こさぐ

【標準語】削り取る、掻き落とす、掻き鳴らす

【品詞】動詞

【意味】

(1)「削り取る」の「こさぐ」

《意味》薄く削ぎ切る、削ぐ、へぐ

《用例》

・牛肉と一緒い煮付けるけん、ゴボウばコサイデ…水いさらしとって
 →牛肉と一緒に煮付けるから、ゴボウを薄く削ぎ切りにして…水にさらしておいて

・自作のピザ窯げなが、素人作業やけんモルタルばコサイどらん…仕上がりのきちゃなか
 →自作のピザ窯だそうだが、素人作業なのでモルタルを削ってない…仕上がりが汚い

(2)「掻き落とす」の「こさぐ」

《意味》掻き取る、掻く、引っ掻く

《参考》こびりついたるものを掻き落として取り去ること

《同義》かすくる、こさぐ

《用例》

・フライパンの焦げとうけん…水いつけとって、後で…焦げばゴサイどくけん
 →フライパンが焦げているので…水につけておいて、後で…焦げを掻き落としとくから

・鍋底の雑炊も…コサイデ食うとって、わかった…カスクッテ食うとこう
 →鍋底の雑炊も…掻き落として食っといて、わかった…掻きとって食っておこう

(3)「掻き鳴らす」の「こさぐ」

《意味》三味線を弾く、弦楽器を掻き鳴らす

《用例》

・この頃…ばばさんの三味線いはまって、夜遅うまでコサギなるけん…やかましかと
 →この頃…婆さんが三味線にはまって、夜遅くまで掻き鳴らすから…うるさいんだ

・高校生の孫の…バンドば組んで、文化祭でギターばコサグげなけん…学校い観い行くと
 →高校生の孫が…バンドを組んで、文化祭でギターを弾くので…学校に観に行くんだ

【参考】九州を中心に使われる方言

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イラストによる用例解説

 

【翻訳】
「フジツボなんか付いてるので、念入りに削って綺麗にしないと…
売り物にはならないんだ!シーズンは10月下旬~4月上旬
糸島の牡蠣は、とってもうまいよ!(ガリ、ゴリ、ガガ…)」

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