「か(カ)」の博多・糸島弁
~か | 【標準語】 ~い 【意味等】 ~だ、名詞などに接続し形容詞にする語 【用例】 ・赤カ字の問題な…難問げなが簡単カ…えらいきやすカ →赤い字の問題は…難問らしいが簡単だ…とても容易い |
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~か | 【標準語】 ~しか 【意味等】 ~しか、限定を表わす助詞を強調する語 【用例】 ・えらい食うたが、誰が払うと?おらあ…千円カ持っとらんぜ →たくさん食ったけど、誰が払うの?俺は…千円しか持ってないよ |
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~が | 【標準語】 ~の 【意味等】 ~の、所有を表わす語、主格を表す語 【用例】 ・勝手い使いやんな…そらあ、俺ガ消しゴムぜ →勝手に使うなよ…それは、俺の消しゴムだよ |
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がーが | 【標準語】 魚の骨(幼児語) 【意味等】 魚の骨、食事の時の魚の骨 【用例】 ・あら…ガーガのあったな?喉い刺さるけん、ぺっしとき →あら…魚の骨があったの?喉に刺さるから、吐き出しときな |
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があがあ | 【標準語】 うるさく 【意味等】 騒がしく、やかましく、不平不満をうるさく言うさま 【用例】 ・そえんガアガア言いなんな、俺っちゃ…くたびれとうとばい →そんなにうるさく言うなよ、俺だって…疲れてるんだよ |
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があた | 【標準語】 外面 【意味等】 外面、外見 【用例】 ・あらあ…ガアタぁよかばってん、何ば考えとうかわからんぜ →あいつは…外面はいいけど、何を考えているかわからないよ |
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があた | 【標準語】 外側 【意味等】 外殻、外皮 【用例】 ・ガアタだけ残しなんな、高かったとよ…このピザ →外側だけ残さないでよ、高かったのよ…このピザ |
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があた | 【標準語】 周囲 【意味等】 周り、巡り 【用例】 ・あっちゃぜん持っつあん、屋敷のガアタば…塀で囲うたあ家たい →あのお宅はお金持ちだ、屋敷の周囲を…塀で囲っている家だよ |
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があたん | 【標準語】 外面 【意味等】 外面、外見 【用例】 ・あらあ…ガアタンばっかし、中身な…なあもなか男たい →あいつは…外面はかり、中身は…何にもない男だよ |
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があたん | 【標準語】 外側 【意味等】 外殻、外皮 【用例】 ・あたきゃ…南部せんべいな、ガアタンの硬かとこが好いとうと →私は…南部せんべいは、外側の硬いところが好きなのよ |
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があたん | 【標準語】 周囲 【意味等】 周り、巡り 【用例】 ・田んぼのガアタンから水漏れせんごと、畔塗な丁寧いしとって →田んぼの周囲から水漏れしないように、畔塗は寧にしておいて |
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があっぱ | 【標準語】 河童 【意味等】 河童、日本に伝わる水に住む妖怪 【用例】 ・詐欺師のくせい騙くらかされて…「ガアッパの川流れ」やん →詐欺師のくせに騙されて…「河童の川流れ」だな |
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ガアッパ | 【標準語】 カワウソ 【意味等】 獺、食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類される動物 【用例】 ・昔の本い、老ガアッパの…河童いなるって書いちゃる →昔の本に、老いカワウソが、河童になると書いてある |
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があはた | 【標準語】 外面 【意味等】 外面、外見 【用例】 ・ガアハタも大事かろうばってん、教養のなかったら馬鹿いさるるが →外見も大事だろうが、教養がなかったら馬鹿にされるよ |
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があはた | 【標準語】 外側 【意味等】 外殻、外皮 【用例】 ・南京豆な…ガアハタごと食うたほうが、栄養のあるげな →南京豆は…外皮ごと食ったほうが、栄養があるそうだ |
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があはた | 【標準語】 周囲 【意味等】 周り、巡り 【用例】 ・ガアハタの国が攻めてこんごと、軍事力な必要かとげな →周囲の国が攻めてこないように、軍事力は必要だそうだ |
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かあらつち | 【標準語】 粘土 【意味等】 ねば土、細粒で水分をよく吸収して乾くと固くなる土 【用例】 ・このカアラツチな…屋根瓦ば葺くときの、葺き土のことかいな? →この粘土は…屋根瓦を葺くときの、葺き土のことかなあ? |
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かい | 【標準語】 杯(単位) 【意味等】 イワシなどの小魚を量るときに使う桶数の単位、容量の単位 【用例】 ・イワシば2カイもろうたが、たいがい…ねまらせてしもうた →イワシを桶2杯もらったけど、ほとんど…腐らせてしまった |
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かい | 【標準語】 桶 【意味等】 おけ、木製の容器 【用例】 ・たいそ捕れたけんって、カイいっぱいイカばもろうた →たくさん捕れたからと、桶いっぱいイカをもらった |
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かい | 【標準語】 長持 【意味等】 服や布団などを収納する木箱、嫁入り道具などを運搬する木箱 【用例】 ・昔な着物ば直すたあカイやったが、明治いなって箪笥いなった →昔は着物を仕舞うのは長持だったが、明治になって箪笥になった |
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~がい | 【標準語】 ~の家 【意味等】 ~の家、「~んがい」と使う場合が多い、~が(の)+い(家) 【用例】 ・あんたガイのいんな…好かん。なでろうしたら…食いつくと →あんたん家の犬は…嫌いだ。なでようとしたら…噛みつくんだ |
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かいい | 【標準語】 痒い 【意味等】 掻きたくなる皮膚の感覚 【用例】 ・インキンばうつされたごたあ…キンタマのえらいカイイ →インキンをうつされたようだ…キンタマがすごく痒い |
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かいか | 【標準語】 痒い 【意味等】 掻きたくなる皮膚の感覚 【用例】 ・半袖やったけん…こえん蚊い刺された、たまらんごとカイカ →半袖だったので…こんなに蚊に刺された、たまらなく痒い |
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かいかい | 【標準語】 かぶれ 【意味等】 痒みを伴う皮膚の炎症、とびひなどの皮膚トラブル 【用例】 ・ハゼ負けば搔きむしっとうけん、カイカイの広がっとう →ハゼかぶれを掻きむしったから、炎症が広がっている |
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かいかい | 【標準語】 虫刺され 【意味等】 蚊などによる痒みを伴う虫刺され 【用例】 ・好かん…腿んどういカイカイのある、ショートパンツの履かれん →嫌だ…太腿に虫刺されがある、ショートパンツが履けない |
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かいかい | 【標準語】 快かい 【意味等】 気分爽快になる様、晴れやかな状態 【用例】 ・今日な…よか天気、山頂から阿蘇山まで見えて…カイカイやねえ →今日は…よい天気、山頂から阿蘇山まで見えて…気分爽快だねえ |
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かいしょなし | 【標準語】 意気地がない人 【意味等】 甲斐性無し、頼りにならない人や様子 【用例】 ・告白すりゃあよかとい、カイショナシやけん…しきんなれん →告白すればいいのに、意気地がない人なので…できない |
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かいしんぐ | 【標準語】 波除板 【意味等】 船のヘリ、防舷台の上につける側板、専門用語(外来語) 【用例】 ・海い落てるばい、いごきよう時な…カイシングい腰かけなんな →海に落ちるぞ、動いてるときは…船のへりに腰かけるな |
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かいす | 【標準語】 返す 【意味等】 返却する、戻す、帰す 【用例】 ・この前…千円貸したが、おまやあカイス気なあると? →この前…千円貸したけど、お前は返す気はあるの? |
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かいす | 【標準語】 反す 【意味等】 覆す、ひっくり返す、裏返す 【用例】 ・あら…いかん、都合の悪うなったら…約束ばすぐカイスと →あいつは…ダメ、都合が悪くなったら…約束をすぐ覆すんだ |
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かいす | 【標準語】 孵す 【意味等】 卵を孵す、羽化させる 【用例】 ・ああたんがたでチャボばカイスなら、ヒヨコばやらん? →あなたん家でチャボを孵すなら、ヒヨコをくれない? |
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~かいた | 【標準語】 ~してしまった 【意味等】 ~した、後悔を伴う過去の行為に使う 【用例】 ・やらカイタ、家宝の古伊万里の大皿ば…割らカイタ →やっちゃった、家宝の古伊万里の大皿を…割ってしまった |
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かいてんやき | 【標準語】 太鼓饅頭 【意味等】 今川焼、回転饅頭、焼き板を回転させて作ることから言う 【用例】 ・今村食堂と角屋食堂…どっちのカイテンヤキが好いとう? →今村食堂と角屋食堂…どっちの太鼓饅頭が好き? |
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~かいな | 【標準語】 ~かな 【意味等】 ~かしら、軽い詠嘆を込めた疑問や疑いながら応答するときの語 【用例】 ・こら何カイナ?貰うた?ほんなことカイナ?誰い貰うたとカイナ? →これは何かしら?貰った?本当かしら?誰に貰ったのかしら? |
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~かいね | 【標準語】 ~かな 【意味等】 ~かしら、軽い詠嘆を込めた疑問や疑いながら応答するときの語 【用例】 ・俺々って…誰カイネ?電話詐欺カイネ?違あ?なら誰カイネ? →俺々って…誰かな?電話詐欺かな?違う?じゃあ誰かなあ? |
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かいほり | 【標準語】 潮干狩り 【意味等】 貝掘り、貝拾い、遠浅の砂浜で貝などを採取すること 【用例】 ・弁天橋らへんで…カイホリするげなが、アサリのおると? →弁天橋付近で…潮干狩りするそうだが、アサリがいるの? |
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かいもち | 【標準語】 蕎麦掻 【意味等】 蕎麦粉や米粉を湯でこねた料理、そばねり 【用例】 ・蕎麦粉ばもろうたけん、ばばさんのカイモチば作っちゃんなった →蕎麦粉をもらったので、祖母が蕎麦掻を作ってくれた |
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かいもち | 【標準語】 ぼた餅 【意味等】 おはぎ、餅や半殺しの飯を丸めたものに餡子をまぶしたもの 【用例】 ・お彼岸の時ゃあ、毎年、ばばさんのカイモチば作りよんなった →お彼岸の時は、毎年、祖母がおはぎをこさえていた |
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かいもん | 【標準語】 買い物 【意味等】 ショッピング、買い出し 【用例】 ・明日あバーベキューやけん、肉やら酒やら…カイモンいいてこう →明日はバーベキューだから、肉や酒など…買物に行ってこよう |
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かいる | 【標準語】 帰る 【意味等】 帰宅する、家路につく 【用例】 ・暗うなったらえずかけん、5時いなったらカイルけん →暗くなったら怖いので、5時になったら帰るから |
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カイル | 【標準語】 カエル 【意味等】 蛙、両生綱無尾目に分類される構成種の総称 【用例】 ・公園の池い…おっかカイルのおったが、ワクドウやろうか? →公園の池に…大きなカエルがいたが、ヒキガエルかなあ? |
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かえき | 【標準語】 物々交換 【意味等】 お金を使わずに直接、物と物を交換すること、物交 【用例】 ・昔の百姓な…いるもんな、買いもんより…カエキで手い入れよった →昔の百姓は…いるものは、買物より…物々交換で手に入れていた |
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かえきすっ | 【標準語】 交換する 【意味等】 取り換える、引き換える、取り換えっこする 【用例】 ・俺のレアカードと…ああたのプレステば、カエキスッ? →俺のレアカードと…あんたのプレステを、交換する? |
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かえだま | 【標準語】 替え麺 【意味等】 ラーメンのおかわり麺 【用例】 ・兄ちゃん…カエダマ、半たまば…ばりかたで →お兄さん…おかわり麺、半人分を…強めの堅茹で麺で |
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かか | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、家内、他人の妻、奥さん、女房 【用例】 ・うちのカカな…料理の上手うして、きれゆうして…優しかと →私の妻は…料理が上手で、綺麗で…優しいんだ |
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かか | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん 【用例】 ・嫁さんとカカの折り合いの悪うして…おらあ嫁と姑の板挟みたい →嫁さんと母親の折り合いが悪くて…俺は嫁と姑の板挟みだよ |
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かか | 【標準語】 おかみさん 【意味等】 商人や職人の妻、目上の婦人、主婦などの女性を呼ぶ語 【用例】 ・大将のカカな、旅行から2年も帰って来なれん…逃げなったと? →大将の奥さん、旅行から2年も帰って来ない…逃げちゃったの? |
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がが | 【標準語】 綰物(わげもの) 【意味等】 曲げ物、曲げわっぱ、薄い片木板を曲げて作った器 【用例】 ・博多のガガな、神功皇后も使うたって…日本書紀い書いちゃるげな →博多曲物は、神功皇后も使ったと…日本書紀に書いてあるそうだ |
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かかあ | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、家内、他人の妻、奥さん、女房 【用例】 ・うちのカカアな…強か、口喧嘩も叩き合いも…おらあ負くる →私の妻は…強い、口喧嘩も叩き合いも…俺は負ける |
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かかあ | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん 【用例】 ・カカアのやかましもんやけん、嫁の嫌うて…おらあ板挟みたい →母が口うるさいので、嫁が嫌って…俺は板挟みだよ |
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かかあ | 【標準語】 おかみさん 【意味等】 商人や職人の妻、目上の婦人、主婦などの女性を呼ぶ語 【用例】 ・カカアが先代の娘…社長な養子、立場な弱かろうが →おかみさんが先代の娘…社長は養子、立場は弱いだろ |
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がかい | 【標準語】 体格 【意味等】 がたい、図体、体系、肉付き 【用例】 ・ああた…大きゅうしてガカイの好かねえ、ラグビー部い入らん? →あなた…大きくて体格が好いねえ、ラグビー部に入んない? |
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がかい | 【標準語】 外見 【意味等】 外部からの見かけ、うわべ 【用例】 ・この家な…ガカイなよかばってん、耐震補強なすったりやね →この家は…外見は良いけれど、耐震補強は全然ダメだね |
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かかえ | 【標準語】 持立犂(もったてすき) 【意味等】 畑地用の犂(すき)の一種、抱持立犂(かかえもったてすき) 【用例】 ・カカエな…牛馬と犂ば一緒い操作するけん、難しかげな →持立犂は、牛馬と犂を同時に操作するので、難しいそうだ |
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かかさん | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、家内、他人の妻、奥さん、女房 【用例】 ・ああたのカカサンな…親戚やが、あたっか従妹いなるっちゃが →あなたの奥さんは…親戚だよ、私の従妹になるんだよ |
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かかさん | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん 【用例】 ・おらあもう30歳ばい、カカサンやけんって…子ども扱いせんで →俺はもう30歳だよ、母親だからって…子ども扱いしないで |
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かかさん | 【標準語】 おかみさん 【意味等】 商人や職人の妻、目上の婦人、主婦などの女性を呼ぶ語 【用例】 ・よかなあ、カカサンたちな…ホテルでバイキングランチげな →いいなあ、ご婦人たちは…ホテルでバイキングランチだって |
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かがし | 【標準語】 案山子(かかし) 【意味等】 鳥獣害を防ぐために農地に立てる木や藁などで作った人形 【用例】 ・カガシな、焼いた髪ば竹い挟んで立てた「嗅がし」が語源げな →案山子は、焼いた髪を竹に挟んで立てた「嗅がし」が語源らしい |
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かかしゃん | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、家内、他人の妻、奥さん、女房 【用例】 ・うちのカカシャンな…でべそやけん、たいがい家いなおんなれん →うちの女房は…外出好きだから、ほとんど家にはいないよ |
詳細 |
かかしゃん | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん 【用例】 ・カカシャンな…婦人会の推薦で、市議会議員いなんなった →お母さんは…婦人会の推薦で、市議会議員になっちゃた |
詳細 |
かかしゃん | 【標準語】 おかみさん 【意味等】 商人や職人の妻、目上の婦人、主婦などの女性を呼ぶ語 【用例】 ・PTA総会い行たら…カカシャンばっかしで、会長いならせられた →PTA総会に行ったら…ご婦人ばかりで、会長にさせられた |
詳細 |
かがしりこむ | 【標準語】 余念がない 【意味等】 仕事などに一心になって取り組んでいる様、仕事に熱中する 【用例】 ・イチゴ栽培いカガシリコンデ…品評会で特選ば狙うとうと? →イチゴ栽培に余念がないけど…品評会で特選を狙ってるの? |
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かかしりこむ | 【標準語】 うずくまる 【意味等】 しゃがむ、かがむ、こごむ、膝を曲げ体勢を低くする 【用例】 ・道端い婆々さんのカカシリコンどんなるが…たあれとんなれんや →道端にお婆さんがうずくまってるけど…倒れてるんじゃないか |
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かかしりこむ | 【標準語】 隠れる 【意味等】 潜む、人目につかないようにする 【用例】 ・借金取りの来たごたあ、見つからんごとカカシリコンで →借金取りが来たようだ、見つからないように隠れて |
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かかしりこむ | 【標準語】 入牢する 【意味等】 牢屋に入る、刑務所に入る 【用例】 ・あらあ…猥褻物陳列罪でカカシリコンどるげな、恥ずかっさ →あいつ…猥褻物陳列罪で刑務所に入ってるそうだ、恥ずかしい |
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かかしりこむ | 【標準+C64:H67語】 寒さに身を丸める 【意味等】 寒さで手足がかじかむ、身を丸めて寒さを防ぐ 【用例】 ・雪の降ってきた、スズメの寒さい…カガシリコンどんなあ →雪が降ってきた、スズメが寒そうに…身を丸めている |
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かかやん | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、家内、他人の妻、奥さん、女房 【用例】 ・酒でやりそこのうてからあ、飲うだら…カカヤンのはらかく →酒で失敗してからは、飲んだら…女房から怒る |
詳細 |
かかやん | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん 【用例】 ・こまかとい…にくじゅうしたら、カカヤンから…えらいがられた →小さな子を…からかったら、母から…こっぴどく叱られた |
詳細 |
かかやん | 【標準語】 おかみさん 【意味等】 商人や職人の妻、目上の婦人、主婦などの女性を呼ぶ語 【用例】 ・大将な…よかばっかしやけん、この店な…カカヤンでもっとる →大将は…お人好しだから、この店は…おかみさんでもっている |
詳細 |
かがり | 【標準語】 煤煙 【意味等】 篝、煤や煙の汚れ、焼いた時に着くくすみや汚れ 【用例】 ・仏像いついた煤やらカガリな、年末の掃除で…きれゆうなる →仏像についた煤や篝は、年末の掃除で…綺麗になる |
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かがり | 【標準語】 かがり火 【意味等】 焚火、火 【用例】 ・三社参い行たが、入口いカガリのあって…雰囲気のあった →三社参に行ったら、入口にかがり火があって…雰囲気があった |
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かがり | 【標準語】 魚籠(びく) 【意味等】 釣った魚を入れる竹かご 【用例】 ・たいそ釣れとろうごたあね、ちょっと…カガリば見して →たくさん釣れてるようだね、ちょっと…魚籠を見せて |
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かがり | 【標準語】 籠(かご) 【意味等】 竹籠、小物などの収納籠、用具や弁当などの携帯籠 【用例】 ・おにぎりの潰れんごと、かかさんのカガリい入れちゃんしゃあ →おにぎりが潰れないように、母が籠に入れてくれる |
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かがり | 【標準語】 もっこ 【意味等】 畚(ふご)、藁や竹などを編んで作った運搬用網籠 【用例】 ・昔ゃあ重機やらなかけん、土砂なカガリば担いで運びよった →昔は重機などないので、土砂はもっこを担いで運んでいた |
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かかりあい | 【標準語】 関係 【意味等】 関わり合い、人や物事とのつながり 【用例】 ・あの政治家とカカリアイのある企業な、よか噂な聞かんばい →あの政治家と関係のある企業は、好い噂は聞かないなあ |
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かかりくち | 【標準語】 駆け引き 【意味等】 相手に働きかけるきっかけ、相手の態度や状況に応じた対応 【用例】 ・腕力なあるとやが…カカリクチの悪かけん、負けなあとやもん →腕力はあるけど…駆け引きが悪いので、負けちゃうんだよな |
