いどる、いさる
【標準語】すわる、沈殿する
【品詞】動詞
【意味】
(1)「座る」の「いどる」
《意味》座る、居座る、そこにいること
《参考》「いさる」にこの意味はない
《用例》
・あんたが主役やけん、いっち上でドーンとイドットかなあいかんとばい
→あなたが主役だから、上座にドーンと座っていないといけないのよ
・酔うたら長尻いなって…ずっとイドットンなあ、あらあ…まあだ帰んなれんばい
→酔ったら長尻になって…ずっと居座ってるよ、あいつ…まだ帰らないぞ
・「PTA会長いなっちゃれ」って、たいそ押しかけて…承諾するまでイドルつもりばい
→「PTA会長になってくれ」と、大人数で押しかけて…承諾するまで居座るつもりだよ
(2)「沈殿する」の「いどる」
《意味》濁りなどが沈殿すること、粉が溶けずに底に溜まること
《同義》いさる、いどる(糸島弁)
・「いさる」は京都発祥の方言、由来は「いはる(いらっしゃる)」の音変異
・「いどる」は糸島弁、志摩地区の一部で使われる
《用例》
・ペットボトルのカルピスな、置いとったっちゃ白かとのイドランとやが
→ペットボトルのカルピスは、置いてても白い物が沈殿しないだぜ
・このイドットウとな…植物繊維、腐っとらんと、体い良かけん…飲んでんない
→この沈殿しているのは…植物繊維、腐ってないよ、体に良いので…のんでごらん
・果肉入りやけん…よおと混ぜて飲まなあ、美味うなかし…つぶつぶのイサル
→果肉入りだから…よく混ぜて飲まないと、美味しくないし…つぶつぶが沈殿する
イラストによる用例解説
【翻訳】
「母ちゃん…何か沈殿してるけど、飲めるのかい?下の方が濃いいんだ…」
「美味しいよ…果汁100%だから果肉が沈殿するのよ!」
【博多・糸島弁検索】
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