ひぐれさぐり、ひぐれさぐれ
【標準語】夕暮れ間
【品詞】名詞
【意味等】目が暗闇にとざされて物が見えない頃、夕暮れの忙しい時間
【同義】ひぐれさぐり、ひぐれさぐれ、ほのくれさぐれ
【参考】語源にはいくつかの説がある
1)ひぐれ(日暮れ)+さ(状態を示す接頭語)+くれ(暮れ)→日暮れ寸前
・「さぐれ」の「さ」は「語調を整える語」や「意志性を持たない状態性の接頭語」の説がある
2)ひぐれ(日暮れ)+さぐれ(まぐれ:夕間暮れの音変異)→日暮れ薄暗い
【用例】
・このヒグレサグリまで…どこで遊びよった?いっちょん帰ってこんけん、心配したばい
→こんな夕暮れまで…どこで遊んでいたんだ?ちっとも帰ってこないので、心配したぞ
・あの人あ働きもんやもん…ひしてじゅう働いて、ヒグレサグレまで畑で働きよんしゃあ
→あの人は働き者だよ…朝から晩まで働いて、夕暮れの暗くなるまで畑で働いているよ
・婆さんのそうついて…おらんげな、ヒグレサグレいなって…帰ってこんって大騒ぎやが
→お婆ちゃんが徘徊して…いないそうよ、夕暮れになって…帰ってこないと大騒ぎだよ
・あっちゃあ毎日…ヒノクレサグレまでよう働かっしゃあが、あんまと儲かりよんなれん
→あちらは毎日…夕暮れまでよく働かれるけれど、あまり儲かっちゃいない
イラストによる状況解説
【翻訳】
「じいちゃん!夕暮れに…どこに出かけるんだい!」
「家に帰るんだ」
「家は、ここだよ!」「ここですよ!家は…」
【博多・糸島弁検索】
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