「く(ク)」の博多・糸島弁
イラストで説明
1 | ぐいのみ |
【標準語】丸のみ 【意味等】噛まずに飲み込むこと、あるままの形で飲み込むこと、鵜呑み、【同義】ぐいのみ、ぐのみ |
|
2 | ぐうたらまわす |
【標準語】愚図愚図している 【意味等】①態度がはっきりしない様子、②物事に締まりがなくなる様 |
|
3 | ぐうちょ |
【標準語】競走、競技 【意味等】競技などで競うこと、速さなどを比べ合うこと 【同義】ぐうちょ、くっちょ、ぐっちょう、やい、やっこ 【参考】語源は不明 【関連】「ぐっちょう」を使った言葉 ・走りぐっちょう→かけっこ ・食いぐっちょう→大食い競争 |
|
4 | くえる |
【標準語】崩れる 【意味等】①壊れ落ちる、砕け壊れる、②欠ける、③灸の痕がただれる、崩れる、【同義】くえる、くゆる、【類義】くずす、くずらかす、くやす:崩す |
|
5 | ~くさ |
【標準語】~です、~ですね 【意味等】~ね、~な、【事例】あのくさ:あのね、そうくさ:そうですね |
|
6 | くずす |
【標準語】崩す 【意味等】壊す、崩す、【同義】くずす、くずらかす、くやす、【類義】くえる、くゆる:崩れる、【参考】「くずす」標準語のようだが、多くの地域で使われる方言 |
|
7 | ぐすとも |
【標準語】びくとも 【意味等】すこしも、てこでも、【関連】ぐすともせん:ちっとも驚かない、てこでも動かない、【参考】糸島弁 |
|
8 | ぐすともせん |
【標準語】びくともしない 【意味等】てこでも動かない、びくともしない、【参考】糸島弁 |
|
9 | くすぼる |
【標準語】燻る 【意味等】①生焼けの煙、②燻る、煙る、煙で暗くなる、③隠棲(いんせい)する、【用例】「田舎い、くすぼっとります」→「田舎で(世俗を離れて)ひっそりと暮らしています」、【同義】くすぼる、すぼる |
|
10 | くずらかす |
【標準語】崩す 【意味等】「くずす」に同じ |
|
11 | ぐぜぐぜ |
【標準語】ぐずぐず 【意味等】ぐずぐず、うだうだ、ぶつぶつ、【参考】ぐぜぐぜ言う:ぐずぐず言う、【関連】ぐぜる:くだをまく、絡む |
|
12 | ぐぜる |
【標準語】①くだを巻く、②絡む 【意味等】①泥酔してわめくこと、とりとめのないことをくどくどと言う、②言いがかりをつけて困らせる、③ぐずぐず言う、ぶつぶつ言う、うだうだと言う、④むずがる、駄々をこねる、【参考】ぐぜぐぜ言う:ぐずぐず言う、【同義】ぐぜる、ごねる |
|
13 | くたばっとる |
【標準語】くたびれへたっている 【意味等】ひどく疲れ苦しんでいる状態 |
|
14 | くたばる |
【標準語】疲れ臥す 【意味等】疲れて横になる |
|
15 | くたぶれ |
【標準語】くたびれ 【意味等】疲れ、体の具合が悪いこと、軽い病気、【用例】「くたぶれが出て寝込んどんしゃる」→「具合が悪くなって寝込んでいる」 |
|
16 | くたぶれる |
【標準語】くたびれる 【意味等】①疲れる、②経年劣化する、【用例】「このシャツなくたぶれてきたけん、雑巾にするばい」→「このシャツはボロになったので、雑巾にするよ」 |
|
17 | くちがんしゃく |
【標準語】口うるさい 【意味等】ちょっとしたことにもうるさく小言をいう、またその人、口うるさい人 |
|
18 | くちばた |
【標準語】唇 【意味等】唇、上下から口をかこむ器官、【用例】「ケーキ食うたろ?くちばたいクリームのついとう」→「ケーキ食べたでしょ?唇にクリームがついている」 |
|
