いかもんくい
【標準語】悪食、物好き
【品詞】名詞
【意味】
(1)「悪食」の「いかもんぐい」
《意味》普通の人の食べないような物を好んで食べること、またその人、げてもの食い
《用例》
・たいがいの東京者なあ、もつ鍋ばイカモングイぐらいい思うとんしゃあげな
→大方の東京の人は、もつ鍋をゲテモノ食いのようなものと思っているらしい
・昆虫食やら気色悪うして…イカモンクイと思うとったが、栄養価なたっかとげな
→昆虫食なんて気色悪くて…悪食と思っていたけど、栄養価は高いそうだ
・フグな美味かばってん、長か歴史の中で…たいそイカモングイの死んどうっちゃろうね
→フグは美味いけど、長い歴史の中で…たくさんの悪食物が死んでるんだろうね
(2)「物好き」の「いかもんぐい」
《意味》普通の人が相手にしないような異性を愛すること、またその人
・おまやあ、あんかおばしゃん…ばばさんば好いとうとや?イカモングイやねえ
→お前は、あんなおばさん…お婆ちゃんが好きなのか?物好きだね
・あんかとば好いとうと?器量な悪かし脳も悪か…性格も悪か女やが、イカモングイやねえ
→あんなのが好きなの?不器量で頭も悪い…性格も悪い女だぞ、好みが異常だなあ
・優しゅうしてよか男…おなごいえらいもつる、ばってんイカモングイ…ブスば好いとうと
→優しくて好い男…女性にすごくモテる、でも好みが異常の物好き…ブスが好きなんだ
【参考】
・由来は漢字で「如何物食(いかものぐい)」の音変異
・「如何物」は当て字で、本来は「胃際物(いきわもの)」で食べられるかどうか際物をいう
・「如何物」は「如何様物(いかさまもの)」、つまり「いかがわしい物」のこともいう
イラストによる用例解説
【翻訳】
「よくそんな物が食えるもんだなぁ…ゲテモノ食いだよ!本当かよ?」
「何だとぉ-美味いんだぞ!お前も食ってみろよ…エビより美味い…」
【翻訳】
「肩もみしましょう!」
「ああ…ありがとう」
「あの男の人は、熟女好みらしいわねえ…」
「違うわよ!老婆好きの、物好きだわよ!」
【博多・糸島弁検索】
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