「あ(ア)」の博多・糸島弁
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ああ | 【標準語】 おお 【意味等】 思い出した時に発することば 【用例】 ・アア…今日な嫁ごの誕生日やった!ケーキなっと…買うて帰ろう →おお…今日は妻の誕生日だった!ケーキぐらい…買って帰ろう |
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あああっ | 【標準語】 あれまあ(幼童語) 【意味等】 思いがけないことに出会って、驚いた時に発することば 【用例】 ・アアアッ…兄ちゃんの、わがだけこそっと…アイス食いよんしゃあ →あれまあ…兄ちゃんが、自分だけこっそりと…アイス食ってるよ |
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ああた | 【標準語】 あなた 【意味等】 2人称の、あなた 【用例】 ・アアタ…誰やったかいしらん?物忘れのひどうして…よう分からん →あなた…誰だったかしら?物忘れがひどくて…よくわからない |
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ああとうと | 【標準語】 あなとうと(安名尊) 【意味等】 神仏を拝する時の唱えことば 【用例】 ・もう…お籠りな始まっとう、神主さんの…アアトウト言いよんなあ →もう…参籠が始まってる、神主さんが…祝詞を唱えてるよ |
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あーとーと | 【標準語】 あなとうと(安名尊) 【意味等】 神仏を拝する時の唱えことば 【用例】 ・せっかく、お宮い来たけん…賽銭ば上げて、アートート言うてこう →せっかく、神社に来たから…賽銭を上げて、お参りしてこよう |
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ああのこうの | 【標準語】 ああだこうだ 【意味等】 ああでもないこうでもない、しきりに何事か言う様を表す表現 【用例】 ・ああたが横からアアノコウノ言うけん…やりそこのうたろうが →あんたが横からああだこうだ言うから…失敗しちゃっただろう |
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ああらやあ | 【標準語】 ああら 【意味等】 「あら」を強めて、強い感動を表すことば 【用例】 ・アアラヤア…まーだ1月んとい「志摩の四季」いツクシの出とう →ああら…まだ1月なのに「志摩の四季」にツクシが売られてる |
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あーん | 【標準語】 あなとうと(安名尊) 【意味等】 神仏を拝する時の唱えことば(幼児語) 【用例】 ・お盆で帰ってきとうっちゃけん、仏様い…アーンしてきんしゃい →お盆で帰って来てるんだから、仏壇に…お参りしてきなさい |
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あいそんこそもない | 【標準語】 無愛想 【意味等】 愛想がない、素っ気ない、可愛げがない 【用例】 ・ここの店員な何な…おらあ客ぜ!アイソモコソモナイ…もう帰る! →ここの店員は何だ…俺は客だぞ!無愛想な態度で…もう帰る! |
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あいそんこそもなか | 【標準語】 無愛想 【意味等】 愛想がない、素っ気ない、可愛げがない 【用例】 ・じょうもんさんばってん…アイソンコソモナカけん、あんまと好かん →美人なんだけど…可愛げがないので、あまり好感が持てない |
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あいた | 【標準語】 しまった 【意味等】 あちゃー、失敗したときや困った時などに発することば 【用例】 ・アイタ…葬式い来たとい、ご霊前ば家い忘れてきてしもうた →しまった…葬式に来たのに、ご霊前を家に忘れてきてしまった |
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あいた | 【標準語】 痛い 【意味等】 いてて、熱い、予期せぬ痛みや熱さなどに発することば 【用例】 ・アイタ!ネコばもざくったら、はらかいて…かきさかれっしもうた →痛い!ネコを触っていたら、怒って…引っ掻かれてしまった |
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あいた | 【標準語】 飽きた 【意味等】 継続するのが億劫になること、続けることが苦痛な状態 【用例】 ・また…ビフテキや?ごっつおーばってん、毎日やけん…もうアイタ →また…ビフテキかい?ご馳走だけど、毎日だから…もう飽きた |
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あいて | 【標準語】 仲間(漁業用語) 【意味等】 同じ漁船に乗り組む仲間のこと 【用例】 ・うちゃあ…漁い出るときゃ3人、いっつも…親父と弟がアイテたい →うちは…漁に出るときは3人、いつも…親父と弟が乗組む仲間だ |
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あいなか | 【標準語】 合間 【意味等】 真ん中、おおむね中間、相中、中途 【用例】 ・もうらしかあ!熱中症防止い…アイナカでよおと水分ば取っちゃり →蒸し暑い!熱中症予防に…合間で十分に水分を取ってちょうだい |
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あいらしい | 【標準語】 愛らしい 【意味等】 可愛い、可愛らしい 【用例】 ・今度の転校生…見たや?心臓のあおぐごと…アイラシイとよ →今度の転校生…見た?ドキドキしちやうほど…可愛いんだよ |
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あいらしか | 【標準語】 愛らしい 【意味等】 可愛い、可愛らしい 【用例】 ・アイラシカ子ネコば拾うたばってん、アパートやけん…飼われん →可愛らしい子ネコを拾ったけれど、アパートだから…飼えない |
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あえくる | 【標準語】 混ぜる 【意味等】 混ぜ返す、混ぜて調味する、ひっくり返す 【用例】 ・この料理な…切った生野菜い、ゴマダレば…アエクルとでける →この料理は…切った生野菜に、ゴマダレを…混ぜ返すとできる |
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あえくる | 【標準語】 愚弄する 【意味等】 人をばかにして弄ぶ、ひやかす、からかう、ごまかす 【用例】 ・ネコば…そえんアエクンらんと、掻き裂かれたっちゃ知らんばい →ネコを…こんなにからかうなよ、引っ掻かれても知らないぞ |
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あえる | 【標準語】 混ぜる 【意味等】 混ぜ返す、混ぜて調味する、ひっくり返す 【用例】 ・このタレな万能調味料ばい、たいがいの食材な…アエタら食わるる →このたれは万能調味料だ、だいたいの食材は…混ぜたら食える |
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あえる | 【標準語】 愚弄する 【意味等】 人をばかにして弄ぶ、ひやかす、からかう、ごまかす 【用例】 ・もつるけんって…女の人ばアエルたあ止めとき、痛い目い遭うが →モテるからって…女の人を弄ぶのは止めなよ、痛い目に遭うよ |
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あえる | 【標準語】 落ちる 【意味等】 木の実などのほか、汚れや色などが落ちること 【用例】 ・こえん汚いたら、洗濯したっちゃ…汚れのアエルかどうかわからん →こんなに汚したら、洗濯しても…汚れが落ちるかどうかわからん |
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あえる | 【標準語】 垂れる 【意味等】 鼻血や膿、涙などの体液が垂れる・流れる 【用例】 ・鼻水のアユルけんって…ちり紙で鼻んすば詰めなんな、みたむなか →鼻水が垂れるからって…ティッシュで鼻の穴を詰めるな、見苦しい |
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あお | 【標準語】 緑と青 【意味等】 青色と緑色のどちらも「アオ」という 【用例】 ・天気のようして、空なアオアオして…畑の野菜もアオアオ輝きよる →天気が好くて、空は青々して…畑の野菜も緑々輝いている |
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あおいきつく | 【標準語】 息切れする 【意味等】 走るなどして呼吸が激しくて息苦しいこと 【用例】 ・ああた、アオイキツキようが大丈夫な?病院い行たほうがよかよ →あなた、息苦しそうだけど大丈夫?病院に行ったほうがいいよ |
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あおいきつく | 【標準語】 青息吐息 【意味等】 辛い思いなどしてため息をつくこと 【用例】 ・コロナで客の減って、店の経営のきつか…アオイキツキよります →コロナで客が減り 店の経営が厳しい…青息吐息ですよ |
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あおぐ | 【標準語】 動悸がする 【意味等】 心臓の鼓動が強くなる、早くドキドキすること 【用例】 ・愛らっさ~、話しかけられたんだ心臓のアオグ…一目惚れかいな? →可愛いなあ~、話しかけられたら動悸がする…一目惚れかなあ? |
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あおじ | 【標準語】 紫斑 【意味等】 強く打たれた時など、皮膚に出る内出血の紫色の斑点 【用例】 ・首筋いアオジのあるが…彼氏か誰かの吸い付きなったとやなかな? →首筋に紫斑があるけど…彼氏か誰かに吸い付かれたんじゃない? |
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あおしがき | 【標準語】 渋を抜いた柿 【意味等】 醂柿、渋抜き(淡す:あわす)をした柿の実、淡せ柿 【用例】 ・ああた、渋柿ば焼酎い漬けてアオシガキいしたと?こら、旨かねえ →あなた、渋柿を焼酎に漬けて渋抜き柿にしたの?こら、旨いねえ |
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あおじむ | 【標準語】 紫斑ができる 【意味等】 内出血の紫色の斑ができる、内出血する 【用例】 ・おまやあ…目の下のアオジンどうが、叩きやいの喧嘩ばしたとね? →お前は…目の下が内出血してるが、殴り合いの喧嘩をしたのか? |
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あおす | 【標準語】 渋を抜く 【意味等】 さわす、醂す、「淡す(あわす):渋抜き」の音変異 【用例】 ・渋柿やけん…ブッカンになって食うか、アオサな食われん →渋柿なので…熟し柿になって食うか、渋抜きしないと食えない |
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あおすたんぼうぶら | 【標準語】 あおびょうたん(青瓢箪) 【意味等】 顔色の悪い虚弱な人、顔色が悪い人(あざけって言う) 【用例】 ・あらあ…舞台で上がっしもうて、アオスタンボウブラいなっとう →あいつ…舞台で上がってしまって、青ざめちゃってるよ |
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あおなかし | 【標準語】 仰向け 【意味等】 顔や物の面を上に向けること、仰臥位 【用例】 ・日焼けで背中の真っ赤いなって、アオナカシで寝られんごと痛かと →日焼けで背中が真っ赤になって、仰向けで寝れないほど痛いんだ |
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あおなけおよぎ | 【標準語】 背泳 【意味等】 仰向けになって泳ぐ泳ぎ方、バックストローク、背泳ぎ 【用例】 ・おらあ高校生ん時、アオナケオヨギで県大会で優勝したっちゃが →俺は高校生の時、…背泳ぎで県大会で優勝したんだよ |
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あおなけ | 【標準語】 仰向け 【意味等】 顔や物の面を上に向けること、仰臥位 【用例】 ・機械体操ばするけん、マットの上いアオナケいなっちゃり →機械体操をするので、マットの上に仰向けになってください |
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アオビキ | 【標準語】 アオガエル、アマガエル 【意味等】 アマガエル科の両生類の総称、青蛙、雨蛙 【用例】 ・やかましゅうアオビキの鳴きようが、雨の降るっちゃなかや? →うるさくアオガエルが鳴いてるけど、雨が降るんじゃないのか? |
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あおもん | 【標準語】 青魚 【意味等】 サバやイワシ、アジ、サンマなどの背の青い魚の総称 【用例】 ・アオモンな…ねまるとの早かけん、刺身いするなら今日中い食い →青魚は…傷むのが早いので、刺身にするなら今日中に食って |
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あおもん | 【標準語】 青野菜 【意味等】 葉物などの青野菜の総称、葉物野菜 【用例】 ・このごらあアオモン食べんけん、健康のためい青汁ば飲みようと →最近は青野菜を食べないので、健康のために青汁を飲んでるんだ |
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あおもん | 【標準語】 山菜 【意味等】 ワラビやゼンマイ、ヤマウドなどの山菜の総称 【用例】 ・うちのばばしゃんな、山いアオモンば採りい行くとが楽しみやもん →私のお婆ちゃんは、山に山菜を採りに行くのが楽しみなんだ |
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あがあ | 【標準語】 上がる 【意味等】 雨が上がる、治まる 【用例】 ・えらい降りよるが…明こうなってきたけん、じきい雨なアガア →すごく降ってるけど…明るくなってきたので、じきに雨は上がる |
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あかあか | 【標準語】 燈火 【意味等】 ともしび、あかり 【用例】 ・イカ釣り漁船のたいそ出とう、沖の方いアカアカのえらい見ゆる →イカ釣り漁船がたくさん出てる、沖の方に燈火がいっぱい見える |
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あかあか | 【標準語】 明るい状況 【意味等】 電灯や炎などが明るく照らす様子 【用例】 ・福岡大空襲で東の空のアカアカして、市内なおおごとやったげな →福岡大空襲で東の空が明るい状況で、市内は大変だったそうだ |
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あがい | 【標準語】 あの様に 【意味等】 あんなに、あのとおりに 【用例】 ・美人で頭の良うして性格も好か…アガイなとが彼女やったらよか →美人で頭が良くて性格も好い…あの様な人が彼女だったらよい |
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あかか | 【標準語】 明るい 【意味等】 照度が十分にあって物がはっきりよく見える様 【用例】 ・部屋のえらいアカカばってん、蛍光灯からLEDい替えたけんね? →部屋がとても明るいけれど、蛍光灯からLEDい替えたからかい? |
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あかし | 【標準語】 燈火 【意味等】 ともしび、あかり 【用例】 ・鍾乳洞の中な真っ暗すみやが、入るとならアカシば持って行かなあ →鍾乳洞の中は漆黒だよ、入るんならあかりを持って行かなくちゃ |
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あかし | 【標準語】 薪 【意味等】 細い薪、燃料にする木、焚き物 【用例】 ・キャンプで焚火ばするとなら、乾いたアカシば使わなあ…すぼるが →キャンプで焚火をするんなら、乾いた薪を使わないと…煙るよ |
