げさく
【標準語】品が悪いこと、質が悪いこと
【品詞】形容動詞
【意味】
(1)「品が悪いこと」の「げさく」
《意味》下品、品がないこと、品が劣ったこと、卑しいこと、意地汚いこと
《用例》
・いやらっさ、若っかおなごしい…そえなゲサクかことば言うてから…
→いやらしい、若い女性に…そんな下品なことを言うなんて…
・この服い、きな色の靴な似合うかいな?派手かいな?ゲサクかいな?
→この服に、黄色い靴は似合うかな?派手かなぁ?品がないかなぁ?
・「オトナの女性下着」専門店のでけとるばってん、いやらしゅうして…ゲサクぜ
→「オトナの女性下着」専門店ができてるけど、いやらしくて…下卑だぜ
(2)「質が悪いこと」の「げさく」
《意味》粗末、出来が悪いこと、品質が劣ること
《用例》
・今年のダイコな…根こぶ病の出て、ゲサクかとばっかしで…売りもんいならん
→今年のダイコンは…根こぶ病が出て、粗末なのばかりで…売り物にならない
・長雨い冷夏…今年の米なゲサク、昔やったら…大飢饉になっとるばい
→長雨い冷夏…今年の米は出来が悪い、昔だったら…大飢饉になってるよ
・ゲサクか陶器茶碗と思うとったが…名品げな、おらあ…目の利かんごたあ
→粗末な陶器茶碗と思っていたけど…名品だって、俺は…目が利かないようだ
【参考】
・由来は「下作」で、意味が転移したもの
・「下作」の対義語は「上作」で、豊作や上出来などの意になる
「げさく」を使った言葉
げさくなか、げさっか
【標準語】下品な
【品詞】形容動詞
【意味】ゲスな、品性や品格が劣っている、卑しい、粗末な
【用例】
・あえなゲサッカ男と付き合いようと?やめとき…不幸いなるだけやが
→あんなゲスな男と付き合ってんの?やめなさい…不幸になるだけだよ
・わっかおなごが…あえん肌ば露出さして、男ば誘惑しよんなる…ゲサクナカ
→若い女が…あんなに肌を露出させて…男を誘惑しているよ…下品だねえ
・「俺と…付き合うちゃり」「無理、ああたんごとゲサッカたあ…好かん」
→「俺と…付き合ってくれ」「無理、あなたのように下品なのは…嫌い」
イラストによる用例解説
【翻訳】
「新しい水着…どう…?似合う?」
「それ以前に…下品だわ!なんか…あんた…気持ち悪いよ…うぷっ」
げさくたらしか
【標準語】いかにも下品な
【品詞】連体詞
【意味】下卑たらしい、いかにも品が劣っている、とても下品な
【参考】げさく(下品)+たらしい(強く感じるさま)
【用例】
・その服…どこで買うたと?よう、そえなゲサクタラシカ服ば…売りよったねえ
→その服…どこで買ったの?よく、そんないかにも下品な服を…売っていたねえ
・あんたあ…頭のようしてイケメンばってん、食い方の…ゲサクタラシカなあ
→あなたは…頭脳明晰でいい男なんだけど、食い方が…とても下品だなあ
・体育の糸島先生…好かーん、股間ばボリボリ掻いて…インキン?ゲサクタラシカ
→体育の糸島先生…嫌―い、股間をボリボリ掻いて…インキン?とっても下品よ
【博多・糸島弁検索】
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