とうなか、とつけむなか、とてつもなか、とほうもなか
【標準語】途方もない、道理に合わない
【品詞】形容動詞
【意味】
・莫大な、途轍もない、並外れている、とんでもない、数量や大きさが尋常でない
《参考》ものすごく大きい・強いのなど、形容詞を強調する接頭語にも使う
《用例①》しゃばかくせい…トウナカことば言いかぶって…いつか、やりそこなうばい
→弱いくせに…とんでもない強がりを言い放って…いつか、ひどい目に遭うぞ
《用例②》地球温暖化で、トツケムナカ大きか台風の来て…トテツモナカ被害の出よう
→地球温暖化で、とんでもなく大きな台風が来て…莫大な被害が出ている
《用例③》でけそこないと思うとったが、アーティストいなって…トホウモナカ人気者げな
→不良者と思っていたけれど、アーティストになって…並外れた人気者らしい
・思いもよらぬ、すじ道に外れる、道理にあわない、すじ道が合わない
《参考》「途轍もなか」の「途轍」は道理の意
《類義》とっぴょうしもなか、とひょうもなか→思いもよらぬ
《用例①》トウナカことば、言いなんな…不満なあろうばってん、あんたの恩人やろうが
→道理に合わないことを、言うなよ…不満はあるだろうが、あなたの恩人だろうが
《用例②》トツケムナカことの起きた…宝くじい当たってトテツモナカ大金の入ってきた
→思いもよらぬことが起きた…宝くじに当たって尋常じゃない大金が入ってきた
《用例③》トホウモナカ夢ばい…苦労も努力もしきりきらんとが、起業で成功でけめえもん
→筋道に外れた夢だよ…苦労も努力ができないヤツが、起業で成功できるはずがない
【同義】とうなか、とつけむなか、とつけもなか、とてつもなか、とほうもなか
イラストによる状況解説
【翻訳】
①「あの星に行くのに…光の速さで100万年かかるんだぞ…」「うわあああ、途轍もなく遠いー!」「?」「遠いのか?遠くないのか?」
②「とうちゃん!高校を中退して、お笑い芸人になりたいんだけど…なっていい?」「あんまり、道理に合わないことを言ってたら、ぶん殴るぞ」
【博多・糸島弁検索】
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