あえる、あやす、あゆる

【標準語】落ちる、垂れる

【品詞】動詞

【意味】

(1)「落ちる」のあえる

《意味》

・(果実や汚れなどが)落ちる、消え落ちる、降る

《参考》

・自然に落ちること、雨が降ることもいう

《用例》

・どこで…あすんだと?こえん汚いたら、洗濯したっちゃ…汚れのアエルかどうかわからん
 →どこで…遊んだの?こんなに汚したら、洗濯しても…汚れが落ちるかどうかわからん

・早よ、梅ばちぎらなあ…アエテのうなるが、梅干し漬けるとい…材料な買うとうとよ
 →早く、梅をちぎらないと…落ちて無くなるよ、梅干し漬けるのに…材料は買ってるのよ

(2)「垂れる」のあえる

《意味》

・汁などが垂れる、身体から液体などが垂れ流れる

《参考》

・体液(鼻血や膿、涙など)が垂れる・流れる

《用例》

・鼻水のアユルけんって、ティッシュば鼻んすい入れるやら…年頃の娘がせんと
 →鼻水が垂れるからって、ティッシュを鼻の穴に入れるなんて…年頃の娘はしちゃ駄目

・よおとボルトば締めんけん、オイルのアエルったい…締め直いて、きれゆう拭いとき
 →きちっとボルトを締めないので、オイルが垂れるんだ…締め直して、綺麗に拭いといて

【同義】あえる、あやす、あゆる

【参考】ことばの由来

・「あゆる」:由来は古語の「零る(あゆる)」、滴るや垂れる、落ちるの意

・「あえる」「あやす」:由来は上記の「あゆる」の音変異

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

イラストによる状況解説

【翻訳】

あえる①

「見てよ!新しい洗剤使ったら、油汚れが綺麗に落ちてる!」

あえる②

「あなた…鼻水が垂れてるよ…」
「ちり紙を取ってくれ!」

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

【博多・糸島弁検索】

あ(ア) い(イ) う(ウ) え(エ) お(オ)
か(カ) き(キ) く(ク) け(ケ) こ(コ)
さ(サ) し(シ) す(ス) せ(セ) そ(ソ
た(タ) ち(チ) つ(ツ) て(テ) と(ト)
な(ナ) に(ニ) ぬ(ヌ) ね(ネ) の(ノ)
は(ハ) ひ(ヒ ふ(フ) へ(ヘ) ほ(ホ)
ま(マ) み(ミ) む(ム) め(メ) も(モ)
や(ヤ)   ゆ(ユ)   よ(ヨ)
ら(ラ) り(リ) る(ル) れ(レ) ろ(ロ)
わ(ワ)       ん(ン)