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あがしこ | 【標準語】 あんなに 【意味等】 あれだけ(沢山・おびただしい) 【用例】 ・アガシコ尽くしたとい、男のでけたら…電話いいも出なれんと →あんなに尽くしたのに、男が出来たら…電話にも出ないんだ |
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あかちょこべえ | 【標準語】 あかんべえ 【意味等】 下瞼を指で引き下げて赤い目の裏を見せること、小馬鹿にする行為 【用例】 ・アカチョコベエ…お前のごたあとやら、いっちょん好かん…ばーか →あっかんベー…お前のような奴なんか、大嫌いだ…ばーか |
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あがっさ | 【標準語】 あれほど 【意味等】 あれほどたくさん、あんなにいっぱい 【用例】 ・たーいそ客の来たっちゃあ…アガッサあったら、足りろうもん →いっぱい客が来たとしても…あれほどあったら、足りるでしょ |
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あかてのごい | 【標準語】 山笠の若手補佐役 【意味等】 各町から選出された若手の補佐役、博多山笠で最初に授かる役職名 【用例】 ・あらあ頑張りようけん、アカテノゴイば任しょうと思うとう →あいつ頑張っているから、若手の補佐役を任そうと思っている |
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あかてのごい | 【標準語】 染め抜き手拭い 【意味等】 船名やマークを入れて大漁祝いの引き出物にする日本手拭い 【用例】 ・そらあ、糸島丸のアカテノゴイやろ?俺も持っとう →それは、糸島丸の染め抜き手拭いでしょ?俺も持っている |
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アカハラ | 【標準語】 アカハライモリ 【意味等】 有尾目イモリ科イモリ属に分類される両生類の一種、ニホンイモリ 【用例】 ・このごらあ…田んぼいアカハラなおらんが、農薬のせいかいな? →最近は…田んぼにイモリがいないけど、農薬のせいかな? |
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あかはら | 【標準語】 赤痢 【意味等】 下痢や腹痛がひどい伝染病、血痢、疫痢 【用例】 ・子供ん時い…学校でアカハラの流行って、検査で浣腸ばされたや →子供の時…学校で赤痢が流行って、検査で浣腸をされちゃった |
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あかまま | 【標準語】 赤飯 【意味等】 祝い事の時などに炊く小豆を混ぜて炊いたご飯、おこわ 【用例】 ・昔ゃあ…かかさんの、誕生日いアカママば炊いちゃりよんしゃった →昔は…お母さんが、誕生日に赤飯を炊いてくれていた |
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あかむ | 【標準語】 魚群が来ている 【意味等】 マグロなどの魚群で海面が赤みがかる 【用例】 ・海のアカミよる…嬉しかー、今日な大漁いなるばい →海中に魚群が来ている…嬉しいー、今日は大漁になるぞ |
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あかもん | 【標準語】 赤みがかった魚 【意味等】 タイやアカハタ、アカウオなどの表面が赤みがかった魚 【用例】 ・刺身もよかばってん…アカモンな煮付けで食うたがうまか →刺身もいいけど…赤みがかった魚は煮付けで食ったらうまい |
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あがり | 【標準語】 休憩 【意味等】 仕事を一時休んでゆっくりすること、休止 【用例】 ・腹の減ったー。お昼いなったけん、昼アガリいしまっしょうえ →お腹がすいたー。お昼になったんで、昼休憩にしましょうよ |
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あがり | 【標準語】 終了 【意味等】 お終い、終わり 【用例】 ・くたぶれたー。暗うなってきたけん、今日の仕事なアガリいしょう →くたびれたー。暗くなってきたので、今日の仕事は終りにしよう |
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あがり | 【標準語】 揚げ句 【意味等】 ある行為の末、揚げ句、とどのつまり 【用例】 ・あの悪そう…バイク盗うで、アガリい事故ば起こいて大怪我たい →あの悪ガキ、バイク盗んで、揚げ句に事故を起こして大怪我だよ |
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あがりぐさ | 【標準語】 最後の田の草取り 【意味等】 収穫前の最後の草取り、あがり(終わり)+くさ(草) 【用例】 ・ヒエのたいそあるが…アガリグサばせな、稲刈りなでけんばい →ヒエがたくさんあるよ…最後の除草をせんと、稲刈りできないぞ |
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あかる | 【標準語】 上がる 【意味等】 雨が上がる、治まる 【用例】 ・えらい降りよるが…明こうなってきたけん、じきい雨なアカル →すごく降ってるけど…明るくなってきたので、じきに雨は上がる |
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あかる | 【標準語】 明ける 【意味等】 夜が明ける、明るくなる 【用例】 ・いっちょん帰って来んけん…夜のアカルまで、寝らんで待っとった →ちっとも帰って来ないので…夜が明けるまで、寝ずに待っていた |
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あがん | 【標準語】 あの様に 【意味等】 あんなに、あのとおりに 【用例】 ・運転免許証ば取ったら…アガン車が欲しかばってん、えらいたっか →運転免許証を取ったら…あんな車が欲しいんだけど、すごく高い |
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あがんしこ | 【標準語】 あんなに 【意味等】 あれだけ(沢山・おびただしい) 【用例】 ・アガシコ食うたとい…もう腹の空いた?そえんやけん…太るったい →あんなに食ったのに…もう腹が減った?そうだから…太るんだよ |
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あがんなざっせい | 【標準語】 お上がりください 【意味等】 お客を室内に招き入れるときの言葉 【用例】 ・遠かとこば…挨拶やら後でよござすけん…まあ、アガンナザッセイ →遠い所を…挨拶なんか後でいいから…まあ、お上がりください |
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あがんなざっせい | 【標準語】 お召し上がりください 【意味等】 お客に飲食を勧めるときの言葉 【用例】 ・たいしたもんな…なかですばってん、熱かうちいアガンナザッセイ →たいしたものは…無いですが、熱いうちにお召し上がりください |
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あがんなっせい | 【標準語】 お上がりください 【意味等】 お客を室内に招き入れるときの言葉 【用例】 ・玄関先で話すごたあことやなかけん…まあ、アガンナッセイ →玄関先で話すようなことじゃないので…まあ、お上がりください |
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あがんなっせい | 【標準語】 お召し上がりください 【意味等】 お客に飲食を勧めるときの言葉 【用例】 ・タイばたいそ釣ってきとうけん…遠慮せんでアガンナッセイ →タイをたくさん釣ってきたので…遠慮せずお召し上がりください |
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あぎ | 【標準語】 顎(あご) 【意味等】 人や動物の口を構成する顎骨を中心とする部分 【用例】 ・おまやあ…髭ばアギい生やいて、つやつけて…もちょう思うとろ? →お前…髭を顎に生やして、格好つけて…モテようと思ってんの? |
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あきおとり | 【標準語】 前より悪くなること 【意味等】 以前よりも見劣りすること 【用例】 ・愛らしかったとい、髪型ば替えたらアキオトリして…おかあしか →可愛かったのに、髪型を替えたら前より悪くなって…ちょっと変 |
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あきおとり | 【標準語】 経過とともに悪くなること 【意味等】 優れたものが成長するに従い劣ったものになること 【用例】 ・春先まで…生育のよかったとい、日照不足で…アキオトリしとう →春先まで…生育が良かったのに、日照不足で…収穫が落ちている |
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アキザクラ | 【標準語】 コスモス 【意味等】 キク科コスモス属の1年草の総称、秋桜 【用例】 ・平原歴史公園のアキザクラな「王墓まつり」んときゃあ満開たい →平原歴史公園のコスモスは「王墓まつり」のときには満開だよ |
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あきさなか | 【標準語】 農繁期 【意味等】 秋の最中、稲刈りなどの収穫で忙しい時期 【用例】 ・米農家な、アキサナカな大型コンバインで徹夜で稲刈りしよんなあ →米農家は、農繁期は大型コンバインで徹夜で稲刈りをしているよ |
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あぎたぶら | 【標準語】 顎(あご) 【意味等】 人や動物の口を構成する顎骨を中心とする部分 【用例】 ・おろよか肉やけん硬か、食いよったらアギタブラの痛うなってきた →良くない肉なんで硬い、食ってたら顎が痛くなってきた |
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あぎと | 【標準語】 顎(あご) 【意味等】 人や動物の口を構成する顎骨を中心とする部分 【用例】 ・あのプロレスラーな顔のしゃくれとうけん、アギトの長う見ゆる →あのプロレスラーは顔がしゃくれているので、顎が長く見える |
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あきない | 【標準語】 行商 【意味等】 一般的に商売のこと、あき(収穫の秋)+ない(行い)→売り歩く 【用例】 ・リヤカーい米やら野菜やら積んで、西新さいアキナイい行てきた →リヤカーに米や野菜など積んで、西新方面に行商に行ってきた |
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あぎゃん | 【標準語】 あの様に 【意味等】 あんなに、あのとおりに 【用例】 ・この問題な、アギャンして…こぎゃんしたら、きやすう解くる →この問題は、あのようにして…このようにしたら、簡単に解ける |
詳細 |
あきるる | 【標準語】 呆れる 【意味等】 意外な出来事に呆気にとられること、唖然とすること 【用例】 ・釜の飯…そうよう食うてしもうた?ああたの大食いいな…アキルル →釜の飯…残らず食っちゃったの?あんたの大食いには…呆れる |
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あく | 【標準語】 灰 【意味等】 火が燃え尽くした後に残る粉、燃え殻 【用例】 ・馬鈴薯ば植えるときゃ、切り口の腐らんごとアクば付けんしゃい →ジャガイモを植える時は、切り口が腐らないように灰を付けてね |
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あぐ | 【標準語】 うけ(筌)の戻り 【意味等】 筌(魚を閉じこめて捕獲する漁具)の細い竹を編んだ漏斗状の部分 【参考】 ・筌は魚を誘い入れて漁をとる籠状の漁具、水中に沈めて使う ・蓋に仕掛けがあり、魚が入ると出られないようになっている |
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あくしゃあうつ | 【標準語】 持て余す 【意味等】 どうしたらよいか扱い方や処置に苦しむ、困り果てる 【用例】 ・ごめんばってん、そえんたいそもろうたっちゃ…アクシャアウツが →悪いけど、そんなにたくさん貰ったって…持て余すよ |
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あくせいうつ | 【標準語】 持て余す 【意味等】 どうしたらよいか扱い方や処置に苦しむ、困り果てる 【用例】 ・男の子ば預かったとやが、えらい悪そうで…アクセイウチよる →男の子を預かったんだけど…すごくやんちゃで…困り果てている |
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あくせん | 【標準語】 くしゃみ 【意味等】 肺の空気が一気に排出される生理現象、「はくしょん」の音変異 【用例】 ・さあきからアクセンの出るが、誰か俺の噂しようっちゃなかろうか →さっきからくしゃみが出るけど、誰か俺の噂してるんじゃないか |
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あくばる | 【標準語】 飽き飽きする 【意味等】 飽きて嫌になる、あく(飽く)+ばる(張る)→すごく飽きる 【用例】 ・爺しゃんのいやごといなアクバル、あたきゃあこの家ば出ていくと →爺さんの小言には飽き飽きする、私はこの家を出ていくよ |
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あぐり | 【標準語】 網漉針(あみすきばり) 【意味等】 漁網を補修するときに使う道具 【参考】 ・漁網を編んだり修理したりする時に使う竹製の針 ・平網針や竹網針ともいう |
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あげくのさんぱち | 【標準語】 挙句の果てに 【意味等】 色々やった末に結局、ついに、その結果 【用例】 ・投資詐欺い遭うて…2千万円、アゲクノサンパチ…家屋敷までのうなった →投資詐欺に遭って…2千万円、挙句の果てに…家屋敷まで無くなった |
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あけざかや | 【標準語】 売り酒屋 【意味等】 酒の販売店、造り酒屋(つくりざかや)は酒の醸造店 【用例】 ・あんしゃんが造り酒屋で、弟がアケザカヤでその酒ば売りよんなあ →兄さんが酒の醸造店で、弟が酒の小売店でその酒を売っている |
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あげな | 【標準語】 あのような 【意味等】 あんな、使い方によっては対象物を見下した言い方 【用例】 ・俺い…しかかってくるとばい、アゲナおうどうもんなあおらんばい →俺に…突っかかって来るんだぜ、あのような横着者はいないよ |
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あげなか | 【標準語】 あのような 【意味等】 あんな、使い方によっては対象物を見下した言い方 【用例】 ・浮気やらしとらん。アゲナカ女やら…知らん。信じちゃれ →浮気なんかしてない。あのような女なんか…知らん。信じてくれ |
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あげなかもん | 【標準語】 あのくらいのもの 【意味等】 あんなもの、対象物を尊重しない見下した言い方 【用例】 ・いかもんやろ?おらあ…アゲンカモンな食わんぜ、腹のせく →げて物だろ?俺は…あの様なものは食わないよ、お腹をこわす |
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あけなんこ | 【標準語】 ありのまま 【意味等】 開けっ広げ、そっくりそのまま、隠し事のないこと 【用例】 ・俺とあれな…へくいやけん何でっちゃ知っとう…アケナンコやもん →俺とあいつは…親友だから何でも知っている…隠し事無しだもん |
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あげほうじ | 【標準語】 あげどき(揚斎) 【意味等】 お寺で行う年忌法要、お寺で教を上げるだけの簡単な法事 【用例】 ・コロナの流行りようけん、7回忌な寺でのアゲホウジいしとこう →コロナが流行ってるから、7回忌は寺での揚斎にしておこう |
