こざにっか
【標準語】小賢しい、小面憎い
【品詞】形容詞
【意味】
(1)「小賢しい」の「こざにっか」
《意味》利口ぶって生意気、こましゃくれている
《用例》
・こまかくせい…口返事ばっかりして、どこの子な?ほんにコザニッカ
→子供のくせに…口答えばかりして、 どこの子だい?本当にこましゃくれている
・もうすぐ熟れるっていうとい…スイカばやられた、コザニッカねえカラスな…
→もうすぐ熟れるというのに…スイカがやられた、小賢しいねぇカラスは…
・お前の弟な…コザニッカ。俺ば言い負かしょうするとやが…くらいて、よか?
→お前の弟は…生意気だ。俺を言い負かそうとするんだぜ…殴って、いい?
(2)「小面憎い」の「こざにっか」
《意味》顔を見るだけでもいやになるくらい憎らしい、小生意気で癪にさわる
《用例》
・この俳優なコザニッカ。ばってん、悪役ば演じさしたらほんなことい上手かやねえ
→この俳優は小生意気で癪にさわる。でも、悪役を演じさせたら本当に上手だねぇ
・ムジナのスイカ畑ば荒らして…全滅、コザニッカけん…箱罠ば仕掛けたやなあ
→アナグマがスイカ畑ば荒らして…全滅、憎たらしいので…箱罠を仕掛けてやった
・あの選手な…コザニッカごと守備の上手か、抜ける当たりの…ダブルプレーぜ
→この選手は…小面憎いほど守備が上手い、抜ける当たりが…ダブルプレーだよ
【参考】
・こざ(小さく、こまごまと)+にっか(憎い)→小賢しく憎たらしい
・「こざ」は「こざとい(小聡い)」で「あざとい(小聡明い)」と思われる
・主に、福岡市周辺から唐津市周辺のエリアで使われる
イラストによる用例解説
【翻訳】
「やーい!クソばばあ…お前なんか大嫌いだ」
「何だって(お与子(およね)さん所の孫は、本当に…小憎たらしいね!)」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。