かっぷくのよか、たっぱいのよか

【標準語】体格がよい、外見がよい

【品詞】形容詞

【意味】

(1)「体格がよい」の「かっぷくのよか」

《意味》体つきがよい、体格がよい、太っている

《用例》

・久し振りい会うたら、えらいカップクノヨウなったねえ…どっかの社長さんのごたあ
 →久し振りに会ったら、とても太ったねえ…どこかの社長さんのようだ

・うちの息子なあラグビー部い入ったら、タッパイノヨウなってワリワリしとんなあ
 →うちの息子はラグビー部に入部したら、体つきがよくなって体が大きくなっている

・炎鵬関な、あれでカップクノヨカったら大横綱いなっとんなったろうや
 →炎鵬関は、あれで体格が大きければ大横綱になっていたかもしれない

(2)「外見がよい」の「かっぷくのよか」

《意味》姿勢がよい、見かけがよい、貫禄がある

《用例》

・あらあ大企業の社長ばってん…タッパイノヨウナカけん、よう運転手と間違あかさるう
 →あいつは大企業の社長だけど…貫禄がないので、よく運転手と間違えられる

・見習いんときゃ…ガジケたごとしとんなったが、親方いなって…カップクノヨウなっとう
 →見習いの頃は…貧相な風貌だったが、親方になって…見かけが好くなってる

・さすが…役者やねえ、舞台い立ちなったらカップクノヨカ…別な人のごたあ
 →さすがは…役者だなあ、舞台に立ったら姿勢がいい…別の人のようだ

【同義】かっぷくのよか、たっぱいのよか

【参考】

・「たっぱいのよか」は、たっぱい(見かけ、姿、風采:博多弁)+の+よか(好い)

・「かっぷくのよか」は、かっぷく(体つき、体の格好や姿:標準語)+の+よか(好い)

【参考】「たっぱい」について → 詳細

《意味》みかけ、姿勢、体つき、風体、外見、姿

《参考》
・語源は「答拝」
 上位の者の拝礼に応える「答拝」が、能の型のひとつ「達拝」になり、その立居姿がよいことから「たっぱい」となったと思われる

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イラストによる状況解説

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