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あけらん | 【標準語】 わがまま 【意味等】 周囲をはばからず自分勝手に振る舞うこと、身勝手 【用例】 ・甘やかいて育てられとんなあけん、辛抱りきのなか…アケランやん →甘やかして育てられているから、辛抱ができない…我がままだよ |
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あけらんまわす | 【標準語】 駄々をこねる 【意味等】 子供が我がままを言う、子供が甘えてむずがる 【用例】 ・アイス買うちゃれって…アケランマワスけん、おうじょうした →アイスを買ってくれと…駄々をこねるので、とても困った |
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あけん | 【標準語】 呆気 【意味等】 意外な出来事に呆気にとられ何も言えない様子、唖然 【用例】 ・事故って聞いてアケンとしたが、どえんものうして…よござした →事故って聞いて唖然としたけど、無事で…よかったですねぇ |
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あげん | 【標準語】 あの様に 【意味等】 あんなに、あのとおりに 【用例】 ・おなごいキャーキャー言われて、俺もアゲンもてたらよかろうね →女性にキャーキャー言われて、俺もあんなモテたらよいだろうな |
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あげんか | 【標準語】 あのような 【意味等】 あんな、使い方によっては対象物を見下した言い方 【用例】 ・俺い…しかかってくるとばい、アゲナおうどうもんなあおらんばい →俺に…突っかかって来るんだぜ、あのような横着者はいないよ |
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あけんとけんと | 【標準語】 呆然と 【意味等】 呆気にとられている様子、気が抜けて唖然とする様 【用例】 ・道い…子供のひょくっと飛び出いてきて、アケントケントしたばい →道に…子供が急に飛び出してきて、呆然としちゃったよ |
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あこうなる | 【標準語】 赤面する 【意味等】 恥ずかしい、照れる、顔が赤くなる、あこう(赤く)+なる 【用例】 ・宴会で酔うてブリいなって踊って、思い出いただけでアコウナル →宴会で酔って裸になって踊って、思い出しただけで赤面する |
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あごだす | 【標準語】 くたびれる 【意味等】 顎を出す、疲れて元気がない、元気が尽き果てる、疲れ果てる 【用例】 ・見とったら楽しかろうごたあが、アゴダスけん…せんがよかよ →見てたら楽しそうだけど、くたびれるので…やめた方がいいよ |
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あごたん | 【標準語】 顎(あご) 【意味等】 人や動物の口を構成する顎骨を中心とする部分 【用例】 ・硬かとば食いよったら…よう噛むけん、アゴタンの鍛えらるる →硬い物を食ってたら…よく噛むので、顎が鍛えられる |
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あごたん | 【標準語】 おしゃべり 【意味等】 余計なことを言う、口が軽い、口数が多い、雄弁 【用例】 ・ここだけの話って言うたっちゃ、アゴタンやけん…すぐい広がる →ここだけの話と言ったとしても、口が軽いので…すぐに広がる |
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あごたん | 【標準語】 口達者 【意味等】 余計なことを言う人、口が軽い人、口数が多い人、よくしゃべる人 【用例】 ・アゴタンやけん…演説さしたら、冷飯からほけの出るごと話しきい →口達者だから…演説させたら、冷飯から湯気が出るように話せる |
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あごたんたたき | 【標準語】 屁理屈野郎 【意味等】 理屈や道理に合わない議論をする人、屁理屈をこね回す人 【用例】 ・アゴタンタタキが…みんない嫌われとうとのわからんとかいな? →屁理屈野郎め…みんなに嫌われてるのが分からないんだろうか? |
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あごたんたたく | 【標準語】 理屈をこねる 【意味等】 役に立たない理屈や道理に合わない議論をくどくどという 【用例】 ・あれがアゴタンタタクけん、会議ななあも決まらんで…長引きよう →あいつが理屈をこねだすから、会議は何も決まらず…長引いてる |
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あごたんたたく | 【標準語】 つべこべ言う 【意味等】 逆らったり、あれこれと生意気にしゃべりたてる 【用例】 ・決まりやけん、アゴタンタタイタっちゃあ、でけんもんなでけん →決定事項だから、つべこべ言っても、出来ないものは出来ない |
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あごっとう | 【標準語】 顎(あご) 【意味等】 人や動物の口を構成する顎骨を中心とする部分 【用例】 ・アゴットウい髭やら生やして…つやつけとうが、何かいやらしか →顎にヒゲなんか生やして…格好つけてるけど、何だか胡散臭い |
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あごっとう | 【標準語】 おしゃべり 【意味等】 余計なことを言う、口が軽い、口数が多い、雄弁 【用例】 ・おらあアゴットウやけん、守秘義務って言うたっちゃ…守りきらん →俺は口が軽いから、守秘義務って言われたって…守れない |
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あごっとう | 【標準語】 口達者 【意味等】 余計なことを言う人、口が軽い人、口数が多い人、よくしゃべる人 【用例】 ・あらあ…アゴットウでカリスマ性なあるけん、政治家向きやが →あいつは…口達者でカリスマ性はあるから、政治家向きだよ |
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あごっとうたたき | 【標準語】 屁理屈野郎 【意味等】 理屈や道理に合わない議論をする人、屁理屈をこね回す人 【用例】 ・性分やろうが…そえんやけんアゴットウタタキって嫌わるるったな →性分だろうが…そんなだから屁理屈野郎って嫌われるんだよ |
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あごっとうたたく | 【標準語】 理屈をこねる 【意味等】 役に立たない理屈や道理に合わない議論をくどくどという 【用例】 ・あれがアゴットウタタクけん、契約ば解除されっしもうた →あいつが理屈をこねるから、契約を解除されてしまった |
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あごっとうたたく | 【標準語】 つべこべ言う 【意味等】 逆らったり、あれこれと生意気にしゃべりたてる 【用例】 ・あれがアゴットウタタクけん、お客さんのはらかいて帰んなった →あいつがつべこべ言うから、お客さんが怒って帰っちゃった |
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あざ | 【標準語】 ほくろ(黒子) 【意味等】 先天的に皮膚に点在する黒斑(痣と黒子の区別はない) 【用例】 ・唇の下のアザな…食いはぐれん人相げなが、色っぽうして好いとう →唇の下の黒子は、食いはぐれない人相らしいが、色っぽくて好き |
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あさあがり | 【標準語】 朝食 【意味等】 朝ごはん、あさ(朝)+あがり(召し上がる)→朝飯 【用例】 ・明日のアサアガリな6時から9時まで…バイキングいなっとります →明日の朝食は6時から9時まで…バイキングになっております |
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あさおり | 【標準語】 朝食 【意味等】 朝ごはん、朝飯 【用例】 ・この旅館のアサオリな豪華やねぇ…鯛茶漬やら付いとうが →この旅館の朝食は豪華だねぇ…鯛茶漬けなんか付いているよ |
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あさじまい | 【標準語】 朝事参り 【意味等】 浄土真宗の信徒が早朝の勤行に参ること、標準語では朝の身支度 【用例】 ・ばばさんな信心深かけん、毎朝…アサジマイい念仏ば上げよんなる →お婆ちゃんは信心深いので、毎朝…朝事参りで念仏を上げている |
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あさづけ | 【標準語】 短期間で漬ける漬物 【意味等】 糠や塩などに漬け込んだ漬物(浅漬)、糠味噌漬け、塩漬け 【用例】 ・はざひきダイコンやらハクサイな、アサヅケいして食うたら…旨か →間引きダイコンや白菜は、さっと漬物にして食ったら…旨い |
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あさづけ | 【標準語】 野菜を干さずに漬ける漬物 【意味等】 青菜や根菜を干さないで漬けた漬物 【用例】 ・うちのダイコンばアサヅケいしたんだあ、さっぱりして…旨かと →うちのダイコンを干さずに漬けたら、さっぱりして…旨いんだ |
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あさって | 【標準語】 見当違い 【意味等】 見込み違い、向くべき方向や判断を誤っていること 【用例】 ・誰か悪そうばしとう、トイレいの矢印の…アサッテの方ば向いとう →誰か悪戯をしてる、トイレへの矢印が…誤った方向を向いている |
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あさのとう | 【標準語】 早朝 【意味等】 朝早く、早旦、あさの(朝の)+とう(疾に:とうに) 【用例】 ・直売所い出すけんって、アサノトウから収穫い行て…出荷準備たい →直売所に出すからと、朝早くから収穫に行って…出荷準備だよ |
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あさのま | 【標準語】 午前中 【意味等】 あさの(朝の)+ま(間)→朝の間:午前中 【用例】 ・昼から用のあるけん…病院いなアサノマい行てきとこう →昼から用があるので…病院には午前中に行っておこう |
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あさのま | 【標準語】 朝食 【意味等】 朝ごはん、朝飯、あさの(朝の)+ま(まま:飯) 【用例】 ・何ちゃよかけん…アサノマな食わなあ、脳いブドウ糖の行かん →何でもいいから…朝食を食わないと、脳にブドウ糖が行かない |
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あさる | 【標準語】 探す 【意味等】 探し求める、しひっくり返して探す、たくさんの中から探す 【用例】 ・休みの日な、ネットで骨董品ばアサルとが…楽しみやもん →休みに日は、ネットで骨董品を探すのが…楽しみなんだ |
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あさる | 【標準語】 掻き回す 【意味等】 引っ掻き回して探す、グチャグチャに掻き回す 【用例】 ・ハッカーのサーバーい侵入して、アサッテデータば壊いとう →ハッカーがサーバーに侵入して、掻き回してデータを壊している |
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アジウリ | 【標準語】 マクワウリ 【意味等】 ウリ科キュウリ属のつる性一年草、味瓜、昔のデザート用果物 【用例】 ・久々いアジウリば食うたが、メロンと比べたら…うまみのうなか →久々にマクワウリを食ったけど、メロンと比べたら…美味くない |
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あしぇ | 【標準語】 汗 【意味等】 体温調節などのために皮膚から出る体液 【用例】 ・この店な…先代の、血とアシェと涙の結晶やけん…潰いたらいかん →この店は…先代の、血と汗と涙の結晶なので…潰したらいけない |
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あしぇがく | 【標準語】 汗ばむ 【意味等】 汗ぐむ、結露する、あせ(汗)+がく(かく)→汗ばむ 【用例】 ・今日な…えらいもうらしか、じっとしとったっちゃアシェガク →今日は…すごく蒸し暑い、じっとしていても汗ばむ |
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あしぇがく | 【標準語】 急ぐ 【意味等】 早く終わらせる、急がせる 【用例】 ・締め切りな…今日の5時やけん、みんな…ちいっとアシェガイて →締め切りは…今日の5時だから、みんな…少し急いで |
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あしぇがく | 【標準語】 むずがる 【意味等】 小さな子供がむずがる、眠くなるなど機嫌が悪くなる 【用例】 ・赤ちゃんの…眠とうなんなったか、アシェガイて泣きよんなる →赤ちゃんが…眠たくなっちゃったのか、むずがって泣いてるよ |
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あしぇがく | 【標準語】 腐る 【意味等】 料理が腐る、主に煮物などが傷む、 【用例】 ・温うなってきたけん、このごらあ…料理のすぐいアシェガク →暖かくなってきたので、この頃は…料理がすぐに腐る |
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あしかた | 【標準語】 足跡 【意味等】 歩いて地面についた足の形、あし(足)+かた(型)→足跡 【用例】 ・このアシカタな、ネコのコンクリートば打ってすぐい…歩いたと →この足跡は、ネコがコンクリートを打ってすぐに…歩いたんだ |
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アジコ | 【標準語】 アジ 【意味等】 アジ科アジ亜科に含まれる魚の総称、鯵、主にマアジ 【用例】 ・野北漁港の波止で、今、おきなかアジコのよう釣れようげな →野北漁港の波止で、今、大きなアジがよく釣れているそうだ |
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アジコ | 【標準語】 小鯵 【意味等】 小型のアジ、小さめのアジ、小ぶりのアジ 【用例】 ・「志摩の四季」でアジコの安かったけん、南蛮漬ば作った →「志摩の四季」で小型のアジが安かったので、南蛮漬を作った |
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あじこじ | 【標準語】 あちこち 【意味等】 あっちこっち、由来は「あちこち」の音変異 【用例】 ・京都い行て、お寺やら名所旧跡やら…アジコジ観てきた →京都に行って、お寺や名所旧跡など…あっちこっち観てきた |
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あじこじ | 【標準語】 あれこれ 【意味等】 由来である「あちこち」の意味の拡大、ああだこうだ 【用例】 ・子どものくせい…アジコジくちへんじしなあと、こざにっか →子どものくせに…ああだこうだ口ごたえするんだ、小憎たらしい |
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あしのつと | 【標準語】 ふくらはぎ、こむら 【意味等】 脛の裏の膨らんだ部分、あしの(脚の)+つと(苞:蕾を包む物) 【用例】 ・スピードスケートばしよるけん、アシノツトの大きゅうして…硬か →スピードスケートをしてるから、ふくらはぎが大きくて…硬い |
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あしのはら | 【標準語】 足の裏 【意味等】 由来は「足の平」の音変異と思われる、立って地面に接地する部分 【用例】 ・山で…そんくぎば踏み貫いて、アシノハラば大怪我したと →山で…竹の切り株を踏み貫いて、足の裏を大怪我したんだ |
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あしふみ | 【標準語】 足踏み脱穀機 【意味等】 足踏みを動力とする籾を稲藁から取り外す(脱穀する)農具 【用例】 ・アシフミな電動いなって、今あコンバインいその機能がある →足踏み脱穀機は電動になって、今はコンバインにその機能がある |
