ねじ
【標準語】ねじる、ねじれる、歯茎
【品詞】形容動詞
【意味等】
1)ねじる、ねじれるの「ねじ」
《意味》ねじる、ねじ込む、ねじつける
《参考》物理的なものだけでなく、性格的や関係的な状況またその状態の物も示す
・物理的な「ねじ」:曲がる、曲げる、曲がったもの
・性格的な「ねじ」:つむじ曲がり、ひねくれ、風変りな性質の人
・関係性の「ねじ」:「きんこく」に同じ、仲が悪いこと、便りや訪れがない様
《関連①》「ねじ」を使ったことば
・「ねじくる」:ねじりつける、塗りつける、なすりつける、押しつける
・「ねじくるしか」:堅苦しい、窮屈、形式ばっている、打ち解けない
・「ねじける」:曲がる、ひねくれる、関係が複雑になる
・「ねじとる、ねじれとる」:仲違いしている、不仲、仲が悪い
・「ねじもこじもならん」:てこでも動かない、どうにもならない
《関連②》「ねじ」に関連することば
・「ねずむ」:抓る(相手の皮膚を指先でねじり上げること)
《用例》
・「安もんのセロテープやけん、すぐネジて…引っ付き回って、使わりゃされん」
→「安物のセロテープだから、すぐにねじれて…あちこち引っ付いて、使い物にならない」
・「あらあ…ちさかときゃネジと思うとったが、世界的な生物学者いなった…」
→「あいつは…幼い頃は風変わりなやつと思っていたが、世界的な生物学者になった…」」
・「あれたちゃ同期んとい、入社のとっからネジで…いっつもなんかで張り合いよう」
→「あいつら同期なのに、入社のときから不仲で…いつも何かで張り合っている」
2)歯茎の「ねじ」
《意味》歯茎、歯が生える部分
《同義》ねじ、はぎし
《参考》漢字で「根地」、静岡や愛知県の一部でも使われる
《用例》「ネジの腫れて痛か…歯槽膿漏かもしれんけん、歯医者い行てこう」
→「歯茎が腫れて痛い…歯槽膿漏かもしれないから、歯医者に行ってこよう」
イラストによる状況解説
【博多・糸島弁検索】
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