ほとめく
【標準語】もてなす、上気する
【品詞】動詞
【意味等】
(1)もてなすの「ほとめく」
《意味》歓待する、歓迎する、ご馳走する、厚遇する
《参考》由来は不明、諸説あるがはっきりしない
・古語の「ほとめく」は、コトコトと音を立てるの意で、もてなすこととは関連がない
・説1:古語由来説:コトコトともてなすために忙しく立ち回る→歓迎する
・説2:「熱めく」説:熱意を持って応対の準備すること→熱烈歓迎
・説3:「火処めく」説:ご馳走作り(煮炊き)に精を出すこと→ねんごろに待遇
《用例》
・博多いあすびい来、うちゃあ糸島やけん泊んしゃい…魚やら旨か食いもんでホトメクばい
→博多に遊びにおいで、うちは糸島だから泊ってよ…魚など旨い食い物でごちそうするよ
・ゴルフやらごっつおーやらで、えらいホトメキよんしゃあ思うたら…取引先の社長さんげな
→ゴルフやご馳走などで、すごく歓待されているなあと思ったら…取引先の社長さんだって
(2)上気するの「ほとめく」
《意味》火照る、熱くなる、欲情をもよおす、情事をする、いちゃつく
《同義》ほとめく、ほめく
《参考》由来は不明、諸説あるがはっきりしない
・説1:漢字で「女陰めく」、女性の性的なときめき、性的な歓迎の意
・説2:漢字で「火めく・熱めく」、火照ったり、欲情することの意
※「ほめく」は、蒸し暑いやムンムンするなど、暑苦しい状況も言う
《用例》
・今度の新入社員な、えらいよか男やもんやけん…事務所の女の子たちのホトメキなあと
→今度の新入社員は、すごくいい男なんで…事務所の女の子たちが熱くなっているよ
・この映画な、いやらしかっちゃろ?観たんだあ…女の人なあ、だれっちゃあホトメキなあげなよ
→この映画は、いやらしいんだろう?観たら…女性なら、誰でも欲情をもよおすらしいよ
【関連】佐賀を中心に九州各地で、それぞれの意味で広く使われる
イラストによる状況解説
【翻訳】
①「たいしたものはないけど…つまんでくれ」
「いただきます」「すみません」「うわぁ、ご馳走」
②「あんた、何をときめいているの?」
「左側の人…いいね」
「まあ、飲みなさい」「どうも」
【博多・糸島弁検索】
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。