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あじめし | 【標準語】 五目飯 【意味等】 味ご飯、魚肉や野菜などの具材を入れて炊いたご飯、主にかしわ飯 【用例】 ・運動会の弁当な、アジメシばお握りいして…唐揚げも入れちゃろう →運動会の弁当は、五目飯をお握りにして…唐揚げも入れてやろう |
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あじもこうけもなか | 【標準語】 味も香りもしない 【意味等】 あじも(味も)+こうけも(香気も)+なか→味も香りもない 【用例】 ・一流レストランってやが、たっかばっかしで…アジモコウケモナカ →一流レストランだそうだが、高いばかりで…旨くもなんともない |
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あじもこうけもなか | 【標準語】 優しさも人情味もない 【意味等】 「味も香りもしない」の意味拡大、対応が冷たい、事務的過ぎる 【用例】 ・よおと聞かんで「つあーらん」げな、役場なアジモコウケモナカ →よく聞きもせずに「駄目です」だって、役場は事務的過ぎる |
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あじもこっけもなか | 【標準語】 味も香りもしない 【意味等】 あじも(味も)+こっけも(香気も)+なか→味も香りもない 【用例】 ・社長とごっつおー食べい行たが、緊張で…アジモコッケモナカった →社長とご馳走食べに行ったけど、緊張で…味も香りもしなかった |
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あじもこっけもなか | 【標準語】 優しさも人情味もない 【意味等】 「味も香りもしない」の意味拡大、対応が冷たい、事務的過ぎる 【用例】 ・金持ちいいなようしなあが、貧乏かといなアジモコウケモナカ →金持ちにはよくしてくれるが、貧乏なやつには対応が冷たい |
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あじもしゃしゃらもなか | 【標準語】 味も香りもしない 【意味等】 あじも(味も)+しゃしゃら(爽やかさも)+なか 【用例】 ・このスイカな5,000円もしたばってん、アジモシャシャラモナカ →このスイカは5,000円もしたけど、味も香りもしない |
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あじもしゃしゃらもなか | 【標準語】 優しさも人情味もない 【意味等】 「味も香りもしない」の意味拡大、対応が冷たい、事務的過ぎる 【用例】 ・ぜんいならんやつと思うたら、アジモシャシャラモナカごとなる →金にならんやつだと思ったら、優しさも人情味もないようになる |
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あじもせせらもなか | 【標準語】 味も香りもしない 【意味等】 あじも(味も)+せせら(爽やかさも)+なか→味も素っ気もない 【用例】 ・この豆腐くさ…スーパーの安売り品やったが、アジモセセラモナカ →この豆腐…スーパーの安売り品だったけど、味も素っ気もない |
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あじもせせらもなか | 【標準語】 優しさも人情味もない 【意味等】 「味も香りもしない」の意味拡大、対応が冷たい、事務的過ぎる 【用例】 ・ボトルば入れんやったら…アジモセセラモナカごとなんなった →ボトルを入れなかったら…冷たい対応になっちゃった |
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あしもと | 【標準語】 残穀、落穂 【意味等】 収穫時や脱穀時に足元に散らばっている稲のくずや残殻 【用例】 ・作業もしまえるけん、脱穀機のアシモトな…そうよう集めとって →作業が終わるので、脱穀機の残り殻は…全部集めておいて |
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あじろ | 【標準語】 漁場 【意味等】 水域の中で特に漁獲の多い所、網代、よく魚が釣れる場所 【用例】 ・アラやらのアジロな沖の方やけん、漁なひしていじゅういなる →クエなどの漁場は沖の方だから,漁は一日がかりになる |
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あじろ | 【標準語】 釣り場 【意味等】 行きつけの釣り場所、よく魚が釣れる場所 【用例】 ・あすこのアジロな立入禁止やが、今年も…海い落てて死んどんなあ →あそこの釣り場は立入禁止だぞ,今年も…海に落ちて死んでるよ |
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あず | 【標準語】 砂土、川砂 【意味等】 含水・通水性のある花崗岩系の砂土、川や池の底に溜まった砂土 【用例】 ・シバば張るとい…下いアズば撒いとったら、水はけのようなる →芝生を張るのに…下に川砂を撒いていたら、水はけがよくなる |
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あすこ | 【標準語】 あそこ 【意味等】 場所や部位を指し示すことば、あのところ、かしこ 【用例】 ・「アスコい眼鏡のあるけん、持って来て」「アスコってどこ?」 →「あそこに眼鏡があるから、持って来て」「あそこってどこ?」 |
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あすこらへん | 【標準語】 あの辺り 【意味等】 あの辺、あそこの周辺、概ねの場所を指し示す言い方 【用例】 ・昔の駐在所な、今の駄菓子屋の隣…アスコラヘンにあったろうや →昔の駐在所は、今の駄菓子屋の隣…あの周辺にあっただろう |
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あすこんにき | 【標準語】 あの辺り 【意味等】 あの辺、あすこん(あそこの)+にき(傍ら、近く、周辺) 【用例】 ・あっちの奥さんな…七山、確か…アスコンニキから嫁い来ちゃあ →あちらの奥さんは…七山、確か…あの辺りから嫁いで来ている |
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あずのきれん | 【標準語】 はっきりしない 【意味等】 判然としない、不明瞭、はっきりとよく分からない、由来は不明 【用例】 ・境界立会い行たが…図面と現況のずれて、アズノキレン →境界立会に行ったけど…図面と現況がずれて、判然としない |
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あずのきれん | 【標準語】 決断力がない 【意味等】 思い切りが悪い、本来の「判然としない」の意味拡大 【用例】 ・なあも決めきらんで…何でっちゃ上いお伺い、アズノキレン男たい →何も決められずに…何でも上にお伺い、判断力のない男だよ |
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あすび | 【標準語】 遊興 【意味等】 料亭や酒場など風俗でのお遊び、慰みごと 【用例】 ・アスビ人ばってん…紳士で粋な男やけん、アスビな綺麗か →遊び人だけど…紳士で粋な男だから、遊び方がスマートだ |
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あすび | 【標準語】 趣味 【意味等】 好きなことをして楽しむ、手遊び、弄び、冗談、悪戯 【用例】 ・ああたの作品なすごか…アスビの域ば越えとる →あなたの作品はすごい…趣味の域を越えている |
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あすびごと | 【標準語】 遊興 【意味等】 料亭や酒場など風俗でのお遊び、慰みごと 【用例】 ・あっちゃあ、仕事な駄目バッテン…アスビゴトな好いとんなあ →あちらさんは、仕事はダメだけど…遊興ごとは好いている |
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あすびごと | 【標準語】 趣味 【意味等】 好きなことをして楽しむ、手遊び、弄び、冗談、悪戯 【用例】 ・大事かことば話すけん…アスビゴトやらせんで、ちゃんと聞きない →大事なことを話すので…手遊びなどせずに、ちゃんと聞きなさい |
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あすびもん | 【標準語】 玩具 【意味等】 遊びに使う道具、あすび(遊び)+もん(もの)→遊び物(玩具) 【用例】 ・「お年玉な…貯金、アスビモンやら買うたらならん」って言われた →「お年玉は…貯金、玩具なんか買うたらいけない」って言われた |
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あすびもん | 【標準語】 慰み者 【意味等】 からかいの対象となる人や動物 【用例】 ・ああたの息子な、仲間からアスンビンいされて…虐められよるが →あなたの息子は、仲間から慰み者にされて…虐められているよ |
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あすぶ | 【標準語】 遊興する 【意味等】 料亭や酒場など風俗でお遊する 【用例】 ・せっかく…なかずい来たっちゃけん、最終電車までアスブばい →せっかく…中洲に来たんだから、最終電車まで遊興するぞ |
詳細 |
あすぶ | 【標準語】 遊ぶ 【意味等】 好きなことをして楽しむ、手遊び、悪戯 【用例】 ・ゲームやらしてアスブけん、学校の退けて…うちいアスビい来 →ゲームなどして遊ぶから、学校が終わって…うちに遊びにおいで |
詳細 |
あすんもん | 【標準語】 玩具 【意味等】 遊びに使う道具、あすび(遊び)+もん(もの)→遊び物(玩具) 【用例】 ・年寄りやけん…このごろのアスンモンなどえんして遊ぶか分からん →年寄りなので…このごろの玩具はどうやって遊ぶのか分からない |
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あすんもん | 【標準語】 慰み者 【意味等】 からかいの対象となる人や動物 【用例】 ・戦争やけんって、女の人ばアスンモンいするやら…許いたらいかん →戦争だからって、女の人を慰み者にするなんて…許したらいかん |
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あせがいとる | 【標準語】 腐っている 【意味等】 料理、主に煮物が傷んでいるときに言う 【用例】 ・母ちゃん…味のおかあしか、このイモの煮っ転がしなアセガイトウ →母さん…味が変だ、このイモの煮っ転がしは腐っている |
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あせがく | 【標準語】 汗ばむ 【意味等】 汗ぐむ、結露する、あせ(汗)+がく(かく)→汗ばむ 【用例】 ・今日な…えらいもうらしか、じっとしとったっちゃアセガク →今日は…すごく蒸し暑い、じっとしていても汗ばむ |
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あせがく | 【標準語】 急ぐ 【意味等】 早く終わらせる、急がせる 【用例】 ・締め切りな…今日の5時やけん、みんな…ちいっとアセガイて →締め切りは…今日の5時だから、みんな…少し急いで |
詳細 |
あせがく | 【標準語】 むずがる 【意味等】 小さな子供がむずがる、眠くなるなど機嫌が悪くなる 【用例】 ・赤ちゃんの…眠とうなんなったか、アセガイて泣きよんなる →赤ちゃんが…眠たくなっちゃったのか、むずがって泣いてるよ |
詳細 |
あせがく | 【標準語】 腐る 【意味等】 料理が腐る、主に煮物などが傷む、 【用例】 ・温うなってきたけん、このごらあ…料理のすぐいアセガク →暖かくなってきたので、この頃は…料理がすぐに腐る |
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アゼクジリ | 【標準語】 ケラ 【意味等】 キリギリス亜目コオロギ上科ケラ科に分類される昆虫の総称 【用例】 ・ケラばアゼクジリって言うたあ、田の畦ば…くじるけんやろ? →ケラをアゼクジリと言うのは、田んぼの畦を…穿るからだろ? |
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あせくる | 【標準語】 探す 【意味等】 探し求める、しひっくり返して探す、たくさんの中から探す 【用例】 ・がらくた市やらで、好かとのなかかアセクルとが…楽しみたい →がらくた市などで、好い物がないか探すのが…楽しみなんだ |
詳細 |
あせくる | 【標準語】 掻き回す 【意味等】 引っ掻き回して探す、グチャグチャに掻き回す 【用例】 ・おらあ潔癖症やけん、みんなが箸でアセクル鍋やら…食いきらん →俺は潔癖症だから、みんなが箸で引掻き回す鍋なんて…食えねえ |
詳細 |
あせこ | 【標準語】 あせも(汗疹) 【意味等】 汗のために皮膚にできる細かい水泡性の発疹 【用例】 ・こらあ…かいかろう?背中いアセコのいっぱいでけとるもん →こりゃ…痒いでしょ?背中に汗疹がいっぱいできてるもの |
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あせごいか | 【標準語】 汗かき 【意味等】 汗かき、汗をかきやすい人、汗をかきやすい体質 【用例】 ・もうらっさ。ああた、アセゴイカけん…手のごいば貸いちゃろう →蒸し暑いね。あなた、汗かきだから…タオルを貸してあげよう |
詳細 |
あせごうか | 【標準語】 汗かき 【意味等】 汗かき、汗をかきやすい人、汗をかきやすい体質 【用例】 ・あたきゃあアセゴウカけん、今日のごたる日な…汗じっくりいなる →わやしは汗かきだから、今日のような日は…汗びっしょりになる |
詳細 |
あせじくり | 【標準語】 汗びっしょり 【意味等】 汗だく、あせ(汗)+じくり・じっくり(ぐっしょり) 【用例】 ・汗ごいかけん、今日のごともおらしか日な、汗ジックリいなる →汗かきだから、今日のように蒸し暑い日は、汗びっしょりになる |
詳細 |
あせじっくり | 【標準語】 汗びっしょり 【意味等】 汗ぐっしょり、あせ(汗)+じくり・じっくり(ぐっしょり) 【用例】 ・毎日…アセジックリでパンツの蒸れて…インキンいなっしもうた →毎日…汗だくでパンツが蒸れて…インキンになってしまった |
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あせぼ | 【標準語】 あせも(汗疹) 【意味等】 汗のために皮膚にできる細かい水泡性の発疹 【用例】 ・ちゃんと赤ちゃんの世話しよる?可哀相かごとアセボのでけとう →ちゃんと赤ちゃんの世話してる?可哀相なくらい汗疹ができてる |
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あぜまめ | 【標準語】 畔豆 【意味等】 田んぼの畔に播いた豆の総称(大豆、小豆、黒豆) 【用例】 ・農地ば有効活用するごと、大豆やらば畔い播いたとが…畔豆たい →農地を有効活用するよう、大豆などを畔に播いたのが…畔豆だ |
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あせる | 【標準語】 探す 【意味等】 探し求める、しひっくり返して探す、たくさんの中から探す 【用例】 ・真夜中い…酒のつまみば作るとい、冷蔵庫ばアセルたあやめちゃり →真夜中に…酒の肴を作るのに、冷蔵庫を散らかし探すのはやめて |
詳細 |
あせる | 【標準語】 掻き回す 【意味等】 引っ掻き回して探す、グチャグチャに掻き回す 【用例】 ・ニワトリの…落葉ばアセルたあ…餌いなる虫のおるけんやろ? →ニワトリが…落葉を掻き回すのは…餌になる虫がいるからだろ? |
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あたい | 【標準語】 わたし 【意味等】 自分をさす自称代名詞、主に女性が使う言い方 【用例】 ・ああた、アタイのことば好いとうげなね…つきおうてよかよ →あなた、わたしのことが好きらしいわね…付き合っていいわよ |
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あたき | 【標準語】 わたし 【意味等】 自分をさす自称代名詞、主に女性が使う言い方 【用例】 ・ぜんい困っとうけんって、アタキャ…そえな悪かこたあしきりらん →お金に困ってるからって、わたしは…そんな悪いことはできない |
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あたきんがい | 【標準語】 わたしの家 【意味等】 私んち、私の家族、あたしん(私の)+がい(家) 【用例】 ・アタキンガイな…ネコ好きやけん、家いな8匹もネコのおるとやが →我が家は…ネコ好きなので、家には8匹もネコがいるんだよ |
