ミランダカメラの流れをくむレンズ

ネット情報によると…このレンズは、三脚などのカメラ用品を作っていたタカラ製作所が製造販売していたレンズ…だそうです。販売されていた当時は、シグマやトキナー、タムロンのほかに、ヤシカやコシナ、コムラー、コミナー、チノン、キロンなど、多くのレンズメーカーがあり、トップマンも、その一つでした。


当時は、これらのメーカーが海外のカメラメーカー(ソリゴールやビビター、セレナなど)のレンズをOEM生産しており、また、輸出用に(アイミックやカメロなど)ブランド名を変えて販売していたこともあり、ヤフオクで落札するときも、そんなレンズのひとつだろうと思っていました。


このレンズ…タカラ製作所が、倒産したミランダのレンズ工場を買い取って製造したもの。そのタカラ製作所も、今はもうありません。カメラを手にし始めた当時、主要メーカーしか知りませんでしたが、オールドレンズに凝り出してからは、こういったレンズに心惹かれるのは、私だけではないと思います。

色乗りもよく好きなレンズ

ヤフオクで…かなり安価に入手したこともあり、かなり使用感のあるレンズ。しかも前の所有者が分解清掃をしたのか…ネジ穴には塗装剥がれもある。そんなこともあり、試し撮りをしてからは防湿庫の肥やしに…。今回、久々に手に取ると、傷はもちろん、カビやクモリはなく、光学系はきれいです。

晴天だったこともあり、ファインダーに映る風景もクリヤー。「ひょっとしたらいいレンズじゃないのか?」と…早速、カメラにつけてお出かけ。冬場…しかも田舎なので、絵になる被写体も少ない。とりあえずは、神社や菜の花畑の写真。ついでに漁港なども撮ってみました。

単焦点レンズなので、きれいに写るのは当たり前なのでしょうが、レンズ性能を評価できるほどのノウハウも能力もないので…好きか嫌いかで判断。色乗りもいいしきれいに写る…ボケ具合もいい。結果として好きなレンズです。周辺光量落ちや若干のグルグルボケなど、魅力的なオールドレンズです。