さりむり、やんぎもんぎ

【標準語】遮二無二

【品詞】副詞

【意味】無理矢理に、是が非でも、是非とも、ひたすらに

【同義】さりむり、やんぎもんぎ

【参考】

(1)「さりむり」の由来は諸説

《説1》「遮二無二」の音変異

・「遮二無二」の「二」は「次」の意があり「次を遮る、次は無い→無理矢理」になる

・地域によって「しゃにむに」や「しゃりむり」などで全国で広く使われる

《説2》「差理無理(しゃりむり・さりむり):無理矢理に」が由来

・「さりむり」の方が先で「差理無理」は、当て漢字ではないかと思われる

・小説「金色夜叉(尾崎紅葉)」の文中に使われている

(2)「やんぎもんぎ」の由来は不明

・壱岐では、同意で「がんぎもんぎ」という言葉があるが、これも由来不明

【類義】さっちみち、さっちもっち、さっちがもっち

【用例】

・あっちの奥さんな…山内惠介の親戚やけん、サインばサリムリお願いしたと
 →あちらの奥さんは…山内惠介の親戚なので、サインを無理矢理にお願いしたの

・あのラーメン屋な…開店記念で半額やけん、ヤンギモンギ食いいいかなあいかん
 →あのラーメン屋は…開店記念で半額だから、是が非でも食べに行かなきゃいけない

・あいつな…わがば色男ぐらい思うて、愛らしかおなごば見たら…サリムリ口説くと
 →あいつは…自分は色男だと思って、可愛い女の子を見たら…ひたすら口説くんだ

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イラストによる状況解説

【翻訳】
「まあ…こんなに小さな袋に、よくもまあ、そんなにたくさん詰め込まれましたねぇ」
「すごいでしょ?無理矢理に詰め込みましたもの…」

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