むつかしもん
【標準語】頑固者、難題
【品詞】名詞
【意味等】
(1)「頑固者」のむつかしもん
《意味》偏屈者、変わり者、くせ者、へそ曲がり
《同義》げってん、むつかしもん
《用例》
・まあだ結婚い…反対しよんなあと?ほんに、あんたのおやじな…ムツカシモンやねえ
→まだ結婚に…反対をしているの?本当に、あなたのお父さんは…頑固者だねぇ
・あの作家なムツカシモンやけん…機嫌ば損ねたら、げってんまわいて…原稿ばおくらかしなあと
→あの作家は偏屈者だから…機嫌を損ねたら、へそを曲げて…原稿を遅らせるんだ
・ムツカシモンで手い合わんとやが、わっか娘の頼うだら…えぱえぱして、何ちゃ言う事ききなあ
→偏屈者で手に負えないんだけど、若い娘が頼んだら…嬉しそうな顔で、何でも言う事きくんだ
(2)「難題」のむつかしもん
《意味》解決が難しい事案、懸案事項
《用例》
・「ああたしか解決しきりきらん」やら…よかごと言うて、そえなムツカシモンば押し付けなんな
→「あなたにしか解決できない」なんて…いいように言って、そのような難題を押し付けるなよ
・前任から…こえなムツカシモン引き継いだが、どえんもしきらん…聞かんやった事いしとこう
→前任から…こんな懸案事項を引き継いだが、どうにもできない…聞かなかった事にしておこう
【参考】むつかし(難しい、手強い)+もん(者・物事)→くせ者・難者
イラストによる状況解説
【翻訳】
・むつかしもん1
「ううう…ううう」
「私は…社長が苦手」
「俺も、頑固者だから」
・むつかしもん2
「ううう…ううっ!このままだったら倒産してしまう…どうしたらよいものか?」
「大手に合併して、従業員の雇用を守ったら…俺が食いっぱぐれるし…」
「リストラなんか、やりたくないし…やらなかったら倒産してしまう…」
「どうしようか…難題だ!」
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