よかとな、よかとや

 

【標準語】いいのか、よいのか

【品詞】形容詞+疑問の助詞

【意味等】

(1)「いいのか」のよかとな

《意味》いいのかい?了承するのか?

《用例》

・そえな不義理ばしたら、裏切者のごと言わるるが…あんた、それでヨカトナ?
 →そんな不義理をしたら、裏切者のように言われるぞ…あんた、それでいいのか?

・保証人倒れで、なんもかんものうなるかもしれんばってん…実印やらついてヨカトヤ?
 →保証人倒れで、何もかも無くなるかもしれないけど…実印なんかついていいのか?

・ほんなことい、もろうてヨカトナ?売ってぜんいするかもしれんばってん、ほんにヨカトヤ?
 →本当に、貰っていいのか?売ってお金にするかもしれないけど、本当にいいのか?

(2)「よいのか」のよかとな

《意味》良いのか?、好いのか?

《用例》

・あの店…そえんヨカトナ?お触りありで…えらい、いやらしかげなが…そえんヨカトヤ?
 →あの店…そんなに良いの?お触りありで…すごく、いやらしいそうだけど…そんなに好いの?

・えらい安かばってん、味なヨカトナ?おかあしか食材やら使うとらんめえね…品質なヨカトヤ?
 →すごく安いけど、味は好いのか?変な食材なんか使っていないだろうな…品質は良いのか?

・こらあヨカトヤ?なら…これが犯人?違あと?そうよう悪もんのごたあ…この作品なヨカトナ?
 →こいつは良いのか?じゃあ…これが犯人?違う?みんな悪者のようだ…この作品は好いのか?

【参考】よかと(よいもの、よいの)+な(かい:疑問を投げかける助詞)

【同義】よかとな、よかとや

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イラストによる状況解説

 

【翻訳】

《よかとな》
「汚い茶碗ですけど…親父の形見ですから貰ってください!あなたにはお世話になりましたから…」
「先生が大切にされてた茶碗でしょ?ありがとう」(本当に…汚い茶碗だなあ?)

《よかとや》
「これは、室町末期の天目茶碗じゃないか!よい仕事をしている…」
「安く見積もっても300万円はしますよ!景色が好い!銘品ですよ」
「えっ…そんなに良いものなの?びっくりしちゃった!さ・さっ300万」

 

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