「め(メ)」の博多・糸島弁
1 | ~めー 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~まい 【意味等】~ないだろう、~ないでおこう 【同義】~めー、~めい、~めえ 【参考】打消しの推量、打消しの決定 【用例】 ・今夜な、皆既月食の起きるとばってん…夜な晴れメーけん、見られメーや →今夜は、皆既月食が起きるんけど…夜は晴れないだろうから、見られないだろう ・会長いならせらりょうごたあけん、PTA総会いな…行きメー、委任状も出しメー →会長にさせられそうだから、PTA総会には…行かない、委任状も出さないでおこう |
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2 | ~めーが 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまいが 【意味等】~ないぞ、~ないだろ 【同義】~めーが、~めいが、~めえが 【参考】打ち消しの禁止 【用例】「いくら喧嘩でちゃ、そえなことしたらいきメーガ…最低限のルールやが」 →「いくら喧嘩でも、そんなことをしたらいけないだろ…最低限のルールだぞ」 |
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3 | ~めーな? 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまいな? 【意味等】~ないだろう?、~ないだろうな? 【同義】~めーな?、~めいな?、~めえな? 【参考】打ち消しの疑問 【用例】「初デートやけん、キスしてきなれメーナ?それ以上いな…なりメーナ?」 →「初デートなので、キスしてこないだろうな?それ以上には…ならんだろうな?」 |
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4 | めあね |
【標準語】目やに 【意味等】目糞、目垢、眼脂(がんし)、目から出る生理的な分泌物・老廃物 【同義】まくじ、まなくじ、めあね、めぐそ、めほだれ 【参考】由来は「目脂(めやに)」の音変異 |
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5 | ~めい 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまい 【意味等】「~めー」に同じ 【用例】 ・「ああた不細工やけん…もてメイ?」「ああたこそ…人い好かれメイ?」 →「あなた不細工だから…もてんでしょ?」「あんたこそ…人に好かれんだろう?」 ・食いきりメイけん、スペシャルうどん大盛の雑炊つきな…注文しメイ →食べきれないだろうから、スペシャルうどん大盛の雑炊つきは…注文するまい |
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6 | ~めいが 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまいが 【意味等】「めーが」に同じ 【用例】「医者い止められとろ…酒ば飲んだらいきメイガ、お茶で我慢せにゃたい」 →「医者に止められてるだろ…酒を飲んだらいけないぞ、お茶で我慢しなくちゃ」 |
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7 | ~めいな? 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまいな? 【意味等】「~めーな?」に同じ 【用例】「さあきから目の泳ぎよるが、まさか…俺ば裏切ろうやら思うとりメイナ?」 →「さっきから目が泳いでるが、まさか…俺を裏切ろうなど思ってないだろうな?」 |
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8 | めいぶ |
【標準語】分け前(漁業用語) 【意味等】割り前、取り前、取り分、漁獲(水揚げ)利益の銘々の取り分 【参考】めい(めいめいの)+ぶ(歩合)→個々の取り分 |
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9 | ~めえ 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまい 【意味等】「~めー」に同じ 【用例】 ・就職しきりきりメエけん、貯金なでけメエ、結婚やら…とてもしきりきりメエや →就職できないだろうから、貯金はできまい、結婚なんて…とてもできないだろう ・言いメエって思うたっちゃ、おらあ…べらやけん、言いとうなるけん…聞きメエ →言うまいと思っても、俺は…おしゃべりだから、言いたくなるんで…聞くまい |
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10 | ~めえが 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまいが 【意味等】「めーが」に同じ 【用例】「やけん…言うたろうが、そえな怪しかとい投資したっちゃ…儲かりメエガ」 →「だから…言っただろう、そんな怪しげなものに投資しても…儲からないだろ」 |
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11 | めえすつかい |
【標準語】太鼓持ち 【意味等】人におもねる者、へつらう者、ごますり、お調子者 【用例】 ・由来は「売僧(まいす)」本来は堕落した僧侶の意だが「へつらい」の意もある ・めえす(へつらい)+つかい(使い)→へつらいを使う人→太鼓持ち・ごますり 【用例】「何や…あらあ?部下いな威張っとうくせい、上司いなメエスツカイやん」 →「何だ…あいつ?部下には威張っているくせに、上司に対してはお調子者だよ」 |
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12 | ~めえな? 《詳しくはこちら》 |
【標準語】~しまいな? 【意味等】「~めーな?」に同じ 【用例】「あら?弁当の…いっちょも残っとらんが、俺の分まで…食うとりメエナ?」 →「あら?弁当が…一つも残ってないが、俺の分まで…食ったんではなかろうな?」 |
