いっこも、いっちょん、いっちょも
【標準語】ひとつも
【品詞】副詞
【意味】少しも、ちっとも、まったく、全然
【参考】
・いっちょ・いっこ(ひとつ)+も・ん
・(~ない:否定形)が連結して→打ち消しを強調する否定的な使い方
《用例》強烈な否定
・美味うなか:美味しくない→いっちょも美味うなか:少しも美味くない=不味い
・好かん:好きじゃない→いっちょん好かん:少しも好きじゃない=大嫌い
・可愛ゆうなか:可愛くない→いっこも可愛ゆうなか:少しも可愛くない=不細工
【同義】いっこも、いっちょも、いっちょん
【用例】
・この店のうろんな、出汁のイッコモ効いとらん、イッチョモ美味うなか
→この店のうどんは、出汁がちっとも効いてない、少しも美味くない
・あんたが…ことわりば言わんちゃよか、ああたあ…イッチョン悪うなかっちゃけん
→あなたが…謝罪する必要はないよ、あなたは…全然悪くないんだから
・おらあ、温泉でゆたーッとするとやら…イッチョモ好かん、仕事しとう方がよか
→俺は、温泉でゆっくりするなんて…少しも好きじゃない、仕事してる方がよい
・ピザの…イッチョン来ん、はらかいて電話ばしたら…「いま出た」げな
→ピザが…ちっとも来ない、怒って電話をしたら…「いま出ました」だって
・たいそ買うてきとったアイスのイッコモなか、おらあイッコモ食うとらんとい
→たくさん買ってきてたアイスが一つもない、俺は一個も食べてないのに
イラストによる用例解説
【翻訳】
「あーっ!描いても描いても、ちっともマンガが売れない!」
「仕方がないよ!君の作品…ちっとも面白くないもの!あっ…ごめん…美味しいよ豚バラ」
【博多・糸島弁検索】
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