しかかる、しっかかる
【標準語】挑む、仕掛ける
【品詞】動詞
【意味】
(1)「挑む」の「しかかる」
《意味》
・挑戦する、挑発する、喧嘩を吹っ掛ける
《参考》
・し(する、実施する)+かかる(掛かる、始める)→挑戦する
・「やり始める」ことであるが、果敢に挑戦するというニュアンスがある
《用例》
・うちん息子あ…正義感の強かけん、おかしか思うたら…先生いっちゃシカカルと
→うちの息子は…正義感が強いので、疑義があると思ったら…先生にでも挑むのよ
・あれが…馬鹿ぞうやけん、酔うてやくざもんいシカカッテ…ぼてくりこかされとう
→あいつ…馬鹿者だから、酔ってやくざ者に喧嘩を売って…ボコボコにされている
・あらあ…負けん気の強かけん、うっ叩かれたっちゃ…泣きながらシカカッテ行くと
→あいつは…負けん気が強いから、ぶん殴られても…泣きながら挑戦して行くんだ
・まーだこまかくせい、はらかいて高校生いシカカルっちゃもん、大した餓鬼たい
→まだ小さなくせに、怒って高校生に争いを仕掛けるんだもの、大した餓鬼だよ
・あんかといな隙ば見せたらいかんとばい、シカカッテこうごたる顔ばしとろうが
→あんな人には隙を見せたらいけないんだよ、攻撃的な顔をしているだろ
(2)「仕掛ける」の「しかかる」
《意味》
・凌辱しようとする、まぐわおうとする、交接しようとする
《参考》
・し(する、交尾する)+かかる(掛かる、始める)→交尾しようとする
・「やり始める」ことであるが、隠語てきなニュアンスもある
《用例》
・鶏小屋の騒がしかけん…様子ば見い行たが、雄鶏の…雌鶏いシカカリよった
→鶏小屋が騒がしいので…様子を見に行ったら、雄鶏が…雌鶏に交尾しようとしてた
・あらあ手の早か…危なか男ぜ、友達の彼女っちゃ…隙のあったらシカカロウするとぜ
→あいつは手が早い…危ない男だ、友達の彼女でも…隙があったら口説こうとするんだ
・好か動画やけんって…見せられたが、男が女いシカカル動画で…えらいいやらしかった
→好い動画だからと…見せられたけど、男女がまぐわう動画で…とても卑猥だった
・デートで、ひょくっとシカカッテきなあけん、たまがってキンタマば蹴り上げっしもうた
→デートで、突然に迫って来られたので、驚いてキンタマを蹴り上げてしまった
【同義】しかかる、しっかかる
イラストによる状況解説
【博多・糸島弁検索】
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