ふうがじん、へんちく
【標準語】趣味人、変人
【品詞】名詞
【意味等】
(1)趣味人の「ふうがじん」
《意味》趣味に生きる人
《参考》自分の好みや趣向を重視した生活をする人
《用例》
・うちの…おいしゃんなフウガジンで、家い茶室ば建てて…毎週、茶会ばしよんなあ
→私の叔父さんは趣味に生きる人で、家に茶室を建てて…毎週、茶会をしているんだ
・ご隠居さんな…フウガジンやけん、いっつも…ようわからん絵ば描きよんなあ
→ご隠居さんは…趣味人だから、いつも…よくわからない絵を描いているよ
(2)変人の「ふうがじん」
《意味》変わり者、普通の人と価値観が違う人、一風変わった人
《同義》ふうがじん、へんちく、へんちくりん
《参考》語源や由来
[1]「ふうがじん」:一般人と価値観がズレていることから「変人・変わり者」の意を持つ
{補足}語源は、雅な趣を愉しむ「風雅人」が由来
[2]「へんちく、へんちくりん」:諸説あり
〈竹林説〉竹は種類が異様に多いので、変わっているの意で「ちくりん」を使う
{補足}へんちくりん:変竹林、ちんちくりん:珍竹林、みょうちくりん:妙竹林
〈接尾語説〉「ちく」の語源は「的」で「りん」は意味のない接尾語
{補足}へんちくりん:変的、ちんちくりん:珍的、みょうちくりん:妙的
《用例》
・下着からこうにい、着とうもんな…そうようピンク。あらあフウガジンたい
→下着からこっち、着ている物は…すべてピンク。あいつは変わり者だよ
・何ば研究しよんなあか…知らんばってん、穴ば掘ってそうつきよんなあ…フウガジンやん
→何を研究してるのか…知らないけれど、穴を掘ってうろついてるんだ…変わり者だよ
・あの教授な…秀才ばってんヘンチクやけん、ぜんいもならん研究ばっかし…しよんなあ
→あの教授は…秀才だけど変わり者なので、お金にもならない研究ばかり…しているよ
・地のもんな…ヘンチクリン扱いしよるばってん、鉄道オタクの世界でな…レジェンドげな
→地元の人は…変わり者扱いしてるけど、鉄道オタクの世界では…伝説的人物らしいよ
イラストによる状況解説
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