せせる

【標準語】群がる、いじる

【品詞】動詞

【意味】
・群がる、虫などがたかる
・つつき回す、ほじくる
・修繕する、手を入れる
・からかう、あざける、軽蔑する
・いじめる
・ほじる、ほじくる

【同義】せせる、せせくる、せせくりまわす(「群がる」の意の同義は「せる」)

【参考】せせる<せせくる<せせくりまわす
・「せせる」も「せせくる」も「せせくりまわす」も、言葉の意味はおおむね同じ
・「せせくる」は「せせる」より意味が強い
 ……せせる(いじる)+くる(~し続けるの意)→いじり続ける、ずっといじっている
・「せせくる」をさらに強調すると「せせくりまわす」になる
 ……せせる(前段参照)+まわす(さんざん~するの意)→さんざんいじり続ける

【用例】
・ハエのセセッってくると思うたら、いんのあぽば踏んどった…臭かーっ
 →ハエがたかってくると思ったら、犬の糞を踏んでた…臭せーっ
・虫歯ばセセリよったら、急いすびいて…眠られんごとなった
 →虫歯を突いていたら、急に刺すように痛んで…眠れなくなった
・部品ば買うてきて、パソコンの基盤ばセセッタら、ようなった
 →部品を買ってきて、パソコンの基盤を修繕したら、直った
・尻の尾ば引っ張ったりして、ネコばセセリよったら…掻き裂いてきなった
 →尻尾を引っ張ったりして、ネコをからかっていたら…引っ掻いてきた
・おまやあ、つぁーらんやつやね。しゃばかとばセセッテそえん楽しかや?くずやねぇ
 →お前は、つまらんやつだね。弱い人ばかり虐めてそんなに楽しいのか?クズだね。
・鼻くその鼻のすの奥いあって、気持ちの悪うしてセセリよったら、鼻血の出っしもうた
 →鼻くそが鼻の穴の奥にあって、気持ち悪くてほじっくっていたら、鼻血が出てしまった

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

イラストによる状況解説

 

【翻訳】
「壊れたおもちゃ…パパッと修理したら、治ったぞ」「父ちゃんスゴイ」

■TOP画面に戻る
■「知っとう、博多・糸島弁」に戻る

【博多・糸島弁検索】

あ(ア) い(イ) う(ウ) え(エ) お(オ)
か(カ) き(キ) く(ク) け(ケ) こ(コ)
さ(サ) し(シ) す(ス) せ(セ) そ(ソ
た(タ) ち(チ) つ(ツ) て(テ) と(ト)
な(ナ) に(ニ) ぬ(ヌ) ね(ネ) の(ノ)
は(ハ) ひ(ヒ ふ(フ) へ(ヘ) ほ(ホ)
ま(マ) み(ミ) む(ム) め(メ) も(モ)
や(ヤ)   ゆ(ユ)   よ(ヨ)
ら(ラ) り(リ) る(ル) れ(レ) ろ(ロ)
わ(ワ)       ん(ン)