よめご
【標準語】嫁、ネズミ
【品詞】名詞
【意味等】
(1)「嫁」のよめご
《意味》妻、女房、嫁さん、配偶者の一方である女性、息子の配偶者
《参考》漢字で「嫁御・嫁御寮」で嫁を敬っていう語
《用例》
・うちのヨメゴな…でけすぎたヨメゴやけん、こえな馬鹿息子いな…もったいなかヨメゴです
→うちの嫁は…出来過ぎた嫁なので、このような馬鹿息子には…もったいない嫁なんです
・ヨメゴから…酒ば止められとうけん、飲まれんと、うちのヨメゴな…えずかっちゃもん
→女房から…酒を止められているので、飲めないんだ、うちの女房は…怖いんだもん
・おたくのヨメゴじょうな…東京からこらっしゃったっちゃろ?なんか、あかぬけてござあもん
→お宅のお嫁さんは…東京から嫁いでこられたんでしょう?何だか、あか抜けてらっしゃるもの
(2)「ネズミ」のよめご
《意味》鼠、哺乳類ネズミ目(齧歯目)の動物の総称、「よめ」とも言う
《参考》由来は、夜行性なので夜目(よめ)、群れるので夜群(よめ)など諸説ある
《用例》
・天井裏い…ヤジラミのおる、夜中い騒がしかばってん…ヨメば飲ん込みようごたる
→天井裏に…アオダイショウがいる、夜中に騒がしいが…ネズミを飲み込んでいるみたい
・このごろ…ぬすとネコの家いよう来よるが、いっちょん…ヨメゴば見らんごとなった
→このごろ…泥棒ネコが家に好く来ているけど、ちっとも…ネズミを見かけなくなった
「よめご」を使った言葉
(1)よめごみ
【標準語】嫁候補の下見
【品詞】名詞
【意味等】仲人と親とが娘の家に行ってお嫁さん候補の下見をすること
【参考】漢字で「嫁御見」、お嫁さん候補の下見
【用例】
・仲人さんやら来てござあが…娘じょうば、ヨメゴミいきてござあっちゃろ?
→仲人さんなんか来てらっしゃるけど…お嬢さんを、嫁の下見に来てあるんでしょ?
(2)よめごぶり
【標準語】結婚祝いのブリ(鰤)
【品詞】名詞
【意味等】結婚祝いに嫁方から持ってくるブリ(鰤)
【参考】漢字で「嫁御鰤」で「良か嫁ごぶり」の語呂合わせ、九州を中心とした風習
【用例】
・立派なヨメゴブリの届いとうばってん、ヨメゴも…ほんに“よかヨメゴブリ”やもん
→立派な結婚祝いのブリが届いているけど、嫁さんも…本当に良い“嫁御ぶり”だもの
(3)よめごもち
【標準語】結婚の祝餅
【品詞】名詞
【意味等】結婚式当日嫁方から持ってくるお祝餅
【参考】漢字で「嫁御餅」、結婚祝いに供える餅
イラストによる状況解説
【翻訳】
「あなた…結婚をしたそうだねぇ!HAHAHA…まあ、可愛い!うちの女房より美人だもの…」
「それは…どういう意味かしら?」
「わはははは…これが私の妻です…」
「初めまして、妻です…」
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