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かかりご | 【標準語】 跡継ぎ 【意味等】 跡取り、代継、後継者、老後に扶養してもらう子供 【用例】 ・あのレストランのカカリゴな、料理長やった次女の旦那げな →あのレストランの後継者は、料理長だった次女の旦那だそうだ |
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かがりつく | 【標準語】 しがみつく 【意味等】 しがみつく、かがり(縫い繕う)+つく→しっかりくっつく 【用例】 ・けえがれで…人見しなあけん、えずうなったら…カガリツキなる →弱虫で…人見知りするので、怖くなったら…しがみついてくる |
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かかりつり | 【標準語】 舟釣り 【意味等】 船釣り、櫓の操作や碇を下して留めた舟からの釣り 【用例】 ・去年な…えらい儲かったが、カカリモンのたまがるごとあった →去年は…凄く儲かったけど、税金も驚くようにあった |
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かかりもん | 【標準語】 税金 【意味等】 租税として納める金、出費 【用例】 ・去年な…えらい儲かったが、カカリモンのたまがるごとあった →去年は…凄く儲かったけど、税金も驚くようにあった |
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かかりゅうど | 【標準語】 すねかじり 【意味等】 被扶養者、父母などから学資や生活費をもらっている人 【用例】 ・息子な学生で…まだカカリュウドやけん、ぜんの掛かりますと →息子は学生で…まだすねかじりですので、お金がかかるんです |
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かかりゅうど | 【標準語】 居候 【意味等】 食客、家族以外の同居人 【用例】 ・親戚やけん面倒ばみよったが、いつのことかカカリュウドやん →親戚なので面倒を見てたが、いつの間にか居候だよ |
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かかる | 【標準語】 船を漕ぎ留める 【意味等】 舟が同じ場所に留まるように櫓や碇で操ること 【用例】 ・あの岩場んにきいタイのおるけん、カカルけん釣ってんしゃい →あの岩場付近にタイがいるので、漕ぎ留めるので釣ってごらん |
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かかる | 【標準語】 加勢する 【意味等】 味方する、喧嘩などで一方に加わって助勢すること 【用例】 ・負きょうごとなったら…あたきがカカルけん、心配しなんな →負けそうになったら…私が加勢するから、心配するな |
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かかる | 【標準語】 攻める 【意味等】 競争する、挑む 【用例】 ・あの子な相撲…強うなるばい、相手が大人でちゃ…カカッテいく →あの子は相撲…強くなるよ、相手が大人でも…挑んでいく |
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かかる | 【標準語】 合格する 【意味等】 何とかクリヤする、落ちないで引っかかる 【用例】 ・自己採点な悪うして…あきらめとったが、何とかカカッタやなあ →自己採点は悪くて…あきらめていたけど、なんとか合格したよ |
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かかる | 【標準語】 干渉する 【意味等】 触れる、触る、余計なことをする 【用例】 ・泣かいたろ、落ち込んどんなあとい…いろいろカカルけんたい →泣かせただろ、落ち込んでるのに…いろいろ干渉するからだよ |
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かかる | 【標準語】 関する 【意味等】 関係する、かかわる 【用例】 ・救急業務な…人命いカカル仕事やけん、したかったとです →救急業務は…人命に関する仕事だから、やりたかったんです |
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かかる | 【標準語】 身を寄せる 【意味等】 寄食する、厄介になる、扶養される 【用例】 ・おいさんな…ぜん持ちで人のよかけん、カカル人の多か →小父さんは…金持で人が好いから、身を寄せる人が多い |
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かがる | 【標準語】 不完全燃焼 【意味等】 煤煙が出る燃え方、不燃ガスが出る燃え方 【用例】 ・えらい…石油臭かが、ストーブのカガリよらんな? →とても…石油臭いけど、ストーブが不完全燃焼してないか? |
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かがる | 【標準語】 むしる 【意味等】 もぐ、ちぎる、もぎ取る、むしり取る、掻く、引っ搔く 【用例】 ・悪そうの…柿ばカガッテ逃げたが、あら…渋やが →悪ガキが…柿をもいで逃げたけど、あれは…渋柿だよ |
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かがる | 【標準語】 ふせをする 【意味等】 服の破れなどに布を縫い付けること 【用例】 ・母ちゃんな倹約家やけん、靴下いほげの出けたら…カガンなあ →母ちゃんは倹約かだから、靴下に穴が開いたら…ふせをする |
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がき | 【標準語】 播種溝 【意味等】 田や畑の畝に掘る麦や野菜の種を播くための溝 【用例】 ・ホウレンソウの種な、深さ5㎝のガキい植ゆるがよか →ホウレンソウの種は、深さ5㎝の播種溝に植えるとよい |
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がき | 【標準語】 石垣 【意味等】 石掛、石段、護岸、防波堤、桟橋、川岸 【用例】 ・河川工事で岸ばガキいしたけん、大雨の降ったっちゃ…くえん →河川工事で岸を石垣にしたので、大雨が降っても…崩れない |
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がき | 【標準語】 農地の土留め 【意味等】 段々畑などが崩れないように農地の側面をおさえる土留め 【用例】 ・見事な千枚田やが…ガキの管理な、おおごとやろうや →見事な千枚田だけど…土留めの管理は、大変だろうな |
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がき | 【標準語】 庇(ひさし) 【意味等】 家の庇、ひさし、軒下 【用例】 ・急い降ってきたけん…小学生のガキで雨宿りしよる →急に降ってきたので…小学生が軒下で雨宿りしている |
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かきさく | 【標準語】 引っ掻く 【意味等】 掻く、爪や棘などで強く掻く 【用例】 ・そえんネコばからかいなんな、カキサカレタっちゃ知らんばい →そんなにネコをからかうなよ、引っ掻かれても知らないぞ |
詳細 |
がきされ | 【標準語】 餓鬼 【意味等】 人を卑しめ罵る罵倒の言葉、主に子供を罵るときに使う 【用例】 ・俺ば陥れろうって企んどう?あのガキサレが…くらさないかん →俺を陥れようと企んでる?あの餓鬼が…ぶん殴らないといかん |
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かきつける | 【標準語】 擦る 【意味等】 転嫁する、責任や罪などを他人に負わせる 【用例】 ・手柄な我がと…失敗な部下いカキツケル、あら糞野郎 →手柄は自分のもの…失敗は部下に転嫁する、あいつは糞野郎 |
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カキボウ | 【標準語】 マガキ 【意味等】 真牡蠣、イタボガキ科マガキ属の二枚貝 【用例】 ・カキボウば買わるる、糸島の直売所な…どこかいな? →真牡蠣を買える、糸島の直売所は…どこなんだい? |
詳細 |
がきゃあ | 【標準語】 餓鬼 【意味等】 人を卑しめ罵る罵倒の言葉、主に子供を罵るときに使う 【用例】 ・また俺の弁当ば…こそっと食うとう、あのガキャア…ていあわん →また俺の弁当を…こっそり食ってる、あの餓鬼は…手に負えない |
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かく | 【標準語】 履く 【意味等】 締め込みをつける、褌を履く、掻く、へこいかく:褌を締めこむ 【用例】 ・へこカイテ走りよったが、ゆるうで…キンタマのはみ出いた →褌を履いて走ってたら、緩んで…キンタマがはみ出した |
詳細 |
かく | 【標準語】 担ぐ 【意味等】 舁く、複数で持ち上げて移動する、やまばかく:山笠を担ぐ 【用例】 ・籠な…今で言うタクシーたい、目的地さい2んでカイテ行くと →籠は…今で言うタクシーだ、目的地まで2人で担いで行くんだ |
詳細 |
かく | 【標準語】 被る 【意味等】 覆う、頭の上から覆う、日傘ばかく:日傘をさす 【用例】 ・お嬢さんやけん、黒うならんごと…日傘ばかいて登校しなあ →お嬢さんだから、日焼けしないように…日傘をさして登校する |
詳細 |
かくうち | 【標準語】 立ち飲み 【意味等】 酒屋の店頭で酒を飲むこと、酒の立ち飲み 【用例】 ・先輩のおごりでカクウチしたが、千円でベロベロいなった →先輩のおごりで立ち飲みしたけど、千円でベロベロになった |
詳細 |
かくうち | 【標準語】 枡酒 【意味等】 コップ酒、店頭できゅっと一杯ひっかける酒 【用例】 ・寒かけん…酒屋でカクウチして、また作業い行きなった →寒いので…酒屋でコップ酒飲んで、また作業に行っちゃった |
詳細 |
かくさん | 【標準語】 妻 【意味等】 自分の妻、家内、他人の妻、奥さん、女房 【用例】 ・ああたのカクサンな、頭の良うして…愛らしゅうしてよかなあ →あなたの奥さんは、頭が良くて…可愛くていいなあ |
詳細 |
かくさん | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん 【用例】 ・女手一つで…ああきたちばふとうないて、カクサンな偉かなあ →女手一つで…私たちを育て上げて、母さんは偉いなあ |
詳細 |
かくさん | 【標準語】 おかみさん 【意味等】 商人や職人の妻、目上の婦人、主婦などの女性を呼ぶ語 【用例】 ・大将な…よかばっかしやけん、この店な…カクサンでもっとる →大将は…お人好しだから、この店は…おかみさんでもっている |
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かくしご | 【標準語】 非嫡出子 【意味等】 夫婦でない男女の間に生まれた子、私生児、庶子 【用例】 ・旦那いカクシゴのおるって、奥さんの…えらいはらかいちゃる →旦那に不嫡出子がいると、奥さんが…ものすごく怒っている |
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かくする | 【標準語】 掻き取る 【意味等】 こそぎ落とす、こそげ取る、「かすくる」の音変異 【用例】 ・鍋底いついたとまで…カクスッテ食うて、そえん美味かった? →鍋底についたのまで…こそいで食って、そんなに美味かった? |
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かくする | 【標準語】 汲み干す 【意味等】 汲み尽くす、粥などをすする、「かすくる」の音変異 【用例】 ・稲刈りの終えだら、池の水ばカクスって…鯉攻めばする →稲刈りが終わったら、池の水を空にして…鯉攻めをする |
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かくする | 【標準語】 かすめ取る 【意味等】 上前をはねる、ピンハネする、「かすくる」の音変異 【用例】 ・紹介手数料ば3割も取んなあと、日当からカクスクらるる →紹介手数料を3割も取るんだ、日当から上前をはねられる |
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かくまう | 【標準語】 庇う 【意味等】 助け守る、由来は古語の「匿ふ」で隠匿するの意 【用例】 ・子供ば吠ゆるインからカクモウたが…食いつかれっしもうた →子供を吠える犬から庇ったんだけど…噛みつかれてしまった |
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かくまう | 【標準語】 飼う 【意味等】 面倒を見る、養う、妾にする 【用例】 ・捨て猫の5匹…貰い手ののうして、そうよ…うちでカクモウとう →捨て猫が5匹…引き取り手が無くて、全部…うちで飼っている |
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かぐらかぶ | 【標準語】 神楽の権利 【意味等】 神前で舞楽の奉納ができる権利、神楽株 【用例】 ・カグラカブな…氏子でっちゃ、舞いきらなあ…もらわれんとぜ →神楽の権利は…氏子でも、舞えないと…もらえないんだぞ |
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かくる | 【標準語】 はかる 【意味等】 測る、図る、機械や器具で分析する 【用例】 ・成分ば調ぶるためい、サンプルばその測定器いカクルと →成分を調べるために、サンプルをその測定器で分析するんだ |
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かくる | 【標準語】 推し量る 【意味等】 物事の度合いを知ろうと試みること、推察する 【用例】 ・雲のいごき具合からカクルと、今日な…午後から雨ばい →雲の動きから推察すると、今日は…午後から雨だな |
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かけ | 【標準語】 不正解 【意味等】 間違い、ばつ、ぺけ 【用例】 ・なんや?このテスト…カケばっかし、誰んとや?俺んとやった →なんだ?このテスト…不正解だらけ、誰のだい?俺のだった |
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かけ | 【標準語】 駄目 【意味等】 悪い、許されない、いらない 【用例】 ・政治資金ば…ますぼっとう?カケやね…そえな政治家なカケばい →政治資金を…着服してる?許されんな…そんな政治家は不要だ |
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がけ | 【標準語】 途中 【意味等】 ついで、つがま 【用例】 ・ビールの切れとうけん、帰りガケい買うて来なあ…なかよ →ビールが切れてるので、帰る途中で買って来ないと…無いよ |
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かけあう | 【標準語】 匹敵する 【意味等】 相当する、照応する、かくる(はかる)+あう(合う) 【用例】 ・車の家い突っ込んだが、カケアウ補償なしちゃんなるやろうか? →車が家に突っ込んだけど、相応の補償はしてくれるだろうか? |
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かけぎ | 【標準語】 薪(まき) 【意味等】 たきぎ、斤目木、燃料用木材、目方にかけての売買に出る 【用例】 ・くどで…おこわばもすけん、たきもんのカケギば持って来て →かまどで…おこわを蒸すので、燃料の薪を持ってきて |
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かけざお | 【標準語】 物干し竿 【意味等】 布などを掛ける竿、物を掛けて乾かす竿 【用例】 ・変態のぬすとのおって、カケザオのおなごの下着ば盗むとげな →変態の泥棒がいて、物干し竿の女性の下着を盗むそうだ |
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かけじ | 【標準語】 掛け軸 【意味等】 軸物、床の間などに掛ける書画などの飾り 【用例】 ・骨董屋で見つけて…すぐ買うた、こらあ若冲のカケジやが →骨董屋で見つけて…すぐ買った、これは若冲の掛け軸だよ |
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かけていく | 【標準語】 通う 【意味等】 遠路を行き来する、何度も行く、通勤する 【用例】 ・家ば建てたけん、単身赴任せんで…新幹線でカケテイキよる →家を建てたので、単身赴任せずに…新幹線で通勤している |
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かけのいお | 【標準語】 魚の供物 【意味等】 懸けの魚、漁の安全と豊漁などを祈念して神に供える生魚 【用例】 ・漁の安全やら豊漁やらば祈念して、お神様いカケノイオば上ぐると →漁の安全や豊漁などを祈念して、神棚に魚をお供えするんだ |
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かけぼし | 【標準語】 稲干し 【意味等】 稲乾、刈り取った稲を竿に掛けて乾かすこと 【用例】 ・この米な…乾燥機やのうしてカケボシしとうけん、うまかぜ →この米は…乾燥機じゃなくて稲干ししてるから、うまいぞ |
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かけもん | 【標準語】 掛け軸 【意味等】 軸物、床の間などに掛ける書画などの飾り 【用例】 ・このカケモン…よかなあ、絵な下手糞ばってん、表装のよか →この掛け軸…好いなあ、絵は下手糞だけど、表装が好い |
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カゴ | 【標準語】 コウゾ 【意味等】 クワ科コウゾ属の植物で、ヒメコウゾとカジノキの交雑種 【用例】 ・カゴな和紙の原料、樹皮の繊維ば漉いたら…紙いなるげな →コウゾは和紙の原料、樹皮の繊維を漉いたら…紙になるそうだ |
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かこう | 【標準語】 囲む 【意味等】 外部から損なわれないように周囲を取り囲む 【用例】 ・戦国時代な…城ば堀でカコウて、攻められんごとしたげな →戦国時代は…城を堀で囲んで、攻められないようにしたそうだ |
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かこう | 【標準語】 保存する 【意味等】 野菜や果物を保存の処置をして蓄える 【用例】 ・収穫したミカンな…倉庫い浅かコンテナでカコイよる →収穫したミカンは…倉庫に浅いコンテナで保存している |
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かこう | 【標準語】 人知れず世話をする 【意味等】 人に知られず世話をする、庇う、助け守る、妾を持つ 【用例】 ・大物政治家な、たいがい…妾ばカコウちゃるげなが →大物政治家は、だいたい…妾がいるらしいよ |
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かこつける | 【標準語】 擦る 【意味等】 転嫁する、責任や罪などを他人に負わせる 【用例】 ・政治家な…悪かことしたら、秘書い罪ばカコツケろうする →政治家は…悪いことをしたら、秘書に罪を負わせようとする |
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かごむ | 【標準語】 うずくまる 【意味等】 しゃがむ、かがむ、こごむ、膝を曲げ体勢を低くする 【用例】 ・じょうもんさんのカゴウとんなるが…具合の悪かっちゃなかや →若い女性がうずくまってるけど…具合が悪いんじゃないかい |
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かごむ | 【標準語】 隠れる 【意味等】 潜む、人目につかないようにする 【用例】 ・借金取りの来たごたあ、見つからんごとカゴウで →借金取りが来たようだ、見つからないように隠れて |
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かごむ | 【標準語】 入牢する 【意味等】 牢屋に入る、刑務所に入る 【用例】 ・あらあ…猥褻物陳列罪でカゴウどるげな、恥ずかっさ →あいつ…猥褻物陳列罪で刑務所に入ってるそうだ、恥ずかしい |
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かごむ | 【標準語】 寒さに身を丸める 【意味等】 寒さで手足がかじかむ、身を丸めて寒さを防ぐ 【用例】 ・雪の降ってきた、スズメの寒さい…カゴウどる →雪が降ってきた、スズメが寒そうに…身を丸めている |
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かさ | 【標準語】 疥癬 【意味等】 ヒゼンダニが皮膚に寄生して起こる激しい痒みを伴う皮膚病 【用例】 ・きしゃのうしとうけん…カサやらでくるったい、うらんしか →不潔にしてるから…疥癬なんかできるんだ、きたない |
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かさ | 【標準語】 あばた 【意味等】 湿疹、ただれ、くさ、かさぶた、痘痕 【用例】 ・皮膚病のようなって1年経つが、まあだカサの残っとう →皮膚病が治って1年経つけど、まだかさぶたが残っている |
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かさ | 【標準語】 おでき 【意味等】 腫物、しこり、脂肪腫やいぼなどの突起物 【用例】 ・しりべたい…おきなかカサのでけて、痛うして座られんと →臀部に…大きなおできが出来て、痛くて座れないんだ |
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かさ | 【標準語】 虫食い痕 【意味等】 果物や野菜の虫食い痕 【用例】 ・よう熟れて甘かとばってん、カサのあるけん…安かと →よく熟れて甘いんだけど、虫食い痕があるので…安いんだ |
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かざむ | 【標準語】 匂う 【意味等】 臭う、嗅ぐ、匂いを嗅ぐ、香(かざ)+む 【用例】 ・あの女の人あ…よか匂いのする、ああたもカザンでんない →あの女の人は…好い匂いがする…あなたも匂いを嗅いでごらん |
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ガサメ | 【標準語】 ガザミ 【意味等】 エビ目カニ下目ワタリガニ科に分類されるカニの一種、ワタリガニ 【用例】 ・「志摩の四季」でガザメば買うた、晩な湯がいて酒のつまみたい →「志摩の四季」でガザミを買った、晩は茹でて酒のつまみだね |
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ガサメ | 【標準語】 タガメ 【意味等】 半翅目コオイムシ科タガメ亜科に分類される水生昆虫の総称 【用例】 ・このごろガサメば見らんが、保護せな…絶滅するらしかぜ →最近タガメを見ないけど、保護しないと…絶滅するらしいよ |
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がじ | 【標準語】 けち 【意味等】 極度に物惜しみする人、またその様 【用例】 ・おらあガジやけん、総菜な値引きシールの貼っちゃらなあ買わん →俺はけちだから、総菜は値引きシールが貼ってないと買わない |
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がじ | 【標準語】 貧相 【意味等】 みすぼらしい、痩せ衰えている、やつれている 【用例】 ・社長なガジやけん、運転手の俺が…社長と間違わかさるる →社長は貧相だから、運転手の俺が…社長と間違えられる |
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かしあみ | 【標準語】 建網 【意味等】 刺し網、魚群の通路に垣網を張り袋網に誘導して捕る漁法 【用例】 ・糸島いな…カシアミもあるが、たいがいタイな吾智網やね →糸島には…建網もあるけど、大方のタイは吾智網だねえ |
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がじがじ | 【標準語】 痩せこけた状態 【意味等】 体に肉がついていない身体、非常に痩せた状態 【用例】 ・ガンいなった友達ば見舞うたが、ガジガジいなっとんなった →ガンになった友達を見舞ったけど、痩せこけてしまっていた |
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がじがじ | 【標準語】 生煮えの触感 【意味等】 生煮えや成長し過ぎたために芯や硬い繊維質がある食感 【用例】 ・このダイコ…どこんと?とうのたって、ガジガジしとう →このダイコン…どこの?成長し過ぎて、繊維が口に残る |
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かしき | 【標準語】 緑肥 【意味等】 草肥、肥料として鋤き込む草、レンゲやミツバなどの緑肥、刈敷 【用例】 ・レンゲやらのカシキな根の深う伸びて、栄養ば地面さい上ぐる →レンゲなどの緑肥は根が深く伸びて、栄養を地表まで上げる |
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かじき | 【標準語】 加敷(かしき) 【意味等】 木造船の側面下部の板、船の底板に接した両側の部材 【用例】 ・和船の…船底の横の部材のカジキな、水面い隠れて見えん →和船の…船底の横の部材の加敷は、水面に隠れて見えない |
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がじきい | 【標準語】 けちな 【意味等】 物惜しみの度が過ぎる様、しみったれ 【用例】 ・おらあガジキイやけん、ぜんの惜しゅうして浮気やらしきらん →俺はしみったれなので、金が惜しくて浮気なんかできない |
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がじきい | 【標準語】 悪がしこい 【意味等】 腹黒い、悪さに長けた 【用例】 ・あれたちゃガジキイ。我が手ば汚さんで…人い強盗ばさしとう →あいつら悪賢い。自分の手を汚さずに…人に強盗ばさせてる |