19 | くちばたきんなか |
【標準語】未熟者 【意味等】経験や修練が足りないこと、またその人、【用例】「偉そうにいいなんな、くちばたきんなかくせい」→「偉そうに言うな、未熟者のくせに」、【参考】ヒヨコのくちばしが黄色いことからいう、「ひよっこのくせに」の意 |
|
20 | くちへんじ |
【標準語】くちごたえ 【意味等】目上の者に向かって言い返すこと、逆らう調子で言い返すこと、口返答 |
|
21 | ぐついはまる |
【標準語】八方ふさがり 【意味等】ほうぼうに差し障りがあって手の施しようがないこと、誰からも信用されず途方にくれること、困難の極に陥ること、身動きが取れない、【同義】ぐついはまる、ぐつにはまる、【関連】ぐっすりばったり:どうにもこうにも |
|
22 | ぐっしゃり |
【標準語】がっくり 【意味等】がっかり、失望、落胆、絶望、幻滅 【同義】がっぱし、ぐっしゃり、ぐらり、げんなり、よっちゃり 【参考】精神的・肉体的なダメージを受けて気力をなくす状況 【用例】「5年ばい…5年もつきおうて振らるるとよ…もうグッシャリやん」 →「5年だよ…5年もつき合って振られるんだぞ…もう…失望しちゃったよ」 |
|
23 | ぐつにはまる |
【標準語】八方ふさがり 【意味等】「ぐついはまる」に同じ |
|
24 | ぐっすりばったり |
【標準語】どうにもこうにも 【意味等】手段をつくしても物事や状態が成り立ちにくい気持ち、行き詰った様を表わす |
|
25 | ぐっちょ |
【標準語】競走、競技 【意味等】「ぐうちょ」に同じ |
|
26 | ぐっちょう |
【標準語】競走、競技 【意味等】「ぐうちょ」に同じ |
|
27 | ぐのみ |
【標準語】丸のみ 【意味等】「ぐいのみ」に同じ |
|
28 | くびる |
【標準語】括る、くびる 【意味等】糸や紐などをつなぎ合わせる、ゆわく、くくる、「きびる」に同じ |
|
29 | くやす |
【標準語】崩す 【意味等】「くずす」に同じ |
|
30 | くゆる |
【標準語】崩れる 【意味等】「くえる」に同じ |
|
31 | ぐらぐら |
【標準語】ぶりぶり 【意味等】怒っている様、立腹している様子、【用例】「何ばそえんグラグラしとるとなあ?はらかきなんな」→「何を、そんなに立腹してるんだ?怒るなよ」 |
|
32 | ぐらぐらこく |
【標準語】癪に障る 【意味等】物事が気に入らなくて腹が立つ、気に障る、癇に障る |
|
33 | ぐらぐらこいとる |
【標準語】癪に障って怒っている 【意味等】「ぐらぐらこく」に同じ |
|
34 | くらす |
【標準語】殴る 【意味等】「うしばく」に同じ、【同義】うしばく、くらす、くらする、でやす、【類義】うったたく、ぼてくりこかす、だごいする、だごいなす |
|
35 | くらすぞ |
【標準語】殴るぞ 【意味等】殴るぞ(警告) |
|
36 | くらする |
【標準語】殴る 【意味等】「うしばく」に同じ |
|
37 | ぐらり |
【標準語】がっかり 【意味等】「がっぱし」に同じ 【用例】「倹約して建てた家の、火事でそうよのうなって…グラリやん」 →「倹約して建てた家が、火事で全て無くなって…絶望だよ」 |
|
38 | くり |
【標準語】周囲 【意味等】めぐり、周辺 |
|
39 | くる |
【標準語】①行く、②垂らす 【意味等】①訪問する、②流し落とす、水を撒く、小便をする、邪魔をする |
|
40 | くるばい |
【標準語】行くよ 【意味等】「くる」の強調 |
|
41 | くるぶく |
