けんたい
【標準語】当たり前、横柄、共用
【品詞】形容動詞
【意味】
(1)「当たり前」のけんたい
《意味》そうあるべきこと、当然
《関連》「けんたい」を使った言い回し
・「けんたいでものばいう」→当然のようにものを言う
《用例》
・そんくらい、ケンタイやろうもん…困っとうときゃあお互い様やけん
→そのくらい、当たり前だろうが…困っているときはお互い様だから
・新米で、くちばたきんなかくせい、ケンタイデモノバイウっちゃもん
→新米で未熟者のくせに、当たり前のようにものを言うんだもの
(2)「横柄」のけんたい
《意味》威張っている様子、横柄
《関連》「けんたい」を使った言い回し
・「けんたいぶる」→威張る、横柄に振る舞う
《用例》
・そえなケンタイか物言いななかろうもん、わがが俺たちより偉かぐらい思うとらんや?
→そんな横柄な言い方はないだろう、自分が俺たちより偉いくらい思ってないか?
・何ばケンタイブリよんなるとな、父ちゃんの偉かぐらい思うて…のぼしかえっとらんや
→何を威張りくさっているんだ、父親が偉いくらい思って…横柄になっていないか
(3)「共有」のけんたい
《意味》共同して使用すること、一緒に使うこと
《同義》けんたい、もやい
《用例》
・餃子な…5人前ば大皿い盛り付けとうけん、みんなでケンタイで食うちゃり
→餃子は…5人前を大皿に盛りつけてるので、みなさんで共用して食べてください
・いっちょうしかなかけん…ホチキスなケンタイで使うて…そう、もやいで使うちゃり
→1個しかないから…ホチキスは共同で使って…そう、共用してちょうだい
イラストによる状況解説
【翻訳】
「間違ったことは言ってない!仕入値が上がったから…適正価格にするべきだろ!」
「未熟者(嘴が黄色いヒヨコ)のくせに、何を…さも当然のような言い方をするんだ!」
「言っておくが…俺は、もう50歳だぞ」
【博多・糸島弁検索】
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