いかい

【標準語】大きい、はなはだ

【品詞】形容動詞

【意味】
(1)「大きい」の「いかい」

《意味》大きい、数量が多い、十分、大いなる

《用例》

・今年ゃあ…天候のようして、甘うしてイカイスイカのたいそ生って…儲かった
 →今年は…天候がよくて、甘くて大きなスイカがたくさん生って…儲かった

・この品種のブドウな…実のイカイついて、酸味も甘味も…何より香りの好か
 →この品種のブドウは…実がたくさんついて、酸味も甘味も…何より香りが好い

・ああた、イカイイオばたいそ釣っとるが…仕掛けな何?餌な何ば使いようと?
 →あなた、大きな魚をたくさん釣っているけど…仕掛けは何?餌は何を使っているの?

(2)「はなはだ」の「いかい」

《意味》大いに、はなはだ、たいへん、たいそう

《用例》

・この前は家族みんなでお邪魔してしもうて、イカイお世話になりました
 →この前は家族みんなでお邪魔してしまって、たいへんお世話になりました

・おばしゃんたちの寄って…イカイ大きか声で話しよんなるけん、せからしか
 →おばさんたちが集まって…たいそう大きな声で話をしているので、うるさい

・今度の台風な…風のひどうして、ナシやら果樹の落てて…イカイ被害の出とう
 →今度の台風は…風がひどくて、ナシなど果樹が落ちて…甚大な被害が出ている

【参考】

・大きさや数量が十分過ぎるほどある様子、また度を越えている場合にも言う

・中国や四国の一部地域でも使われている

・由来は古語の「厳い(いかい)」、「厳めしい」の由来も同じ

 

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

イラストによる用例解説

【翻訳】
「結婚式の時は、仲人さんには大変お世話になりまして…つまらないものですが…」
「何をおっしゃいます、そんなに心配なされなくてもよろしいのに…」
「じゃあ…せっかくだから」

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

【博多・糸島弁検索】

あ(ア) い(イ) う(ウ) え(エ) お(オ)
か(カ) き(キ) く(ク) け(ケ) こ(コ)
さ(サ) し(シ) す(ス) せ(セ) そ(ソ
た(タ) ち(チ) つ(ツ) て(テ) と(ト)
な(ナ) に(ニ) ぬ(ヌ) ね(ネ) の(ノ)
は(ハ) ひ(ヒ ふ(フ) へ(ヘ) ほ(ホ)
ま(マ) み(ミ) む(ム) め(メ) も(モ)
や(ヤ)   ゆ(ユ)   よ(ヨ)
ら(ラ) り(リ) る(ル) れ(レ) ろ(ロ)
わ(ワ)       ん(ン)