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かしききり | 【標準語】 緑肥刈り 【意味等】 草肥の収集、夏の終わりに緑肥用の草を山などに刈に行くこと 【用例】 ・うちゃあ有機農法しよるけん、今の時期な毎年カシキキリたい →うちは有機農法してるので、今の時期は毎年緑肥刈りだよ |
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かじくる | 【標準語】 悴む(かじかむ) 【意味等】 手足の先がこごえて動かなくなること 【用例】 ・今朝な冷え込うで、手袋しとらんやったら手のカジクルね →今朝は冷え込んで、手袋をしていないと手がかじかむね |
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かじくる | 【標準語】 痩せ細る 【意味等】 痩せ衰えた様子、やつれた様、みすぼらしい様、貧相な様子 【用例】 ・シャンとしない。カジケとったら貧乏神しか寄り付かんばい →きちんとしなさい。貧相にしてたら貧乏神しか寄り付かないよ |
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がじくる | 【標準語】 悴む(かじかむ) 【意味等】 手足の先がこごえて動かなくなること 【用例】 ・真冬の雑巾がけな、凍えて…指先の痛うなるごとガジクル →真冬の雑巾がけは、凍えて指先が痛くなるほどかじかむ |
詳細 |
がじくる | 【標準語】 痩せ細る 【意味等】 痩せ衰えた様子、やつれた様、みすぼらしい様、貧相な様子 【用例】 ・誰か子ネコば捨てとう、ガジケタとのニャーニャー鳴きよる →誰か子ネコを捨ててる、痩せたのがニャーニャー鳴いてる |
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がじけ | 【標準語】 痩せ細った人 【意味等】 痩せた子供、やつれた人、小柄な人、またその人への悪口 【用例】 ・あのガジケが…おせいなって、こえん…きれゆうなっとうと? →あの貧相なのが…大人になって、こんなに綺麗になったの? |
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がじけ | 【標準語】 生育の悪い生物 【意味等】 生育の良くない動植物、通常の大きさに生育していない果実など 【用例】 ・今年な冷夏で、ナスやらトマトやら…そうよガジケ →今年は冷夏で、ナスやトマトなど…すべて生育不足 |
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かじける | 【標準語】 悴む(かじかむ) 【意味等】 手足の先がこごえて動かなくなること 【用例】 ・手袋せんで雪だるまば作ったけん、手のカジケルね →手袋せずに雪だるまを作ったので、手がかじかむね |
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かじける | 【標準語】 痩せ細る 【意味等】 痩せ衰えた様子、やつれた様、みすぼらしい様、貧相な様子 【用例】 ・シャンとしない。ガジケとったら貧乏神しか寄り付かんばい →きちんとしなさい。貧相にしてたら貧乏神しか寄り付かないよ |
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がじける | 【標準語】 悴む(かじかむ) 【意味等】 手足の先がこごえて動かなくなること 【用例】 ・真冬の雑巾がけな、凍えて…指先の痛うなるごとガジケル →真冬の雑巾がけは、凍えて指先が痛くなるほどかじかむ |
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がじける | 【標準語】 痩せ細る 【意味等】 痩せ衰えた様子、やつれた様、みすぼらしい様、貧相な様子 【用例】 ・誰か子ネコば捨てとう、ガジケタとのニャーニャー鳴きよる →誰か子ネコを捨ててる、痩せたのがニャーニャー鳴いてる |
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~がしこ | 【標準語】 だけ 【意味等】 範囲を限定する意を表わす、提示条件に対する数量を表す 【用例】 ・いるしこ持っていきんしゃい…あるガシコそうよよかとよ →必要な分だけ持っていきなさい…あるだけ全部いいんだよ |
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かしこまる | 【標準語】 正座する 【意味等】 謹みの気持ちで姿勢を正して座る 【用例】 ・おいんげさんの…にょうにょう言うたら、かしこまるとばい →お坊さんが…お経を唱えたら、正座しなさい |
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がじっぽう | 【標準語】 けちな人 【意味等】 物惜しみの度が過ぎる人、しみったれた人 【用例】 ・課長の寸志な3千円?係長っちゃ1万円やが…ガジッポウやねえ →課長の寸志は3千円?係長でも1万円円だよ…けちな人だねえ |
詳細 |
かしなんえくぼ | 【標準語】 千両えくぼ 【意味等】 可愛いえくぼ、はまった蚊を打っても死なないほど大きなえくぼ 【用例】 ・あの娘な…愛らっさ、カシナンエクボで…男ないちころやが →あの娘は…可愛い、千両えくぼで…男はいちころだよ |
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かじょう | 【標準語】 釣り銭 【意味等】 お釣り、返し、由来は「勘定」と思われる 【用例】 ・明日…集金い来ますけん、カジョウの出らんごと…頼うどきます →明日、集金に伺いますので、釣り銭が出ないよう…お願いします |
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かじる | 【標準語】 引っ掻く 【意味等】 掻く、爪や棘などで強く掻く 【用例】 ・彼の…急い抱き着いてきなあけん、顔ばカジッテしもうた →彼が…急に抱き着いてくるから、顔を引っ掻いちゃった |
詳細 |
かじる | 【標準語】 木を折る 【意味等】 枝を折る 【用例】 ・綺麗かけんって…サクラばカジランで →綺麗だからって…サクラの木を折らないで |
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かじる | 【標準語】 挫く 【意味等】 脚を捻る、捻挫する、衝撃で関節を痛める 【用例】 ・バレーでこけて、脚ゃあカジル…指もカジル、ついとらん →バレーで転倒して、捻挫する…突き指する、ついてない |
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かじる | 【標準語】 盗み取る 【意味等】 木を盗伐する、こっそり盗む、万引きする 【用例】 ・この頃…山でカジッテ、輸出で儲くるとのおるげな →最近…山で木を盗伐して、輸出で儲けるやつがいるらしい |
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かじる | 【標準語】 くじる 【意味等】 えぐる、ほじくる、穴を掻き回す 【用例】 ・人前で鼻のすば…かじらんと、みたむなかけん…やめり →人前で鼻の穴を…穿んないで、見苦しいから…やめて |
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かじる | 【標準語】 耕す 【意味等】 耕起する、農地の土をほじくり返す 【用例】 ・田んぼばカジルトラクターの後ろい、サギのたいそおる →田んぼを耕すトラクターの後ろに、サギがたくさんいる |
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かじる | 【標準語】 探す 【意味等】 紛失物を見つけようとする、ひっくり返して探す 【用例】 ・かぱんの中も…机の中も、ガジルばってん…見つからんとい →鞄の中も…机の中も、探したけれど…見つからないのに |
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がしんたれ | 【標準語】 意気地がない人 【意味等】 甲斐性無し、頼りにならない人や様子、がしん(餓死)+たれ 【用例】 ・告白すりゃあよかとい、ガシンタレやけん…しきんなれん →告白すればいいのに、意気地がない人なので…できない |
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かすうかす | 【標準語】 しくしく痛む 【意味等】 絶えず少し痛む状態 【用例】 ・胃のカスウカスするが…胃がんやなかろうか →胃がしくしく痛むけど…胃がんじゃないだろうか |
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かすかす | 【標準語】 からから 【意味等】 水が枯れた状態、汁気のない様子 【用例】 ・干ばつでダムなカスカス、水不足で…給水制限いなるとげな →干ばつでダムはからから、水不足で…給水制限になるそうだ |
詳細 |
かすかす | 【標準語】 ぎりぎり 【意味等】 かろうじて足りるか足りないかの状況、やっとこさ 【用例】 ・物価な上がる…給料な上がらん、毎月…生活なカスカス →物価は上がる…給料は上がんない、毎月…生活はやっとこさ |
詳細 |
かすくる | 【標準語】 掻き取る 【意味等】 こそぎ落とす、鍋の物などをこそげ取る 【用例】 ・ジャムな…ビンの底いちびっとあるけん、カスクッテ →ジャムは…ビンの底にちょこっとあるから、こそぎ取って |
詳細 |
かすくる | 【標準語】 汲み干す 【意味等】 汲み尽くす、粥などをすする 【用例】 ・池の掃除な、水ば…そうよカスクッテ、ブラシで磨くと →池の掃除は、水を…ぜんぶ汲み取って、ブラシで磨くんだ |
詳細 |
かすくる | 【標準語】 かすめ取る 【意味等】 上前をはねる、一部横取りする、ピンハネする 【用例】 ・国ゃあ…税金やら社会保険料やら、給料からカスクンなあ →国は…税金や社会保険料などを、給料から源泉徴収される |
詳細 |
がすたれ | 【標準語】 意気地がない人 【意味等】 甲斐性無し、頼りにならない人や様子、弱虫(罵る言葉) 【用例】 ・ちょっと…がられたぐらいで、ガスタレやけん…泣きよんなあ →ちょっと…怒られたくらいで、弱虫なので…泣いてるよ |
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かずねる | 【標準語】 数える 【意味等】 数を数える、勘定する 【用例】 ・絶滅危惧種のクロツラヘラサギのおる…何羽おるかカズネテ →絶滅危惧種のクロツラヘラサギがいる…何羽いるか数えて |
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かすべ | 【標準語】 蚊遣(かやり) 【意味等】 蚊を追いやるために煙で燻すこと、蚊燻し(かいぶし) 【用例】 ・やぶ蚊のおるけん、カスベするけん…葉っぱばすぼらかいて →やぶ蚊がいるので、蚊燻しするから…葉っぱを煙らせて |
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かずむ | 【標準語】 匂う 【意味等】 臭う、嗅ぐ、匂いを嗅ぐ、香(かざ)+む 【用例】 ・お香ばカズムと、よか匂いのするけん…リラックスすると →お香を嗅ぐと、好い匂いがするので…リラックスするんだ |
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かずらいし | 【標準語】 雨落ち石 【意味等】 雨だれが落ちる地面が窪まないように置く石 【用例】 ・あの軒下の石な…カズライシ、雫でほげんごと…置いとる →あの軒下の石は…雨落ち石、雫で窪まないよう…置いている |
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かする | 【標準語】 掻き取る 【意味等】 こそぎ落とす、鍋の物などをこそげ取る 【用例】 ・ジャムな…ビンの底いちびっとあるけん、カスッテ →ジャムは…ビンの底にちょこっとあるから、こそぎ取って |
詳細 |
かする | 【標準語】 汲み干す 【意味等】 汲み尽くす、粥などをすする 【用例】 ・池の掃除な、水ば…そうよカスッテ、ブラシで磨くと →池の掃除は、水を…ぜんぶ汲み取って、ブラシで磨くんだ |
詳細 |
かする | 【標準語】 かすめ取る 【意味等】 上前をはねる、一部横取りする、ピンハネする 【用例】 ・国ゃあ…税金やら社会保険料やら、給料からカスンなあ →国は…税金や社会保険料などを、給料から源泉徴収される |
詳細 |
かずわら | 【標準語】 軽業(かるわざ) 【意味等】 身軽に行う離れ業、綱渡りやはしご乗りの類 【用例】 ・消防隊員の模範演技ば見たが、あらあカズワラやもん →消防隊員の模範演技を見たけど、あれは軽業だもの |
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ガゼ | 【標準語】 ウニ 【意味等】 ウニ綱に属する棘皮動物の総称、調理されたものは「雲丹」 【用例】 ・こかあ…船でしか来られん岩礁やけん、ガゼのたいそおる →ここは…船でしか来れない岩礁だから、ウニがたくさんいる |
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かせいする | 【標準語】 手伝う 【意味等】 一肌脱ぐ、力を貸す、味方する 【用例】 ・多かろ?食いきいや?なら…肉ば食うてカセイシショウ →多いだろ?食べれるか?じゃあ…肉を食って手伝おう |
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かぜどめごもり | 【標準語】 風止め籠(かざどめごもり) 【意味等】 八朔(はつさく)の行事、風害を防ぐための祈願 【用例】 ・今度のカゼドメゴモリな…どこが八朔のお祝いばしなると? →今度の風止め籠は…どちらのお宅が長男の誕生祝をするの? |
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かぞむ | 【標準語】 匂う 【意味等】 臭う、嗅ぐ、匂いを嗅ぐ、香(かざ)+む 【用例】 ・あら変態やなか?こそーっと…ああたの首筋ばカゾミよった →あいつ変態じゃない?こっそり…あなたの首筋を嗅いでた |
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かた | 【標準語】 恰好 【意味等】 姿、様子、体裁 【用例】 ・あの娘な…東京でモデルしよんなったげなけん、カタのよか →あの娘は…東京でモデルしていたそうなので、恰好が好い |
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がた | 【標準語】 干潟 【意味等】 潮が引いた海底・河口、泥地の海底、小石の海底、下水溝の泥 【用例】 ・泉川のガタいな、毎年…クロツラヘラサギの越冬しい来る →泉川の干潟には、毎年…クロツラヘラサギが越冬しに来る |
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~がた | 【標準語】 ~の家 【意味等】 ~の家、「~んがた」と使う場合が多い、~方 【用例】 ・あんたガタのネコな…好かん。俺の自転車い…小便ばかくると →あんたん家の猫は…嫌いだ。俺の自転車に…小便をかけるんだ |
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かたいがたい | 【標準語】 交互に 【意味等】 かわるがわる、交代交代、かわりばんこ 【用例】 ・日直なあ…班長と副班長で、カタイガタイ…しちゃんない →日直は…班長と副班長で、交互に…勤めてくれ |
詳細 |
かたいし | 【標準語】 ツバキやサザンカの種 【意味等】 ツバキ科ツバキ属の常緑樹の種子、殻が非常に硬く強い 【用例】 ・カタイシば絞った油な、高級品で高っかとよ →ツバキやサザンカの種絞った油は、高級品で高いんだよ |
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かたいしあぶら | 【標準語】 椿油 【意味等】 ツバキの種子から絞り取った油、整髪料や食用に使う 【用例】 ・お相撲さんな…髷ば結うとき、カタイシアブラば使いなあげな →お相撲さんは…髷を結うとき、椿油を使うそうだ |
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かたいちゃり | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・写真クラブの撮影会…まあだ空きのあるなら、カタイチャリ →写真クラブの撮影会…まだ空きがあるなら、仲間に入れて |
詳細 |
かたいちゃる | 【標準語】 仲間にしてやる 【意味等】 仲間にしてやる、参加・加入させてやる、扶養してやる 【用例】 ・写真クラブの撮影会…まあだ空きのあるけん、カタイチャル →写真クラブの撮影会…まだ空きがあるので、仲間に入れてあげる |
詳細 |
かたいて | 【標準語】 仲間に入れて 【意味等】 仲間にして、参加・加入させて 【用例】 ・今から…公園で野球すると?補欠でよかけん…カタイテ →今から…公園で野球するの?補欠でいいいから…仲間に入れて |
詳細 |
かたいならん | 【標準語】 話にならない 【意味等】 恰好がつかない、役に立たない、横様、道理に合わない 【用例】 ・工事しとらんとい…ぜん払え?カタイナランこと…言うな →工事してないのに…代金払え?話にならないこと…言うな |
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かたいま | 【標準語】 片一方 【意味等】 片方、片側、対になっているものの一方 【用例】 ・酔うて…公園のベンチい寝とったら、靴のカタイマ…のうなった →酔って…公園のベンチに寝ていたら、靴が片方…無くなった |
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かたうま | 【標準語】 肩車 【意味等】 首にまたがり両肩に腿を掛けてかつぐこと 【用例】 ・人の多して…猿回しの見えん、とうちゃん…カタウマして →人が多くて…猿回しが見えない、とうちゃん…肩車して |
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かたおんたか | 【標準語】 偏重 【意味等】 左右の重さが釣り合わない、偏った、不公平 【用例】 ・イケメンいな優しかが…俺いな厳しか、ほんにカタオンタカ →イケメンには優しいけど…俺には厳しい、本当に不平等だ |
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かたか | 【標準語】 堅物 【意味等】 生真面目で融通のきかない人、もの堅い人 【用例】 ・あらあ昔からカタカと、頭あ良かが…糞真面目で賢うなか →あいつは昔から堅物だ、頭は良いけど…糞真面目で賢くない |
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かたか | 【標準語】 頑固な 【意味等】 頑なで…なかなか考えや態度をまげようとしない 【用例】 ・我がが悪かって分かっとうとい、カタカけん…謝りもしなれん →自分が悪いと分かっているのに、頑固だから…謝りもしない |
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かたか | 【標準語】 けち 【意味等】 極度に物惜しみする人、またその様 【用例】 ・デートやろ?いくらカタカっちゃ…飯代ぐらい出そうもん →デートだろ?いくらケチでも…飲食費くらい出すでしょ |
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かたかた | 【標準語】 不揃い 【意味等】 一対のものが不揃い、片方が欠けること 【用例】 ・恥ずかっさ、靴下の色のカタカタで…結婚式い行たと? →恥ずかしい、靴下の色が不揃いで…結婚式に行ったの? |
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がたがた | 【標準語】 つべこべ 【意味等】 逆らったり理屈を言うさま、生意気にしゃべり立てる様子 【用例】 ・しゃあしか、俺が決めたことやけん…ガタガタ言いやんな →うるさい、俺が決めたことだから…つべこべ言うなよ |
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かたから | 【標準語】 最初から 【意味等】 頭から、まったく、ことごとく、すべて、みな、まるで 【用例】 ・あら…よかごと言うけん、カタカラ信用せんとよ →あいつは…都合がいいように言うから、頭から信用しないでね |
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かたぎ | 【標準語】 堅い木材 【意味等】 木質が堅い木、カシなど農具の柄に使う木材 【用例】 ・木刀ば作っちゃるけん、樫の太かカタギば探いてき →木刀を作ってやるから、樫の太い木材を探しておいで |
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かたぐ | 【標準語】 担ぐ 【意味等】 肩に掛けて持ち運ぶ、複数で担ぐ場合は「舁く(かく)」 【用例】 ・こらあ俺がカタグけん…あらあお前がカタゲ →これは俺が担いで運ぶから…あれはお前が担いで運べ |
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かたくま | 【標準語】 肩車 【意味等】 首にまたがり両肩に腿を掛けてかつぐこと 【用例】 ・カタクマするけん、木い引っ掛かっとう風船ば取っちゃり →肩車するから、木に引っ掛かってる風船を取ってちょうだい |
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かたぐる | 【標準語】 担ぐ 【意味等】 肩に掛けて持ち運ぶ、複数で担ぐ場合は「舁く(かく)」 【用例】 ・あらあ…力持ちやけん、石臼っちゃ…きやすうカタグルと →あいつは…力持ちやだから、石臼でも…簡単に担ぐんだ |
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かたくわな | 【標準語】 頑固な 【意味等】 頑なで…なかなか考えや態度をまげようとしない 【用例】 ・あらあカタクワナ男やけん、たいがいのことじゃ…考えな変えん →あいつは頑固な男なので、少々のことでは…考えを変えない |
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かたぎん | 【標準語】 袖なしの胴衣 【意味等】 丈が短く袖がない仕事着、チョッキ、ベスト 【用例】 ・今日な…寒うなるけん、カタギンば…上着の下い着とき →今日は…寒くなるから、チョッキを…上着の下に着なさい |
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かたげる | 【標準語】 担ぐ 【意味等】 肩に掛けて持ち運ぶ、複数で担ぐ場合は「舁く(かく)」 【用例】 ・操法の練習で…カタゲル消防ホースで、耳の擦れて血の出よう →操法の練習で…担ぐ消防ホースで…耳が擦れて血が出てる |
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かたごう | 【標準語】 片側 【意味等】 片方、片側、対になっているものの一方の側 【用例】 ・工事中で…カタゴウ通行やけん、旗持って…交通整理しよんなあ →工事中で…片側通行だから、旗持って…交通整理している |
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かたこしぬく | 【標準語】 手伝う 【意味等】 一肌脱ぐ、力を貸す、味方する 【用例】 ・女の人いな…おんたかろ?カタコシヌクけん…荷物ばやんない →女の人には…重いでしょ?手伝うから…荷物を渡しなさい |
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かたこと | 【標準語】 訛り 【意味等】 訛りの言葉、外国訛り、不完全な話し方 【用例】 ・顔な日本人のごたあが、カタコトやけん外人さんのごたあ →顔は日本人のようだが、外国訛りなので外人さんのようだ |
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かたこと | 【標準語】 片方の言い分 【意味等】 一方の言い分、どちらか片側の言い分 【用例】 ・カタコトだけ聞いたっちゃ、どっちが悪かか分らん →一方の言い分だけ聞いても、どちらが悪いのか判断できない |
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かたし | 【標準語】 ツバキやサザンカの種 【意味等】 ツバキ科ツバキ属の常緑樹の種子、殻が非常に硬く強い 【用例】 ・カタシば絞った油な、高級品で高っかとよ →ツバキやサザンカの種絞った油は、高級品で高いんだよ |
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かたしちゃり | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・写真クラブの撮影会…まあだ空きのあるなら、カタシチャリ →写真クラブの撮影会…まだ空きがあるなら、仲間に入れて |
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かたしちゃる | 【標準語】 仲間にしてやる 【意味等】 仲間にしてやる、参加・加入させてやる、扶養してやる 【用例】 ・写真クラブの撮影会…まあだ空きのあるけん、カタシチャル →写真クラブの撮影会…まだ空きがあるので、仲間に入れてあげる |
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かたして | 【標準語】 仲間に入れて 【意味等】 仲間にして、参加・加入させて 【用例】 ・今から…公園で野球すると?補欠でよかけん…カタシテ →今から…公園で野球するの?補欠でいいいから…仲間に入れて |
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かたしょう | 【標準語】 仲間にしてやる 【意味等】 仲間にしてやる、参加・加入させてやる、扶養してやる 【用例】 ・野球サークルい入りたか?ほんなことな?大歓迎、カタショウ →野球サークルに入りたい?本当かい?大歓迎、仲間にしてあげる |
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かたじん | 【標準語】 堅物 【意味等】 生真面目で融通のきかない人、もの堅い人 【用例】 ・あらあカタジンやけん、酒も飲まんし…おなごあすびもせん →あいつは堅物だから、酒も飲まないし…女遊びもしない |
