くり、ぐるり、ぐるわ
【標準語】周囲
【品詞】名詞
【意味】
・周囲、まわり
・周辺、めぐり
【同義】くり、ぐるり、ぐるわ
【参考】
・「くり」「ぐるり」は、指標となる場所を「ぐるり」と取り巻く範囲
・「ぐるわ」は、指標となる場所を「ぐるり」と輪で囲み込む範囲
【用例】
・家のグルリな雑草だらけやけん、草取りばせなぁいかんちゃもん
→家の周囲が雑草だらけだから、草取りをしなきゃならないんだ
・たいがいで…屋敷のグリ草ば取らなあ、夏いな…藪のごとなるばい
→いい加減…屋敷の周りの草を取らないと、夏には…藪のようになるぞ
・雨でくえとらんかどうか、田んぼのグルワば見てきとこう
→雨で崩れていないか、田んぼの周りを確認しておこう
「くり」を使った言葉
ぐるわぐりっと
【標準語】周辺一帯
【品詞】連体詞
【意味】周囲全部、周辺すべて
【参考】ぐるわ(くり:周囲)+ぐりっと(ぐるりと:一帯)
【用例】
・昔ゃあ、この辺な田んぼばっかしやったばってん、グルワグリット家の建ってしもうた
→昔は、この辺は田んぼばかりだったけど、周辺一帯には家が建ってしまった
・農区の出方で…溜池のグルワグリット草ば刈ったが、えらい…やおいかんやった
→農区の共同労役で…溜池の周辺一帯の草を刈ったけど、とても…大変だった
・この神社から…弥生時代の遺跡の出て、グルワグリット…発掘調査のあるとげな
→この神社から…弥生時代の遺跡の出て、周辺一帯の…発掘調査があるそうだ
【翻訳】
「あの丘の辺りまで…周辺一帯はうちの土地だもの!はははは…」
くりみぞたて
【標準語】周溝掘り
【品詞】連体詞
【意味】稲刈り前に水田周囲の水はけをよくするために溝を掘ること
【参考】くり(周囲)+みぞたて(溝立て:溝掘り)
【用例】
・稲刈りの近かとい…今日も雨、クリミゾタテして…田の水はけばようせな
→稲刈りが近いのに今日も雨、周溝堀をして…他の水はけをよくしなきゃ
・あすかあ…くな田やけん、クリミゾタテばせなあ…水のはけんとやもん
→あそこは…湿田なので、周溝掘りをしないと…水がはけないんだよ
【博多・糸島弁検索】
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