詳細 |
あたきんがた | 【標準語】 わたしの家 【意味等】 私んち、私の家族、あたしん(私の)+がた(家) 【用例】 ・あすこのアパートの2階がアタキンガタ、家賃なたったの2万円 →あそこのアパートの2階が私んち、家賃はたったの2万円 |
詳細 |
あたし | 【標準語】 わたし 【意味等】 自分をさす自称代名詞、主に女性が使う言い方 【用例】 ・よかろ、アタシの車…新車ばい。アタシとデートしょうえ →いいでしょ、わたしの車…新車だよ。わたしとデートしようよ |
詳細 |
あたしんがい | 【標準語】 わたしの家 【意味等】 私んち、私の家族、あたしん(私の)+がい(家) 【用例】 ・アタシンガイの姉さんな…えらい美人、女優いスカウトされなった →我が家の姉さんは…すごい美人、女優にスカウトされちゃった |
詳細 |
あたしんがた | 【標準語】 わたしの家 【意味等】 私んち、私の家族、あたしん(私の)+がた(家) 【用例】 ・あの豪邸がアタシンガタ、昔ゃあ…どっかの国の領事館やったげな →あの豪邸が私んち、昔は…どこかの国の領事館だったそうだ |
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あただい | 【標準語】 新たに 【意味等】 新しく、あただ(あたら:新し)+い(に) 【用例】 ・申請方法の変わったけん、アタダイ収支計画書ばだいちゃり →申請方法が変わったので、新たに収支計画書を出してください |
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あただい | 【標準語】 急に 【意味等】 突然に、出し抜けに、間がなく急である様 【用例】 ・アタダイ契約解除って言われたっちゃ…もう工事に入っとうとよ →突然に契約解除と言われても…もう工事に入ってるんだよ |
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あただい | 【標準語】 いまさら 【意味等】 今改めて、今になって、事新しく 【用例】 ・「おらあ反対やった」って?アタダイなんば言いようとや →「俺は反対だった」だと?いまさら何を言っているんだ |
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あたまからほけだす | 【標準語】 かんかんになって怒る 【意味等】 あたまから(頭から)+惚けだす(湯気を立てる)→激怒する 【用例】 ・先生の…アタマカラホケダシよんなあが、何のあったとな? →先生が…かんかんになって怒っているけど、何があったの? |
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あたますき | 【標準語】 くうとうびょう(空頭病) 【意味等】 カイコの軟化病の一つで頭部が半透明になって死ぬ病気 【用例】 ・アタマスキな…カイコい細菌の寄生する病気で、秋口いはやるげな →空頭病は…カイコに細菌が寄生する病気で、秋口にはやるそうだ |
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あたまのさら | 【標準語】 頭蓋骨 【意味等】 髑髏、頭蓋、頭の頂 【用例】 ・古墳ば発掘しよったら、甕棺からアタマノサラやら出てきたげな →古墳を発掘していたら、甕棺から頭蓋骨などが出てきたそうだ |
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あたら | 【標準語】 新た 【意味等】 新しく、由来は不明「あたらし(新し)」の音変異と思われる 【用例】 ・バイキングな、皿の料理ののうなったら…アタライ補充さるる →バイキングは、皿の料理がなくなったら…新たに補充される |
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あたら | 【標準語】 急 【意味等】 突然、出し抜け、間がなく急、やにわ 【用例】 ・アタラ…子供の飛びだいてきたけん、ひいたかと思うた →突然…子供が飛び出してきたので、ひいたかと思った |
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あたら | 【標準語】 いまさら 【意味等】 今改めて、今になって、事新し 【用例】 ・「せんのきゃよかった」って?アタラなんば言いようとや →「やらなきゃよかった」だと?いまさら何を言っているんだ |
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あたらい | 【標準語】 新たに 【意味等】 新しく、あただ(あたら:新し)+い(に) 【用例】 ・財源不足で、アタダイ消費税ばあぐるげなが…給料な上がらん →財源不足で、新たに消費税を上げるそうだが…給料は上がんない |
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あたらい | 【標準語】 急に 【意味等】 突然に、出し抜けに、間がなく急である様 【用例】 ・アタダイ「離婚」って言うたっちゃあ…おらあ、納得しきりきらん →突然「離婚」と言われても…俺は、納得することができない |
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あたらい | 【標準語】 いまさら 【意味等】 今改めて、今になって、事新しく 【用例】 ・借金ば返しきらん?アタダイなんば言いようとや…利子つけて返せ →借金を返せない?いまさら何を言っているんだ…利子つけて返せ |
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あたりこくじゅう | 【標準語】 隣近所 【意味等】 近所近辺、近くの場所、近く、この周辺 【用例】 ・まさか…誘拐やなかな?アタリコクジュウば探したが…おんなれん →まさか…誘拐じゃないか?近所近辺を探したけど…いないんだ |
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あたりこくちゅう | 【標準語】 隣近所 【意味等】 近所近辺、近くの場所、近く、この周辺 【用例】 ・空襲で、アタリコクチュウ火の海たい…たいそ亡うならっしゃった →空襲で、近所近辺が火の海だよ…たくさん亡くなられた |
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あたりまわる | 【標準語】 触る 【意味等】 軽く手であたる、手を触れる 【用例】 ・触診でアタルマワルとで、どこの悪かか…たいがい分かる →触診で軽く手で当たることで、どこが悪いのか…だいたい分かる |
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あたりまわる | 【標準語】 中風になる 【意味等】 脳血管障害(脳卒中)の後遺症で身体に麻痺がおこる 【用例】 ・あらあ酒飲みやったが、職場でたあれてアタリマワッとんなるげな →あいつは酒飲みだったけど、職場で倒れて中風になったらしいよ |
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あっこ | 【標準語】 あそこ 【意味等】 場所や部位を指し示すことば、あのところ、かしこ 【用例】 ・「見ゆる?アッコいゴウズのおるが」「えらい…おきなかねえ」 →「見える?あそこにカメがいるよ」「とっても…大きいねえ」 |
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あったらありぎり | 【標準語】 あるならあるだけ 【意味等】 ありったけ、あったら(あるなら)+ありぎり(ある限り) 【用例】 ・たいそ用意しとうけん、アッタラアリギリ飲うで食うて…楽しんで →たくさん用意してるから、ありったけ飲んで食って…楽しんで |
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あったらしか | 【標準語】 もったいない 【意味等】 惜しい、残念だ、由来は古語の「惜し(あたら)し」で同意 【用例】 ・役所ば辞めて…芸人いなるげな、安定しとったといアッタラシカ →役所を辞めて…芸人になるそうな…安定してたのにもったいない |
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あったられん | 【標準語】 もったいなくない 【意味等】 惜しくない、くだらない、愚かな、「あったらしか」の対義語 【用例】 ・仕事ば辞めたばってん、夢ば叶えるためやけん…アッタラレン →仕事を辞めたけど、夢をかなえるためだから…惜しくない |
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あっち | 【標準語】 あの人 【意味等】 あちらさん、彼の人、第三者を指し示す 【用例】 ・アッチゃ馬鹿息子って言われよったが、今ぁ人気アーティストたい →あの人は馬鹿息子と言われてたけど、今は人気アーティストだよ |
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あっち | 【標準語】 あの家 【意味等】 あちらの家族、あの家庭、他の家や組織(集団)などを指し示す 【用例】 ・アッチゃあ今晩カレーやが、前ば通ったら…カレーの匂いのしよる →あの家は今晩カレーだよ、前を通ったら…カレーの匂いがしてる |
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あっちゃこっちゃ | 【標準語】 あちこち 【意味等】 ものが反対になること、逆さま 【用例】 ・ああたとあたきの靴のアッチャコッチャいなっとう、こら酔うとう →あなたと私の靴があべこべになっている、こりゃ酔ってる |
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あっちゃこっちゃ | 【標準語】 あべこべ 【意味等】 あっちこっち、前後のつじつまのあわないこと 【用例】 ・おりおうて話し、話のアッチャコッチャいなっしもうて、わからん →落ち着いて話せ…話の前後のつじつまが合わなくて、わからない |
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あっちゃこっちゃ | 【標準語】 ああだこうだ 【意味等】 ああでもないこうでもない、とやかく口出しをするう様を表す表現 【用例】 ・ああたが横からアッチャコッチャ言うけん…やりそこのうたろうが →あんたが横からああだこうだ言うから…失敗しちゃっただろう |
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あっつあい | 【標準語】 あちらへ 【意味等】 彼方へ、あっちへ、あちらの方へ、あっち+さい(~へ)の音変異 【用例】 ・おらあ…弟子なとらん、もう来なんな…迷惑ばい、アッツアイ行へ →俺は…弟子はとらん、もう来るな…迷惑だ、あっちへ行け |
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あっと | 【標準語】 すみません 【意味等】 ごめんなさい、ありがとう、恐縮や感謝の意を示す感嘆詞 【用例】 ・アット…ああたのプリン食うてしもうた、まどうけん…こらえて →すまん…あなたのプリン食べちゃった、弁償するので…我慢して |
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あっと | 【標準語】 あがめたてまつるもの(崇め奉るもの) 【意味等】 神様、仏様、月、太陽、星など信仰の対象となるもの 【用例】 ・七五三な…綺麗かべべば着て、三宮神社で…アットいお参りしょう →七五三は…綺麗な着物を着て、三宮神社で、神様にお参りしよう |
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あっぱっぱあ | 【標準語】 簡単服 【意味等】 夏用の女性用ワンピース、大正時代に大阪で発祥した婦人服 【用例】 ・昔な…今日のごと暑か日な、通気性のよかアッパッパアば着よった →昔は…今日のように暑い日は、通気性のよい簡単服を着ていた |
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あっぱらぱん | 【標準語】 開けっ広げ 【意味等】 無頓着、気にしない性格、能天気、大雑把、いい加減 【用例】 ・あらぁアッパラパンやけん、なあも考えんで…よかごとしなあもん →あいつは能天気だから、何も考えずに…いいように振る舞うんだ |
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あっぱらぱん | 【標準語】 開けっ放し 【意味等】 あけっぴろげ 【用例】 ・網戸もせんでアッパラパンにするけん、家い蚊のたいそ入っとう →網戸もせずに開けっ放しにするから、家に蚊がたくさん入ってる |
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あておごり | 【標準語】 わざと𠮟る 【意味等】 事態収拾のため我が子を叱ること、あて(当て)+おごり(怒り) 【用例】 ・喧嘩相手が社長の息子やけん、我が子ばアテオゴリしよんなあ →喧嘩相手が社長に息子なので、我が子をわざと叱ってるぞ |
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あてこ | 【標準語】 胸当て 【意味等】 赤ちゃんのよだれかけ 【用例】 ・赤ちゃんの…よだれやら鼻水ば垂らしなーけん、アテコばつけない →赤ちゃんが…よだれや鼻水を垂らすので、胸当てをつけなさい |
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あてこ | 【標準語】 腹当て 【意味等】 お祭や消防の法被などの下につける腹当て 【用例】 ・明日の水防訓練い着ていく…アテコ、どこいなおいた? →明日の水防訓練に着ていく…腹当て、どこにしまった? |
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あてこすり | 【標準語】 マッチ 【意味等】 燐寸、擦って使う発火用具 【用例】 ・キャバレーやら飲み屋やらのアテコスリ箱ば集むるとが、趣味げな →キャバレーや飲み屋などのマッチ箱を集めるのが、趣味らしい |
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あてしゃん | 【標準語】 胸当て 【意味等】 赤ちゃんのよだれかけ 【用例】 ・アテシャンのビシャビシャいなっとう、はよ替えたがよかよ →よだれかけがビチャビチャになってる、早く替えたほうがいいよ |
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あてしゃん | 【標準語】 腹当て 【意味等】 お祭や消防の法被などの下につける腹当て 【用例】 ・アテシャンのポケットのタバコなか、訓練の時いどっかい落といた →腹当てのポケットのタバコがない、訓練の時にどこかに落とした |
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あてっぽす | 【標準語】 あてずっぽう 【意味等】 はっきりした理由もなしに事を行う・言うこと、またそのさま 【用例】 ・よおと知らんくせい、アテッポス言うたっちゃ…つぁーるもんかい →よく知らないくせに、当て推量で言っても…だめじゃないか |
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あど | 【標準語】 かかと(踵) 【意味等】 きびす、足の裏の後部、由来には「足掻処(あがきと)」説がある 【用例】 ・あいた…ストッキングの伝線した、アドのガザガザいなっとう →しまった…ストッキングが伝線した、踵がガザガザになってる |
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あど | 【標準語】 靴のかかと 【意味等】 靴のかかとの部分 【用例】 ・よか靴やけん…アドの底ば、修繕してもろうて…大事い履くと →いい靴なので…踵の底を、修繕してもらって…大切に履くんだ |
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あといり | 【標準語】 後添い 【意味等】 後妻(夫)、配偶者との離別や死別後に再婚で家に入る妻・夫 【用例】 ・最初の旦那な…死んなさって、アトイリの養子さんも死んなさった →最初の旦那は…亡くなって、後添いの養子さんも亡くなられた |
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あとうだえ | 【標準語】 あなとうと(安名尊) 【意味等】 神仏を拝する時の唱えことば 【用例】 ・今日なお彼岸やけん…仏壇で、アナトウト言うてきんしゃい →今日はお彼岸なので…仏壇で、お参りしてきなさい |