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かたす | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・えーっ…あればカタスと?あら好かんと、カタセめええ →えーっ…あいつを仲間に入れるの?あいつ嫌いだ、外そうよ |
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かたずみ | 【標準語】 木炭 【意味等】 木材を低酸素・高温下で炭化させた燃料 【用例】 ・うちの店な…備長炭ば使いよる、こらあ…最高級のカタズミやが →うちの店は…備長炭を使ってる、これは…最高級の木炭なんだ |
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かたする | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・鬼ごといカタスルけん、初めな…ああたが鬼ばして →鬼ごっこに入れてやるから、初めは…あなたが鬼をして |
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かたせちゃり | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・写真クラブの撮影会…まあだ空きのあるなら、カタセチャリ →写真クラブの撮影会…まだ空きがあるなら、仲間に入れて |
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かたせちゃる | 【標準語】 仲間にしてやる 【意味等】 仲間にしてやる、参加・加入させてやる、扶養してやる 【用例】 ・五島んにきい…釣りい行くとやが、来たかなら…カタセチャル →五島辺りに…釣りに行くけど、来たいなら…参加させてあげる |
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かたせて | 【標準語】 仲間に入れて 【意味等】 仲間にして、参加・加入させて 【用例】 ・公園で野球するとなら、補欠でよかけん…カタセテ →公園で野球するのなら、補欠でいいいから…仲間に入れて |
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かたせない | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・なかずい…あすびい行くっちゃろ?よかなあ、俺もカタセナイ →中洲に…遊びに行くんだろ?いいなあ、俺も仲間に入れてくれ |
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かたせのける | 【標準語】 仲間外れにする 【意味等】 意図的に仲間に入れない、わざと参加・加入させない 【用例】 ・悪かやつやなかとやが…はしかかけん、カタセノケラレなる →悪いやつじゃないんだが…攻撃的だから、外されるんだ |
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かたせられた | 【標準語】 仲間に入れられた 【意味等】 加入・参加させられた、取り込まれた 【用例】 ・新興宗教のおなごと付き合うたら、いつの間いか…カタセラレタ →新興宗教の女性と付き合ったら、いつの間にか…取り込まれた |
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かたせり | 【標準語】 仲間に入れて 【意味等】 仲間にして、参加・加入させて 【用例】 ・公園で野球するとなら、補欠でよかけん…カタセリ →公園で野球するのなら、補欠でいいいから…仲間に入れて |
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かたせる | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・あら…高校球児げなぜ、次の試合な…カタセルばい →あいつ…高校球児らしいぞ、次の試合は…参加させるぞ |
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かたせん | 【標準語】 仲間に入れない 【意味等】 仲間にしない、参加・加入させない 【用例】 ・おまやあ…酔うたらすいきょうまわそうが、やけんカタセン →お前は…酔ったら酒乱になるだろ、だから仲間に入れない |
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かたせんしゃい | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・うまか日本酒の会…よか酒ば飲まるるとなら、カタセンシャイ →美味い日本酒の会…好い酒が飲めるんなら、仲間に入れてよ |
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かたちん | 【標準語】 不揃い 【意味等】 一対のものが不揃い、片方が欠けること 【用例】 ・履いとう靴のカタチン…いっちょな俺んと、えらい酔うとろ? →履いてる靴が不揃い…一つは俺のだ、すごく酔ってるだろ? |
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かたづく | 【標準語】 嫁がせる 【意味等】 縁付く、嫁に行く、嫁ぐ 【用例】 ・下の娘もカタヅイテ…今あ嫁と二人、寂しのうあります →下の娘も嫁いで…今は嫁と二人、寂しくなりましたよ |
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かたっと | 【標準語】 ぴったり 【意味等】 物の断面や切口が密着する状態、ぴったりと合う様 【用例】 ・古伊万里やけん、破片ばカタット合わせて…金継ぎしょう →古伊万里だから、破片をきっちり合わせて…金継ぎしよう |
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かたっとう | 【標準語】 仲間になっている 【意味等】 参加・加入している、疑問形の場合は…仲間になってる? 【用例】 ・ああた、どこの生命保険にカタットウ?うちんといせん? →あなた、どこの生命保険に加入してるの?うちのにしない? |
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かたっとき | 【標準語】 仲間になりなよ 【意味等】 仲間になりなさい、参加・加入しなさい 【用例】 ・メンバーいなりゃあ…おなごいもつるけん、カタットキ →メンバーになれば…女の子にモテるから、仲間になりなよ |
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かたっとる | 【標準語】 仲間になっている 【意味等】 参加・加入している、疑問形の場合は…仲間になってる? 【用例】 ・ああたのカタットル生命保険な、医療保障なついとうと? →あなたが加入してる生命保険は、医療保障はついてるの? |
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かたつめ | 【標準語】 片端から 【意味等】 一方の端から 【用例】 ・コードば左カタツメい切り、したら時限爆弾な解除さるる →コードを左端から切って、そしたら時限爆弾は解除される |
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かたづめる | 【標準語】 片寄せる 【意味等】 片側に寄せる、一方に詰める、片付ける 【用例】 ・教室の掃除ばする時な、机と椅子ば後いカタヅメルと →教室の掃除をする時は、机と椅子を後側に寄せるんだ |
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かたつら | 【標準語】 片一方 【意味等】 対のものの片方 【用例】 ・誰か間違かいて…俺の靴ば履いて行とう、カタツラなかと →誰かが間違って…俺の靴を履いて行ってる、片一方ないんだ |
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かたつら | 【標準語】 隻眼(せきがん) 【意味等】 片目だけ視力がない状態、独眼 【用例】 ・伊達政宗な…カタツラやったが、知恵と才覚で…仙台ば治めたと →伊達政宗は…隻眼だったが、知恵と才覚で…仙台を治めたんだ |
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かたつら | 【標準語】 半面 【意味等】 顔の反面、片面、一方の面 【用例】 ・海水浴い行て横向いて寝とったら、顔のカタツラだけ焼けとう →海水浴に行って横向いて寝てたら、顔が半面だけ焼けている |
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かたつら | 【標準語】 反対の面 【意味等】 もう一つの顔、裏面 【用例】 ・あらあ…慈善事業やらしよるが、カタツラで汚か商売ばしよる →あいつは…慈善事業なんかしてるが、裏で汚い商売をしてる |
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かたなぐり | 【標準語】 片端から 【意味等】 一方の端から 【用例】 ・カタナグリい…順ぐりい積まなあ、倒りょうごたって…えずか →片方の端から…順番に積まないと、倒れそうで…怖い |
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かたなし | 【標準語】 不漁 【意味等】 魚が捕れず面目無いこと、漁でさんざんな目にあうこと 【用例】 ・今月いなって…ずうっとカタナシ、何か…潮の流れのおかあしか →今月になって…ずっと不漁だ、何だか…潮の流れが異常だよ |
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かたなわ | 【標準語】 舫綱(もやいづな) 【意味等】 船をつなぐ綱、よりの強い硬い縄を使うことから言う 【用例】 ・風の強かけん…流されんごと、舟ばカタナワで繋いどって →風が強いので…流されないよう、船を舫綱で繋いでおいて |
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かたぬいやげ | 【標準語】 肩上げ 【意味等】 着物などの袖を肩に縫い上げ縮めること、肩縫い上げ 【用例】 ・お下がりで…ちいっと大きなかけん、カタヌイヤゲしちゃろう →お下がりで…ちょっと大きいから、肩上げしてあげよう |
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かたのすぼる | 【標準語】 気が引ける 【意味等】 気後れする、肩身が狭い、かたの(肩が)+すぼる(窄まる) 【用例】 ・ああたい頼むたあカタノスボルとやが、PTA会長いなっちゃり →あなたに頼むのは気が引けるんだが、PTA会長になってくれ |
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かたぶし | 【標準語】 肩 【意味等】 人の腕が胴体に接続する部分の上部 【用例】 ・きさん…わざごとカタブシば当てたろ?ぼてくりこかっせ →貴様…わざと肩を当てただろ?ボコボコにしてやろうか |
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かたべり | 【標準語】 片減り 【意味等】 靴底や下駄の歯など履物の底が傾いて減ること 【用例】 ・靴底のえらいカタベリしとうが、がって歩きようとかいな? →靴底がすごく片減りしてるけど、がに股で歩いてるのかなあ? |
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かたみだれ | 【標準語】 片前下がり 【意味等】 着物の裾が左右揃わず一方が垂れた状態、片乱れ、片前垂れ 【用例】 ・誰が着付けばしたと?振袖の…カタミダレいなっとうが →誰が着付けをしたの?振袖が…方前下がりになっているよ |
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かため | 【標準語】 結納 【意味等】 婚約の証に婿と嫁の両家の顔合わせと金品を取り交わす儀式 【用例】 ・カタメな…婚約ば両家で確認し合う、日本の伝統的な儀式やが →結納は…婚約を両家で確認し合う、日本の伝統的な儀式だよ |
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かため | 【標準語】 鍵 【意味等】 錠前、扉などを閉ざす目的の器具、由来は「固め」 【用例】 ・いっとき留守いするけん、家のカタメな…しっかりしといて →しばらく留守にするから、家のカギは…しっかりしておいて |
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かためっちょう | 【標準語】 隻眼(せきがん) 【意味等】 片目だけ視力がない状態、独眼 【用例】 ・柳生十兵衛な…眼帯ばつけた、カタメッチョウの剣豪で有名か →柳生十兵衛は…眼帯をつけた、隻眼の剣豪で有名だ |
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かたばち | 【標準語】 非常用太鼓 【意味等】 片撥、災害などの非常事態を知らせるため鳴らす太鼓 【用例】 ・サイレンの無か時代な、カタバチば叩いて危険ば知らせよった →サイレンが無い時代は、非常用太鼓を叩いて危険を知らせていた |
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かたりごうし | 【標準語】 交互に 【意味等】 かわるがわる、交代交代、かわりばんこ 【用例】 ・おかずばっかし食べんで、ご飯とカタリゴウシい食べなあ →おかずばかり食べずに、ご飯とかわるがわる食べなきゃ |
詳細 |
かたる | 【標準語】 仲間に入る 【意味等】 仲間に加わる、参加する、加入する、一緒に仕事する 【用例】 ・みんなで旅行い行くと?あたしもカタル、よかろ? →みんなで旅行に行くの?わたしも参加する、いいでしょ? |
詳細 |
かたる | 【標準語】 扶養される 【意味等】 同居して世話になる 【用例】 ・遠か親戚ばってん、他いおらんけん…こっちいカタットウと →遠い親戚だけど、他にいないので…こちらに扶養されている |
詳細 |
かたん | 【標準語】 かなわない 【意味等】 勝てない、敵することができない 【用例】 ・おらあ、えらい成績な良かとばってん、あれいなカタン →俺は、とても成績が良いんだけど、あいつにはかなわない |
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かち | 【標準語】 徒歩での外出 【意味等】 車を使わずに歩いて外出すること、由来は古語の「かちあるき」 【用例】 ・健康のためい…病院さいな、車やのうして…カチで行てくる →健康のために…病院には、車じゃなくて…徒歩で行ってくる |
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かち | 【標準語】 牛を連れず農地に行くこと 【意味等】 山や畑に家畜を伴わず一人で歩いて行くこと 【用例】 ・今日な…草取りだけやけん、カチで行てくる →今日は…草取りだけだから、牛を連れずに畑に行ってくる |
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かち | 【標準語】 魚群 【意味等】 魚の群游、魚の群れ、海の魚の大群 【用例】 ・カチの見えたら…おそえるけん、合図ばしたら…網ば落といて →魚群が見えたら…教えるので、合図をしたら…アミを入れて |
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かち | 【標準語】 薪 【意味等】 たきぎ、燃料用木材、由来は「栝(たきぎ)」音読みで「かち」 【用例】 ・キャンプファイヤーばするけん、そこにきからカチば集めて →キャンプファイヤーをするから、その辺から焚き木を集めて |
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がち | 【標準語】 犬猿の仲 【意味等】 本気で仲が悪い者たち、互いに嫌い合う者たち 【用例】 ・あれたちゃ…小学校んとっからガチ、今でちゃ会うたら喧嘩やん →あいつら…小学校の時から犬猿の仲、今でも会ったら喧嘩だよ |
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がち | 【標準語】 反対 【意味等】 食い違い、反対のこと 【用例】 ・見るなって言われとうとい、なしガチすると…がらりょうが →見るなと言われてるのに、なぜ反対のことするの…怒られるだろ |
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がち | 【標準語】 台無し 【意味等】 しっちゃかめっちゃか、一巻の終わり 【用例】 ・9回裏…3点リードしとうとい、満塁ホームラン…ガチやん →9回裏…3点リードしてるのに、満塁ホームラン…台無しだ |
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かちに | 【標準語】 担荷(かつぎに) 【意味等】 自分の責任で担うもの、家まで運ぶ荷物 【用例】 ・飯食いい帰るとなら、採った野菜やらカチニば持て行て →飯食いに帰るのなら、採った野菜など担荷を持って行って |
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カチガラス | 【標準語】 カササギ 【意味等】 鵲、鳥綱スズメ目カラス科に分類される鳥類、佐賀県の県鳥 【用例】 ・昨日の停電な、電柱のカチガラスの巣い…漏電したとげな →昨日の停電は、電柱のカササギの巣に…漏電したからだって |
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ガチャガチャ | 【標準語】 クツワムシ 【意味等】 轡虫、バッタ目キリギリス科の昆虫、由来は鳴声から 【用例】 ・夕方いなったら、ガチャガチャの…やかましかごと鳴き始むる →夕方になったら、クツワムシが…やかましいほど鳴き始める |
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がちゃぽん | 【標準語】 反対 【意味等】 食い違い、反対のこと 【用例】 ・おかあしか思うたら、聞いた話のガチャポンいなっとう →おかしいと思ったら、聞いた話が食い違っている |
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がちゃぽん | 【標準語】 台無し 【意味等】 しっちゃかめっちゃか、一巻の終わり 【用例】 ・棟上げ前い台風の来て、風でこきたあれて…ガチャポンたい →棟上げ前に台風が来て、風で倒壊して…一巻の終わりだよ |
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~がつ | 【標準語】 ~だけ 【意味等】 範囲を限定する意を表わす、提示条件に対する数量を表す 【用例】 ・いるガツ持っていきんしゃい…あるガツそうよよかとよ →必要な分だけ持っていきなさい…あるだけ全部いいんだよ |
詳細 |
~がつ | 【標準語】 ~のもの 【意味等】 物品の所有関係を表す 【用例】 ・生ビールな俺ガツ、芋のお湯割りなあんたんガツ、なら乾杯 →生ビールは俺の物、芋のお湯割りはあなたの物、じゃあ乾杯 |
詳細 |
カツウ | 【標準語】 カツオ 【意味等】 鰹、スズキ目サバ科に属する魚の一種、暖海・外洋性の大型肉食魚 【用例】 ・この前…戻りカツウば食うたが、えらい脂の乗って旨かった この前…戻りカツオを食ったけど、すごく脂が乗って旨かった |
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カツオナ | 【標準語】 チョクレイハクサイ 【意味等】 鰹菜、アブラナ科のカラシナ類に属する高菜の品種群の一種 【用例】 ・カツオナとブリの入っとかなあ…博多の雑煮やなか →カツオナとブリが入ってないと…博多の雑煮じゃない |
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かつおこさぎ | 【標準語】 鰹節削り器 【意味等】 鰹節を削る鉋(かんな)や小刀、鰹節削り器 【用例】 ・雑煮の出汁いするけん、カツオコサギで鰹節ばこさいで →雑煮の出汁にするから、鰹節削り器で鰹節を削って |
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かっかあ | 【標準語】 母 【意味等】 自分の母、他人の母、おかあさん、おっかさん、幼児語 【用例】 ・カッカア…お腹の減った、何か食うもんななかと? →母ちゃん…お腹がすいた、何か食べるものはないの? |
詳細 |
かっかする | 【標準語】 火照る 【意味等】 のぼせて顔が赤くなる、恥らって赤くなる 【用例】 ・あたきばっかし褒めなんな、恥ずかしゅうして…顔のカッカスル →私ばかり褒めないでよ、恥ずかしくて…顔が赤くなる |
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かつかつ | 【標準語】 ぎりぎり 【意味等】 かろうじて足りるか足りないかの状況、やっとこさ 【用例】 ・小遣い上げちゃれ?生活なカスカスやが…まちっと稼いで言いない →小遣い上げてくれ?生活はギリギリだよ…もう少し稼いで言って |
詳細 |
かつがつ | 【標準語】 次々 【意味等】 一つのことが終わったかと思うとすぐ別のことが始まる様 【用例】 ・わんこ蕎麦な…カツガツ蕎麦ばつぎなあけん、カツガツ食うと →わんこ蕎麦は…次々と蕎麦をつがれるから、次々食うんだ |
詳細 |
かつがつ | 【標準語】 少しずつ 【意味等】 順番に、順次、効率よく、順序だてて 【用例】 ・早食いせんと、喉い詰まらんごと…カツガツ食べない →早食いするな、喉い詰まらないように…少しずつ食べなさい |
詳細 |
かつがつ | 【標準語】 かろうじて 【意味等】 ようやく、とりあえず、不完全ながらも急いで 【用例】 ・スケジュールのタイトやったばってん、カツガツで納品でけた →スケジュールがタイトだったけど、かろうじて納品できた |
詳細 |
かっきりかーんと | 【標準語】 きっかりと 【意味等】 数量・時間などに端数がない様、ぴったり、正確に、きちんと 【用例】 ・弁当屋やけん、ご飯な100g…カッキリカーンとつぎきい →弁当屋だから、ご飯を100g…きっかりにつげる |
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かつく | 【標準語】 懐く 【意味等】 なれ親しむ、慕わしく思う、馴染む 【用例】 ・ああたの子供な…親い似て、人見せんで…誰いっちゃようカツク →あんたの子供は…親に似て、人見知りせず…誰にでもよく懐く |
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かっこ | 【標準語】 下駄(幼児語) 【意味等】 日本の伝統的な履物、由来は歩くと出る「からころ」という音 【用例】 ・七五三のお宮参りいな、よかべべ着て…カッコば履いて行くと →七五三のお宮参りには、好い服を着て…下駄を履いて行くの |
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がっこん | 【標準語】 下駄(幼児語) 【意味等】 日本の伝統的な履物、由来は歩くと出る「からころ」という音 【用例】 ・夏祭りな…浴衣ば着て、ガッコンば履いて…花火ば見た →夏祭りは…浴衣を着て、下駄を履いて…花火を見た |
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がっさい | 【標準語】 すべて 【意味等】 全部、みんな、ことごとく、残らず、ごっそり、いっさいがっさい 【用例】 ・借金取りの来て、金目のもんば…ガッサイ持っていきなった →借金取りが来て、金目の物は…みんな持って行っちゃった |
詳細 |
かっさく | 【標準語】 引っ掻く 【意味等】 掻く、爪や棘などで強く掻く 【用例】 ・夫婦喧嘩で…嫁ごのはらかいて、俺の顔ばカッサクっちゃもん →夫婦喧嘩で…女房が怒って、俺の顔を引っ掻くんだもの |
詳細 |
かっしき | 【標準語】 緑肥 【意味等】 草肥、肥料として鋤き込む草、レンゲやミツバなどの緑肥、刈敷 【用例】 ・カッシキな、ミツバやらレンゲやらが…いっちよかろうごたあ →緑肥には、ミツバやレンゲなどが…一番良いようだ |
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かっしょう | 【標準語】 仲間にしてやる 【意味等】 仲間にしてやる、参加・加入させてやる、扶養してやる 【用例】 ・野球サークルい入りたか?ほんなことな?大歓迎、カッショウ →野球サークルに入りたい?本当かい?大歓迎、仲間にしてあげる |
詳細 |
かっする | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・あら…高校球児げなぜ、次の試合な…カッスルばい →あいつ…高校球児らしいぞ、次の試合は…参加させるぞ |
詳細 |
かっせちゃる | 【標準語】 仲間にしてやる 【意味等】 仲間にしてやる、参加・加入させてやる、扶養してやる 【用例】 ・野球サークルい入りたか?ほんなことな?大歓迎、カッセチャル →野球サークルに入りたい?本当かい?大歓迎、仲間にしてあげる |
詳細 |
かっせて | 【標準語】 仲間に入れて 【意味等】 仲間にして、参加・加入させて 【用例】 ・公園で野球するとなら、補欠でよかけん…カッセテ →公園で野球するのなら、補欠でいいいから…仲間に入れて |
詳細 |
かっせない | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・なかずい…あすびい行くっちゃろ?よかなあ、俺もカッセナイ →中洲に…遊びに行くんだろ?いいなあ、俺も仲間に入れてくれ |
詳細 |
かっせのける | 【標準語】 仲間外れにする 【意味等】 意図的に仲間に入れない、わざと参加・加入させない 【用例】 ・悪かやつやなかとやが…はしかかけん、カッセノケラレなる →悪いやつじゃないんだが…攻撃的だから、外されるんだ |
詳細 |
かっせられた | 【標準語】 仲間に入れられた 【意味等】 加入・参加させられた、取り込まれた 【用例】 ・保険外交員の口達者やけん、いつの間いか…カタセラレタ →保険外交員が口達者だから、いつの間にか…加入させられた |
詳細 |
かっせる | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・あら…高校球児げなぜ、うちのチームいカッセルばい →あいつ…高校球児らしいぞ、うちのチームに加入させるぞ |
