やきやきする
【標準語】熱っぽくなる、やきもきする
【品詞】連体詞
【意味等】
(1)「熱っぽくなる」のやきやきする
《意味》熱を持っている、むかむかする、火照っている
《参考》身体の一部が熱を持ったり、消化不良になったときの感覚
《用例》
・みんなの前で「ああたば好いとう」やら言んしゃーとやもん…顔のヤキヤキスルくさ
→みんなの前で「あなたが好きだ」なんて言うんだもの…顔が赤くなる(恥ずかしい)よ
・食い放題やけん…天ぷらやらフライやら、揚げもんばたいそ食うたが…胸のヤキヤキスル
→食い放題なので…天ぷらやフライなど、揚げ物を大量に食ったので…胸やけがする
・骨ば折しょったところの、えらい腫れ上がっしもうて…ヤキヤキスルけん、冷やしようと
→骨折した部分が、すごく腫れ上がってしまって…熱を持っているので、冷やしてるんだ
(2)「やきもきする」のやきやきする
《意味》ひやひやする、はらはらする、いらいらする
《参考》精神的なひっ迫による焦りや怒りなどで気をもむこと
《用例》
・合格発表な、まだかいな?通っとうやろうか、おてとりめいか?ああ…ヤキヤキする
→合格発表は、まだなのか?通ってるだろうか、落ちてないか?ああ…やきもきする
・集合時間ば過ぎとうとい、まだ来なれん…電車い乗り遅りょうごたって、ヤキヤキしよう
→集合時間を過ぎてるのに、まだ来ない…電車に乗り遅れそうで、イライラしている
・息子な、けえがれやけん…今日の学芸会で浦島太郎ばしきりきんなるか、ヤキヤキする
→息子は、引っ込み思案なので…今日の学芸会で浦島太郎を演じられるか、ひやひやする
【参考】「やきやき」について
《意味》熱っぽい、やきもき
・身体に異常が発生したときに感じる不快な感覚のひとつ
・精神的なひっ迫などの焦燥感から派生する感情のひとつ
《参考》
・由来は「焼き」の反復語で「やきやき」、感覚や感情として使う
・やきやき(熱っぽい、やきもき)+する→熱っぽくなる、やきもきする
イラストによる状況解説
【翻訳】
《やきやきする①》
「胸が…ううっムカムカする」
「食べ放題だからって…馬鹿のように食べるからよ」
《やきやきする②》
「お嬢さんを…嫁に…ください…なんて…言ったりしないだろうな?」
「娘が彼を連れて来るそうだけど…やきもきしなくていいでしょ!」(どんなカレだろう?)
【博多・糸島弁検索】
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