【標準語】うつむく 【意味等】顎を下に向ける、頭を垂れる、俯く |
|
42 | ぐるり |
【標準語】周囲 【意味等】「くり」に同じ |
|
43 | ぐるわぐりっと |
【標準語】周囲全部 【意味等】周り残らず |
|
44 | くんだりむいとる |
【標準語】見下す、ふんぞり返る 【意味等】見下した態度をとる、上から見下ろす、威張りかえる |
そのほかの博多・糸島弁(イラスト説明なし)
1 | くいあわせ |
【標準語】漁船の地乗り航法の操舵技術のひとつ 【意味等】①前後に並ぶ2つの標山(しめやま)が重ならず離れず、どちらにもよらないように船の位置や方向を確認しながら操舵する地乗り(沿岸)航法、②2つの物が重ならずすき間もなくぴったり合わさっていること、【同義】くいあわせ、けぬきあわせ、【関連】「けぬきあわせ」は裁縫・印刷用語:《裁縫》 2枚の布を突き合わせにして控え分なしに合わせること、≪印刷≫異なった色で刷る図柄や文字を重ねずすき間もあけずにぴったりとつけて並べる技術、≪参考≫航海用語や漁業用語としては一般的には使われていない |
|
2 | くいる |
【標準語】掛かる 【意味等】魚が釣り針にかかる、魚が釣れる、【用例】「あすこの岩場なアジコのようクイルばい」→「あそこの岩場はアジがよく釣れるよ」 |
|
3 | クウス |
【標準語】イシガメ 【意味等】爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属に分類されるカメ、【別名】ゼニガメ、【同義】クウス、グウズ、ゴウズ、【参考】キンゴウズ:イシガメ、クソゴウズ:クサガメ |
|
4 | グウズ |
【標準語】イシガメ 【意味等】「クウス」に同じ |
|
5 | くうち |
【標準語】食べてから 【意味等】食べてから、たべ終って、【用例】「待っとき、クウチ行くけん」→「待ってて、食べ終わって行くから」、【参考】糸島市西部、唐津市側の地域で使われる |
|
6 | くえじゃんこう |
【標準語】おおあばた 【意味等】天然痘の痕がひどい状態、【参考】ぐさ、ぐしゃ、じゃんこ:天然痘の痕、あばた |
|
7 | くぎたて |
【標準語】釘打ち遊び 【意味等】複数人でする子供の陣取り遊び、【参考】地面に釘を投げて刺し、その位置を線で結んで陣地を取り合う |
|
8 | くぐしりこむ |
【標準語】余念がない 【意味等】仕事などに一心になって取り組んでいる様、仕事に熱中する、「かがしりこむ」に同じ、【参考】糸島弁 |
|
9 | くける |
【標準語】横取る 【意味等】①(欲しいものを)不当な方法で自分のものにする、②疎抜く(おろぬく)、間引く、間伐する |
|
10 | くさ |
【標準語】熱病、疝病、湿疹 【意味等】 (1)熱病の「くさ」 《意味》突然に発する熱病の類 (2)疝病の「くさ」 《意味》疝気、疝 《参考》せんびょう・せんき:下腹部(内臓)や睾丸など痛む病気の総称) (3)湿疹の「くさ」 《意味》湿疹、あばた、天然痘の痕 《類義》くさ、ぐさ、ぐさ、じゃんこ、ほろせ(湿疹のみ) 《参考》皮膚病の一種、皮膚が赤くはれて水泡や膿胞となり痒みを伴う |
|
11 | ぐさ |
【標準語】あばた 【意味等】天然痘の痕、湿疹 【同義】ぐさ(3)、ぐしゃ、じゃんこ、ほろせ(湿疹のみ) |
|
12 | くさずもう |
【標準語】くさずもう 【意味等】子どもの遊びのひとつ、【参考】松葉やオオバコの茎などを絡ませ、引き合って相手のを引き切る遊び |
|
13 | クサタズ |
