おおばちげーな、おおばんげなか、おおまん
【標準語】大雑把
【品詞】形容動詞
【意味】いい加減、無責任、小さなことにこだわらない様、大雑把、またその人
【同意】おおばちげーな、おおばんげな、おおまん
【参考】それぞれ由来は不明だが、次のように推測できる
・「おおばちげーな」:おおばち(大雑把) + げーな(気味な)
・「おおばんげなか」:おおばん(おおまん)+げなか(である)
・「おおまん」:おお(大)+ まん(慢:怠慢)
【類義】おおばち
【関連】おおまん太郎、大野万次郎、大野の万ちゃん
《意味》おおらかな人柄、大雑把な人柄(良い意味で)、ゆったりとした人
《参考》おおまん(いい加減)な人を茶化した言い方
【用例】
・あらあオオマンで…頼りいなならんばってん、みんない好かれとうもん
→あいつは無責任で…頼りにはならないけれど、みんなに好かれている
・そえなオオバンゲナカ仕事ばして、後でおおごといなったっちゃ知らんけんね
→そんな大雑把な仕事をして、後で大変なことになっても知らないからね
・大将なオーバチゲーナカけん…収支の合わんげな、商売人な…向いとんなれん
→大将がいい加減なので…収支が合わないらしい、商売人には…向いていない
・あのひたあ…気の利かんオオマンタロウばってん、人間な悪うなかっちゃもんなあ
→あの人は…気が利かない大雑把な人柄だけど、人間は悪くないんだよなあ
・普通なら腹ん立つとい…はらかきもしなれん、ほんに…オオノマンジロウやん
→普通なら腹が立つのに…怒りもしない、本当に…おおらかな人柄だよ
「おおまん」を使ったことば
おおまんたくり
【標準語】やりっぱなし
【品詞】形容動詞
【意味】粗放、最後までせずに放置すること、後始末をせずに捨ておくこと、またその人
【参考】
・「おおまん(いい加減)」を繰り返す、信じられないほどの「おおまん(無責任)」
・おおまん(いい加減)+たくり(盛んに行う)
【用例】
・オオマンタクリい仕事しよったら、誰も…あんたんとこいやら、頼まんごとなるが
→粗放な仕事をしていたら、誰も…あなたのとこなんかに、頼まなくなるよ
・現場い道具ば…ほたらかいて帰った?あら…ほんにオオマンタクリやもん
→現場に道具を…放ったらかして帰った?あいつ…本当にやりっぱなしの無責任だ
・おおまんたくりい入力しとんなるけん、データな、さーさらばーさらたい
→いい加減に入力してるので、データは出鱈目だよ
イラストによる用例解説
【翻訳】
「いいよ、いいよ、いるんだろ?持ってけよ、何とかなるだろう…」
「ほ、本当にいいのか?いい加減な営業をしてたら、潰れちまうぞ!」
「その時は、店を閉める…あはっ」
【翻訳】
「親方ぁ…この角材、切ってしまっていいんでしょ?」
「おうっ?何だって?いいんじゃないか…」
「切っちゃったら…いかん!親方は…大雑把だから…俺に聞いてくれ!」
【博多・糸島弁検索】
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