ぐぜぐぜいう、ぐぜる
【標準語】くだを巻く、絡む
【品詞】形容動詞、動詞
【意味】
(1)「くだを巻く」の「ぐぜる」
《意味》
・泥酔してわめく、とりとめのないことをくどくどと言う
・ぐずぐず言う、ぶつぶつ言う、うだうだと言う、むずがる
《用例》
・よか人ばってん、飲んだらグゼンなあけん…あんまと好かれとんなれん
→いい人なんだけど、飲んだらぐずぐず言うので…あまり好かれていない
・あらあ…酒癖の悪か、酔うたらグゼルし…最後いな泣き出いて、手い合わん
→あいつは…酒癖が悪い、酔ったら管を巻くし…最後には泣き出して、手に負えない
・赤ちゃんの…グゼグゼイイよんなるが、おむつば替えなあ…いかんとやなかと?
→赤ちゃんが…むずがってるけど、おむつを替えないと…いけないんじゃないの?
(2)「絡む」の「ぐぜる」
《意味》言いがかりをつけて困らせる、駄々をこねる、因縁をつける
《用例》
・あいつなおうちゃっか、グゼッタら言うこときくぐらい…思うとうもん
→あいつは横着だ、因縁をつけたら言うことをきくくらい…思っいるもの
・あれが…いっつもグゼルけん、会議な長引くし…なあも決まらん
→あいつが…いつも言いがかりをつるから、会議は長引くし…何も決まらない
・わかったたい、アイスクリームばこうちゃあけん、そえんグゼグゼイイなんな
→わかったよ、アイスクリームを買ってあげるから、そんなに駄々をこねないでよ
【同義】ぐぜぐぜいう、ぐぜる、ごねる
【参考】「ぐぜぐぜいう」について
・ぐぜぐぜ(ぶつぶつ)+いう(言う)→ぶつぶつ言う
《同義》ぐぜる、ぐぜぐぜいう、ごねる
《参考》「ぐぜ」は他の地域では「むずがる」や「愚痴」「小言」などの意味で使われる
「ぐぜる」に関連する言葉
ぐぜぐぜ
【標準語】ぐずぐず
【品詞】形容動詞
【意味】くどくど、ぶつぶつ、うだうだ、不平不満
【類義】ぶすぶす
《意味》不平不満
《参考》「ぶすぶすいう」について
・ぶすぶす(不平不満)+いう(言う)→不平不満を言う、文句たらたら、小言を言う
・同義は「ぶすつく」
【用例】
・よか人ばってん…酔うたら長か、グゼグゼ…グゼグゼ、おんなしことば…何回も話しなあ
→良い人だけど…酔ったら長い、くどくど…うだうだ、同じ事を…何回も話すんだ
・旦那い「手伝うて」って頼うだっちゃ、グゼグゼ言うて…なあもしちゃんしゃれん
→旦那に「手伝って」って頼んでも、ぶつぶつ言って…何もしてくれない
・義母さんと…仲好うせないかんとばってん、小言ばグゼグゼ言いなるけん…無理
→義母さんと…仲好くしなきゃいけないんだけど、小言をくどくど言うので…無理
イラストによる状況解説
【翻訳】
「だいたいだねえ…酒はなあ、日本酒だよ…わかるか?んー?
部長がね、ホルムアルデヒドがね…肝臓に悪いと言ってね…
あーっ!虐めるんだ…私は悲しくてな、怒ってね…ぐだぐだ」
「あーっ、早く帰りたいよー!はああ…」
【博多・糸島弁検索】
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