気がつけばペトリレンズがいっぱい

オールドレンズの沼にはまり込むまで、ニコンやキャノンなど有名メーカしか知らず、まして、すでに倒産してしまっていたペトリなど、その存在すら知りませんでした。ヤフオクで落札したレンズのおまけに、ペトリの55mmレンズがついてきました。しかし、マウントアダプターがなく、カメラに取り付ける術がありません。


手元にあるのに、使わないのは申し訳ない。しかし、当時は専用のアダプターがなく、ジャンクボディーのマウントと市販のアダプターと合体・加工し、アダプターを自作。当時のネット情報では「安物の三流レンズ」とあったが、使ってみると…いい。気がつけば、多種の画角のペトリレンズが防湿庫にゴロゴロ。


この135mmレンズも、ヤフオクで落札したもの。しかし、f3.8と暗く、その後f2.8を購入したことから、防湿庫の肥やしとなっていました。何かの情報で「バブルボケはトリプレットレンズが出やすい」という記事があり、このレンズもトリプレットであることを知り、使う機会が増えました。

ペトリの3枚玉~トリプレットレンズ

トリプレットレンズは、H.D・テーラーが1893年に開発した3枚のガラスを使ったレンズ。抜けが良く、中心部はシャープに写る。しかし、周辺になるにしたがってあやしくなり、流れたようになるというクセがある。だが、中心部だけ使えば問題ないことから、望遠レンズには昔から使われている。


バブルボケを期待していたが、一方で、ボケが汚いという情報もある。どちらにしても、名のあるトリプレットレンズの作例は写りがきれい。しかし、高価で手が出ない。防湿庫に眠るこのレンズ、ややクモリがあるものの…トリプレットレンズである。最短撮影距離は2.5mだが、接写リングがあれば、マクロも撮れる。


ということで、たまにですが…このレンズで撮った写真を紹介します。結構、マクロで撮ったものが多いのですが、中心部分がシャープに写るので、撮っていて気持ちがいい。ボケは汚いとの声もありますが、条件がよければバブルボケも出ます。うるささはありますが、嫌いなボケではありません。