詳細 |
かっせり | 【標準語】 仲間に入れて 【意味等】 仲間にして、参加・加入させて 【用例】 ・公園で野球すると?楽しかろうごたあね…うちもカッセリ →公園で野球するの?楽しそうだね…わたしも仲間に入れて |
詳細 |
かっせん | 【標準語】 仲間に入れない 【意味等】 仲間にしない、参加・加入させない 【用例】 ・おまやあ…酔うたら酔狂まわそうが、やけんカッセン →お前は…酔ったら酒乱になるだろ、だから仲間に入れない |
詳細 |
かっせんしゃい | 【標準語】 仲間にしてちょうだい 【意味等】 参加・加入させてちょうだい、扶養してちょうだい 【用例】 ・うまか日本酒の会…よか酒ば飲まるるとなら、カッセンシャイ →美味い日本酒の会…好い酒が飲めるんなら、仲間に入れてよ |
詳細 |
かった | 【標準語】 借りた 【意味等】 借りた、返す約束で他人の物を使うこと 【用例】 ・そえな所からぜんばカッタと?返しきいとな?金利な高かばい →そんな所からお金を借りたの?返せるの?金利は高いぞ |
詳細 |
かったりごうし | 【標準語】 交互に 【意味等】 かわるがわる、交代交代、かわりばんこ 【用例】 ・日直なあ…班長と副班長で、カッタリゴウシい…しちゃんない →日直は…班長と副班長で、交互に…勤めてくれ |
詳細 |
かったりむすび | 【標準語】 小間結び 【意味等】 紐の両端を打ち違いにしてさらに折り返して結び固める結び方 【用例】 ・カッタリムスビいしたら、結び目の小そうして…解けにっか →小間結びにしたら、結び目が小さくて…解けにくい |
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かったんこ | 【標準語】 不揃い 【意味等】 一対のものが不揃い、片方が欠けること 【用例】 ・恥ずかっさ、靴下の色のカッタンコんとい…結婚式い行たと? →恥ずかしい、靴下の色が不揃いなのに…結婚式に行ったの? |
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がっちう | 【標準語】 引き分け 【意味等】 互角、勝負がつかないこと 【用例】 ・野球の試合な…0対0、延長いなったがガッチウやった →野球の試合は…0対0、延長になったけど引き分けだった |
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カッチュウ | 【標準語】 モズ 【意味等】 百舌鳥、スズメ目モズ科モズ属に分類される鳥類 【用例】 ・小枝いバッタやら刺さっとうが、あら…カッチュウの仕業ね →小枝にバッタなど刺さってるけど、あれは…モズの仕業なの |
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カッチョウ | 【標準語】 ツグミ 【意味等】 鶫、スズメ目ヒタキ科ツグミ属に分類される鳥類 【用例】 ・カッチョウな…冬いなったら、シベリアんにきから渡って来ると →ツグミは…冬になったら、シベリアあたりから渡って来るんだ |
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かっちょうわな | 【標準語】 鳥罠 【意味等】 立木と張った紐を使った鳥を捕るための跳ね罠、くびき 【用例】 ・キャンプで焼鳥ば食うけん、山いカッチョウワナば仕掛けてき →キャンプで焼鳥を食うから、山に鳥罠を仕掛けておいで |
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かっつがっつ | 【標準語】 次々 【意味等】 一つのことが終わったかと思うとすぐ別のことが始まる様 【用例】 ・わんこ蕎麦な…カッツガッツつぎなあけん、カッツガッツ食うと →わんこ蕎麦は…次々とつがれるから、次々食うんだ |
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かっつがっつ | 【標準語】 少しずつ 【意味等】 順番に、順次、効率よく、順序だてて 【用例】 ・早食いせんと、喉い詰まらんごと…カッツガツツ食べない →早食いするな、喉い詰まらないように…少しずつ食べなさい |
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かっつがっつ | 【標準語】 かろうじて 【意味等】 ようやく、とりあえず、不完全ながらも急いで 【用例】 ・スケジュールのタイトやったが、カッツガッツで納品でけた →スケジュールがタイトだったけど、かろうじて納品できた |
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がっつりあう | 【標準語】 ぶつかりあう 【意味等】 かち合う、いくつかの物事が一緒になる、衝突する 【用例】 ・せっかくのご招待やが、出張と日程がガッツリオウとりますと →せっかくのご招待ですが、出張と日程がかち合ってるんです |
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がっつんごう | 【標準語】 ごっつんこ 【意味等】 頭と頭のはち合わせ、出合い頭にぶつかる 【用例】 ・間に合うと思うて右折したんだ、直進車とガッツンゴウたい →間に合うと思って右折したら、直進車とごっつんこだよ |
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かっつんむすび | 【標準語】 小間結び 【意味等】 紐の両端を打ち違いにしてさらに折り返して結び固める結び方 【用例】 ・カッツンムスビいしたら、結び目の小そうして…解けにっか →小間結びにしたら、結び目が小さくて…解けにくい |
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かって | 【標準語】 小間結び 【意味等】 紐の両端を打ち違いにしてさらに折り返して結び固める結び方 【用例】 ・大事かとやけん、紐の解けにっかごと…カッテいして →大事な物だから、紐が解けにくいように…小間結びにして |
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かってくる | 【標準語】 借りてくる 【意味等】 借りにいく、他人の物を使わせてもらいにいく 【用例】 ・今年な…もっつきしょうえ、臼と杵な…俺がカッテクルけん →今年は…餅つきしようよ、臼と杵は…俺が借りてくるから |
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かってりごうし | 【標準語】 交互に 【意味等】 かわるがわる、交代交代、かわりばんこ 【用例】 ・ゲームな…いっちょしかなかけん、カッテリゴウシいあすうで →ゲームが…一つしかないから、かわりばんこに遊んで |
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がってんのいっといて | 【標準語】 承知の上で 【意味等】 覚悟の上で、事情を知っていて 【用例】 ・あの人な偉か。ガッテンノイットッテ自分から身ば引きなった →あの人は偉い。承知の上で自分から身を引いたんだ |
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かっとかっと | 【標準語】 かろうじて 【意味等】 ようやく、なんとか、やっとのことで、どうにかこうにか 【用例】 ・「持ち上げきいだけやる」ってやけん、カットカット持ち上げた →「持ち上られるだけあげる」ってだから、かろうじて持ち上げた |
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がっぱ | 【標準語】 河童 【意味等】 河童、日本に伝わる水に住む妖怪 【用例】 ・詐欺師のくせい騙くらかされて…「ガッパの川流れ」やん →詐欺師のくせに騙されて…「河童の川流れ」だな |
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ガッパ | 【標準語】 カワウソ 【意味等】 獺、食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類される動物 【用例】 ・昔の本い、老ガッパの…河童いなるって書いちゃる →昔の本に、老いカワウソが、河童になると書いてある |
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がっぱし | 【標準語】 がっかり 【意味等】 がっくり、落胆、精神的・肉体的なダメージで気力がない状況 【用例】 ・5年もつきおうて…振らるるとよ、もうガッパシこいた →5年もつき合って…振られるんだぞ、もう立ち直れないよ |
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かっぱる | 【標準語】 かすめ盗る 【意味等】 すきをねらって他人の物を盗む、あざむいて奪い盗る 【用例】 ・なかずいな…客引きのふりして、財布ばカッパルとのおる →中洲には…客引きのふりして、財布をかすめ盗るやつがいる |
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かっぱる | 【標準語】 かっぱらう 【意味等】 盗る、盗む、盗み取る、横取りする 【用例】 ・店で…お菓子やらカッパリよったら、いつか万引きで捕まるばい →店で…お菓子なんか盗んでいたら、いつか万引きで捕まるぞ |
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かっぷくのよか | 【標準語】 体格がよい 【意味等】 体つきがよい、体格がよい、太っている 【用例】 ・あらあ…あれでカップクノヨカったら、大横綱いなっとんなろうや →あいつ…あれで体格が大きければ、大横綱になっていただろう |
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かっぷくのよか | 【標準語】 外見がよい 【意味等】 姿勢がよい、見かけがよい。貫禄がある 【用例】 ・運転手ほうがカップクノヨカけん、よう社長と間違あかさるう →運転手ほうが貫禄があるので、よく社長と間違えられる |
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カッポウドリ | 【標準語】 カッコウ 【意味等】 閑古鳥、鳥綱カッコウ目カッコウ科に分類される鳥 【用例】 ・芭蕉の「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」なカッポウドリの句 →芭蕉の「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」はカッコウの句 |
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カッポウドリ | 【標準語】 ブッポウソウ 【意味等】 仏法僧鳥、鳥綱ブッポウソウ目ブッポウソウ科に分類される鳥 【用例】 ・コノハズクの鳴声な、長う…カッポウドリんと思われとった →コノハズクの鳴声は、長く…ブッポウソウだと思われていた |
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カッポウドリ | 【標準語】 コノハズク 【意味等】 木葉梟、鳥綱フクロウ目フクロウ科に分類されるフクロウ 【用例】 ・カッポウドリの鳴声な…長うブッポウソウの鳴声と思われとった →コノハズクの鳴声は…長くブッポウソウの鳴声と思われていた |
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がっぽり | 【標準語】 ごっそり 【意味等】 ねこそぎ、全部、すべて残らず取ったり…与えたりする様 【用例】 ・イノシシの…畑のカンショばガッポリ…そうよう食うてもうた →イノシシが…畑のサツマイモを根こそぎ…残らず食ってしまった |
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かっぽん | 【標準語】 木履(ぽっくり) 【意味等】 主に少女が履く駒下駄の一種(幼児語) 【用例】 ・カッポンな、黒やら赤で塗った…こまかおなごの丸か下駄たい →ぽっくりは、黒や赤で塗った…小さい女の子の丸い下駄だよ |
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~がつら | 【標準語】 ~がてら 【意味等】 ~を兼ねて、~のついでに 【用例】 ・買いもんい行きがつら、DVDばレンタル屋い返してきちゃらん? →買い物に行きがてら、DVDをレンタル屋に返してきてくれない? |
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かつる | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・ああたばカツルけん、ああたの妹じょうも…誘うちゃり? →あなたを参加させるから、あなたの妹も…誘ってちょうだい? |
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かつる | 【標準語】 加える 【意味等】 足す、添える、増やす、数量などを多くする 【用例】 ・忘年会やらでぜんのなか?なら、小遣いい…1万円カツルけん →忘年会などでお金がない?では、小遣いに…1万円足すから |
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かつれ | 【標準語】 飢え(かつえ) 【意味等】 卑しい、お腹が減っている、がっついている 【用例】 ・カツレたごと…食いなんな、のうならんけん…ゆるっと食いない →がっついて…食うなよ、無くならないから…ゆっくり食えよ |
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かつれ | 【標準語】 卑しい人 【意味等】 飢えている人、 食い意地の張った人 【用例】 ・奢りやったらえらい食うと、あらあ…カツレやん →奢りだったらすごく食うんだ、あいつ…食い意地が張っている |
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かつれゆーろー | 【標準語】 やつれた人 【意味等】 幽霊のようにやつれた人、かつれ(飢え)+ゆーろー(幽霊) 【用例】 ・遭難から5日、発見時な…カツレユーローいなっとんなった →遭難から5日、発見時は…幽霊のようにやつれた人になっていた |
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かて | 【標準語】 雑穀 【意味等】 本来は「混ぜる」の意、ご飯に雑穀を混ぜたことに出る 【用例】 ・昔ゃあカテの飯な代用食やったが、今ぁ…健康食やもん →昔は雑穀の飯は代用食だったが、今は…健康食だもの |
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かてめし | 【標準語】 まぜご飯 【意味等】 かやくご飯、昔はヒエやアワなどを混ぜた雑穀飯をいう 【用例】 ・麦飯やらのカテメシな…質素かばってん、体いなえらい良かとよ →麦飯などの雑穀米は…質素だけれど、体にはすごく良いんだよ |
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かてる | 【標準語】 仲間に入れる 【意味等】 仲間にする、参加・加入させる、扶養する、同居して世話をする 【用例】 ・あら…高校球児げなぜ、今度うちのチームい…カテルけん →あいつ…高校球児らしいぞ、今度うちのチームに…入れるから |
詳細 |
かてる | 【標準語】 混ぜる 【意味等】 混ぜ合わせる、加える、漢字は「糅てる」で同意 【用例】 ・ダイエットするけん…ご飯いな麦はカテル、目標な-10㎏ →ダイエットするから…ご飯には麦を混ぜる、目標は-10㎏ |
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かてる | 【標準語】 加える 【意味等】 足す、添える、数量などを多くする、副食物にして食う 【用例】 ・忘年会やらでぜんのなか?なら、小遣いい…1万円カテルけん →忘年会などでお金がない?では、小遣いに…1万円足すから |
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かてん | 【標準語】 かなわない 【意味等】 勝てない、敵することができない 【用例】 ・おらあ、えらい成績な良かとばってん、あれいなカテン →俺は、とても成績が良いんだけど、あいつにはかなわない |
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がてんのいかん | 【標準語】 承知できない 【意味等】 納得できない、腑に落ちない、納得しない 【用例】 ・何でああたがばちかぶらなあいかんと、おらあガテンノイカン →何であなたが責任を取らないといけないの、俺は承知できない |
詳細 |
がてんのいかん | 【標準語】 よく理解できてない 【意味等】 事の事情がよく理解できない、釈然としない、疑問の残る 【用例】 ・なして…1万円払わないかんと、ガテンノイカン…説明して →なんで…1万円払わないといけないの、釈然としない…説明して |
詳細 |
かど | 【標準語】 表 【意味等】 外、戸外、家の敷地の外側、敷地の出入り口近く 【用例】 ・誰か…カドから家ば覗き込みよるが、お客人やなかろうか? →誰か…表から家を覗き込んでいるけど、お客さんじゃないの? |
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かど | 【標準語】 門 【意味等】 敷地の入り口 【用例】 ・中学生の廃品回収い来なるけん…資源ごみばカドい出しとって →中学生が廃品回収に来るから…資源ごみは門に出しておいて |
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かど | 【標準語】 前庭 【意味等】 庭、門と玄関の間にある庭 【用例】 ・ああたたちゃ…家ん中であすばんで、カドであすうできない →あなたたちは…家の中で遊ばずに、庭であそんできなさい |
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~がと | 【標準語】 ~だけ 【意味等】 範囲を限定する意を表わす、提示条件に対する数量を表す 【用例】 ・いるガツ持っていきんしゃい…あるガトそうよよかとよ →必要な分だけ持っていきなさい…あるだけ全部いいんだよ |
詳細 |
~がと | 【標準語】 ~のもの 【意味等】 物品の所有関係を表す 【用例】 ・生ビールな俺ガト、芋のお湯割りなあんたんガト、なら乾杯 →生ビールは俺の物、芋のお湯割りはあなたの物、じゃあ乾杯 |
詳細 |
かどいし | 【標準語】 火打石 【意味等】 「火花式発火法」に用いる硬質の石 【用例】 ・カドイシな…尖がった石英やら、火打金い打っつける石たい →火打石は…尖がった石英など、火打金に打ちつける石だよ |
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かどざるき | 【標準語】 挨拶まわり 【意味等】 祝儀後の関係者宅への挨拶回り、かど(門)+さるき(歩き回り) 【用例】 ・新婚旅行から帰ってきて、夫婦揃うてカドザルキばしこざった →新婚旅行から帰ってきて、夫婦揃って挨拶回りをしてあった |
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~がとなか | 【標準語】 ~に値しない 【意味等】 その値打ちがない、半人前 【用例】 ・おせちばネットで買うたが、うもうなか…値段ガトナカばい →おせちをネットで買ったけど、美味くない…値段に値しない |
詳細 |
かどふさぐ | 【標準語】 自業自縛 【意味等】 自分の行いで自分の身を縛ること、漢字で「門塞ぐ」 【用例】 ・我がだけ裏切るもんけん、カドフサグったな →自分だけ裏切るものから、にっちもさっちも行かなくなるんだ |
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カナカナ | 【標準語】 ヒグラシ 【意味等】 蜩、カメムシ目セミ科に属するセミの一種、カナカナゼミ 【用例】 ・朝方と夕方い散歩しよるが、カナカナの…よう鳴きよう →朝方と夕方に散歩しているけど、ヒグラシが…よく鳴いている |
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かなくそ | 【標準語】 スラグ(鉄屎) 【意味等】 鉄さび、鉄を鍛える時に剥がれ落ちる鉄塊や焼土塊、鉄くず 【用例】 ・鉄ば鍛ゆる時いカナクソの出るが、あらあ…不純物やろ? →鉄を鍛える時に焼土塊が出るけど、あれは…不純物でしょ? |
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かなぐわ | 【標準語】 肥後鍬(ひごぐわ) 【意味等】 農具の一種、田畑を掘り起こしたり均したりするのに用いる 【用例】 ・カナグワな、畝ば上げたり…草ば削り取ったりするとい便利か →肥後鍬は、畝を上げたり…草を削り取ったりするのに便利だ |
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かなづつ | 【標準語】 かなづち 【意味等】 釘を打ち込んだり物を叩き打つ鉄製の工具、げんのう、ハンマー 【用例】 ・父ちゃんのDIYばするって、鋸やらカナヅツやらば買うてきた →父ちゃんがDIYをするって、鋸やら金槌などを買ってきた |
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カナト | 【標準語】 サバフグ属のフグ 【意味等】 フグ目フグ科サバフグ属に分類される魚、カナトフグ 【用例】 ・カナトいな毒のなかって、我がで料って食うて死んなった →サバフグ属には毒がないと、自分で調理して食って死んじゃった |
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カナブン | 【標準語】 コガネムシ 【意味等】 黄金虫、甲虫目コガネムシ科の昆虫の総称 【用例】 ・カナブンな…見た目な綺麗かばってん、たいがいな…害虫やが →コガネムシは…見た目は綺麗だけど、ほとんどは…害虫だぞ |
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がにゃあかなわんどって | 【標準語】 一人前の仕事もできないくせに 【意味等】 人並みの技量を持っていないことをなじる言い方 【用例】 ・おまやあ…ガニャアカナワンドッテ、飯なよう食うなあ →お前は…一人前の仕事もできないくせに、飯はよく食うなあ |
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ガネ | 【標準語】 カニ 【意味等】 蟹、十脚目短尾下目(カニ下目)に属する甲殻類の総称 【用例】 ・北海道からガネば送ってきたが、大きのうして…美味かや →北海道からカニを送ってきたけど、大きくて…美味いなあ |
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がねうけ | 【標準語】 蟹筌(かにうえ) 【意味等】 モクズカニ(ツガニ)を捕るための竹製の筌 【用例】 ・ガネウエで捕ったツガニな…ガネ飯で食うたら、えらい美味か →蟹筌で捕ったモクズガニは…ガニ飯で食ったら、すごく美味い |
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ガネゴモリ | 【標準語】 ヤドカリ 【意味等】 宿借、十脚目ヤドカリ科で貝殻に棲んで背負って生活する甲殻類 【用例】 ・磯であすびよったら、ガネゴモリやらイソギンチャクのおった →磯で遊んでいたら、ヤドカリやイソギンチャクがいた |
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がねはかなわんのって | 【標準語】 一人前の仕事もできないくせに 【意味等】 人並みの技量を持っていないことをなじる言い方 【用例】 ・おまやあ…ガネハカナワンノッテ、飯なよう食うなあ →お前は…一人前の仕事もできないくせに、飯はよく食うなあ |
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カノシシ | 【標準語】 シカ 【意味等】 鹿、鯨偶蹄目シカ科の哺乳類の総称、か(鹿)の + しし(肉) 【用例】 ・糸島なイノシシの被害なよう聞くが、カノシシの被害な聞かん →糸島はイノシシの被害はよく聞くが、シカの被害は聞かない |
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カノンバ | 【標準語】 ミカドガガンボ 【意味等】 帝大蚊、双翅目糸角亜目ガガンボ科に属する昆虫 【用例】 ・カノンバな…おきなか蚊のごたあが、人な刺さんで…蜜ば吸う →ミカドガガンボは…大きな蚊のようだが、人は刺さず…蜜を吸う |
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かのんばのようじんあし | 【標準語】 貧弱な柱 【意味等】 ガガンボの細長い足に例えて大きな家の細い柱のことを言う 【用例】 ・新建材な強度のあるけん、カノンバノヨウジンアシでちゃ大丈夫 →新建材は強度があるので、細くて貧弱な柱でも大丈夫 |
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がばと | 【標準語】 たくさん 【意味等】 大量に、いっぱい、由来は佐賀弁の「がばい」 【用例】 ・土手いツクシのゾックリ生えとったけん、ガバト採ってきた →土手にツクシがびっしりと生えてたので、いっぱい採ってきた |
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がばと | 【標準語】 すごく 【意味等】 大層、とても、ものすごい 【用例】 ・ガバト大きなかボウブラやったが…食うたらいっちょんうもうなか →すごく大きなカボチャだけど…食ったらちっとも美味くない |
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かぱん | 【標準語】 鞄 【意味等】 かばん、リュックサック、移動用の荷物入れ 【用例】 ・持ちもん検査ばするけん、カパンの中んとば…そうよ出してんやい →持ち物検査をするから、鞄の中のものを…すべて出しなさい |
詳細 |
かぱんもち | 【標準語】 付き添い 【意味等】 侍従、秘書、お伴 【用例】 ・あたしゃ…今日な、社長のカパンモチで付いて来とりますと →私は…今日は、社長の秘書役で付き添って来てるんですよ |
詳細 |
かぱんもち | 【標準語】 腰巾着 【意味等】 ご機嫌取り、太鼓持ち 【用例】 ・俺が社長のカパンモチってや? きしゃん…ぼてくりこかさるうぜ →俺が社長の腰巾着だと?貴様…ボコボコにしてやろうか |