【標準語】ソクズ 【意味等】スイカズラ科ニワトコ属の多年草、【別名】クサニワトコ |
|
14 | くさの |
【標準語】草刈場 【意味等】牛馬の飼料になる雑草を刈り取る土地、【参考】集落などの入会地の形で共同保有されていた |
|
15 | クサビ |
【標準語】キュウセン 【意味等】スズキ目ベラ亜目ベラ科に分類される魚 |
|
16 | くさふるう |
【標準語】病気する 【意味等】身体の調子がおかしく、熱が出たりして苦しく感じる状態 |
|
17 | くさぼこ |
【標準語】草叢(くさむら) 【意味等】草が生い茂るった場所、草が群群生している所。【同義】くさぼこ、くさやぶ |
|
18 | くさや |
【標準語】草屋根の家 【意味等】①藁や萱、麦藁などで屋根をふいた家、②藁ぶき屋根の家 |
|
19 | くさやぶ |
【標準語】草叢(くさむら) 【意味等】「くさぼこ」に同じ |
|
20 | くさる |
【標準語】化膿する 【意味等】膿むこと、傷口が膿みを持つこと |
|
21 | ぐじぐじ |
【標準語】しくしく 【意味等】腹具合が悪いこと、お腹が絶えず少し痛む状況、【用例】「腹のグジグジする」→「お腹がしくしくと痛む」 |
|
22 | ぐしゃ |
【標準語】あばた 【意味等】「ぐさ」に同じ |
|
23 | ぐじゃがたまり |
【標準語】群集 【意味等】物がおびただしく集まっていること、群がり集まること、群れ、群生 |
|
24 | くじる |
【標準語】①穿る(ほじくる)、②弄る(いじる) 【意味等】①掘りあげる、穴を掘ってつつく、もぐりこむ、つくくじる、つねる、いじる、ひっかく、【用例】「鼻をくじりよったら、鼻血の出っしもうた」→「鼻をほじくってたら、鼻血がでてしまった」、【参考】古語「くじる」、②女性の生殖器を手でさわってもてあそぶ |
|
25 | ぐずのひえん |
【標準語】らちが明かない 【意味等】決断力がない、決まりがつかない、はっきりしない。【同義】ぐずのひえん、くずのへげん |
|
26 | ぐすのへげん |
【標準語】らちが明かない 【意味等】「くずのひえん」に同じ |
|
27 | くすんくすん |
【標準語】①しくしく、②くすくす 【意味等】①勢いなく泣く様子、【用例】「くすんくすん泣きよんしゃる」→「しくしくと鳴いているよ」、②笑う様、【用例】「糸島さんな、くすんくすん笑うて愛らっさ~好いとうと」→「糸島さんは、くすくす笑って可愛い~好きなんだ」 |
|
28 | くせ |
【標準語】病害 【意味等】農作物の病気による被害 |
|
29 | くせる |
【標準語】反る 【意味等】板などが反り返る、弓なりになる、【用例】「木材なよう乾かさなぁ、くせって家のくるうけんね」→「木材はよく乾かさないと、反って家が傾くからね」 |
|
30 | くそえんりょ |
【標準語】馬鹿遠慮 【意味等】必要以上に人に対して動作やことばを控え目にすること、むやみにつつしみ深くすること、【用例】「そえん…くそえんりょしなんな、今日なァ無礼講たい」→「そんなに…馬鹿遠慮するなよ、今日は無礼講だよ」 |
|
31 | クソクイガラス |
【標準語】ハシボソガラス 【意味等】鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥、【参考】田や畑に餌をあさりに来るカラス…動物の死骸や腐乱物を食べるのでそのように言われる |
|
32 | クソゴウリ |
【標準語】カラスウリ 【意味等】スミレ目ウリ科カラスウリ属の植物でつる性の多年草、【参考】朱色の果実と夜間だけ開く花で知られる、【同義】クソゴウリ、ゴオリ |
