いいこぶし
【標準語】物言い、言いよう
【品詞】名詞
【意味】
(1)「物言い」の「いいこぶし」
《意味》口のきき方、話しよう
《用例》
・なんや?そのイイコブシな、それが先輩いの口の利き方や?ため口な…いきめえもん
→なんだ?その話し様は、それが先輩への口の利き方か?ため口は…駄目でしょ
・仕事な出来ょうが…イイコブシの悪か。おらあ…あんかたあ好かん
→仕事は出来るだろうが…物言いが悪い。俺は…あんなやつは嫌いだ
・ああた…頼みようっちゃろ?そえなイイコブシで…おらあ「よか」っちゃ言いきらん
→あんた…頼んでるんだろ?そんな口の利き方で…俺は「いいよ」っては言えないね
(2) 「言いよう」の「いいこぶし」
《意味》言いかた、言い表し方
《用例》
・プライドな…あろうばってん、謝るとなら…他いイイコブシのあろうもん
→プライドは…あるだろうが、謝るんなら…他に言い表し方があるでしょう
・偉か人やけん…イイコブシいな注意しとき、おきなか仕事の…チャンスやけんね
→偉い人だから…話し方には注意してね、大きな仕事の…チャンスなんだから
・おスマホ?何でちゃ「お」ば付けたんだ、上品かイイコボシいなる訳やなかとぜ
→おスマホ?何でも「お」をつけたら、上品な言い方になる訳じゃないんだよ
【参考】
・由来は不明、いい(言い)+こぶし(小節)→言い回し…なのか?
イラストによる用例解説
【翻訳】
「あなたに忍耐力がないから、仕事が長続きしないのよ!このだめ亭主!」
「そうだよ、言うとおりだ。でも、お前は物言いが悪い!もう嫌になった…今日は仕事なんか行かずに寝る!うるせえ、性悪女!」
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