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あとえだ | 【標準語】 うしろあし(後肢) 【意味等】 動物や昆虫の後肢、頭から最も遠い脚一対 【用例】 ・イノシシのアトエダばもろうたけん、捌いて…シシ鍋いしょう →イノシシの後肢をもらったので、捌いて…シシ鍋にしましょう |
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あとがけ | 【標準語】 あとかけぞうり(後掛草履) 【意味等】 かかとを固定することで脱げにくくした草履、かかと固定式の草履 【用例】 ・夏の革靴な足の蒸れて…あなまたくされいなる、アトガケがよかぜ →夏の革靴は足が蒸れて…指の間が水虫になる、後掛草履がいいよ |
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あとくちのわるか | 【標準語】 後味が悪い 【意味等】 食べた後に口の中に残る味が悪い、口の中に嫌な味が残る 【用例】 ・うまかばってん…好かん甘さと匂いの残って、アトクチノワルカ →うまいけど…嫌な甘さと匂いが残って、後味が悪い |
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あとくちのわるか | 【標準語】 最後に嫌な気分になる 【意味等】 物事が終わった後に嫌な気分になる、片付いたのに悪い気分になる 【用例】 ・事件な解決したが…いっち悪かたあ無罪、アトクチノワルカ →事件は解決したけど…一番悪い奴は無罪、最後は嫌な気分だ |
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あとさん | 【標準語】 あがめたてまつるもの(崇め奉るもの) 【意味等】 神様、仏様、月、太陽、星など信仰の対象となるもの 【用例】 ・かかさんの病気の…はようようなるごと、アトサンい参ってきない →お母さんの病気が…早くよくなるよう、神仏にお参りしておいで |
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あとさん | 【標準語】 後家 【意味等】 未亡人、夫を亡くして独り身になった妻 【用例】 ・あっちのアトサンな…まあだわっかけん、再婚させにゃあいかん →あちらの後家さんは…まだ若いので、再婚させなきゃいかん |
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アトサンビキ | 【標準語】 アオガエル、アマガエル 【意味等】 アマガエル科の両生類の総称、青蛙、雨蛙 【用例】 ・壁いアトサンビキのおるが、擬態して…おかあしか色いなっとう →壁にアオガエルがいるけど、擬態して…変な色になっている |
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あとじえ | 【標準語】 後悔 【意味等】 してしまったことを後で悔やむこと、後知恵 【用例】 ・アトジエしたっちゃ…なあもならん、次い何ばするか…考えらなあ →後悔したって…何にもならない、次に何をするか…考えなくちゃ |
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あとぞい | 【標準語】 後添い 【意味等】 後妻(夫)、配偶者との離別や死別後に再婚で家に入る妻・夫 【用例】 ・お前と別れたっちゃ…綺麗かアトゾイばもらうけん、心配しなんな →お前と離別しても…綺麗な後妻をめとるから、心配するなよ |
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あとと | 【標準語】 すみません 【意味等】 ごめんなさい、ありがとう、恐縮や感謝の意を示す感嘆詞 【用例】 ・アトト…ごめんばってん、急用で出かくるけん…出直いちゃらん? →すまん…悪いけど、急用で出掛けるので…出直してくれないか? |
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あとと | 【標準語】 あがめたてまつるもの(崇め奉るもの) 【意味等】 神様、仏様、月、太陽、星など信仰の対象となるもの 【用例】 ・お盆な…ご先祖様の帰ってこらっしゃるけん、アトトいお参りせな →お盆は…ご先祖様が帰ってこられるので、仏様にお参りしなきゃ |
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あととり | 【標準語】 嫡子(ちゃくし) 【意味等】 家を継ぐ子供、世継ぎ、後継ぎ 【用例】 ・あれがアトトリ息子やが、ほんにい…店ば継いじゃんなあやろうか →あれが後継ぎの息子だけど、本当に…店を継いでくれるだろうか |
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あとばね | 【標準語】 泥はね、はね 【意味等】 跳ね上げ、ぬかるみで跳ね上がる泥、またそれが裾についた汚れ 【用例】 ・雨の中ば走ったろ?白かズボンのアトバネで、だめしゅうなっとう →雨の中を走っただろ?白いズボンが泥はねで、汚くなっている |
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あなぜ | 【標準語】 戌亥の風、北西の強風 【意味等】 秋から冬にかけて吹く北西の寒風(強風で漁師が嫌う) 【用例】 ・冬なアナゼで時化るけん、牡蠣小屋で稼ぎよりますと →冬は北西の強風で時化るので、牡蠣小屋で稼いでいるんですよ |
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あなとうと | 【標準語】 あなとうと(安名尊) 【意味等】 神仏を拝する時の唱えことば 【用例】 ・今日なお彼岸やけん…仏壇で、アナトウト言うてきんしゃい →今日はお彼岸なので…仏壇で、お参りしてきなさい |
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あなまた | 【標準語】 足指の股 【意味等】 足の指と指の間、あ(趾:あしゆび)+な(の)+また(股) 【用例】 ・アナマタの蒸れん…指の入る靴下ば売っちゃあけん、買うてきて →足指の間が蒸れない…指が入る靴下を売ってるので、買ってきて |
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あなまた | 【標準語】 足指の股のただれ 【意味等】 水虫などの細菌による足指の間のただれ 【用例】 ・かいか…アナマタの赤うなっとう、こらあ…水虫やが →痒い…足指の股のただれが赤くなってる、これは…水虫だよ |
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あなまたくされ | 【標準語】 趾間白癬(しかんはくせん) 【意味等】 水虫の細菌(白癬菌)により足指の股がふやけ、赤くただれる症状 【用例】 ・こら…アナマタクサレやが、うつるけん…スリッパば履かんのって →こりゃ…趾間白癬だよ、うつるから…スリッパは履かないで頂戴 |
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あにさん | 【標準語】 にいさん 【意味等】 兄、お兄さん、年上の男性 【用例】 ・お前のアニサンな…もつるねえ、お前い似らんで…好か男やもん →お前のお兄さんは…モテるなあ、お前に似らずに…好い男さもの |
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あねさん | 【標準語】 嫂(あによめ) 【意味等】 兄嫁、兄の妻、義理の姉 【用例】 ・ああたのアネサンな、福岡市の早良から来らっしゃったっちゃろ? →あなたの兄嫁は、福岡市の早良から嫁いで来られたんでしょ? |
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あねさん | 【標準語】 姉さん 【意味等】 姉、お姉さん、年上の女性 【用例】 ・お前のアネサンな、えらいじょうもんさんやねえ…おらあ好いとう →お前のお姉さんは、すごく綺麗だねえ…俺は好きだなあ |
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あねしゃん | 【標準語】 嫂(あによめ) 【意味等】 兄嫁、兄の妻、義理の姉 【用例】 ・ああたのアネシャンな、実家の七山い…あるいちゃるとやろ? →あなたの兄嫁は、実家の七山に…里帰りされているんでしょ? |
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あねしゃん | 【標準語】 姉さん 【意味等】 姉、お姉さん、年上の女性 【用例】 ・お前のアネシャンな…えずか、こまか時い…こなされよたっちゃん →お前のお姉さんは…怖い、ちっちゃい時に…虐められていたんだ |
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あのくさ | 【標準語】 あのね、ねえ 【意味等】 話しかける時や言うことをためらう時などに使う出だしのことば 【用例】 ・アノクサ、言いにっかとばってん…ファスナーの開いとうが →ねえ、言いにくいんだけど…ファスナーが開いてるよ |
詳細 |
あのくさあ | 【標準語】 あのね、ねえ 【意味等】 話しかける時や言うことをためらう時などに使う出だしのことば 【用例】 ・電車で痴漢?そえなことするもんや、アノクサ…おらあ生徒会長ぜ →電車で痴漢?そんなことするもんか、あのね…俺は生徒会長だよ |
詳細 |
あば | 【標準語】 浮子、漁網の端につける浮き 【意味等】 漁網を浮かせる浮き(昔は樽、今は空玉)、由来は「網端」 【用例】 ・網ば敷くけん、船の動き出いたら…アバばつけて海いなんこんで →網を敷くので、船が動き出したら…浮子をつけて海に投げ込んで |
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あば | 【標準語】 川流防止の網 【意味等】 漁や木材などの川流防止のための網や杭、縄などの部材 【用例】 ・鯉攻めで獲ったコイな…川いアバば張った生簀で、泥ば吐かしょう →鯉攻めで獲ったコイは…川に網を張った生簀で、泥ば吐かせよう |
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あばかん | 【標準語】 収まりきれない 【意味等】 収まらない、入りきれない、収まるの意の「あばく」の否定形 【用例】 ・荷物ば送るとやが、80サイズなスカスカ…60サイズなアバカン →荷物を送るけど、80サイズはスカスカ…60サイズは入りきれん |
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あばかん | 【標準語】 始末に負えない 【意味等】 多すぎや大きすぎで始末に負えない、たまらない 【用例】 ・ゴッカブロウのたいそう、こらあゴキブリホイホイじゃ…アバカン →ゴキブリがたくさん、これはゴキブリホイホイじゃ…手に負えん |
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あばくる | 【標準語】 皮膚が荒れる 【意味等】 出来物や虫刺されで皮膚が荒れる、腫れる、ただれる 【用例】 ・蚊の喰うた所ば…掻きむしったらアバクルけん、掻かんとよ →蚊に刺された所を…掻きむしったらただれるから、掻かないでね |
詳細 |
あばくる | 【標準語】 酒の席で乱れる 【意味等】 酒に酔い常軌を失った行為をする、宴席で酩酊し礼儀が乱れる 【用例】 ・おまやあ…酔うたらアバクルけん、中洲いな…連れて行っちゃらん →お前は…酔ったら荒れるので、中洲には…連れて行ってあげない |
詳細 |
あばくる | 【標準語】 溢れる 【意味等】 いっぱいで溢れる、こぼれる、器から溢れこぼれる 【用例】 ・おらあ酒な弱かっちゃけん、そえんアバクルごと注ぎなんな →俺は酒に弱いんだから、そんなに溢れるように注がないでよ |
詳細 |
あばける | 【標準語】 皮膚が荒れる 【意味等】 出来物や虫刺されで皮膚が荒れる、腫れる、ただれる 【用例】 ・蚊の喰うた所ば…掻きむしったろ?えらい…アバケトウが →蚊に刺された所を…掻きむしっただろ?ひどく…ただれてるよ |
詳細 |
あばける | 【標準語】 酒の席で乱れる 【意味等】 酒に酔い常軌を失った行為をする、宴席で酩酊し礼儀が乱れる 【用例】 ・覚えとらんと?ああた、アバケテ…ちんちん出して踊ったろうが →覚えてないの?あなた、酔って…ちんちん出して踊ったでしょ |
詳細 |
あばける | 【標準語】 溢れる 【意味等】 いっぱいで溢れる、こぼれる、器から溢れこぼれる 【用例】 ・台風で断水しょうごたあけん、湯船い水ばアバケルごと入れとって →台風で断水しそうなので、湯船に水を溢れるくらい入れておいて |
詳細 |
あばれこぼれ | 【標準語】 溢れる 【意味等】 いっぱいで溢れる、こぼれる、器から溢れこぼれる 【用例】 ・風呂の湯はり機能の…そぜとう、お湯のアバレコボレしよる →風呂の湯はり機能が…壊れている、お湯が溢れこぼれている |
詳細 |
アブッテカモ | 【標準語】 スズメダイ 【意味等】 スズキ目ベラ亜目スズメダイ科に分類される魚類、干物は酒の肴 【用例】 ・アブッテカモな…あぶって食ったら、カモのごたあ味のすると? →スズメダイは…あぶって食ったら、カモのような味のするの? |
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あぶのめんたま | 【標準語】 魚の目 【意味等】 鶏眼、表皮の角質層の一部が厚くなって真皮内に食い入ったもの 【用例】 ・アブノメンタマのでけて…痛うして学校い行かれん、車で送って →魚の目ができて、痛くて学校に行けない、車で送って |
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あぶらいれ | 【標準語】 油性薬剤の散布機、油性薬剤の散布作業 【意味等】 かつては害虫防除に石油系の薬剤を農地に散布していた 【用例】 ・昔ゃあ…この時期いな、ウンカの防除でアブライレばしよった →昔は…この時期には、ウンカの防除で油性薬剤の散布をしていた |
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あぶらさし | 【標準語】 油性薬剤の散布機、油性薬剤の散布作業 【意味等】 かつては害虫防除に石油系の薬剤を農地に散布していた 【用例】 ・納屋のアブラサシな…昔、ウンカの防除い使いよったと →納屋の油性薬剤の散布機は、昔、ウンカの防除に使っていたんだ |
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あぶりこ | 【標準語】 火斑(あまみ) 【意味等】 火胼胝(ひだこ)、血管の増殖拡張などによる肌の赤い部分 【用例】 ・たき火のそばい長うおったら、あぶられて…足いアブリコの出とう →たき火の側に長くいたら、あぶられて…足に火斑が出ている |
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あふる | 【標準語】 動悸がする 【意味等】 心臓の鼓動が強くなる、早くドキドキすること 【用例】 ・危機一髪…あと5秒遅かったら死んどるが、アフルねえ →危機一髪…あと5秒遅かったら死んでるよ、ドキドキするねえ |
詳細 |
あぺ | 【標準語】 汚い 【意味等】 不潔、汚い、汚れている、清潔でないことの幼児言葉 【用例】 ・アペ…何ちゃ口い入れんと、赤ちゃんな…ようと見とかなあえずか →汚い…何でも口に入れるな、赤ちゃんは…よく見てないと怖い |
詳細 |
あぺち | 【標準語】 汚い 【意味等】 不潔、汚い、汚れている、清潔でないことの幼児言葉 【用例】 ・うわっ…臭か、インのあぽば踏んだ!アペチ…ズボンいもついとう →うわっ…臭い、犬の糞を踏んだ!汚い…ズボンにもついている |
詳細 |
あぺちい | 【標準語】 汚い 【意味等】 不潔、汚い、汚れている、清潔でないことの幼児言葉 【用例】 ・ああたたちゃあ…インのあぽばせせくるよろ?アペチイけんやめり →あんたたちは…犬の糞をいじっているでしょ?汚いので止めて |
詳細 |
あぺちか | 【標準語】 汚い 【意味等】 不潔、汚い、汚れている、清潔でないことの幼児言葉 【用例】 ・アペチカ…たんたん飲んで酔うて、あぽば…まりかぶっとんしゃる →汚い…酒を飲んで酔って、ウンチを…お漏らししてるよ |
詳細 |
アヘル | 【標準語】 アヒル 【意味等】 カモ科のマガモを原種とする家禽で、生物学的にはマガモと同種 【用例】 ・知っとう…アイガモなあ、アヘルとマガモの掛け合わせげな →知ってる…アイガモは、アヒルとマガモの掛け合わせだそうだ |
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あぽ | 【標準語】 うんこ 【意味等】 糞(くそ、ふん)、大便、動物の肛門から出される排泄物 【用例】 ・腹ん具合の…悪かあ、ちょっとアポしてこう…まりかぶろうごたあ →腹具合が…悪い、ちょっとうんこしてこよう…漏らしそうだ |
詳細 |
あぽいろ | 【標準語】 黄褐色 【意味等】 うんこ色、「あぽ(うんこ)」+「いろ(色)」 【用例】 ・ブランド品でたっかろうばってん…おらあ、アポイロの靴な履かん →ブランド品で高価なんだろうけど…俺は、黄褐色の靴は履かない |
詳細 |
