「り(リ)」の博多・糸島弁
1 | りきむ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】威張る、踏ん張る 【意味等】 (1)「威張る」のりきむ 《意味》勢いの強いことを見せびらかす、はばをきかす、おごる、たかぶる 《同義》こうかる、りきむ 《用例》「そえんリキミなんな、偉かたあ…ああたの父ちゃんで、ああたやなかと」 →「そんなに威張るなよ、偉い人は…あなたのお父さんで、あなたじゃないの」 (2)「踏ん張る」のりきむ 《意味》耐える、我慢する、怒る 《用例》「コロナで経営なガタガタばってん、リキンで知恵出いて…頑張らないかん」 →「コロナで経営はガタガタだけど、踏ん張って知恵出して…頑張らないといかん」 |
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2 | りこうもん |
【標準語】利口者 【意味等】分別がある人、利口な人 【参考】りこう(利口)+もん(者)→利口者 【用例】「あらあリコウモンやけん、そつのう仕事ばこないて…あの若さで専務ぜ」 →「あいつは分別があるヤツなので、そつなく仕事をこなして…あの若さで専務だ」 |
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3 | りやかーぶたい |
【標準語】リヤカー部隊 【意味等】西新商店街で産地直送販売をするリヤカー集団、リヤカーでの露店販売隊 【参考】早良や糸島、唐津などの農家が行う西新商店街でのリヤカーを使った露店販売 【関連】 ・戦後まもなく西新商店街を中心に始まり、地域に愛されて現在も続いている ・主に、野菜や果物、魚介類、花、漬物、みそ、餅などの産直品を販売している ・多いときは100台以上のリヤカーが並んだが、現在は10台程度に減少している ・伊都菜彩などの産直店が近郊にできて、リヤカー部隊の規模は小さくなった |
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4 | りゅうぎもん |
【標準語】偏屈 【意味等】性格が偏った人、ひねくれている人、頑なな人 【参考】由来は「流儀者」、りゅうぎ(独自のしきたり)+もん(者)→頑なな者 【用例】「あらあリュウギモンやけん…誘いなんな、喧嘩いなって…酒の不味うなる」 →「あいつはひねくれ者だから…誘っちゃ駄目だ、喧嘩になって…酒が不味くなる」 |
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5 | リュウキュウイモ |
【標準語】サツマイモ 【意味等】ヒルガオ科サツマイモ属の植物、およびその根塊(芋の部分) 【参考】由来は、沖縄(琉球国)を経由して鹿児島(薩摩)に伝わったことから言う 【同義】カライモ、カンショ、トイモ、トウノイモ、リュウキュウイモ” |
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6 | リョウボウ |
【標準語】リョウブ 【意味等】令法、リョウブ科の落葉小高木 |
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7 | りん |
【標準語】枕木 【意味等】木材などを積むときに敷く木材、船を引き上げなどのときに敷く丸太 【参考】由来は「厘木・輪木(りんぎ)」で地面との間に隙間を作る枕木のこと |
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8 | りんじ |
【標準語】余分 【意味等】一時的に発生したもの、予定以外に発生したもの 【参考】由来は「臨時(りんじ)」、臨時的に発生した予定以外のもの 【用例】「一時金ばもろうたが…こらあリンジの収入やけん、嫁いな黙っとこう」 →「一時金をもらったけれど…これは予定外の収入だから、妻には内緒にしとこう」 |
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9 | リンチョウ |
【標準語】ジンチョウゲ 【意味等】沈丁花、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木 |