ゆり
【標準語】円または楕円形の浅い小桶
【品詞】名詞
【意味等】
・楕円形の浅い桶、飯切り寿司桶、ゆり桶
・ちらし寿司や混ぜ物を調理するときに使う桶
【参考】
・由来は「ゆりわ(揺輪)」 で、米と籾 とを揺り分けるための浅い桶のこと
・形状が似た調理用の桶であるため、短めた音変異で「ゆり」になったと思われる
【類義】いいびつ(飯櫃):炊いたご飯を保管する桶
【関連】「ゆり」から派生した言葉
◎ゆりなり
《意味》いびつな形、楕円形、小判形、長円形、歪んだ円
《参考》
・由来は「ゆり(飯切り寿司桶)」の形
・「ゆり」はやや楕円形で、酢飯作り(飯切り)の使い勝手がよい
《関連》
・「歪(いびつ)な形」の「歪(いびつ)」の由来は「飯櫃(いいびつ)」
・「飯櫃」は炊いたご飯を保管する桶で、その一種が「ゆり」
【用例】
・ちらし寿司ば作るけん…手伝うて!酢飯ば作るけん、ユリと団扇ば用意しちゃり
→ちらし寿司を作るから…手伝って!酢飯を作るので、寿司桶と団扇を準備して
・酢飯な…熱かご飯ばユリさい入れて、団扇で煽いで…寿司酢ば切るごと混ぜると
→酢飯は、熱いご飯を寿司桶へ入れて、団扇で煽いで…寿司酢を切るように混ぜるんだ
・コンパスば使わんで、丸ば描いたが…ユリナリいなって、中心のわからん
→コンパスを使わすに、円を描いたけど…歪んだ円になって、中心が分かんない
イラストによる状況解説
【翻訳】
「寿司桶の酢飯を、よく扇いで…湯気を飛ばして!」
「美味しい…ちらし寿司を食べたいねー」
「錦糸卵をたくさん入れて!山椒の葉で香りもつけて!」
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