】
 2本の竹に足掛かりをつけた玩具、由来は「鷺足(さぎあし)」
【用例】
・運動会で…サンギャアシ競争のあるけん、裏山の竹で…作った
 →運動会で…竹馬競争があるので、裏山の竹で…作った
 
さんぎょうし 【標準語】
 竹馬
【意味等】
 3本の竹に足掛かりをつけた玩具、由来は「鷺足(さぎあし)」
【用例】
・正月い…サンギョウシであすうだ、竹で…爺ちゃんの作んなった
 →正月に…竹馬で遊んだ、竹で…爺ちゃんが作った
 
サンキライ 【標準語】
 サルトリイバラ
【意味等】
 がめの葉、饅頭しば、サルトリイバラ科シオデ属の多年生植物
【用例】
・がめの葉饅頭ば作るけん、裏山で…サンキライば採ってきて
 →がめの葉饅頭を作るから、裏山で…サルトリイバラを採ってきて
詳細
さんげんとばしし 【標準語】
 粗い針目
【意味等】
 縫い目の間が開き過ぎている針目、大袈裟に「3間飛ばし」と行った
【用例】
・我がで…雑巾ば縫うたが、下手糞けん…サンゲントバシいなった
 →自分で…雑巾を縫ったけど、下手糞だから…粗い針目になった
 
さんしょうながし 【標準語】
 毒もみ漁法
【意味等】
 毒流し、山椒の葉や皮、実を処理して川に流す漁法
【用例】
・サンショウナガシな…サンショオールで、魚ば麻痺さして捕る方法
 →毒もみ漁法は…サンショオールで、魚を麻痺させて捕る方法
 
さんしょうもち 【標準語】
 山椒団子
【意味等】
 毒もみ漁法に使う毒、山椒の葉や皮などを木炭と混ぜて丸めたもの
【用例】
・昔ゃあ…サンショウモチで魚ば捕りよったが、今あ…禁止されとう
 →昔は…山椒団子で魚を捕っていたけどが、今は…禁止されている
 
さんとく 【標準語】
 財布
【意味等】
 金銭を携帯する袋、金入れ、由来は3種類の小物が入る「三徳」
【用例】
・俺のサントクな…お札と小銭、そしてカードの…入ると
 →俺の財布は…お札と小銭、そしてカードが…入るんだ
 
さんにょう 【標準語】
 計算
【意味等】
 加減乗除、見積り、算数による解決、打算、利害の損得の予測
【用例】
・収支ば…サンニョウしたと?経費のかかり過ぎて…赤字いなるばい
 →収支を…計算したの?経費がかかり過ぎて…赤字になるぞ
詳細
さんにょう 【標準語】
 精算
【意味等】
 勘定、割前、支払い、会計
【用例】
・サンニョウな…済んだ、会費の余ったけん…2次会い行くばい
 →支払いは…済んだ、会費が余ったので…2次会に行くぞ
詳細
さんにょうび 【標準語】
 精算日
【意味等】
 支払日、支払いを約束した日、月末など清算の取り決めをした日
【用例】
・明日がサンニョウビやが…ぜんの無か、不渡りば…出すかもしれん
 →明日が支払日だけど…お金が無い、不渡りを…出すかもしれない
詳細
さんにょうのあわん 【標準語】
 利益にならない
【意味等】
 計算が合わない、得にならない、ためにならない、不利、不利益
【用例】
・夏祭い…露店ば出したが、朝から大雨やん…ヨミノアワンやねえ
 →夏祭に…露店を出したけど、朝から大雨だ…利益にならないよ
詳細
さんにょうのあわん 【標準語】
 分別がない
【意味等】
 物事をわきまえない、物事の道理や善悪を考えない
【用例】
・マルチ商法やろ?サンニョウノアワン商売ばしたら…捕まるばい
 →マルチ商法だろ?道理のない商売をしてたら…捕まっちゃうぞ
詳細
サンネンウズキ 【標準語】
 サルトリイバラ
【意味等】
 がめの葉、饅頭しば、サルトリイバラ科シオデ属の多年生植物
【用例】
・がめの葉饅頭ば作るけん、裏山で…サンネンウズキば採ってきて
 →がめの葉饅頭を作るから、裏山で…サルトリイバラを採ってきて
詳細
さんねんごけ 【標準語】
 長患い
【意味等】
 長い間病気をすること、長病み、苔が生えるほど長期間の病気
【用例】
・原因不明の病気で…サンネンゴケ、会社あ辞めて…やおいかんと
 →原因不明の病気で…長患い、会社は辞めて…とても苦しいんだ
 
さんぱち 【標準語】
 挙句の果てに
【意味等】
 色々やった末に結局、ついに、「末」は「キ(3)」+「八(8)」
【用例】
・投資詐欺で…2千万円、サンパチ…家屋敷までのうなった
 →投資詐欺で…2千万円、挙句の果てに…家屋敷まで無くなった
 
さんばばさん 【標準語】
 産婆
【意味等】
 助産婦、出産を助けて妊婦や産児の保健指導を行う婦人
【用例】
・あたしゃ…病院やが、姉なサンババサンの来て…家で産まれなった
 →私は…病院だけど、姉は産婆が来て…家で産まれたんだ
 
ざんばらがみ 【標準語】
 乱れた髪
【意味等】
 乱れ髪、寝乱れ髪、形がくずれて乱れた髪、ボサボサ頭
【用例】
・剣道部なら…坊主たい、面ば外いたら…ザンバラガミで見たむなか
 →剣道部なら…坊主だよ、面を外したら…ボサボサ頭で見苦しい
 
さんまい 【標準語】
 懐妊
【意味等】
 身ごもること、孕むこと、妊娠
【用例】
・吐き気のする?もしかしたんだあ…つわり?サンマイ?初孫?
 →吐き気がする?もしかしたら…つわり?懐妊?初孫?
 
さんまい 【標準語】
 妊婦
【意味等】
 懐妊している婦人、孕み女、身持ち女
【用例】
・無理しなさんな、サンマイさんな…ごたえば大事いしとかなあ
 →無理しちゃいかん、妊婦さんな…身体を大事にしていないと
 
さんまえ 【標準語】
 懐妊
【意味等】
 身ごもること、孕むこと、妊娠
【用例】
・産婦人科い行たんだあ…サンマエげな、ああたの子よ…責任取って
 →産婦人科に行ったら…懐妊だって、あなたの子よ…責任取って
 
さんまえ 【標準語】
 妊婦
【意味等】
 懐妊している婦人、孕み女、身持ち女
【用例】
・サンマイさんな…腹のふとうなったら、ヘソののうなると?
 →妊婦さんは…お腹が大きくなったら、へそが無くなるの?
 

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る