ぬるか
【標準語】ぬるい、鈍い、愚鈍
【品詞】形容詞、形容動詞
【意味等】
(1)ぬるいの「ぬるか」
《意味》ぬるい、湯などの温度が低い、温度が足りない
《用例》
・猫舌やけん、熱々のラーメンな食いきらん…ヌルカとがよか
→猫舌だから、熱々のラーメンは食べられない…ぬるいのがいい
・冷やもよか…熱燗もよか…ばってん、刺身ば食う時ゃあヌルカ清酒がいっちよか
→冷やもいい…熱燗もいい…でも、刺身を食う時はぬるい清酒が一番いい
(2)鈍いの「ぬるか」
《意味》のろい、たやすい、たりない、愚鈍である
《参考》すばしっこくない、容易である、不十分である、愚かで物の道理に暗い
《用例》
・まーだ終わらんとや?おまやあ仕事のヌルカ…しかーっとしてんやい
→まだ終わらないのかい?お前は仕事がのろい…てきぱきとやってみろよ
・あらあ、知識なあるが知恵ななか…政治の世界、ヌルカたあすぐい消ゆる
→あいつ、知識はあるけど知恵がない…政治の世界、愚かな奴はすぐに消える
・ああたの説明な…話のヌルウして、何ば言いたかとか…いっちょんわからん
→あなたの説明は、話が不十分で、何を言いたいのか…まったくわからない
【関連】「ぬるか」を使ったことば:「ふうたんぬるか」
《意味》ぐずぐずする、動作が遅い、やり方がのろい、どんくさい(大阪弁)
《参考》本来は「ぼんやりとした」という意味から、上記の意味に派生
《参考》ふうたん(ほっぺた)+ぬるい(のろい)→ぼんやりとした表情と思われる
《用例》「ボーっとしてフウタンヌルカごたあが、実は…世界的い凄か発明家げな」
→「ボーっとしてどんくさそうだけど、実は…世界的に凄い発明家らしいよ」
イラストによる状況解説
【翻訳】
①「なんだ…これは?ぬるい!こんなもの…食えるか」
②「ぬははは…ぬるい…ですか?そうですか~それは…すみませ~ん(もじもじ)」「た…大将も…すごく鈍そうだなぁ…ある意味…手強い」
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