あぽかき | 【標準語】 肥掻き、アワビの貝殻 【意味等】 肥掻き用のアワビの貝殻、アワビの貝殻 【用例】 ・アポカキのそぜたけん、ここいあるアポカキば…やり →肥掻きが壊れちゃったので、ここいあるアワビの貝殻を…頂戴 |
詳細 |
あぽたご | 【標準語】 肥桶 【意味等】 肥たご、肥料用の糞尿を天秤棒で担って運ぶ桶 【用例】 ・有機農法なよかが、アポタゴばいのうてまで…しょうたあ思わん →有機農法はいいけど、肥桶を担いでまで…しようとは思わない |
詳細 |
あほたれ | 【標準語】 愚か者 【意味等】 馬鹿、阿呆、無知、「あほ(あほ)」+「たれ(垂れ)」 【用例】 ・息子なアポタレやけん、ちんくいな…アポチンとアポタンばっかし →息子は愚か者だから、友達は…バカとアホばかり |
詳細 |
あぽたれ | 【標準語】 愚か者 【意味等】 馬鹿、阿呆、無知、「あぽ(うんこ)」+「たれ(垂れ)」 【用例】 ・アポタレやけん、おなごいだまくらかされて…ぜんば盗られとう →馬鹿だから、女に騙されて…金を盗られている |
詳細 |
あぽたん | 【標準語】 愚か者 【意味等】 馬鹿、阿呆、無知、「あぽ(うんこ)」+「たれ(垂れ)」 【用例】 ・このアポタン!おんなし間違いばして、何回…言うたらよかとや? →この馬鹿!同じ間違いをしやがって、何回…言ったらいいんだ? |
詳細 |
あぽち | 【標準語】 汚い 【意味等】 不潔、汚い、汚れている、清潔でないことの幼児言葉 【用例】 ・インのあぽば踏んだ!アポチ…プロック塀いぬすくりつけとこう →犬の糞を踏んだ!汚い…プロック塀に塗りつけておこう |
詳細 |
あぽちか | 【標準語】 汚い 【意味等】 不潔、汚い、汚れている、清潔でないことの幼児言葉 【用例】 ・おてとーとば食わんと…アペチカ、食いうたら…腹のせくばい →落ちているものを食うな…汚い、そんなの食たら…お腹をこわすぞ |
詳細 |
あぽちん | 【標準語】 愚か者 【意味等】 馬鹿、阿呆、無知、「あぽ(うんこ)」+「ちん(敬称)」 【用例】 ・アポチンが!したらいかんって言いようとい…なしてするとや? →馬鹿者が!やっちゃ駄目って言ってるのに…なぜするんだ? |
詳細 |
あぽめ | 【標準語】 火斑(あまみ) 【意味等】 火胼胝(ひだこ)、血管の増殖拡張などによる肌の赤い部分 【用例】 ・たき火しよったら、火いあぶられて…足いアポメの出とう →たき火してたら、火にあぶられて…足に火胼胝が出ている |
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あまか | 【標準語】 味が薄い 【意味等】 塩味が薄い、塩味が足りない 【用例】 ・お吸いもんの…ちったあアマカごたあ、醤油ばさしとこう →お吸い物が…少し薄いようだ、醤油をさしておこう |
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あまかこと | 【標準語】 でたらめ 【意味等】 馬鹿なこと、口からでまかせ、勝手なこと 【用例】 ・わがが悪かとい…アマカコト言うて、他人のせいいしなあと →自分が悪いのに…口から出まかせ言って、他人のせいにするんだ |
詳細 |
あまかこと | 【標準語】 淫らなこと 【意味等】 馬鹿なこと、口からでまかせ、勝手なこと 【用例】 ・あすび人な…じょうもんさんい、アマカコト言うとが仕事 →プレイボーイは…綺麗な女性に、出まかせに口説のが仕事 |
詳細 |
あまかこと | 【標準語】 やってはいけないこと 【意味等】 無用なこと、自分に都合が良いこと、身勝手なこと 【用例】 ・したらいかん、みんない…アマカコトしよると思わるる →やっちゃ駄目、みんなに…やっちゃいかんことしてると思われる |
詳細 |
あまがみ | 【標準語】 戯食(じゃれぐい) 【意味等】 犬や猫などがじゃれて軽く噛むこと、優しくかむこと 【用例】 ・彼女の甘えて…手ばアマガミしなあと、何か…いやらしかろ? →彼女が甘えて…手を優しく噛むんだ、何だか…いやらしいだろ? |
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あまがみ | 【標準語】 油紙(ゆし) 【意味等】 桐油(きりゆ)や荏(えごま)などの油を和紙に塗った防水紙 【用例】 ・アマガミな…アマの種ば絞った亜麻仁油ば、和紙い塗って作るげな →油紙は、アマの種を絞ったアマニ油を、和紙に塗って作るそうだ |
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あまっこと | 【標準語】 でたらめ 【意味等】 馬鹿なこと、口からでまかせ、勝手なこと 【用例】 ・許いちゃれ?アマッコト言いなんな、万引きな立派な犯罪たい →許してくれ?勝手なこと言うんじゃない、万引きは立派な犯罪だ |
詳細 |
あまっこと | 【標準語】 淫らなこと 【意味等】 馬鹿なこと、口からでまかせ、勝手なこと 【用例】 ・あらあアマッコトば…えらい好いとるが、ちったあ変態やなかな? →あいつは淫らなことが…とても好きだが、少し変態じゃないの? |
詳細 |
あまっこと | 【標準語】 やってはいけないこと 【意味等】 無用なこと、自分に都合が良いこと、身勝手なこと 【用例】 ・アマッコトすんな、そえなことしたら…みんなの迷惑しょうが →余計なことするな、そんなことしたら…みんなが迷惑するだろ |
詳細 |
アマノリ | 【標準語】 アサクサノリ(甘海苔) 【意味等】 ウシケノリ科で膜状の海藻の総称、「アマノリ」は学術名である 【用例】 ・糸島も…アマノリば養殖しよんなあ、農協い…糸島産で売りよった →糸島も…浅草海苔を養殖している、農協に…糸島産で売っていた |
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アマビキ | 【標準語】 アオガエル、アマガエル 【意味等】 アマガエル科の両生類の総称、青蛙、雨蛙 【用例】 ・やかましゅうアマビキの鳴きようが、雨の降るっちゃなかや? →うるさくアオガエルが鳴いてるけど、雨が降るんじゃないのか? |
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アマメ | 【標準語】 ゴキブリ 【意味等】 アブラムシ、九州の一部で使われる、フナムシを言う地域もある 【用例】 ・音ものう…こっつあい飛んでくるけん、よおと見たらアマメやった →音も無く…こっちに飛んでくるので、よく見たらゴキブリだった |
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あみごや | 【標準語】 網倉 【意味等】 海辺にある網などの漁具を保管する小屋、簡単な作業をする小屋 【用例】 ・ごち網漁の始まるけん、アミゴヤから…網ばそうよう出いとって →ごち網漁が始まるので、網倉から…網を全部出しておいてくれ |
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あみだな | 【標準語】 網棚 【意味等】 岸壁近くに作られた網を干したり、繕ったりする竹棚 【用例】 ・ごち網漁の網な…修繕するけん、アミダナんとこまで運んじゃり →ごち網漁の網は…修繕するから、アミダナの所まで運んでくれ |
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あみどこ | 【標準語】 魚網運搬具 【意味等】 梯子状で脚がある魚網をのせて運ぶ運搬具 【用例】 ・ごち網ば…アミドコい乗せて船まで運ぶけん、ちょっと手伝うて →ごち網を…運搬具に乗せて船まで運ぶから、ちょっと手伝って |
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あみる | 【標準語】 潜水する 【意味等】 魚介類を捕るため水中に潜る、あみる→あま(海)+いる(入る) 【用例】 ・糸島なあ…サザエやら捕るといアミルたあ、海女より海士が多か →糸島は…サザエなど捕るのに潜るのは、海女より海士が多い |
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あみをたてる | 【標準語】 網入れする 【意味等】 魚網を海中に敷設する、定置網を立てる 【用例】 ・姫島な、地の人たちでアミヲタテテ…管理しとんしゃるげな →姫島は、地元住民で定置網を立てて…管理してあるそうだ |
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あめがた | 【標準語】 麦芽水飴 【意味等】 もち米と麦芽で作られる水飴、「あめがた」は商品名、佐賀名産 【用例】 ・出産祝いな…アメガタがよか、母乳のよう出るごとなるげな →出産祝いは…麦芽水飴がよい、母乳がよく出るようになるそうだ |
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アメドリ | 【標準語】 アビ 【意味等】 アビ目アビ科アビ属の鳥、アビ科の海鳥の総称のこともいう 【用例】 ・アメドリな…冬の渡鳥で、泳ぎよう姿あ…ウやらマガモい似とう →アビは…冬の渡鳥で、泳いでいる姿は…ウやらマガモに似ている |
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あやくるしい | 【標準語】 怠い 【意味等】 病気や疲れで心身がだるい、由来は不明 【用例】 ・コロナの後遺症かいな?アヤクルシカけん…仕事ば休うで寝とう →コロナの後遺症かな?怠いので…仕事を休んで寝ている |
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あやくるしい | 【標準語】 無器用 【意味等】 筋肉痛や障害など手足に力が入らない、 【用例】 ・まあだ…しまえんと?ああた…アヤクルシカけん、時間のかかるな →まだ…終わらないの?あんた…不器用だから、時間が掛かるね |
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あやしこ | 【標準語】 あんなに 【意味等】 あれだけ(沢山・おびただしい) 【用例】 ・晩飯ばアヤシコ食うたとい、もう腹のすいた?やけん…太るったい →晩飯をあんなに食ったのに、もう腹減った?だから…太るんだよ |
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あやす | 【標準語】 愚弄する 【意味等】 人をばかにして弄ぶ、ひやかす、からかう、ごまかす 【用例】 ・面白かけんって…ネコばアヤスたあ止めり、掻き裂かるるが →面白いからって…ネコをからかうは止めなよ、引っ掻かれるよ |
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あやす | 【標準語】 落ちる 【意味等】 木の実などのほか、汚れや色などが落ちること 【用例】 ・ひどか汚れのアヤスけん、ぬるま湯い…いっとき漬けときんしゃい →ひどい汚れが落ちるから、ぬるま湯に…しばらく漬けときなさい |
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あやす | 【標準語】 垂れる 【意味等】 鼻血や膿、涙などの体液が垂れる・流れる 【用例】 ・このきびしょな…いかん、アヤスけん…食卓い丸か跡のつく →この醤油差しは…よくない、垂れるので…食卓に丸い跡がつく |
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あゆる | 【標準語】 愚弄する 【意味等】 人をばかにして弄ぶ、ひやかす、からかう、ごまかす 【用例】 ・下級生ばアユルたあ止めり、ほんに…つまらん男やねえ →下級生を虐めるのは止めなよ、本当に…つまらない男だなあ |
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あゆる | 【標準語】 落ちる 【意味等】 木の実などのほか、汚れや色などが落ちること 【用例】 ・騙されたと思うて…これば使うてん、ひどか汚れの…ようアユル →騙されたと思って…これを使って、ひどい汚れが…よく落ちる |
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あゆる | 【標準語】 垂れる 【意味等】 鼻血や膿、涙などの体液が垂れる・流れる 【用例】 ・ぞうたんばっかし言うて、笑い過ぎて…鼻水ばアユルごたあ →冗談ばかり言って、笑い過ぎて…鼻水が垂れそうだ |
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あら | 【標準語】 あいつは 【意味等】 「あれは」や「あのことは」の他に人称として使われる 【用例】 ・アラ…おうちゃっか、今度…ぼてくりこかいちゃろうと思うとう →あいつ…横着だ、今度…ボコボコにしてやろうと思ってる |
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あらあ | 【標準語】 あいつは 【意味等】 「あれは」や「あのことは」の他に人称として使われる 【用例】 ・アラア…お前の妹や?お前い似らんで…愛らっさ、紹介しない →あいつ…お前の妹か?お前に似てなくて…可愛いなあ、紹介しろ |
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あらいてきた | 【標準語】 時化てきた 【意味等】 強風で高波がたち…海が荒れてきた、あらいて(荒れて)+きた 【用例】 ・台風のこっつあい来ようけん…アライテキタ、今日な漁い出られん →台風がこっちに来てるから…時化てきた、今日は漁に出られない |
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あらおこし | 【標準語】 最初の耕起 【意味等】 荒起こし、最初の田の田耕、あら(新・荒)+おこし(耕起) 【用例】 ・トラクターでのアラオコシで…緑肥のレンゲば田い鋤き込むと →トラクターでの最初の耕起で…緑肥のレンゲを田に鋤き込むんだ |
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あらかっとう | 【標準語】 間隔が開く 【意味等】 必要以上に間隔が広がること、主に姫島で漁業用語として使われる 【用例】 ・網ば揚ぐるとい…船のアラカットウ、まちっと寄せちゃり →網を揚げるのに…船の間隔が開いている、もう少し寄せてくれ |
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あらぎもとる | 【標準語】 出端を挫く 【意味等】 機先を制する、あらぎも(荒肝:肝っ玉)+とる(取る) 【用例】 ・勝ちたかとなら…ガツンと一発、アラギモトッテ…攻め込みない →勝ちたいんなら…ガツンと一発、出端を挫いて…攻め込みなさい |
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あらけ | 【標準語】 初作、初作物 【意味等】 開墾した農地での初作・初作物、由来は古語の「新墾(あらき)」 【用例】 ・新規就農者の原野ば耕いて、アラケのオリーブで油ば絞ったげな →新規就農者が原野を耕して、初作のオリーブで油を絞ったそうだ |
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あらけなか | 【標準語】 荒々しい 【意味等】 あらけ(荒気)+なか(ない:意味を強める接尾語)→荒々しい 【用例】 ・見た目なアラケナカ男やが…気持ちな優しか、付き合うてみらん? →見た目は粗野な男だけど…気持ちは優しい、付き合ってみない? |
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あらけなか | 【標準語】 甚だしい 【意味等】 程度が甚だしい、雑な、大変な、尋常じゃない 【用例】 ・アラケナカ揺れ方やったけん、地滑りでたいそ亡くなっとんしゃあ →甚だしい揺れ方だったので、地滑りでたくさん亡くなられている |
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あらしこ | 【標準語】 若い農民 【意味等】 漢字で「新し児」、農家で力仕事をする元気な若者 【用例】 ・糸島な…新規就農するとい人気やけん、アラシコの増えよう →糸島は…新規就農するのに人気だから、若い農業者が増えている |
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あらしこ | 【標準語】 力仕事の農作業 【意味等】 元気なあらしこ(若い農業者)が頼りにされる力仕事の農作業 【用例】 ・耕作放棄地の復活なアラシコやけん、結構…やおいかんとぜ →耕作放棄地の復活はたいへんな農作業だから、結構…きついんだ |
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あらしここなし | 【標準語】 愚図ついた天気 【意味等】 あらしこ(若い農業者)+こなし(いじめ)、はっきりしない天候 【用例】 ・稲刈りばしたかとやが、アラシココナシで…いっちょんされん →稲刈りをしたいけど、愚図ついた天気で…ちっともできない |
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あらしろかき | 【標準語】 初代掻き 【意味等】 田植え前に牛馬やトラクターで水田を荒くかき混ぜる最初の代掻き 【用例】 ・もう…アラシロガキばしよる、早期コシヒカリば植えるとかいな? →もう…初代搔きをしている、早期コシヒカリを植えるのかな? |
