かくうち
【標準語】立ち飲み、桝酒
【品詞】動詞
【意味】
(1)「立ち飲み」の「かくうち」
《意味》酒屋の店頭で酒を飲むこと、立ち飲み
《参考》漢字で「角打ち」、酒屋の一角で酒を飲むことに出る
《用例》
・カクウチな千円もあったら、えらい酔わるる
→店頭での立ち飲みは千円もあったら、十分に酔える
・知っとう?カクウチは、椅子い腰かけて飲んだらルール違反げなバイ
→知ってる?店頭での飲酒は、椅子に座って飲むのはルール違反だそうだ
・うちんとがカクウチい来たっちゃ飲ませんのって、アル中いなりよんなあけん
→亭主が立ち飲みに来ても飲ませないで、アル中になりかけているのだから
(2)「枡酒」の「かくうち」
《意味》コップ酒、枡酒、きゅっと一杯ひっかける酒
《参考》立ち飲み用の酒はコップや枡で提供されることに出る
《用例》
・おらあ、カクウチん時のあては、丸天と魚肉ソーセージい決めとうと
→俺は、コップ酒のときの肴は、丸天と魚肉ソーセージに決めているんだ
・忘年会まで時間のあるけん、酒屋でカクウチして…底入れしてこう
→忘年会まで時間があるから、酒屋でコップ酒飲んで…底入れしてこよう
【参考】
・「かくうち」は、九州北部(福岡、佐賀、熊本、大分)の方言
・地域によって「かくち」「かくうち酒」「かくまはし」「たちざけ」とも言う
イラストによる用例解説
【翻訳】
「角打ちなんか言っちゃいかん、アル中みたいじゃないか!」
「イギリスのパブと言ってくれ!俺たちゃ紳士だよ」
(十分アル中)
「何だよ、格好つけやがって…
1,000円でベロべロになるのは紳士じゃないよ、ただのアル中だよ!」
「俺は、家で飲まないからアル中じゃないよ!」
(こいつも、アル中)
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