詳細 |
カブ | 【標準語】 カビ 【意味等】 黴、菌類の一部の姿を指す言葉、微生物のコロニーの俗称 【用例】 ・引き出しの奥のパンな…いつんとな?カブの生えて食われん →引き出しの奥のパンは…いつのだい?カビが生えて食えない |
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かぶく | 【標準語】 垂れ下がる 【意味等】 稲穂が実った重さで垂れさがること、由来は「傾く」の音変異 【用例】 ・今年ゃあ豊作ばい、どこの田んぼっちゃ…稲穂のえらいカブットウ →今年は豊作だ、どこの田んぼでも…稲穂がすごく垂れ下がってる |
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かぶたおこし | 【標準語】 稲刈り間もない耕起 【意味等】 まだ稲株がある田んぼを裏作のために鋤き起こすこと 【用例】 ・裏作なビール麦やけん、稲刈りの終えたらカブタオコシする →裏作はビール麦なので、稲刈りが終わったらすぐ耕起する |
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かぶたん | 【標準語】 切り株 【意味等】 切ったり刈ったりした草木の株 【用例】 ・稲刈りして…ほたらかいとったら、カブタンから稲の生えてきた →稲刈りして…放ったらかしてたら、切り株から稲が生えてきた |
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かぶたん | 【標準語】 果実がたわわな様 【意味等】 茎や枝に沢山の果実などが生って垂れ下がった様 【用例】 ・カキのたいそ、枝の折りょうごと…カブタンい生っとう →カキがたくさん、枝が折れそうなくらい…たわわに生っている |
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かぶと | 【標準語】 鶏冠(とさか) 【意味等】 ニワトリなどの頭部にある肉質の冠状物、肉冠 【用例】 ・あのおっちょな…カブトな血だらけやが、こなされようごたあ →あの雄は…とさかが血だらけだけど、虐められてるようだ |
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かぶと | 【標準語】 頭巾 【意味等】 頭部を守るために被る布,和製のフード 【用例】 ・ヘルメットの普及する前な、布でカブトば作って…被りよった →ヘルメットが普及する前は、布で頭巾を作って…被っていた |
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かぶりつく | 【標準語】 噛み付く 【意味等】 勢いよく噛みつく、相手が痛みを感じるほど強く噛みつく ・腹の減り過ぎて、昨日な…ステーキいカブリツク夢ば見た →お腹が減り過ぎて、昨日は…ステーキに噛みつく夢を見た |
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かぶりつく | 【標準語】 一口乗っかる 【意味等】 話や誘いに一口乗っかる 【用例】 ・あら…詐欺師のごたあ男やけん、甘か話いなカブリツキなんなよ →あいつ…詐欺師のような男だから、甘い話には乗っかるなよ |
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かぶりつく | 【標準語】 抱きつく 【意味等】 かじりつく、しっかりと取り付く 【用例】 ・「帰らんで」って…カブリツカレた、泊まるしかなかろうもん →「帰らないで」と…抱きつかれた、泊まるしかないだろう |
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かぶる | 【標準語】 ばちが当たる 【意味等】 神罰が下る、悪事の報い 【用例】 ・賽銭泥棒やらしとんなるけん、カブットンなあったい →賽銭泥棒なんかしているので、ばちが当たっているんだよ |
詳細 |
かぶる | 【標準語】 負う 【意味等】 人の罪状に連座する、責任を引きかぶる、引き受ける、負担する 【用例】 ・連帯保証人やったけん、1,000万円もカブットンしゃあげな →連帯保証人だったから、1,000万円も引き受けさせられたそうだ |
詳細 |
かぶる | 【標準語】 ひどい目に合う 【意味等】 失敗してひどい目に遭う、不具合な状況に置かれる 【用例】 ・おみくじ引いたんだ「凶」、カブランのきゃよかが… →おみくじを引いたら「凶」、ひどい目に合わなきゃいいが… |
詳細 |
かぶる | 【標準語】 浴びる 【意味等】 湯水などを体に浴びる、液体を頭から浴びる 【用例】 ・原発で事故げな、放射能の液ばカブッテ…3人も被曝したげな →原発で事故らしい、放射能の液を浴びて…3人も被曝したらしい |
詳細 |
かぶる | 【標準語】 揺れる 【意味等】 大波などで舟が揺れる、ゆさぶる、強く揺らす 【用例】 ・台風の近づきようけん、大波で舟のえらいしこカブッタやねえ →台風が近づいているんで、大波で舟がものすごく揺れたんだよ |
詳細 |
かべ | 【標準語】 塀(へい) 【意味等】 囲い、垣(かき)、家屋などの境界に板や土などで造ったもの 【用例】 ・あっちゃあ資産家やけん、敷地ば石カベでぐるっと囲うちゃあ →あちらは資産家だから、敷地を石塀でぐるりと囲ってある |
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かべ | 【標準語】 崖(がけ) 【意味等】 岩壁、岩壁 【用例】 ・家の裏のカベいなっとうけん、地震やら大雨な…えずか →家の裏が崖になっているので、地震や大雨は…怖い |
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カベコ | 【標準語】 ニホンヤモリ 【意味等】 ヤモリ、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種 【用例】 ・風呂い入っとったら、窓ガラスいカベコの3匹もおった →風呂に入ってたら、窓ガラスにニホンヤモリが3匹もいた |
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カベチョロ | 【標準語】 ニホンヤモリ 【意味等】 ヤモリ、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種 【用例】 ・カベチョロの…窓ガラスの明かりい集まった虫ば食いよる →ヤモリが…窓ガラスの明かりに集まった虫を食っている |
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がぼがぼ | 【標準語】 ぶかぶか 【意味等】 がばがば、大き過ぎてユルユルな様を表す語 【用例】 ・兄ちゃんの帽子ば…間違かいて持ってきたや、ガボガボやん →兄ちゃんの帽子を…間違えて持ってきたよ、ぶかぶかだよ |
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がぼつく | 【標準語】 がばがばする 【意味等】 大き過ぎて靴や帽子がぶかぶかする様子 【用例】 ・現場い行くとい…ガボツク長靴ないかんばい、危なかが →現場に行くのに…がばがばする長靴は駄目だよ、危ないぞ |
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かま | 【標準語】 竈(かまど) 【意味等】 くど、へっつい、土や石などで築いたかまど 【用例】 ・カマな…火ば囲うて、鍋やら釜やらで煮炊きする調理設備たい →竈は…火を囲って、鍋や釜などで煮炊きする調理設備です |
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かま | 【標準語】 鉄瓶 【意味等】 茶釜、鉄製の湯沸かし 【用例】 ・カマな、茶の湯釜から分かれてできた…鉄製の湯沸かし器具たい →鉄瓶は、茶の湯釜から派生した…鉄製の湯沸かし器具です |
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かま | 【標準語】 貯蔵穴 【意味等】 芋などの食料を貯蔵するための穴 【用例】 ・サツマイモな…芋ガマい入れとったら、寒で腐らんちゃが →サツマイモは…芋貯蔵穴に入れてたら、寒で腐らないよ |
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がま | 【標準語】 たくさん 【意味等】 大量に、いっぱい、由来は佐賀弁の「がばい」 【用例】 ・土手いツクシのゾックリ生えとったけん、ガマ採ってきた →土手にツクシがびっしりと生えてたので、いっぱい採ってきた |
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がま | 【標準語】 すごく 【意味等】 大層、とても、ものすごい 【用例】 ・ガマ大きなかボウブラやったが…食うたらいっちょんうもうなか →すごく大きなカボチャだけど…食ったらちっとも美味くない |
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がま | 【標準語】 頑丈 【意味等】 がっしりしていること、人や物が堅固で丈夫なこと 【用例】 ・震度7ぐらいやったら…大丈夫、建もんなガマとしとう →震度7ぐらいだったら…大丈夫、建物は頑丈にしている |
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がま | 【標準語】 乱暴 【意味等】 乱暴者、粗暴、道理を無視して荒々しい振る舞いをすること 【用例】 ・親父がガマやったが…息子もあらけなかげなねえ →親父が乱暴者だったけど…息子も荒々しいそうだなあ |
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がま | 【標準語】 いたずら 【意味等】 いたずら者、気ままなよくない行為またそれをするもの 【用例】 ・あっちんとが…ガマばっかしするけん、学級崩壊しよるげな →あちらの子が…悪戯ばかりするので、学級崩壊しているそうよ |
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がま | 【標準語】 横着 【意味等】 ずるいこと、横着者、ずるいことをする人 【用例】 ・あんた…ガマせんで、ガマな…おなごい嫌わるるが →あんた…ずるいことしないで、横着者は…女性に嫌われるよ |
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かまあげ | 【標準語】 鎌納(かまおさめ) 【意味等】 稲刈りが終わった日のお祝い、酒盛り、ごちそう 【用例】 ・カマアゲな…かしわば絞めて、ぽっぽうご飯とがめ煮が食いたか →鎌納は…鶏を潰して、かしわご飯とがめ煮を食いたい |
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かまいれ | 【標準語】 稲刈り始め 【意味等】 稲刈り開始日 【用例】 ・早場米のコシヒカリば作っとうけん…盆前いカマイレやが →早場米のコシヒカリを作ってるので…盆前に稲刈り始めだよ |
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かまう | 【標準語】 相手にする 【意味等】 構いつける、とりあう 【用例】 ・あえな男いやらカマイなんな、女癖の悪か…あすび人やが →あんな男なんか相手にするな、女癖が悪い…遊び人だよ |
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かまうち | 【標準語】 かまど築 【意味等】 炭焼きがまなどの大きな竈の天井部分を築くこと 【用例】 ・集落で…竹炭作りば始むるけん、左官いカマウチば頼うだ →集落で…竹炭作りを始めるので、左官にかまど築を頼んだ |
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かまえてこう | 【標準語】 支度してこよう 【意味等】 身支度してこよう、仕事がしやすい服装に着替えてこよう 【用例】 ・畑い…芋掘りい行くけん、カマエテコウ →畑に…芋掘りに行くから、作業服に着替えてこよう |
詳細 |
かまえる | 【標準語】 支度する 【意味等】 身支度する、仕事などにかかる前に着替えて準備する 【用例】 ・あなた、ゆるーとしとんしゃあばってん、まだカマエンと? →あなた、ゆっくりしてあるけど、まだ身支度しないの? |
詳細 |
かまぎ | 【標準語】 飛沫 【意味等】 しぶき、強風による海水のしぶき 【用例】 ・ひどか台風で…うう風の吹いて、カマギで…広う塩害の出とう →強い台風で…大風が吹いて、海しぶきで…広く塩害が出ている |
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かまぎ | 【標準語】 かます 【意味等】 叺、穀物などを入れるワラむしろの袋、漢字で「蒲笥(かまぎ)」 【用例】 ・年貢の籾の…カマギい2つ、明日…いっちょな精米してこう →年貢の籾が…かますに2つ、明日…1つは精米してこよう |
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かまぎ | 【標準語】 4斗 【意味等】 かます1つの容量、4斗は72.156リットル 【用例】 ・年貢な昔…反当1俵やった、カマギいっちょで…重さ60㎏やな →年貢は昔…反当1俵だった、4斗がひとつで…重さ60㎏だね |
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カマキッチョ | 【標準語】 カマキリ 【意味等】 蟷螂、六脚亜門昆虫綱に分類される節足動物の総称 【用例】 ・卵の割れたとか?こまかカマキッチョの…湧いたごとおる →卵が孵ったのか?小さなカマキリが…湧いたようにいる |
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カマギッチョ | 【標準語】 カマキリ 【意味等】 蟷螂、六脚亜門昆虫綱に分類される節足動物の総称 【用例】 ・アブラゼミのやかましかが、カマギッチョい喰われかけよう →アブラゼミがうるさいけど、カマキリに喰われかけている |
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カマギッチョウ | 【標準語】 カマキリ 【意味等】 蟷螂、昆虫綱蟷螂目に分類される昆虫の総称 【用例】 ・カマギッチョウのけつんすから…何か出てきた、こらあ寄生虫やが →カマキリの肛門から…何か出てきた、これは寄生虫だぞ |
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かまぎんたつ | 【標準語】 繁吹く(しぶく) 【意味等】 波頭が強風に煽られて飛沫となって飛び散ること 【用例】 ・風台風で…カマギンタツけん、稲い潮のかぶって…そうよ枯れとう →風台風で…波がしぶくから、稲が海水を浴びて…ぜんぶ枯れてる |
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かまげ | 【標準語】 飛沫 【意味等】 しぶき、強風による海水のしぶき 【用例】 ・ひどか台風で…うう風の吹いて、カマゲで…広う塩害の出とう →強い台風で…大風が吹いて、海しぶきで…広く塩害が出ている |
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かまげ | 【標準語】 かます 【意味等】 叺、穀物などを入れるワラむしろの袋、漢字で「蒲笥(かまぎ)」 【用例】 ・年貢の籾の…カマゲい2つ、明日…いっちょな精米してこう →年貢の籾が…かますに2つ、明日…1つは精米してこよう |
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かまげ | 【標準語】 4斗 【意味等】 かます1つの容量、4斗は72.156リットル 【用例】 ・年貢な昔…反当1俵やった、カマゲいっちょで…重さ60㎏やな →年貢は昔…反当1俵だった、4斗がひとつで…重さ60㎏だね |
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かまごえ | 【標準語】 根肥(ねごえ) 【意味等】 根本の部分にする追肥、カリウム系の肥料を土中に入れる 【用例】 ・ボウブラな…カマゴエすりゃあ、おきのうして甘かとのでくる →カボチャは…根肥えをすれば、大きくて甘いのができる |
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かましゃくれた | 【標準語】 こましゃくれた 【意味等】 子供なのに…大人びた・ませた・生意気なことを言う様 【用例】 ・あら…先生い口返事する、言いよううこともカマシャクレトウ →あいつ…先生に口応えする、言っていることも大人びている |
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かます | 【標準語】 やって退ける 【意味等】 やり遂げる、やりのける、うまくやり通す、巧みにやり遂げる 【用例】 ・目指すたあ…九州大学、勉強ば…やってカマスばい →目指すのは…九州大学、勉強を…やってやり退けるぞ |
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かます | 【標準語】 やっつける 【意味等】 食らわす、打撃を与える、攻撃する 【用例】 ・俺い喧嘩ば売るとや?のぼしかえっとったら…カマッソ →俺に喧嘩を売るのかい?つけあがってたら…ぶん殴るぞ |
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かまする | 【標準語】 やって退ける 【意味等】 やり遂げる、やりのける、うまくやり通す、巧みにやり遂げる 【用例】 ・20㎏のダイエット、やおいきめえが…もつるためいカマスル →20㎏のダイエット、辛いだろうが…モテるためにやり遂げる |
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かまする | 【標準語】 やっつける 【意味等】 食らわす、打撃を与える、攻撃する 【用例】 ・先生の、悪そうしたんだ…拳骨ばカマスルげな、暴力教師やん →先生が、悪戯したら…拳骨を食らわすだって、暴力教師だよ |
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がませる | 【標準語】 コマを打ち付ける 【意味等】 コマ遊びでコマを相手のコマにぶつけること 【用例】 ・芯ばきょんきょんいしとうけん、ガマセテ…割っちゃあ →芯を尖らせているので、コマをぶつけて…割ってやる |
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がませる | 【標準語】 咬み合わせる 【意味等】 コガネグモの雌を闘わせる、犬を闘わせる 【用例】 ・おっかインばってん…闘犬やなかと、ガマショウせんで →大きな犬だけど…闘犬じゃないんだ、闘わせようとしないで |
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がまだす | 【標準語】 精を出す 【意味等】 熱心に働く、頑張る 【用例】 ・てれんぱれんしとったが、子供のでけて…ガマダイテ働きよう →ぶらぶらしてたけど、子供ができて…精を出して働いている |
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かまち | 【標準語】 物の縁(ふち) 【意味等】 物の端、縁(へり)、めぐり、漢字で「框(かまち)」 【用例】 ・囲炉裏のカマチな…食器やら置かるるごと広かとの流行っとう →囲炉裏の縁は…食器等が置けるように広いのが流行っている |
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かまち | 【標準語】 土地の縁 【意味等】 土地の端、土地の境、外れ、漢字で「框(かまち)」 【用例】 ・ああた…わが畑のカマチばばり出て、隣の畑まで植えとうが →あなた…自分の畑の境をはみ出て、隣の畑まで植えてるよ |
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かまち | 【標準語】 板縁 【意味等】 土間から床に上がる板縁、床の高さが変わる部分に渡す化粧材 【用例】 ・行儀の悪かたあ…誰な!カマチの靴な…揃えれれとらん →行儀が悪いのは…誰だ!上がり口の靴が…揃えられてない |
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かまつち | 【標準語】 粘土 【意味等】 赤土を含んだ粘土、漢字で「竈土」、竈を造るときの材料 【用例】 ・このあからつちな、竈ば造るカマツチい…よかろうごたあ →この赤土は、竈を造る粘土に…よさそうだな |
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がまと | 【標準語】 たくさん 【意味等】 大量に、いっぱい、由来は佐賀弁の「がばい」 【用例】 ・土手いツクシのゾックリ生えとったけん、ガマト採ってきた →土手にツクシがびっしりと生えてたので、いっぱい採ってきた |
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がまと | 【標準語】 すごく 【意味等】 大層、とても、ものすごい 【用例】 ・ガマト大きなかボウブラやったが…食うたらいっちょんうもうなか →すごく大きなカボチャだけど…食ったらちっとも美味くない |
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かまとり | 【標準語】 釜つかみ 【意味等】 熱い釜をつかむ道具、竈に掛けたり外すときに使う鍋つかみ 【用例】 ・ご飯の炊けた…釜ば外いて、火傷せんごと…カマトリば使い →ご飯が炊けた…釜を外して、火傷せぬよう…釜つかみを使って |
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かまもち | 【標準語】 おはぎ 【意味等】 ぼたもち、炊き上がった釜の米をすりこ木でついて潰した餅 【用例】 ・カマモチな…釜の飯の熱かうちい、すりこ木で半殺しいしすると →おはぎは…釜の飯が熱いうちに、すりこ木でついて潰すんだ |
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かまぶたかぶせ | 【標準語】 釜蓋被せ 【意味等】 婚礼の儀式、花嫁が花婿の家に入る際に嫁に釜の蓋を被せる 【用例】 ・ばばさんの嫁いだときゃ、カマブタカブセで迎え入れられた →お婆ちゃんが嫁いだ時は、釜蓋被せの儀式で迎え入れられた |
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がまん | 【標準語】 たくさん 【意味等】 大量に、いっぱい、由来は佐賀弁の「がばい」 【用例】 ・土手いツクシのゾックリ生えとったけん、ガマン採ってきた →土手にツクシがびっしりと生えてたので、いっぱい採ってきた |
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がまん | 【標準語】 すごく 【意味等】 大層、とても、ものすごい 【用例】 ・ガマン大きなかボウブラやったが…食うたらいっちょんうもうなか →すごく大きなカボチャだけど…食ったらちっとも美味くない |
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かみいい | 【標準語】 髪結い 【意味等】 日本髪の美容、日本髪を整えること 【用例】 ・成人式な、朝の7時い…カミイイと着付けば予約しとう →成人式は、朝の7時に…髪結いと着付けを予約している |
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かみいいさん | 【標準語】 美容院 【意味等】 日本髪が結えるお店、美容院の和称 【用例】 ・綺麗ゆうなって、どこのカミイイサンで切ってもろうたと? →綺麗いになって、どこの美容院でカットしてもらったの? |
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かみいいさん | 【標準語】 美容師 【意味等】 日本髪を結う人、美容師の和称 【用例】 ・カミイイサンいなりたかけん、卒業して専門学校い行きよる →美容師になりたいので、卒業して専門学校に行っている |
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かみだなかくし | 【標準語】 神棚封じ 【意味等】 忌みの行事、家族が亡くなると直ちに神棚に白紙を貼って隠すこと 【用例】 ・カミダナカクシな、四十九日の次の日まで…しとかないかんげな →神棚封じは、四十九日の次の日まで…しないといけないそうだ |
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かみつみ | 【標準語】 散髪 【意味等】 理髪、髪切り 【用例】 ・カミツミい行てきたと?こそうぞうとなって…よか男いなっとう →散髪してきたの?こざっぱりしして…好い男になってる |
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かみつみや | 【標準語】 理髪店 【意味等】 散髪屋、理髪をするお店、理髪を生業とする人 【用例】 ・おまやあ…えらい生えかぶって、カミツミヤで坊主いしてこい →お前は…髪が伸び放題だぞ、理髪店で坊主頭にしてきなさい |
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がむ | 【標準語】 咬み合う 【意味等】 犬などの動物の喧嘩、犬などが互いに咬み争うこと 【用例】 ・うちのインと君んがたんたあ、おうたら…ガム、相性の悪か →うちの犬と君んちのは、会ったら…喧嘩する、相性が悪い |
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ガメ | 【標準語】 スッポン 【意味等】 鼈、爬虫綱カメ目スッポン科スッポン属に分類されるカメ 【用例】 ・ガメば食うたら…精のつくげなが、食うてみらんや? →スッポンを食ったら…精がつくそうだが、食ってみないか? |
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ガメ | 【標準語】 ゲンゴロウ 【意味等】 源五郎、コウチュウ目ゲンゴロウ科ゲンゴロウ属の水生昆虫 【用例】 ・昔ゃあ…ガメなたいそおったが、今ぁ…絶滅危惧種げなぜ →昔は…ゲンゴロウは沢山いたが、今は…絶滅危惧種だそうだ |
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カメイバラ | 【標準語】 サルトリイバラ 【意味等】 がめの葉、饅頭しば、サルトリイバラ科シオデ属の多年生植物 【用例】 ・がめの葉饅頭ば作るけん、裏山で…ガメイバラば採ってきて →がめの葉饅頭を作るから、裏山で…サルトリイバラを採ってきて |
