ばさらか
【標準語】たいそうな
【品詞】形容動詞
【意味等】法外な、たくさん、荒っぽい
1)「法外な」のばさらか
《意味》とても、すごく、贅沢な
《用例》
・この店のラーメンな…あんまと旨うなかばってん、餃子なバサラカ…旨かぜ
→この店のラーメンは…あまり旨くないけど、餃子は無茶苦茶…旨いよ
・あんたのスーツの柄…バサラカ派手やなぁ、お笑い芸人の舞台衣装のごたるが
→あなたのスーツの柄…すごく派手だねえ、お笑い芸人の舞台衣装のようだよ
2)「たくさん」のばさらか
《意味》たくさん、いっぱい、あまた
《用例》
・牧のうろんな…麺のバサラカ入って増えもするけん、食うたっちゃ…いっちょん減らん
→牧のうどんは…麵がたくさん入って増えもするから、食っても…ちっとも減らない
・天の川いな星のバサラカあって、中いな地球のごと生物の棲んどう星も…あろうや
→天の川には星があまたあって、中には地球のように生物が棲んでる星も…あるだろう
3)「荒っぽい」のばさらか
《意味》大雑把、荒々しい、乱暴な
《同義》あらけなか、ばさらか
《用例》
・そえなバサラカ仕事ばしよったら、信用ののうなって…またから頼みなれんばい
→そんな大雑把な仕事をしていたら、信用がなくなって…次からの依頼が無くなるぞ
・小さかとっからバサラカ子供やったが…おせいなったら、暴力団の組員になんなった
→小さい時から乱暴な子供だったが…大人になったら、暴力団の組員になっちゃった
【参考】
・語源はサンスクリット語の「vajra (伐折羅、バジャラ)= ダイヤモンド」
・室町時代の流行語、社会風潮や文化的流行(美意識や価値観)をあらわす言葉
・ダイヤモンドのような硬さで常識を打ち破るようなイメージの言葉、婆沙羅とも書く
・元の「奢侈で派手、遠慮のない振舞い」や「粋で華美を好む美意識」の意が変化したもの
イラストによる状況解説
【翻訳】
①すごく旨いぞ…このソーセージ
②たくさんの現金が出てきました
③乱暴な扱いをするな
【博多・糸島弁検索】
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