|
33 | くそたご |
【標準語】こえたご 【意味等】肥料となる糞尿を運ぶときに使う桶、肥桶 |
|
34 | くそにぎり |
【標準語】①親指を使わない握り方、②手相のひとつ 【意味等】①鉄棒竹刀などを握るときに親指を回さないで握ること、【参考】不完全な握り方という意味、②掌の太い横線(マスカケ線)が一直線に通った強運の手相、【参考】全てを手に入れる事が出来る運の強さから「百握り」とも言われる、また、余計なモノまで掴んでしまったりする比喩から「糞握り」とも言われる |
|
35 | くそぶくろ |
【標準語】鶏の砂肝 【意味等】鳥類の胃の一部、【参考】筋肉が多く食べるとコリコリした食感、鳥には歯がないので、砂をこの臓器に飲み込んで食物をすり砕く |
|
36 | くだけ |
【標準語】粉米 【意味等】米を精米するときに出る砕けた米、くず米 |
|
37 | くだけおろし |
【標準語】目の細かい篩(ふるい) 【意味等】粉米などをふるって細かい物と荒い物とにふるい分ける道具 |
|
38 | クダマキ |
【標準語】①クツワムシ、②ウマオイ、③ヒグラシ 【意味等】①バッタ目キリギリス科の昆虫、「ガチャガチャ」に同じ、②馬追虫、すいっちょ。バッタ目キリギリス科に属するハヤシノウマオイ、ハタケウマオイ、「スイッチョ」に同じ、③カメムシ目(半翅目)・セミ科に属するセミの一種 |
|
39 | くちあいのよか |
【標準語】受け答えが上手 【意味等】受け答えがうまい、 |
|
40 | くちあけ |
【標準語】解禁 【意味等】①漁など禁止していたことを解くこと、【用例】「ワカメのくちあけ」→「ワカメ漁の解禁」、②料理のくちとり |
|
41 | くちぎれい |
【標準語】小食 【意味等】食事の量が少ない、食が細い、小食な人 |
|
42 | クチナワ |
【標準語】蛇 【意味等】①ヘビ目の爬虫類の総称、②海蛇、ウミヘビ(爬虫類有鱗目コブラ科エラブウミヘビ属に分類されるヘビ)、魚類ウナギ目に属する魚、③小さな蛇、蛇、④アオダイショウ(ナミヘビ科 ナメラ属に分類されるヘビ) |
|
43 | クチナワイチゴ |
【標準語】ヘビイチゴ 【意味等】バラ科キジムシロ属に分類される多年草の一種 |
|
44 | くど |
【標準語】かまど 【意味等】①(煙門)「かま」に同じ、②炭焼竈の煙出し、③いろり、④七輪、焜炉、⑤小さな茶釜をかけるへっつい、⑥火が燃えている所、⑦農家の炉の上の吊棚 |
|
45 | くなた |
【標準語】湿田 【意味等】排水が悪く、常に水が引かずいつも湿っている田 |
|
46 | ぐにゃっと |
【標準語】ぐったり 【意味等】植物が生気を失ってぐったりする様、【用例】「水盤の水ののうなって生け花のグニャットなっとう」→「水盤の水がなくなって、生け花がぐったりしている」 |
|
47 | くねる |
【標準語】歪む 【意味等】①形がくずれてねじ曲がる、ねじれる、歪む、②捻る、③傾く、④つまずく、⑤事を難しく言う、⑥言いがかりをつけて、ぐずぐず言う、⑦無理を言う、⑧意地悪をする。 |
|
48 | くばりもん |
【標準語】贈答品 【意味等】贈り物、チラシ |
|
49 | くびつり |
【標準語】縊死 【意味等】首をくくって死ぬこと |
|
50 | くびまき |
【標準語】マフラー 【意味等】えりまき、首の周囲に巻いて寒さを防ぐもの |
|
51 | くべる |
【標準語】燃やす 【意味等】燃やす、加える、いれる、【注意】博多弁ポイが、標準語である |