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かめかいさんにょう | 【標準語】 計算が合わない 【意味等】 算用が合わないこと、意味の由来は不明 【用例】 ・儲けの…カメカイサンニョウいなっとう、こら赤字やが →儲けが…算用が合わなくなっている、こりゃあ赤字だよ |
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がめに | 【標準語】 筑前煮 【意味等】 博多の郷土料理、鶏肉や根菜などを小口切りにした煮物 【用例】 ・古伊万里の鉢いガメニやら、正月から…洒落とんしゃあ →古伊万里の鉢に筑前煮なんて、お正月から…お洒落だわ |
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ガメノハ | 【標準語】 サルトリイバラ 【意味等】 がめの葉、饅頭しば、サルトリイバラ科シオデ属の多年生植物 【用例】 ・がめの葉饅頭ば作るけん、裏山で…ガメノハば採ってきて →がめの葉饅頭を作るから、裏山で…サルトリイバラを採ってきて |
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がめのはまんじゅう | 【標準語】 米粉饅頭 【意味等】 米粉を水で練って餡子を入れて「がめの葉」に包んで蒸した饅頭 【用例】 ・久しかぶりい…ガメノハマンジュウば食うたが、旨かなあ →久しぶりに…がめのは饅頭を食ったけど…旨いねえ |
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がめる | 【標準語】 貪る(むさぼる) 【意味等】 欲張って自分のものにする、我がちに取り込む 【用例】 ・差し入れの…もう無うなっとうが、誰かガメトらんや? →差し入れが…もう無くなってるけど、誰か取り過ぎていない? |
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がめる | 【標準語】 盗む 【意味等】 他人の物をこっそり盗る、ごまかす、ちょろまかす、かすめ盗る 【用例】 ・あいつぁ手癖の悪か、またスーパーから…ガメテきとる →あいつは手癖が悪い、またスーパーから…万引きしてきている |
詳細 |
がめこむ | 【標準語】 独占する 【意味等】 欲を張って独り占めにする、貯め込む 【用例】 ・脱税して…国税局もたまがるごと、金塊ばガメコンドんなったげな →脱税して…国税局も驚くほど、金塊を貯め込んでいたそうだ |
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かもわん | 【標準語】 構わない 【意味等】 差し支えない、気に留めない 【用例】 ・俺のこたぁカモワンけん、先い行っちゃんしゃい →俺のことは気に留めなくていいから、先に行ってください |
詳細 |
カヤ | 【標準語】 ススキなどの植物 【意味等】 萱、茅、屋根材や飼肥料などに利用される草本植物の総称 【用例】 ・カヤの茎いな油分のあって…水ば弾くけん、屋根材いよかと →茅の茎には油分があって…水を弾くので、屋根材に良いんだ |
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かやす | 【標準語】 返す 【意味等】 返却する、戻す、帰す 【用例】 ・この前…千円貸したが、おまやあカヤス気なあると? →この前…千円貸したけど、お前は返す気はあるの? |
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かやす | 【標準語】 反す 【意味等】 覆す、ひっくり返す、裏返す 【用例】 ・あら…いかん、都合の悪うなったら…約束ばすぐカヤスと →あいつは…ダメ、都合が悪くなったら…約束をすぐ覆すんだ |
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かやす | 【標準語】 孵す 【意味等】 卵を孵す、羽化させる 【用例】 ・ああたんがたでチャボばカヤスなら、ヒヨコばやらん? →あなたん家でチャボを孵すなら、ヒヨコをくれない? |
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かやる | 【標準語】 返る 【意味等】 かやす、上がる、罵る気持ちを添える言葉、動詞の連用形につく 【用例】 ・きしゃん、のぼしカヤットッタら、くらさるるぞ →貴様、のぼせ上がっていたら、殴るぞ |
詳細 |
かやんな | 【標準語】 返るな 【意味等】 かやすな、上がるな、「かやる」の制止、拒否の言葉 【用例】 ・おまやあ…ちいーっと勉強のでけるぐらい思うて、のぼしカヤンナ →お前は…ちょっと勉強ができるくらい思って、のぼせ返るな |
詳細 |
がら | 【標準語】 コークス 【意味等】 骸炭、多孔質・無煙の炭素質固体燃料 【用例】 ・ガラな…石炭ば乾留した燃料、石炭より…高温いなる →コークスは…石炭を乾留した燃料、石炭より…高温になる |
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がら | 【標準語】 骨 【意味等】 鶏などの肉や内臓を取り去った骨、煮込んで出汁を取る 【用例】 ・ここのラーメンな、豚骨い…鶏ガラの出汁ばブレンドしたる →ここのラーメンは、豚骨に…鶏骨の出汁をブレンドしている |
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カライモ | 【標準語】 サツマイモ 【意味等】 ヒルガオ科サツマイモ属の植物と根塊(芋)、漢字で「唐芋」 【用例】 ・おらあ…カライモな、もしたとより…焼いたとが好いとう →俺は…サツマイモは、蒸したのより…焼いたのが好きだ |
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からう | 【標準語】 背負う 【意味等】 背負う、おんぶ、背に乗せる、由来は古語の「担う(からう)」 【用例】 ・1年生な…こまかけん、ランドセルいカラワレとうごたあ →1年生は…小さいので、ランドセルに背負われているみたい |
詳細 |
からうす | 【標準語】 仕掛けのものの臼 【意味等】 踏み臼、水車臼、仕掛けで籾などをつく臼、唐臼 【用例】 ・小学校の体験事業で、カラウスば踏んで…もっつきした →小学校の体験事業で、踏み臼を踏んで…餅つきをした |
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ガラガラ | 【標準語】 ナズナ 【意味等】 薺、アブラナ科ナズナ属の越年草、ペンペングサ 【用例】 ・ガラガラな…春の七草で、白か花の咲いて…三角の実の生る →ナズナは…春の七草で、白い花が咲いて…三角の実が生る |
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ガラガラ | 【標準語】 アブラゼミ 【意味等】 油蟬、カメムシ目ヨコバイ亜目セミ科に分類されるセミの一種 【用例】 ・ガラガラのやかましゅう鳴くけん、赤ちゃんのおぞみなった →アブラゼミがうるさく鳴くので、赤ちゃんが起きちゃった |
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がらがら | 【標準語】 土鈴 【意味等】 土製の鈴、土を焼いてつくった鈴、魔除けなどにする鈴 【用例】 ・干支の置きもんば買うてきた、振ったんだ…ガラガラいなっとう →干支の置物を買ってきた、振ってみたら…土鈴になっている |
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がらがら | 【標準語】 鳴子 【意味等】 板に竹管や木片を付けた音が出る道具、子供の玩具 【用例】 ・ガラガラな元々あ、田んぼば荒らす鳥やらば追払う道具げな →鳴子は元々は、田んぼを荒らす鳥などを追払う道具だそうだ |
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がらがら | 【標準語】 鈴生りの状態 【意味等】 小さな果実がたくさんなっている様 【用例】 ・ミカンば摘果しとらんけん、こまかとのガラガラいなっとう →ミカンを摘果してないので、小さいのが鈴なりに生ってる |
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がらがら | 【標準語】 口やかましい人 【意味等】 うるさい人、耳障りなことを言う人、耳障りな話し方をする人 【用例】 ・しゃあしかなあ、あんたのごたあガラガラな…いっちょん好かん →やかましいなあ、あんたのようなうるさい人は…大嫌いだ |
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がらがら | 【標準語】 本坪鈴(ほんつぼすず) 【意味等】 神社の大鈴、お参りの際に祓い清めるために鳴らす鈴 【用例】 ・参る時ゃ…ガラガラば鳴らいて、二礼二拍手一礼ばい →参る時は…神社の大鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼だよ |
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ガラガラガキ | 【標準語】 マメガキ 【意味等】 信濃柿、東北アジア原産のカキノキ属の植物、柿渋採取用の柿 【用例】 ・うちの御寮さんなガラガラカキよ、見掛きゃよけれど…渋ござる →うちの御婦人方はマメガキだ、見掛けは好いけど…渋いです |
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からぐる | 【標準語】 捲り上げて腰紐でとめる 【意味等】 服の一部をたくし上げてとめる、端折る、縄や紐などで結わえる 【用例】 ・ここの盆踊りな激しかけん、浴衣ばカラグルと踊りやすかばい →ここの盆踊りは激しいので、浴衣を端折ると踊りやすいよ |
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からげ | 【標準語】 腰ひも 【意味等】 腰に締めるひも、止めるのに括るもの、ベルト、漢字で「絡げ」 【用例】 ・裾の汚るるけん…たくし上げて、カラゲい挟んで止めとき →裾が汚れるから…捲り上げて、腰ひもに挟んで止めなさい |
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からげる | 【標準語】 捲り上げて腰紐でとめる 【意味等】 服の一部をたくし上げてとめる、端折る、縄や紐などで結わえる 【用例】 ・ここの盆踊りな激しかけん、浴衣ばカラゲルと踊りやすかばい →ここの盆踊りは激しいので、浴衣を端折ると踊りやすいよ |
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カラシ | 【標準語】 アブラナ 【意味等】 油菜、アブラナ科アブラナ属の2年生植物、ナタネ、ナノハナ 【用例】 ・カラシな…ナタネやろ?種ば絞ったら…菜種油いなる →アブラナって…ナタネでしょ?種を絞ったら…菜種油になる |
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からしあぶら | 【標準語】 菜種油 【意味等】 セイヨウアブラナの種を絞った油、菜種由来の植物油脂 【用例】 ・あすこの天ぷらな、良かカラシアブラば使うとうけん…美味か →あそこの天ぷらは、良い菜種油を使っているので…美味い |
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からしたかな | 【標準語】 辛子高菜 【意味等】 刻んだ高菜漬けを唐辛子やゴマなどごま油で炒めたもの 【用例】 ・替玉したラーメンい…カラシタカナば入れてんで、美味かぜ →替玉したラーメンに…カラシタカナを入れてごらん、美味いよ |
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からしがら | 【標準語】 菜殻 【意味等】 菜種を取った後の殻、なたねがら 【用例】 ・カラシガラな油分のあるけん、干いて…火起こしいすると →菜殻は油分があるので、干して…着火剤にするんだ |
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からしきり | 【標準語】 小型の唐鍬 【意味等】 アブラナを刈り取る時に使用する片手打ちの唐鍬、農具 【用例】 ・根やら茎の太かけん…鎌な切れん、やけん…カラシキリば使う →根や茎が太いので…鎌じゃ切れん、だから…小型の唐鍬を使う |
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からしめんたいこ | 【標準語】 辛子明太子 【意味等】 スケトウダラの卵巣を唐辛子入りの調味液に漬け込んだ食べ物 【用例】 ・タラな韓国語で「明太」、辛かタラの子やけん…カラシメンタイコ →タラは韓国語で「明太」、辛いタラの子だから…辛子明太子 |
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からしやき | 【標準語】 菜殻火(なからび) 【意味等】 種子を取ったアブラナの枝や茎を焼いて処分すること 【用例】 ・昔ゃあ…カラシヤキな、初夏の筑紫平野の風物詩やったげな →昔は…菜殻火は、初夏の筑紫平野の風物詩だったそうな |
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からすいし | 【標準語】 黒曜石 【意味等】 火山岩の一種(黒曜岩)を加工した石(矢じりや宝石など) 【用例】 ・遺跡からカラスイシのたいそ出たが、矢じりのごたあ…げな →遺跡から黒曜石がたくさん出たけど、矢じりみたい…らしい |
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カラスギャア | 【標準語】 コケカラスガイ 【意味等】 苔烏貝、軟体動物門二枚貝綱イガイ科の二枚貝 【用例】 ・カラスギャアな…カラスガイと別種、むき身いして食わるる →コケカラスガイは…カラスガイと別種、むき身にして食える |
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カラスグチナワ | 【標準語】 ヤマカガシ 【意味等】 赤楝蛇、爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビ 【用例】 ・カラスグチナワな…あんまと咬まんばってん、毒のあるけんね →ヤマカガシは…あまり咬まないけど、毒があるからね |
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からすなえ | 【標準語】 こむら返り 【意味等】 ふくらはぎ(脹脛)の攣り、からす(脹脛)+なえ(足なえ) 【用例】 ・寝とったら…カラスナエの起きて、心配やけん…病院い行てきた →寝てたら…こむら返りが起きて、心配なので…病院に行ってきた |
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からすなへ | 【標準語】 こむら返り 【意味等】 脚の攣り、からす(ふくらはぎ)+なえ(足が攣って動かない) 【用例】 ・福岡マラソンい出たが、途中…カラスナヘの出て棄権した →福岡マラソンい出たけど、途中…こむら返りが出て棄権した |
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~からに | 【標準語】 ~にもかかわらず 【意味等】 ~ながら、行動(行為)が矛盾するという意味を表す 【用例】 ・わがで…しとってからに、しれーっと知らんふりばしよんなる →自分でしておきながら、しれーっと知らないふりをしている |
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からばたらき | 【標準語】 骨折り損 【意味等】 無駄な労力、無駄な努力 【用例】 ・給食の無償化運動な…予算化のでけんで、カラバタラキやった →給食の無償化運動は…予算化が出来ず、無駄な努力だった |
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からばたらき | 【標準語】 ただ働き 【意味等】 無報酬の労働、ボランティア活動 【用例】 ・俺たちゃ…ボランティアばい、都合の良かカラバタラキやなかと →俺たちは…ボランティアだよ、都合の良いただ働きじゃないぞ |
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ガラミ | 【標準語】 ノブドウ 【意味等】 野葡萄、ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木、イヌブドウ 【用例】 ・ガラミな…実い虫の寄生して赤うなる、食われん…腹のせく →ノブドウは…実に虫が寄生して赤くなる、食えない…腹を下す |
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がらるる | 【標準語】 叱られる 【意味等】 怒られる、叱責される、怒鳴られる、「おごる」の受動形 【用例】 ・爺ちゃんの…盆栽ば壊いたろ?はらかいとんなあ…ガラルルが →爺ちゃんの…盆栽を割っただろ?怒ってる…叱られるよ |
詳細 |
がられる | 【標準語】 叱られる 【意味等】 怒られる、叱責される、怒鳴られる、「おごる」の受動形 【用例】 ・いつまでっちゃ…泣きやんな、ガラレルことばするけんたい →いつまでも…泣くなよ、怒られるようなことをするからだよ |
詳細 |
ガランガラン | 【標準語】 ナズナ 【意味等】 薺、アブラナ科ナズナ属の越年草、ペンペングサ 【用例】 ・ガランガランな…春の七草で、白か花の咲いて…三角の実の生る →ナズナは…春の七草で、白い花が咲いて…三角の実が生る |
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ガランガラン | 【標準語】 アブラゼミ 【意味等】 油蟬、カメムシ目ヨコバイ亜目セミ科に分類されるセミの一種 【用例】 ・ガランガランのやかましゅう鳴くけん、赤ちゃんのおぞみなった →アブラゼミがうるさく鳴くので、赤ちゃんが起きちゃった |
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がらんがらん | 【標準語】 土鈴 【意味等】 土製の鈴、土を焼いてつくった鈴、魔除けなどにする鈴 【用例】 ・干支の置きもんば買うてきた、振ったんだ…ガランガランやん →干支の置物を買ってきた、振ってみたら…土鈴だよ |
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がらんがらん | 【標準語】 鳴子 【意味等】 板に竹管や木片を付けた音が出る道具、子供の玩具 【用例】 ・ガランガランな元々あ、田んぼば荒らす鳥やらば追払う道具げな →鳴子は元々は、田んぼを荒らす鳥などを追払う道具だそうだ |
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がらんがらん | 【標準語】 鈴生りの状態 【意味等】 小さな果実がたくさんなっている様 【用例】 ・ミカンば摘果しとらんけん、こまかとのガランガランいなっとう →ミカンを摘果してないので、小さいのが鈴なりに生ってる |
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がらんがらん | 【標準語】 口やかましい人 【意味等】 うるさい人、耳障りなことを言う人、耳障りな話し方をする人 【用例】 ・しゃあしか、あんたのごたあガランガランな…いっちょん好かん →やかましい、あんたのようなうるさい人は…大嫌いだ |
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がらんがらん | 【標準語】 本坪鈴(ほんつぼすず) 【意味等】 神社の大鈴、お参りの際に祓い清めるために鳴らす鈴 【用例】 ・参る時ゃ…ガランガランば鳴らいて、二礼二拍手一礼ばい →参る時は…神社の大鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼だよ |
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がらんがらん | 【標準語】 どんどん 【意味等】 物事が勢いよく進行するさま、物事を躊躇せず行うさま 【用例】 ・縦走競技な…山ん中ばガランガラン走ると、あら…きつかろう →縦走競技は…山の中をどんどん走るんだ、あれは…きついだろう |
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がりごま | 【標準語】 乾反独楽(ひぞりごま) 【意味等】 安定しないでくねって回るコマ、くねり回るコマ 【用例】 ・あんたんたあ…ガリゴマやん、芯のがっとうっちゃなかとな? →あんたのは…乾反独楽だよ、芯がブレているんじゃないの? |
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がる | 【標準語】 ぶれる 【意味等】 くねり回る、あちらこちらへと動く、不安定に動く 【用例】 ・あら…がに股やけん、走るた速かばってん…ちいっとがっとう →あいつ…がに股だから、走るのは速いけど…ちょっとブレてる |
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かるう | 【標準語】 背負う 【意味等】 背負う、おんぶ、背に乗せる、由来は古語の「担う(からう)」 【用例】 ・天気のよかけん、お孫さんばカルウて…お散歩ですと? →天気がよいので、お孫さんをおんぶして…お散歩ですか? |
詳細 |
かれこぎ | 【標準語】 枯れ枝 【意味等】 枯れた木の枝、枯れて葉がついていない枝 【用例】 ・カレコギな木い悪かけん、剪定ん時い…枝ごと切り落といて →枯れ枝は木い悪いにで、剪定の時に…枝ごと切り落として |
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かれこぎ | 【標準語】 枯松葉 【意味等】 松の落ち葉 【用例】 ・松原の手入れな…カレコギ掃除、害虫やら雑草の防止いなると →松原の手入れは…枯松葉掃除、害虫や雑草の防止になるんだ |
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ガレブ | 【標準語】 ノブドウ 【意味等】 野葡萄、ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木、イヌブドウ 【用例】 ・ガレブな…実い虫の寄生して赤うなる、食われん…腹のせく →ノブドウは…実に虫が寄生して赤くなる、食えない…腹を下す |
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かろ | 【標準語】 角 【意味等】 街角、交差点、「角(かど)」の音変異 【用例】 ・「かろのうろん」な、お櫛田さんにきの…どこのカロいあると? →「かろのうろん」は、櫛田神社周辺の…どこの街角にあるの? |
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~かろ | 【標準語】 ~でしょ 【意味等】 ~だろう、不確かな断定・推定の意を表す 【用例】 ・ああた、そらおかしカロうもん、話の違あでっしょ? →あなた、それはおかしいでしょうが、話が違うでしょ? |
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かろう | 【標準語】 背負う 【意味等】 背負う、おんぶ、背に乗せる、由来は古語の「担う(からう)」 【用例】 ・天気のよかけん、お孫さんばカロウて…お散歩ですと? →天気がよいので、お孫さんをおんぶして…お散歩ですか? |
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~かろうごたあ | 【標準語】 ~のようだ 【意味等】 ~のようである、~そうだ 【用例】 ・芸人の駅前い来とう?おもしろカロウゴタアけん…行てんろう →芸人が駅前に来てる?おもしろそうだから…行ってみよう |
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~かろうごとある | 【標準語】 ~のようだ 【意味等】 ~のようである、~そうだ 【用例】 ・美味しカロウゴトアルが、俺もおじゃまいなって…よかと? →美味しそうだけど…俺もご馳走になって…いいの? |
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かわす | 【標準語】 くぐる 【意味等】 かいくぐる、魚が網の下をくぐって逃げる 【用例】 ・魚の…えらいカワイタごたあ、網上げな…やりそこのうた →魚が…すごく搔い潜って逃げたようだ、網上げは…失敗した |
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がわた | 【標準語】 外面 【意味等】 外面、外見 【用例】 ・あらあ…ガワタぁよかばってん、何ば考えとうかわからんぜ →あいつは…外面はいいけど、何を考えているかわからないよ |
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がわた | 【標準語】 外側 【意味等】 外殻、外皮 【用例】 ・あんこ好きやろうばってん、饅頭のガワタだけ残しなんな →あんこ好きだろうけど、饅頭の外側だけ残さないでよ |
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がわた | 【標準語】 周囲 【意味等】 周り、巡り 【用例】 ・あっちゃぜん持っつあん、屋敷のガワタば…塀で囲うたあ家たい →あのお宅はお金持ち、屋敷の周囲を…塀で囲っている家だよ |
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がわたん | 【標準語】 外面 【意味等】 外面、外見 【用例】 ・あらあ…ガワタンばっかし、中身な…なあもなか男たい →あいつは…外面はかり、中身は…何にもない男だよ |
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がわたん | 【標準語】 外側 【意味等】 外殻、外皮 【用例】 ・あたきゃ…南部せんべいな、ガワタンの硬かとこが好いとうと →私は…南部せんべいは、外側の硬いところが好きなのよ |
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がわたん | 【標準語】 周囲 【意味等】 周り、巡り 【用例】 ・田んぼのガワタンから水漏れせんごと、畔塗な丁寧いしとって →田んぼの周囲から水漏れしないように、畔塗は寧にしておいて |
