へがと、へのしこ、へのしこら

【標準語】価値がない

【品詞】形容詞

【意味等】役に立たない程度、取るに足らない

【同義】へがと、へのしこ、へのしこら

【参考】

・へ(屁:取るに足らないの例え)+がと(分、価値)→取るに足らない価値

・へ(屁:取るに足らないの例え)の+しこら(分、価値)→取るに足らない価値

【類義】なみだんしこ、はなくそんしこ

・上記は「涙や鼻糞の分量」の意であり、微量であるがゆえに役に立たないの意

・「へのしこ」は、屁が無価値(低質)なゆえに役に立たないの意で使われる

【対義】へがともなか、へのしこらもなか

《意味》屁とも思わない、眼中にない、物の数ではない

《類義》へのつっぱりいもならん→役立たず、物の役に立たぬこと、たよりにならぬ人

【用例】

・床の間の壺…父ちゃんな高っかとって言いよんなあが、鑑定してもろうたらヘガトやった
 →床の間の壺、父ちゃんは高級品だと言っているが、鑑定してもらったら無価値だった

・福引券のたいそあったが、そうよう6等…景品な、ヘノシコラばっかしたい
 →福引券がたくさんあったけど、全部6等…景品は、取るに足らないものばかりだよ

・俺な…喧嘩の強かっつぇー、お前のごと…しゃばかとやら、ヘガトモナカ
 →俺は…喧嘩が強いんだぜぇー、お前のような…弱いやつなど、眼中にない

・はらかいて、俺ばくらすって言いよう?来るなら来てんれ、あえなたあヘノシコラモナカ
 →怒って、俺を殴ると言ってる?来るなら来てみろ、あんなやつは物の数じゃない

・「忙しかろうけん手伝うちゃる」て、おいしゃんの来なったが…ヘノツッパリイモナラン
 →「忙しいだろうから手伝ってやる」と、おじさんが来たけど…何の役にも立たない

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イラストによる状況解説

【翻訳】

・へがと
「また…パチンコで負けたんでしょ?」
「うん?ちょっとだけね…」

・へがともなか
「あんた…あっさりと…フラれたそうだね~心が痛いだろ?」
「昔から…好きだったそうじゃないか」
「あ…あんな女に…フラれたくらい…取るに足らない!たいしたことない!うぐぐ…」
「ふひょ…てへへ…」

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