|
52 | ぐめし |
【標準語】五目飯 【意味等】魚肉や野菜などな種々な物を混ぜて炊いた、炊き込みご飯 |
|
53 | くもち |
【標準語】12月29日の餅つき 【意味等】暮れの29日は「苦餅」に通ずるといって餅をつかないという風習、【参考】九と苦をかけたことからいう |
|
54 | くものえばり |
【標準語】蜘蛛の巣 【意味等】「えばり」に同じ |
|
55 | くものえんばり |
【標準語】蜘蛛の巣 【意味等】「えばり」に同じ |
|
56 | くやく |
【標準語】共同作業 【意味等】地域の共同労役、道普請や清掃活動など、地域の共同作業 |
|
57 | くやみいう |
【標準語】哀悼の言葉を言う 【意味等】通夜や葬儀で喪主や遺族にお悔やみの言葉を言うこと |
|
58 | くやみて |
【標準語】愚痴が多い人 【意味等】言っても仕方ないことをくよくよ嘆く人 |
|
59 | くやむ |
【標準語】愚痴をこぼす 【意味等】①言ってもどうにもならないことを不平を持って話す、②諭す、叱る、説諭する |
|
60 | くらすみ |
【標準語】暗がり 【意味等】暗いこと、暗い部分、暗闇、【用例】「ぞえなくらすみで本ば読みよったら、目の悪うなるばい」→「そんな暗がりで本を読んでいたら、目が悪くなるよ」 |
|
61 | クラマキ |
【標準語】クツワムシ 【意味等】「ガチャガチャ」に同じ |
|
62 | クラマキカズラ |
【標準語】クズ 【意味等】マメ科クズ属のつる性の多年草、葛、【参考】根は膨らみ薬用となる、根からクズ粉ができる |
|
63 | ぐり |
【標準語】栗石 【意味等】拳大の土木建築用石材、しこり【同義】ぐり、ぐりいし |
|
64 | ぐりいし |
【標準語】栗石 【意味等】「ぐり」に同じ |
|
65 | ぐりぐり |
【標準語】腫物、急性リンパ腺炎、旋毛 【意味等】①腫物が化膿せずに膨れ上がっているもの、リンパ節が丸く腫れている様子、②踝、くるぶし、③旋毛、「ぎりぎり」に同じ |
|
66 | くりぜっく |
【標準語】重陽の節句、栗節句 【意味等】9月9日に行う五節句の1つ、【参考】栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願います |
|
67 | くりはいばし |
【標準語】栗木の箸 【意味等】正月に雑煮を食べるのに使う、栗の小枝で作った箸、【同義】くりはいばし、くりひゃあばし |
|
68 | ぐりはま |
【標準語】あべこべ 【意味等】食い違うこと、あべこべ、【参考】ハマグリ(蛤)の殻がぴったりと閉じることから、「ハマ」と「グリ」を逆にして食い違う意を表す、【参考】関東では「ぐれはま」に変異し「ぐれる(不良になる)」の語源となる |
|
69 | くりひゃあばし |
【標準語】栗木の箸 【意味等】「くりはいばし」に同じ |
|
70 | くりみぞたて |
【標準語】周溝掘り 【意味等】稲刈り前に水田周囲の水はけをよくするために溝を掘ること |
|
71 | くるまき |
【標準語】井戸車 【意味等】①井戸の上の横木につるして網をかけたつるべを上下させる滑車、②釣瓶 |
|
72 | クルマキ |
【標準語】クズ 【意味等】「クラマキカズラ」に同じ |
|
73 | ぐるみ |
【標準語】~ごと、~とともに 【意味等】名詞について「そのものも一緒に」の意を表わす、【用例】「家族ぐるみの付き合いですと」→「家族とともにのお付き合いなんですよ」、「ミカンなコンテナぐるみ持っていきない」→「ミカンはコンテナごと持って行きなさい」 |