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がわっぱ | 【標準語】 河童 【意味等】 河童、日本に伝わる水に住む妖怪 【用例】 ・詐欺師のくせい騙くらかされて…「ガワッパの川流れ」やん →詐欺師のくせに騙されて…「河童の川流れ」だな |
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ガワッパ | 【標準語】 カワウソ 【意味等】 獺、食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類される動物 【用例】 ・昔の本い、老ガワッパの…河童いなるって書いちゃる →昔の本に、老いカワウソが、河童になると書いてある |
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がわっぱのかわながれ | 【標準語】 河童の川流れ 【意味等】 達人でも失敗する、がわっぱ(河童)+かわながれ(水死体) 【用例】 ・師範の瓦割で…拳ば骨折?ガワッパノカワナガレやねえ →師範が瓦割で…拳を骨折?達人でも失敗するんだねえ |
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かわながれ | 【標準語】 溺死者 【意味等】 川でおぼれて死んだ者、水死者 【用例】 ・川あすびで…カワナガレば見つけて、死のうごと…たまがった →川遊びで…溺死者を見つけて、死にそうなくらい…驚いた |
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かわながれ | 【標準語】 無駄になる 【意味等】 お流れ、計画が取り止めになる、約束が果たせなくなる 【用例】 ・台風接近で…市民祭なカワナガレ、屋台の食材もカワナガレ →台風接近で…市民祭はお流れ、屋台の食材も無駄になる |
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がわのもん | 【標準語】 第三者 【意味等】 当事者以外のもの、関係者以外のもの 【用例】 ・俺たち夫婦の問題やけん、ガワノモンながあがあ言わんのって →俺たち夫婦の問題だから、第三者はあれこれ口出ししないで |
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かわら | 【標準語】 漁船の船底材 【意味等】 船首から船尾まで通した厚い船底をなす板材 【用例】 ・カワラな、昔ゃあ板材…今ぁFRP、軽うして強うなった →漁船の船底材は、昔は板材…今はFRP、軽くて強くなった |
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かわらうえ | 【標準語】 船底設置祝い 【意味等】 船の建造途中で船底ができた時にするお祝い 【用例】 ・カワラウエやねえ、でけたら…息子な独り立ちたい →漁船の船底設置祝いだねえ、完成したら…息子は独り立ちだな |
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かわらずえ | 【標準語】 船底設置祝い 【意味等】 船の建造途中で船底ができた時にするお祝い 【用例】 ・カワラズエいな…俺も呼んじゃり、好か酒ば下げて来るけん →船底設置祝いには…俺も招待して、好い酒を持って来るから |
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かわりごうし | 【標準語】 交互に 【意味等】 かわるがわる、交代交代、かわりばんこ 【用例】 ・ゲームな…いっちょしかなかけん、カワリゴウシいあすうで →ゲームが…一つしかないから、かわりばんこに遊んで |
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かわりべんたん | 【標準語】 交互に 【意味等】 かわるがわる、交代交代、かわりばんこ 【用例】 ・日直なあ…班長と副班長で、カワリベンタンい…しちゃんない →日直は…班長と副班長で、交互に…勤めてくれ |
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カンイチゴ | 【標準語】 フユイチゴ 【意味等】 冬苺、バラ科キイチゴ属の常緑匍匐性の小低木 【用例】 ・カンイチゴな…冬い熟すけん、別名…クリスマスチェリー →フユイチゴは…冬に熟すので、別名…クリスマスチェリー |
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かんおち | 【標準語】 秋冷 【意味等】 夏が過ぎて急に秋の冷ややかさになること 【用例】 ・彼岸ば過ぎて…カンオチするごとなったけん、衣替えばしょう →彼岸を過ぎて…秋冷えするようになったので、衣替えをしよう |
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かんがえ | 【標準語】 占い 【意味等】 占うこと、占い師、易者の「考え(かんがえ)」を知ること 【用例】 ・よう当たるげなけん…来年の運勢ばカンガエてもらおう →よく当たるそうなので…来年の運勢を占ってもらおう |
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かんからかぜ | 【標準語】 乾風(からかぜ) 【意味等】 湿気や雨を伴わず激しく吹く風、乾燥した強風、空風 【用例】 ・毎日のごと…カンカラカゼの吹くけん、肌な荒れて…カサカサ →毎日のように…乾風が吹くので、肌は荒れて…カサカサ |
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かんからかん | 【標準語】 乾燥でカチカチ 【意味等】 池などに水がなく乾ききった様 【用例】 ・いっちょん雨の降らんけん、ため池の底な…乾いてカンカラカン →ちっとも雨が降らないので、ため池の底が…乾いてカチカチ |
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がんがらがん | 【標準語】 とんとん 【意味等】 損益なし、とんとん、商売などの収支に差のないときに言う 【用例】 ・出店な儲かるって聞いたが、きばって…ガンガラガンやった →出店は儲かるって聞いたけど、頑張って…損益なしだった |
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がんがらがん | 【標準語】 穴が空いた状態 【意味等】 空洞がある状態、身がすっからかんの様、空っぽ、空っけつ 【用例】 ・ダゴバチの来よったが、ミツバチの巣な…ガンガラガンやが →スズメバチが来てたが、ミツバチの巣は…すっからかんだよ |
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がんがらがんのすっぱっぱあ | 【標準語】 とんとん 【意味等】 損益なし、とんとん、商売などの収支に差のないときに言う 【用例】 ・初めと物産展い出店したが…ガンガラガンノスッパッパア →初めて物産展に出店したけど…損益なしのトントンだった |
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かんかん | 【標準語】 背負う 【意味等】 背負う、おんぶ、背に乗せる 【用例】 ・ほんに…あいらっさ、カンカンしちゃるけん…寝ない →本当に…可愛い、おんぶしてあげるので…寝なさい |
詳細 |
かんかん | 【標準語】 髪の毛 【意味等】 頭髪、由来は髪に刺す「かんざし」 【用例】 ・母ちゃんな…わっか、カンカンば金色い染めて…娘のごたあ →母ちゃんは…若い、毛髪を金色に染めて…娘さんみたい |
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かんかん | 【標準語】 頭巾 【意味等】 漁師が寒期に使用する袋状の布製頭巾 【用例】 ・船の上な…吹きっさらしで寒かけん、カンカンばかぶっときない →船の上は…吹きっさらしで寒いので、頭巾をかぶっていなさい |
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かんかん | 【標準語】 空き缶 【意味等】 金属製の保存容器、缶詰やジュースなどの缶 【用例】 ・子供会で…資源ごみ回収ばするけん、アルミのカンカンば出いて →子供会で…資源ごみ回収をするので、アルミの空き缶を出して |
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かんかん | 【標準語】 楔(くさび) 【意味等】 堅い木製や金属製の小片、物を割ったり固定するのに使う 【用例】 ・鍬のガタガタしよる、金物屋でカンカンば買うて…打ち込もう →鍬がガタガタしている、金物屋で楔を買って…打ち込もう |
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がんがん | 【標準語】 大型の空き缶 【意味等】 1斗缶のような大形の空き缶、石油缶、ドラム缶 【用例】 ・このガンガンな…ゴミ入れに丁度よか、俺い…やり →この大きな空き缶は…ゴミ入れに丁度よい、俺に…頂戴 |
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がんがんいう | 【標準語】 怒鳴る 【意味等】 大声で文句を言う 【用例】 ・あの爺さんくさ「対応の悪か」ってガンガン言いよんなあ →あの爺さんったら「対応が悪い」って怒鳴っているよ |
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がんぎ | 【標準語】 播種溝 【意味等】 田や畑の畝に掘る麦や野菜の種を播くための溝 【用例】 ・ホウレンソウな筋蒔き、深さ5㎝のガンギい植ゆるがよか →ホウレンソウは筋蒔き、深さ5㎝の播種溝に植えるとよい |
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がんぎ | 【標準語】 石垣 【意味等】 石掛、石段、護岸、防波堤、桟橋、川岸 【用例】 ・河川工事で岸ばガンギいしたけん、台風でっちゃ…くえん →河川工事で岸を石垣にしたので、台風でも…崩れない |
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がんぎ | 【標準語】 農地の土留め 【意味等】 段々畑などが崩れないように農地の側面をおさえる土留め 【用例】 ・見事な千枚田やが…ガンギの管理な、おおごとやろうや →見事な千枚田だけど…土留めの管理は、大変だろうな |
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がんぎ | 【標準語】 庇(ひさし) 【意味等】 家の庇、ひさし、軒下 【用例】 ・急い降ってきたけん…小学生のガンギで雨宿りしよる →急に降ってきたので…小学生が軒下で雨宿りしている |
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がんぎきり | 【標準語】 播種溝掘り 【意味等】 畝(うね)の上に鍬で播種溝を掘ること 【用例】 ・ガンギキリして…種蒔いて、はざひいて…良かとば残すと →播種溝掘りして…種蒔いて、間引きして…良いのを残すんだ |
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がんぎり | 【標準語】 播種溝 【意味等】 田や畑の畝に掘る麦や野菜の種を播くための溝 【用例】 ・ホウレンソウな筋蒔き、深さ5㎝のガンギリい植ゆるがよか →ホウレンソウは筋蒔き、深さ5㎝の播種溝に植えるとよい |
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がんぎり | 【標準語】 石垣 【意味等】 石掛、石段、護岸、防波堤、桟橋、川岸 【用例】 ・河川工事で岸ばガンギリいしたけん、台風でっちゃ…くえん →河川工事で岸を石垣にしたので、台風でも…崩れない |
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がんぎり | 【標準語】 農地の土留め 【意味等】 段々畑などが崩れないように農地の側面をおさえる土留め 【用例】 ・見事な千枚田やが…ガンギリの管理な、おおごとやろうや →見事な千枚田だけど…土留めの管理は、大変だろうな |
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がんぎり | 【標準語】 庇(ひさし) 【意味等】 家の庇、ひさし、軒下 【用例】 ・急い降ってきたけん…小学生のガンギリで雨宿りしよる →急に降ってきたので…小学生が軒下で雨宿りしている |
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カンゴ | 【標準語】 ムカゴ(零余子) 【意味等】 植物の栄養繁殖器官の一つでわき芽が養分を貯え肥大化した部分 【用例】 ・山芋のカンゴのたいそ落てとう、いがいて食うけん…ひらおう →山芋のムカゴがいっぱい落ちてる、茹でて食うので…拾おう |
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かんこくさい | 【標準語】 きなくさい 【意味等】 焦げ臭い、紙や布などの焦げるにおい 【用例】 ・カンコクサカ…何か燃やいたろ?火事いなるけん…しなんな →きな臭い…何か燃やしただろ?火事になるから…するな |
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かんころ | 【標準語】 切り干し 【意味等】 根物野菜(サツマイモやダイコン)をスライスして干したもの 【用例】 ・えらいしこ採れたけん、腐らせんごと…カンコロいしとこう →大量に採れたので、腐らせないよう…切り干しにしておこう |
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かんころ | 【標準語】 切干し大根 【意味等】 ダイコンを薄くまたは細く切って天日干しした保存食 【用例】 ・カンコロやら…地味やが、美味う感じる年齢いなった →切干し大根なんて…地味だけど、美味く感じる年齢になった |
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かんころ | 【標準語】 干し芋 【意味等】 サツマイモの切り干し、五島を中心とした冬の保存食 【用例】 ・土産いカンコロ餅ばもろうたが、あら…五島の郷土料理げな →土産に干し芋餅を頂いたけど、あれは…五島の郷土料理らしい |
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かんころだご | 【標準語】 芋団子 【意味等】 サツマイモの切り干しで作った団子 【用例】 ・うちのカンコロダゴな…カンコロ粉だけやが、米粉も入るると? →うちの芋団子は…干し芋粉だけだけど、米粉も入れるの? |
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がんじがらけ | 【標準語】 がんじがらめ 【意味等】 念入りに縛り付けること、束縛されて自由な行動が取れないこと 【用例】 ・浮気のバレて…嫁ごい金玉握られて、ガンジガラケやもん →浮気がバレて…女房に主導権を取られて、雁字搦めだよ |
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かんじこより | 【標準語】 紙縒り(こより) 【意味等】 細く切った紙を縒った紐を2本縒った紐、観世縒(かんぜより) 【用例】 ・細か紙ば縒ったとば、2本合わいて縒ったとがカンジコヨリ →細い紙を縒ったのを、2本合わせて縒ったのが観世縒り |
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がんじゃあかなわんのって | 【標準語】 一人前の仕事もできないくせに 【意味等】 人並みの技量を持っていないことをなじる言い方 【用例】 ・おまやあ…ガンジャアカナワンノッテ、飯なよう食うなあ →お前は…一人前の仕事もできないくせに、飯はよく食うなあ |
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かんしゃくばばあ | 【標準語】 口うるさい老婆 【意味等】 癇癪婆、些細なことでも口うるさく小言を言う婆(罵り語) 【用例】 ・また…嫁ごな里帰り、姑がカンシャクババアやけん…可哀想か →また…奥さん里帰り、姑が口やかましい婆だから…可哀想ね |
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カンショ | 【標準語】 サツマイモ 【意味等】 ヒルガオ科サツマイモ属の植物と根塊(芋)、漢字で「甘藷」 【用例】 ・おらあ…カンショな、もしたとより…焼いたとが好いとう →俺は…サツマイモは、蒸したのより…焼いたのが好きだ |
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かんじょう | 【標準語】 倹約 【意味等】 計画立てて無駄遣いをしないこと、節約、勘定 【用例】 ・てんじんのちょうい行くとな?小遣いなカンジョウして使いない →(中央区)天神に行くのかい?お小遣いは節約して使いなさい |
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かんじょう | 【標準語】 予定 【意味等】 先々の見積もり、不慮を想定した予定 【用例】 ・最終電車の時間ばカンジョウして飲まなあ…帰られんごとなる →最終電車の時間を見積もって飲まないと…帰れなくなる |
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かんじょう | 【標準語】 都合 【意味等】 具合、調整がついた時・場合 【用例】 ・相談のあるけん、ああたのカンジョウのつくとき…飲みい行こう →相談があるから、あなたの都合がつくとき…飲みに行こう |
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かんじょうか | 【標準語】 倹約家 【意味等】 費用をおさえて無駄遣いしない人、約やかな人、節約家、勘定家 【用例】 ・あらあカンジョウカやなか、金払いの悪か…ただのケチたい →あいつは倹約かじゃない、金払いが悪い…ただのケチだよ |
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かんじる | 【標準語】 冷える 【意味等】 寒じる、寒さを感じるほど気温が下がる 【用例】 ・えらいカンジル思うたら…晴れて星の出とう、放射冷却やん →すごく冷えると思ったら…晴れて星が出てる、放射冷却だ |
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がんち | 【標準語】 片目 【意味等】 隻眼、片目を失明した状態、片目が見えない人、独眼 【用例】 ・伊達政宗な、子供ん時…眼い膿疱のでけて、ガンチいなったげな →伊達政宗は、子供の時…眼に膿疱が出来て、片目になったそうだ |
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がんつい | 【標準語】 がめつい 【意味等】 欲が深くてケチ、お金を払うのに厳しい、締り屋で押しが強い 【用例】 ・あら…ガンツカ、割り勘って聞いたら…たっかとばっかり食う →あいつは…がめつい、割り勘と聞いたら…高いのばかり食う |
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かんつき | 【標準語】 茶釜 【意味等】 鐶付(かんつけ:環状の金具(耳)がついた)の大鍋や茶釜 【用例】 ・そのカンツキな…姿のよか、どこで買うた?たっかっつろ? →その茶釜は…姿が好い、どこで買った?高かったでしょ? |
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かんづけ | 【標準語】 沢庵 【意味等】 沢庵漬け、寒漬け(ダイコンを寒風にさらして干す漬物) 【用例】 ・ああたのかかさんのカンヅケな…美味か、こら…古漬けやろ? →あなたの母さんの沢庵は…美味い、これは…古漬けでしょ? |
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がんづめうち | 【標準語】 2回目の田の草取り 【意味等】 がんづめ(雁の爪に似た農具)で田を掘り返す2回目の除草作業 【用例】 ・ガンヅメな…柄の短かけん、しゃごうでガンヅメウチすると →雁爪は…柄が短いので、しゃがんで2回目の除草をするんだ |
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がんづめなおし | 【標準語】 3回目の田の草取り 【意味等】 雁爪打ちで凸凹になった田を均していく3回目の除草作業 【用例】 ・雁爪打ちで凸凹いなったけん、ガンヅメナオシばしょう →2回目の除草で凸凹になったので、3回目の除草で均そう |
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かんつりあげる | 【標準語】 感情的になる 【意味等】 のぼせ上がる、逆上する、かっとなる、かん(癇)+吊り上げる 【用例】 ・うちの嫁ごな…カンツリアゲてはらかきなあけん、えずかっちゃが →うちの女房は…感情的になって怒るので、怖いんだよ |
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かんでえのすあかなわんどって | 【標準語】 一人前の仕事もできないくせに 【意味等】 人並みの技量を持っていないことをなじる言い方 【用例】 ・何てや?カンデエノスアカナワンドッテ、給料の安かってや? →何だと?一人前の仕事もできないくせに、給料が安いだと? |
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かんてき | 【標準語】 七輪 【意味等】 暖房や調理に使う携帯用コンロ、関西を中心に広く使われる 【用例】 ・サンマな、ガスコンロより…カンテキで焼いたとが、美味か →サンマは、ガスコンロより…七輪で焼いたのが、美味い |
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がんねがかなわぬ | 【標準語】 一人前の仕事ができん 【意味等】 病気や体力・経験・技術の習得不足により人並みに働けない 【用例】 ・あらあ…まあだガンネガカナワヌけん、仕事ばまかせられん →あいつは…まだ一人前の仕事ができないから…仕事を任せられん |
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がんねがかなわぬ | 【標準語】 身体が思うように動かん 【意味等】 病気やケガの後遺症などで身体が思いどおりに動かない 【用例】 ・脳梗塞で…左手のガンネガカナワヌごとなった、しろしかや →脳梗塞で…左手が思いどおりに動かなくなった、辛いなあ |
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がんねがかなわぬ | 【標準語】 腕力が弱い 【意味等】 非力、生まれつきや育ち方が原因による不健康または非力 【用例】 ・あたしゃ…おんば日傘で育ったけんガンネガカナワヌ、しきらん →私は…過保護に育てられたので非力なの、できない |
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かんねる | 【標準語】 数える 【意味等】 数を数える、勘定する 【用例】 ・おにぎりの数ば…ま一回カンネタんだあ、人数分な…無かばい →おにぎりの数を…もう一回数えてみたら、人数分は…無いよ |
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かんのっさん | 【標準語】 神主 【意味等】 神官、神社に奉仕する者の長、「神主さん」の音変異 【用例】 ・地鎮祭な10時からんとい…まあだカンノッサンの来とんなれん →地鎮祭は10時からなのに…まだ神主か来てないよ |
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かんばら | 【標準語】 霜腹(しもばら) 【意味等】 寒い日に冷え込んで起こる腹痛や下痢、かん(寒)+はら(腹) 【用例】 ・夜中い冷え込うで…お腹ば冷やいたごたあ、カンバラでせきよる →夜中に冷え込んで…お腹を冷やしたみたい、霜腹で痛んでいる |
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かんぱん | 【標準語】 看板 【意味等】 店舗の屋号などを掲げたもの、「看板(かんばん)」の音変異 【用例】 ・運転手さん、あすこの…うどん屋のカンパンのかどば、左折して →運転手さん、あそこの…うどん屋の看板の交差点を、左折して |
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かんびん | 【標準語】 燗徳利 【意味等】 酒に燗をつける徳利、燗壜(かんぴん) 【用例】 ・燗のついたけん、カンビンの酒ば…お銚子い入れて持って行て →燗のついたので、燗徳利の酒を…お銚子に入れて持って行って |
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かんまち | 【標準語】 神迎 【意味等】 陰暦10月に出雲大社に集まっていた神々を出迎える祭事、神待ち 【用例】 ・昔のカンマチな、夜中い太鼓ば叩いて…街中ばさるき回りよった →昔の神迎えは、夜中に太鼓を叩いて…街中を歩き回っていた |
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かんまん | 【標準語】 構わない 【意味等】 差し支えない、気に留めない 【用例】 ・ぜん持っつあんやけん、値札やらカンマンで…何ちゃ買いなあ →お金持ちだから、値札なんて気にせずに…何でも買っちゃう |
詳細 |
かんやい | 【標準語】 寒さ 【意味等】 寒さの度合い、寒いこと 【用例】 ・カンアイの緩うで…好か日和、小富士梅園も…花の咲き始めよる →寒さが緩んで…好い天気、小富士梅園も…花が咲き始めている |
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カンラン | 【標準語】 キャベツ 【意味等】 玉菜、アブラナ科アブラナ属の多年草で野菜、甘藍 【用例】 ・春のカンランな…やおうして美味か、ロールキャベツいしょう →春のキャベツは…柔らかくて美味い、ロールキャベツにしよう |
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がんりいはかなわんのって | 【標準語】 一人前の仕事もできないくせに 【意味等】 人並みの技量を持っていないことをなじる言い方 【用例】 ・何てや?ガンリイハカナワンノッテ、給料の安かってや? →何だと?一人前の仕事もできないくせに、給料が安いだと? |