こぎる

【標準語】値切る、細かく切る

【品詞】動詞

【意味】

(1)「値切る」の「こぎる」

《意味》値切きさせる、値段を引かせる、負けさせる

《参考》

・値段を細かく切る…値段を小刻みに安くさせる

・関東近辺など、国内の広い範囲で使われる方言

《用例》

・ああたあ…コギルとの上手かもん、まいったやー…こらあ商売いならんや
 →あなたは…値切るのが上手いもん、まいったねー…これは商売にならんよ

・これ以上…コギッタっちゃあ、もう負からんですたい…そえん虐めなすな
 →これ以上…値切っても、もう負けられませんよ…そんなに虐めないでよ

・なんて…それで300円な、えらいコギッタねー…店の人なあ泣きよんなるばい
 →なんだと…それで300円だと,すごく値切ったねー…店の人は泣いているよ

(2)「細かく切る」の「こぎる」

《意味》小切る、細かに刻む、薪にするため木などを小さく切ること

《用例》

・剪定した枝な…焚きもんいするけん、コギッテ…むすでできびって
 →剪定した枝は…焚き木にするので、小さく切って…結び藁で縊って

・ああた…がめ煮の上手か、一口大いコギッタ野菜い…よう味のしゅんどう
 →あなた…がめ煮が上手ね、一口際に小さく切った野菜に…よく味が染みている

・剪定した枝ば…ゴミい出すときゃあ、コギッテ…燃えるゴミ袋い入れて出いて
 →剪定した枝を…ゴミに出すと時は、細かく切って…燃えるゴミ袋に入れて出して

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イラストによる用例解説

 

【翻訳】
「あなた…とことん値切られますなぁ」
「手元には8万円しかないんだ…もう一声!安くならないの?天下の博多電器
 切りがいいから、端数の分まで負けてくれよ!
 現金払いだから、おまけにメモリーつけて!よっ!太っ腹!」

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