Pentax-Qでしか使えない

 中国製の「M12マウント」のレンズです。防犯カメラや監視カメラなどに使われているレンズで、絞りもヘリコイドもないため、一般撮影用に供されるレンズではありません。「Sマウント」レンズとも呼ばれており、産業用レンズの部類に入るのかもしれません。
 産業用カメラの小さなイメージセンサーに対応するためか、魚眼など超広角のレンズが数多くラインナップされています。しかも、超安価に入手できる点が魅力かもしれません。超広角なので被写界深度が深く、虫の目レンズとして遊ぶには最適だと思います。
 ただ…このレンズ、フランジバックが短くてイメージサークルも小さいので、Pentax-Qでしか使えないようです。Olympus OM-Dで挑戦してみましたが、小さく丸くしか映らず、しかも…シャッター幕と干渉しするので、それ以上のチャレンジは断念しました。

 

Cマウントで使おうと考えたが…

 カメラに装着するには、M12マウントに対応するマウントアダプターが必要です。調べましたが、該当のアダプターは見つかりませんでした。ボディーキャップに穴を空けて使う方法もありますが、精密に穴を空けてネジ山を切る自信がなかったので、この方法は断念。

「M12ーC」マウントアダプター


 さらに調べると「M12ーC」マウントアダプターが、Amazonで販売されているのを発見。しかも、送料込みで1,000円もしない。すでに「CーQ」マウントアダプターは所有しているので、これと組み合わせれば使える…。そのように目論んで、購入しました。

2つのアダプターを組み合わせる目論み


 入手後、組み合わせましたが、フランジバックが長く結像しません。「CS―Q」マウントアダプターが必要です。このアダプター、以前は売られていたようですが、生産が終了しているようで、手に入れることは難しそうです。

フランジバックが長くて…使えない

工夫すれば何とかなる

使えなくもないが、使い勝手が悪い

 何とかして…使いたい。いろいろと考え「C-CS」マウントアダプターを加工したりしましたが、ちょっとした衝撃で光軸がずれるなど、使い勝手が悪い。何とかならんかと、さらに頭をひねり「CーQ」マウントアダプターを加工することを考えつきました。

「CーQ」マウントアダプターを加工してみた


 中央部分(以下「部品A」)の取り外しができる「CーQ」マウントアダプターから、部品Aを外して「M12ーC」マウントアダプター(以下「部品B」)と差し替え、ねじで固定。この方法だと安定し、レンズのねじ込みがヘリコイドがわりになって使い勝手もよい。

レンズのねじ込みが、ヘリコイド代わりに使える


 なお、差し替える部品の内径と外径が異なるため、部品Bの定位置への配置が難しく、また、ねじの緩みで部品Bが外れやすい、という2つの問題が発生します。その解決のため、部品Bにテープ等を巻きつけて内径と外径を合わせておく必要があります。

テープを巻いて隙間を埋めて、ぴったりとはめ込む

早速使ってみました

 味わい深いオールドレンズではない(写すレンズではなく写るレンズ)ので、画角で撮影具合を紹介します。なお、冒頭で述べたように魚眼またはそれに準ずる画角なので、被写界深度が浅いという特徴から、虫の目レンズとして使うには最適です。

見た目もしっくり、がたつきも少ない
1)1.8mm 5MP 1/2.5″ IR
……35mm換算で10mm程度の魚眼レンズになるので…ケラレます。
糸島市二丈佐波と福岡市西の浦にて……

1枚目は佐波神社の狛犬(笑ったように見える)
2枚目はその横に咲いていたサザンカ
3枚目は佐波の踏切を通過するJR筑肥線
4枚目は福岡市西の浦…蒙古山の山道に咲く花

紅葉や銀杏が秋に色づく(福岡県糸島市雷:千如寺・雷神社)

家の周りの生き物たち

2)3MP 2.8mm 1/2.5″ IR
……35mm換算で16mm若の広角レンズ
家の周りの植物たち……

1枚目はサトイモ畑のネコジャラシ
2枚目はツタの実
3枚目はシシトウの花
4枚目はキンモクセイ
5枚目はジャガイモの花…秋も深まってきました…

初冬の糸島の海岸

糸島市野辺の海岸…東に1㎞ほど行けば牡蠣小屋が並び、西に1㎞ほど行けば塩工房(またいちのしお)があります休日は観光客がいっぱい来るので…道が渋滞します。

カラーとモノクロで撮り比べてみました
海岸に漂着した…長靴です。ゴミを海に捨てちゃいけませんね。

3)IRレンズ 4mm 赤外線レンズ
……35mm換算で22mmの広角レンズ
近所のフレンドリーな猫…

イメージサークルが小さいので、僅かにケラレ…周辺光量落ちのようになります

4)IRレンズ 6mm F2.0
……35mm換算で33mm程度の画角
ミツバチとハナアブとカマキリ……

11月…秋も中盤、庭木に小さな花が鈴生りに咲き、冬を控えてニホンミツバチやハナアブが集まります。そして…それを狙うカマキリ…

 現在…所有は、この4本。数が増えれば、追加で紹介していきます。