|
74 | くれ |
【標準語】土塊、土くれ 【意味等】①土の塊、土塊、②掘り上げた稲株が土と固まっているもの、③芝草を土ごと四角に切り取ったもの |
|
75 | くれこまめ |
【標準語】先尖唐鍬 【意味等】唐鍬の先が三角形になっている鍬の一種、【同義】くれこまめ、たこまめ、【参考】唐鋤で鋤起こした土塊を小さく崩すときに使う、塊細めのこと |
|
76 | くれやい |
【標準語】ください 【意味等】ちょうだい、相手の物を請求する意思表示の言葉、【用例】「僕いもクレヤイ」→「僕にもください」、【同義】くれやい、やり(僕いもヤリ) |
|
77 | くれやる |
【標準語】くれる 【意味等】与える、やる、【用例】「あんたいクレヤル」→「あなたにくれてやる」 |
|
78 | ぐれる |
【標準語】怠ける 【意味等】①仕事に精を出さない、まじめに仕事をしない、ずるける、②家を留守にして出歩く、不良になる、【参考】語源は「ぐりはま(意味:あべこべ)」が変異した「ぐれはま」 |
|
79 | ぐれんぐれん |
【標準語】へべれけ、ぐでんぐでん 【意味等】泥酔した様子、ひどく酒に酔って正体を失った様 |
|
80 | くろ |
【標準語】畔、畔の内側 【意味等】①田と田との間に土を盛り上げて境とした所有田側の側面、②淵、縁、角、 ③田の縁、④農地の周囲の耕してない地面、⑤物の隔 |
|
81 | クロ |
【標準語】メジナ 【意味等】スズキ目イスズミ科に分類される魚の一種 |
|
82 | クロギトウ |
【標準語】クロキ 【意味等】ハイノキ科ハイノキ属に属する常緑小高木 【同義】クロギトウ、ババゴロシ |
|
83 | くろごめ |
【標準語】玄米 【意味等】籾を脱穀したままの米、精白してない米 |
|
84 | くろすてん |
【標準語】早朝 【意味等】朝早いこと、まだ暗いうち |
|
85 | クロツツ |
【標準語】コオロギ 【意味等】バッタ目キリギリス亜目コオロギ上科の昆虫の総称、【同義】クロツツ、クロツヅ |
|
86 | クロツヅ |
【標準語】コオロギ 【意味等】「クロツツ」に同じ |
|
87 | くろふじょう |
【標準語】死者の穢れ 【意味等】死者の関係者が神社参拝や神事の勤めにつくのをさし控えること |
|
88 | くろみ |
【標準語】イカ墨 【意味等】イカの体内にある紫黒色の液、【参考】外敵に襲われたときに吹き出して逃げる、旨味がありイカスミパスタなどの食材にも使う |
|
89 | くわどり |
【標準語】畔塗 【意味等】①田植のときの畔塗りのような、手鍬を持ってする仕事、②牛馬が代掻きをしている間に手鍬で土をほぐす作業、③代掻きの後、田の高低を鍬でならす作業 |
|
90 | クンショウグサ |
【標準語】ヤエムグラ 【意味等】双子葉植物綱アカネ目アカネ科ヤエムグラ属の越年草、【参考】野原や畑地などに生え、種子が衣服などによくくっつく |
|
91 | くんたんやき |
【標準語】籾殻燻炭づくり 【意味等】肥料や苗代の保温・消毒に使用するため、籾殻を焼いて燻炭にすること 【参考】くんたん(燻炭)+やき(焼き) 【同義】くんたんやき、もみがらやき |
|
92 | くんち |
【標準語】秋祭り 【意味等】秋に行われる祭り、【参考】主として新殻の収穫を感謝する祭り、「おくんち」に同じ |
|
93 | くんちもち |
【標準語】12月29日の餅つき 【意味等】「くもち」に同じ |