ほがす
【標準語】穿つ
【品詞】動詞
【意味等】穴を空ける、突き抜く、穴を掘る
【参考】
・由来は不明、穴を掘るという意味もあるので「掘がす」と思われる
・千枚通しや錐、耳かきなどの穴を空けたり穴をほじる道具を「ほがしもん」と言う
【用例】
・契約書ば綴るけん、バインダーい通す穴ば…穴あけパンチでホガイテ
→契約証を綴るので、バインダーに通す穴を…穴あけパンチで空けてくれ
・俺の知り合いの空手の達人な、指で瓦ばホガシきんなあぜ
→俺の知り合いの空手の達人は、指で瓦を突き抜くことができるぞ
・この畑いトマト苗ば植ゆるけん、ビニールマルチい穴ばホガイテ…その下ばホガイテ
→この畑にトマト苗を植えるので、ビニールマルチに穴を空けて…その下に穴を掘って
●「ほがす」に関連することば
(1)ほぐる、ほげる
【標準語】穴が空く
【品詞】動詞
【意味】穴が空く、突き抜ける、くぼむ、突く
【同義】ほぐる、ほげる
【用例】
・スプレー缶な、これで突いたらホグル…ガスの抜けたんだあ、しゃいで資源ごみで出いて
→スプレー缶は、これで突いたら穴が空く…ガスが抜けたら、潰して資源ごみで出して
・このモデルガンな空気銃やけん、空き缶ぐらいなら球でホグルとぜ…危なかとぜ
→このモデルガンは空気銃だから、空き缶くらいなら球が突き抜けるぞ…危ないんだぞ
・舗装したれん田舎道な、雨の降ったんだあ…びちゃいなって、すぐホグル
→舗装してない田舎道は、雨が降ったら…ぬかるみになって、すぐにくぼむ
(2)ほげ、ほげたん
【標準語】くぼみ
【品詞】名詞
【意味】穴、くぼみ、落ち込んでいる部分、破片
【同義】ほげ、ほげたん
【参考】地形のくぼみや地面の凹みゃ穴については「おてこぼり」も同義語
【用例】
・好かーん、防虫剤の切れて…セーターい虫食いのホゲのでけとう
→いやだー、防虫剤が切れて…セーターに虫食いの穴ができている
・玄関前いホゲタンのでけて、雨んときいびちゃいなるけん…まさで埋めといて
→玄関前にくぼみができて、雨のときにぬかるむので…真砂土で埋めておいて
・あすこで事故のあったっちゃろ?ウインカーやらのホゲの、たいそ散らばっとう
→あそこで事故があったんだろ?ウインカーなんかの破片が、たくさん散らばっている
イラストによる状況解説
【翻訳】
①「ねじ穴を空ける!フン!」
②「もしも~し!役所ですか?市道に穴ができて…たいへんですよ!」
「あぶない!」
【博多・糸島弁検索】
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