のぼする

【標準語】増長する、夢中になる、興奮する

【品詞】動詞

【意味等】
1)増長するの「のぼする」
《意味》つけあがる、奢り高ぶる
《用例》
・あらあ、褒めたらノボスルけん…ちったあ、やかましゅう言うぐらいがよかと
 →あいつは、褒めたら増長するので、少しくらい、うるさく言った方がいいんだ
・イケメンやけんって…ノボセアガッテ彼女ば二股かけとるが、いつか…刺さるるばい
 →イケメンだからって…奢り高ぶって彼女を二股掛けれるけど、いつか…刺されるぞ
・きしゃん…ノボシカエンな、たいがいいしとかなあ…ぼてくりこかいちゃるぜ
 →貴様…つけあがんな、いい加減にしておかないと、ボコボコにしてやるぞ

2)夢中になるの「のぼする」
《意味》大好きになる、入れあげる
《用例》
・よか歳こいて、若っか女いノボスルけん…女房い愛想ば尽かされるったい
 →いい歳なのに、若い女に夢中になるから…女房に愛想を尽かされるんだ
・競馬で大穴当てて…賭け事いノボセアガッテ、全財産なギャンブルで消えたげな
 →競馬で大穴当てて、賭け事に入れあげて、全財産がギャンブルで消えたそうだ
・やめときんしゃい…あえな女いノボシアガッとったら、大火傷ばするばい
 →やめておきなさい…あんな女に入れ上げてたら、大火傷をしちゃうぞ

3)興奮するの「のぼする」
《意味》気分が高揚する、神経がたかぶる
《用例》
・子どもとあすんじゃあたあ嬉しかが…ノボイテから、夜遅うまで眠んなれんと
 →子どもと遊んでくれるのは嬉しいけど…神経が高ぶって、夜遅くまで眠らないんだ
・ファンやけんって、ライブでノボセアガッテ気絶しなあといな、たまがった
 →ファンだからって、ライブで興奮して気絶しちゃうのには、驚いた
・好いとうとい告白したとばってん、ノボリアガッテ何て言うたか…ようと覚えとらん
 →好きな娘に告白したんだけど、感情が高ぶって何と言ったのか…よく覚えていない

【同義】のぼする、のぼせあがる、のぼりあがる、のぼせかえる
《参考》
・ニュアンス的には、「のぼする」<「のぼせあがる」<「のぼせかえる」
・「のぼしあがる」は「のぼせあがる」、「のぼしかえる」は「のぼせかえる」の音変異
・「のぼしかやる」「のぼせかやる」と音変異する場合もある
・「のぼりあがる」は、主に「興奮する(感情や神経のたかぶり)」の場合に使う

【対義】のぼすんな、のぼせあがんな、のぼせかえんな
《意味》増長するな、夢中になるな、興奮するな
《参考》「のぼする(のぼせあがる、のぼせかえる)」の否定命令
・ニュアンス的には「のぼすんな」<「のぼせあがんな」<「のぼせかえんな」
・「のぼすんな」と「のぼせんな」は「のぼするな」の音変異
・「のぼしあがんな」と「のぼせあがんな」は「のぼせあがるな」の音変異
・「のぼしかえんな」は「のぼせかえんな」は「のぼせかえるな」の音変異
《用例》
・おまやぁ、誰いそんか偉そうい言いようとや?ノボスンナ…くらさるうぜ
 →おまえは、誰に対してそんな偉そうに言ってるんだ?つけあがるな…殴るぞ
・仕事ばクビいなるごと、パチンコやらいノボセアガルナ…目ば覚ませ、地道い働け
 →仕事を首になるほど、パチンコなんぞに夢中になるな…目を覚ませ、地道に働け
・成績のよかぐらい思うて、ノボセカエルナ…お前より賢かとは…たいそおる
 →成績が良いくらい思って、慢心するな…お前より賢いヤツは…たくさんいる

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イラストによる状況解説

【翻訳】
①「俺は、天才中学生の野暮瀬だよ…ヨロシク」(根拠のない自信に満ち溢れている、中二病)
②「可愛い…好きなんだ…何だかドキドキする」(学年で一番人気の女の子)
③(妄想中)「私も野暮瀬君が好きなのよ…キスしていいよ!胸も触っていいよ!」「ああっ…」

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