絶滅が危惧されるクロツラヘラサギ

 どーも、おさめです。

 今回の「好いとう糸島」は、クロツラヘラサギについて。

 クロツラヘラサギは、写真の渡り鳥。絶滅危惧種IB類(EN)で、環境省ではレッドリストに分類されています。生息数が少なく、国内に多くの保護団体があります。

この日に確認できたのは、8羽

 上記の写真は、今年10月28日、弁天橋付近で撮影したもの。8羽の飛来を確認しています。毎年10月ごろ、越冬のため朝鮮半島北部からベトナムや台湾などに南下。日本では九州や沖縄、福岡では泉川や和白干潟などに飛来します。

 学名は、Platalea minor。漢字で書くと「黒面箆鷺」です。ペリカン目トキ科の鳥で、眼先の皮膚や嘴、後肢が黒いという特徴があります。よく似た鳥にヘラサギがいますが、この特徴で区別されます。

泊地区のため池にて(今年2月17日)
上記と一緒にいたヘラサギ

 干潟や河口、池などの水辺に生息する魚やカニ、エビなどを食べます。干潟や浅瀬の水や地の中に嘴を浅く差し込み、細かくふるわせてエサを取ります。

2012年4月、長野川との合流地点より東側

 市内では、昨年に泊地区のため池で、それ以前は泉川河口付近で2回飛来しているのに遭遇しています。個体差はありますが、人に慣れているものもいて数年前には、近くで動画に収めることができました。

小富士側の岩で、ウミウたちと羽根休め
結構、人に慣れていて、近づいても逃げなかった。

 そのほか今津湾でもよく見かけられ、糸島半島の潟や河口、ため池などが数羽のクロツラヘラサギの越冬地になっているようです。