おおめっそう、めっそう、めじきり、めのきざん

【標準語】目測、目分量

【品詞】名詞

【意味等】

(1)おおめっそう、めっそう

《意味》目測の長さ、目で見ておおよその(長さ・距離の)度合をはかること

《同義》おおめっそう、めっそう

《参考》

・「めっそう」は「目測(めそく)」の音変異

・「おおめっそう」は、おお(おおかた?)+めっそう(目測(めそく)の音変異)

《用例》

・こっから、あの信号機の角まで…メッソウで何mぐらい、あるごと見ゆる?
 →ここから、あの信号機の角まで…目測で何mぐらい、あるように見える?

・オオメッソウばってん…あのおいしゃんの釣んなった鯛な、80cmなあろうごたあ
 →おおかたの目測だけど…あの小父さんが釣った鯛は、80cmはありそうだ

(2)めじきり

《意味》目測の重さ、目で見ておおよその(重さ)の度合をはかること

《参考》目(め)+じきり(杠秤(ちきり):竿秤の一種)→目検討の重量

《用例》

・地震で…大きなか岩の国道さい落てかかって、あらあ20tなあるが…メジキリばってん
 →地震で…大きな岩が国道に転げ落ちてきて、あれは20tはあるよ…目検討だけど

・この弁当屋じゃベテランやけん、弁当のご飯なメジキリで…ぴったり200gで、つぎなあとぜ
 →この弁当屋じゃベテランなので、弁当のご飯は目検討で…ピッタリ200gで、よそうんだぜ

(3) めのきざん

《意味》目測の数量、目で見ておおよその(数量など)の度合をはかること

《参考》め(目)+の+きざん(起算:数えること)

《用例》

・今年も、泉川河口辺りいクロツラヘラサギの来とう、メノキザンで15羽おるごたる
 →今年も、泉川河口辺りにクロツラヘラサギが来ている、目測での概算で15羽いるようだ

・えらいたいそ出いたね、メノキザンで1万発以上あるが…5万円ぐらい勝ったっちゃなかな?
 →すごくたくさん出したな、目検討で1万発以上あるぞ…5万円ぐらい勝ったんじゃないの?

「めっそう、めじきり、めのきざん」に関係する言葉

めのこざんにょう

【標準語】目計算

【品詞】名詞

【意味等】目の子勘定、数量などを目で確かめながら計算すること

【参考】

・めのこ(目子:目で検算)+ざんにょう(算用:計算)

・「めじきり」「めっそう」「めのきざん」した数値を、暗算などで計算する

【用例】

・これば…そうよう売りたかとばってん、メノコザンニョウで幾らぐらいいなるかいな?
 →これを…すべて売りたいんだけど、目計算で幾らくらいになりますか?

・この山ば宅地開発するとやが、メノコザンニョウで何件建って、何人ぐらい住みなあと思う?
 →この山を宅地開発するんだけど、目の子勘定で何件建って、何人くらい住むと思う?

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イラストによる状況解説

【翻訳】
「クロツラヘラサギは、どのくらい渡って来てるでしょうかね?」
「うーん…目測で2,352羽!」
「よく…分かりますねえ…」
「適当だよ!」

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