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あらた | 【標準語】 株田 【意味等】 刈株が残ったままの耕す前の田 【用例】 ・アラタい緑肥のレンゲば植えたばってん、タコゾウムシいやられた →株田に緑肥のレンゲを植えたけど、タコゾウムシにやられた |
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あらて | 【標準語】 荒目網 【意味等】 漁網の両翼に付けた目の粗い引網、地引網の部分名称 【用例】 ・アラテな、網の両端やら上やらい付いとう…目の粗か網のこったい →荒目網は、網に両端や上などに付いてる…目が粗い網のことだよ |
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あらて | 【標準語】 水口(みなくち) 【意味等】 水田への取水口、用水路をせき止めて田に水を引き入れるための口 【用例】 ・台風ん時…アラテば見い行って、水路い流されて…死んどんなる →台風の時…水口を点検しに行って、水路に流され…亡くなられた |
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あらまが | 【標準語】 初代掻き 【意味等】 田植え前に牛馬やトラクターで水田を荒くかき混ぜる最初の代掻き 【用例】 ・アラマガな、新たい馬鋤(まが)で…荒目い代掻きばするこったい →初代掻きは…最初に馬鋤で…荒目の代掻きをすることだよ |
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アラムギ | 【標準語】 オオムギ 【意味等】 大麦、イネ科オオムギ属の穀物、ビール麦など多くの品種がある 【用例】 ・糸島のビール用のアラムギな、たいがい「一番搾り」いなるげなよ →糸島のビール用の大麦は、おおかた「一番搾り」になるそうだよ |
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あらむぎ | 【標準語】 粗麦(そばく) 【意味等】 精白していない麦、粗挽きのほとんど加工していない麦 【用例】 ・今年な、アラムギの収量な多かが、収穫前の雨で…品質なようなか →今年は、粗麦の収量は多いけど、収穫前の雨で…品質は良くない |
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あらもん | 【標準語】 乱暴者 【意味等】 言動が荒い人、無法者、あら(荒い)+もん(者)→乱暴者 【用例】 ・こまか時からアラモンやったが、おせいなって…ヤクザいなっとう →子供の頃から乱暴者だったが、大人になって…ヤクザになってる |
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あらもん | 【標準語】 豪胆な人 【意味等】 あら(荒気:勇気)+もん(者)→勇気のある者、豪儀な人 【用例】 ・アラモンやけん、友達のこなされよったら…しかかっていく →勇気があるから、友達が虐められていたら…殴りかかっていく |
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あらんもん | 【標準語】 違う物 【意味等】 別の物、他の物m(あらぬ:違う)+もん(もの)→違う物 【用例】 ・部品ば頼うどったが…アランモンのきたけん、まだ…でけとらん →部品を頼んでいたが、違う物が来たので、まだ…出来ていない |
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ありぎり | 【標準語】 あるだけ 【意味等】 ありっきり、すべて、あり(ある)+ぎり(かぎり)→あるかぎり 【用例】 ・梅の実の欲しか?そこい生っとうけん、アリギリ…ちぎってよかよ →梅の実が欲しい?そこに生ってるから、あるだけ…もいでいいよ |
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ありな | 【標準語】 あいつは 【意味等】 「あれは」や「あのことは」の他に人称として使われる 【用例】 ・アリな…分数の計算の分かっとんなれん、そうよう…間違うとる →あいつは…分数の計算がわかっていない、全部…間違ってる |
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ありゃあ | 【標準語】 あいつは 【意味等】 「あれは」や「あのことは」の他に人称として使われる 【用例】 ・アリャア…大丈夫な?お使い頼うだが…あさっての方さい行きよる →あいつは…大丈夫か?お使い頼んだら…見当違いの方に行ってる |
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あるき | 【標準語】 里帰り 【意味等】 嫁がしばらく実家に帰ること、お産などで妻が実家に帰ること 【用例】 ・娘じょうの…東京からアルイテこらっしゃったと?おめでたね? →娘さんが…東京から里帰りされたの?出産ですか? |
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あるきぞめ | 【標準語】 里帰りの儀 【意味等】 結婚後に初めて嫁が実家へ帰る行事、里びらき、里がよい、里入り 【用例】 ・昔な…結婚して三日目頃い、アルキゾメで…実家い挨拶しよった →昔は…結婚して三日目頃に、里帰りの儀で…実家に挨拶していた |
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あるしこ | 【標準語】 あるだけ 【意味等】 ありっきり、すべて、ある(ある)+しこ(だけ)→あるだけ 【用例】 ・俺の奢りやけん…この店いある酒ばアルシコ飲うで…騒いじゃり →俺の奢りだから…この店にある酒をあるだけ飲んで…騒いでくれ |
詳細 |
あれしこ | 【標準語】 あんなに 【意味等】 あれだけ(沢山・おびただしい) 【用例】 ・アレシコ眠ったとい、まあだ眠たか…睡眠の質の悪かとやろうや →あんなに眠ったのに、まだ眠たい…睡眠の質が悪いんだろうよ |
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あわしこ | 【標準語】 あんなに 【意味等】 あれだけ(沢山・おびただしい) 【用例】 ・アレシコ勉強したとい、点数の悪か…おらあ頭の悪かとかいな? →あんなに勉強したのに、点数が悪い…俺は頭が悪いんだろうか? |
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あん | 【標準語】 あの 【意味等】 あの、彼の、遠い所にあるものやここにないものをさして言う 【用例】 ・アン男たい、中学校ん時…えらいわるそうやった、あいつたい →あの男だよ、中学校の時…すごく不良だった、あいつだよ |
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あんがい | 【標準語】 あの様に 【意味等】 あんなに、あのとおりに 【用例】 ・美人で頭の良うして性格も好か…アンガイなとが彼女やったらよか →美人で頭が良くて性格も好い…あの様な人が彼女だったらよい |
詳細 |
あんかうつ | 【標準語】 錨を下ろす 【意味等】 錨を海底に沈める、あんか(アンカー:anchor)+うつ(打つ) 【用例】 ・ここが釣れるポイントやけん、流されんごと…アンカウツけん →ここが釣れるポイントだから、流されないよう…錨を下ろすから |
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あんき | 【標準語】 気楽 【意味等】 苦労(心配ごと)のないこと、呑気、安楽、漢字で「安気」 【用例】 ・あんたあアンキで…よかなあ、おらあ忙しゅうして…死のうごたあ →あんたは気楽で…いいなあ、俺は忙しくて…死にそうだよ |
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あんくさ | 【標準語】 あのね、ねえ 【意味等】 話しかける時や言うことをためらう時などに使う出だしのことば 【用例】 ・アンクサ、言いにっかとばってん…ストッキングの伝線しとうが →ねえ、言いにくいんだけど…ストッキングが伝線しているよ |
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あんげえ | 【標準語】 あちらへ 【意味等】 あちらの方へ、彼方へ(方向を示す遠称) 【用例】 ・さっきまで…おんなったが、用のあるって…アンゲエ行きなった →さっきまで…いたけど、用があるって…あちらへ行っちゃった |
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あんげえ | 【標準語】 あの様に 【意味等】 あんなに、あのとおりに 【用例】 ・アンゲイ好か男い迫られたんだあ、あたしっちゃあ…浮気しょうや →あんなに好い男に迫られたら、私でも…浮気するでしょう |
詳細 |
あんげえ | 【標準語】 あんなに 【意味等】 あのようにいっぱい、あんなにたくさん 【用例】 ・アンゲエ食うたとい…まーだ食うと?デザートな…別腹、すごかね →あんなに食ったのに…まだ食うの?デザートは…別腹、すごいね |
詳細 |
あんこきだす | 【標準語】 ぼろが出る 【意味等】 中身が出る、あん(餡:中身)+こき(激しい様)+だす(出す) 【用例】 ・育ちの良かって言いよったが、箸の持ち方でアンコキダイとる →育ちが良いと言っていたけど、箸の持ち方でボロが出ている |
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あんしゃん | 【標準語】 にいさん 【意味等】 兄、お兄さん、年上の男性、由来は「あにさん」の音変異 【用例】 ・アニシャンの…はらかいて、ああたばくらいちゃあって言いよるが →兄さんが…怒って、あなたを殴ってやるって言ってるよ |
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あんじょう | 【標準語】 にいさん 【意味等】 兄、お兄さん、年上の男性、由来は「あにじゃ(兄者)」の音変異 【用例】 ・ああたのアンジョウな…秀才やったが、仕事あ…なんしござあと? →あなたの兄さんは…秀才だったけど、仕事は…何をしているの? |
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あんつきしょう | 【標準語】 あの野郎 【意味等】 いない人を激しく罵る言い方、あん(あの)+つきしょう(畜生) 【用例】 ・俺の悪口ば…言うてさるきよう?アンツキショウ…くらいちゃあ →俺の悪口を…言いふらしている?あの野郎…殴り飛ばしてやる |
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あんつきしょう | 【標準語】 あの畜生 【意味等】 そこにいない人を激しく罵る・すごく羨むときに指す言い方 【用例】 ・あらあ…宝くじで7億円当たって豪邸ば建てて…アンツキショウが →あいつ…宝くじで7億円当たって豪邸ば建てて…あの畜生め |
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あんなあ | 【標準語】 あのね、ねえ 【意味等】 話しかける時や言うことをためらう時などに使う出だしのことば 【用例】 ・アンナア…やおいかんやろうばってん、ここが辛抱のしどころやが →あのね…苦しいだろうけれども、ここが辛抱のしどころだよ |
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あんなり | 【標準語】 あのまま 【意味等】 あん(あの)+なり(まま)→あの状態が継続している状況 【用例】 ・壊れとったばってん、おらあ直しきらんけん、アンナリいしてきた →壊れてたけど、俺は修理できないので、そのままにしてきた |
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あんなん | 【標準語】 あいつ 【意味等】 「あれは」や「あのことは」の他に人称として使われる 【用例】 ・アンナン…横着っかろうが、いつか…うっ叩いちゃろうと思うとう →あいつは…横着だよな、いつか…ぶん殴ってやろうと思ってる |
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あんばいのわるか | 【標準語】 体調が悪い 【意味等】 塩梅が悪いこと、ここで言う塩梅は体調や健康状態などをさす 【用例】 ・なんか…へんなかとば食うたかいな、朝から腹のアンバイノワルカ →何か…変な物を食ったかなあ、朝からお腹の調子がわるい |
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あんばいのわるか | 【標準語】 具合が悪い 【意味等】 塩梅が悪いこと、ここで言う塩梅は具合や進行状況などをさす 【用例】 ・サーバーのアンバイノワルカっちゃん、ハッカーの入ったごたあ →サーバーの調子が悪いんだ、ハッカーが入ったようだ |
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あんばいよう | 【標準語】 具合よく 【意味等】 塩梅が好いこと、ここで言う塩梅は体調や健康状態などをさす 【用例】 ・胃の痛がったが…アンバイヨウなってきた、薬の効いてきたごたあ →胃が痛かったけど…具合よくなってきた、薬が効いてきたようだ |
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あんばいよう | 【標準語】 ほどよく 【意味等】 塩梅が好いこと、ここで言う塩梅は加減やタイミングなどをさす 【用例】 ・忙しか時い…アンバイヨウ来なったもんやけん、手伝うてもろうた →忙しい時に…タイミンクよく来たものだから、手伝ってもらった |
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あんぽす | 【標準語】 阿保(あほ) 【意味等】 愚か者、空気が読めない人、由来は「あんぽんたん」の音変異 【用例】 ・アンポスやけん、葬式んときい…屁ばこいた言うて…大笑いしよう →アホだから、葬式の時に…屁が出たと言って、大笑いしている |
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あんぽつあげる | 【標準語】 お手上げ 【意味等】 打開策がない、由来は駕籠(あんぽつ)は両手で担ぎ上げるから? 【用例】 ・方針のそえんブレるとなら…さすがの俺でちゃアンポスアゲル →方針がそんなにブレるのなら…さすがの俺でもお手上げだ |
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あんぽんたん | 【標準語】 阿保(あほ) 【意味等】 愚か者、空気が読めない人、由来は薬剤に名前など諸説あり、不明 【用例】 ・こえなとも分からんと?アンポンタン、お前のごたあた…クビたい →こんなのも分らないの?アホ、お前のようなやつは…クビだよ |
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あんぽんたんのかわながれ | 【標準語】 馬鹿で役立たず 【意味等】 あんぽんたん(あほ)+かわながれ(漂着)、やる事なす事間抜け 【用例】 ・こえなきやすか仕事もしきらんと?アンポンタンノカワナガレやん →こんな簡単な仕事もできないの?馬鹿で役立たずだね |
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あんまし | 【標準語】 あまり 【意味等】 あんまり、「あんまり」の音変異、続く行為(動詞)の否定表現 【用例】 ・せっかくばってん…ああたあアンマシ好かん、付き合いきたん →せっかくだけど…あなたをあまり好きじゃない、交際できない |
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あんやつ | 【標準語】 あの野郎 【意味等】 いない人を激しく罵る言い方、あん(あの)+つきしょう(畜生) 【用例】 ・この事件の黒幕な…アンヤツや?悪かろうごたあ顔ばしとうなあ… →この事件の黒幕は…あの野郎か?悪そうな顔をしているなあ… |
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あんよ | 【標準語】 足 【意味等】 動物の下肢、立ったり歩いたりするための身体の部位、幼児語 【用例】 ・アンヨの痛か?おんぶせろ?ばばさんの甘やかしなあけん…好かん →足が痛い?おんぶしろ?お婆ちゃんが甘やかすから…いやだわ |
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あんよ | 【標準語】 歩き 【意味等】 歩行、歩くこと、足を交互に出して前進すること、幼児語 【用例】 ・もう…アンヨしなあと?よその子な…大きゅうなるとの早かね →もう…歩きができるの?他人の子は…成長するのがはやいねえ |