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13 | めえのはまからあめのふる |
【標準語】泣き出しそう 【意味等】泣きそうになっている様子 【参考】天候の変化を示す慣用句、これを泣くことに掛けた言い方 ・姪浜は博多の西側、天気は西側から変わり、雨も姪浜側から降り始める ・泣き出しそうななった子どもに対して、揶揄した言い方 ・糸島は姪浜よりさらに西側だが、同様の言い方をする 【用例】「何の…そえん悲しかとなァ?メイノハマカラアメノフリよるばい」 →「何が…そんなに悲しいんだい?泣き出しそうな顔になってるよ」 |
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14 | メエメエ |
【標準語】ヤギ(幼児語) 【意味等】山羊、偶蹄目ウシ科に属するヤギ属の動物の総称 【参考】雌雄とも鎌状の角、また雄には顎髭がある、家畜として飼われ種類が多い |
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15 | めかちん |
【標準語】片方の目が不自由な人(差別用語) 【意味等】片目、両眼不揃いの人 【同義】めかちん、めっかし、めっちょ |
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16 | めがり |
【標準語】かかり(漁業用語) 【意味等】もどり、あぐ、あご 【参考】釣針の先端近くにある突起のこと |
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17 | めぎれ |
【標準語】芽立(農業用語) 【意味等】草木の芽が出ること、芽生え、芽が出そろう 【用例】「播く前い、種ば一晩水い漬けたんだあ…メギレのようして、失敗ななか」 →「播く前に、種を一晩水に漬けておいたら…芽生えが良くて、失敗はない」 |
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18 | めぐそ |
【標準語】目やに 【意味等】「めあね」に同じ 【参考】め(目)+グソ(糞)→目糞→目脂 |
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19 | めご |
【標準語】目籠(農業用語)、生簀籠(漁業用語) 【意味等】 (1)「目籠(めご)」のめご 《意味》目笊、女籠、皿形で底の浅い目を粗く編んだ竹籠 (2)「生簀籠(いけすかご)」のめご 《意味》目を粗く編んだ生簀、大型魚の漁に持参する餌の小魚を入れる生簀 |
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20 | めこすり |
【標準語】寝ぼけ眼 【意味等】寝ぼけ顔、寝ぼけた目つき、寝ぼけた顔つき、ぼんやりとした顔つき 【参考】漢字で「目擦り」寝ぼけて目を擦るようなしぐさから 【用例】「早よ…歯磨いて飯食うて、メコスリせんで、ちゃっちゃか学校い行きない」 →「早く…歯を磨いて飯食って、寝ぼけ顔せずに、さっさと学校に行きなさい」 |
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21 | めさまし |
【標準語】御目覚め 【意味等】目覚めに食べる食物・おやつ、子供が目覚めたときに与える菓子(おめざ) 【用例】「まあだ、めこすりやけん…メサマシい、つんたかアイスなっと食うてんど」 →「まだ、寝ぼけ顔なので…御目覚めに、冷たいアイスでも食べてみよう」 |
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22 | めじきり 《詳しくはこちら》 |
【標準語】目分量 【意味等】目で見ておおよその度合をはかること(主に重さ) 【同義】おおめっそう、めじきり、めっそう ・「おおめっそう。めっそう」はおおよその長さ、「めじきり」はおおよその重さ 【参考】目(め)+じきり(杠秤(ちきり):竿秤の一種)→目検討の重量 【用例】「大きなか岩の道さい落てかかって、あらあ5tなある…メジキリばってん」 →「大きな岩が道の方に転げ落ちてきて、あれは5tはある…目検討だけど」 |
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23 | めしつぎ |
【標準語】飯櫃 【意味等】おひつ、炊き上がった飯を釜から移し入れて置くための木製の容器 【同義】ままつぎ、めしつぎ |
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24 | メセセリ |
【標準語】アカイエカ 【意味等】「セセリ」(1)に同じ、赤家蚊、ハエ目糸角亜目カ科に属する昆虫 【参考】日本脳炎ウイルスを媒介することで有名、雄は蚊柱といわれる群飛をする 【同義】セセリ、メセセリ |
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25 | めせせり |
【標準語】蚊柱 【意味等】アカイエカやユスリカなどが多数、交尾のため集まって群れ飛んでいるもの 【参考】柱がたっているように見えるため蚊柱という 【同義】せせり、めせせり |
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26 | めた |
【標準語】目のただれ 【意味等】眼瞼炎や顆粒性結膜炎などの眼病で目がただれていること、またその眼病 【同義】めた、めたはち 【参考】由来は「めただれ」の音変異(短縮) |
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27 | めたたき |
【標準語】まばたき 【意味等】瞬き、目叩き、まばたきをする、またたく 【用例】「息子い”勉強せれ”て言うたら…メタタキする間い、おらんごとなった」 →「息子に”勉強しろ”と言ったら…またたく間に、いなくなってしまった」 |
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28 | めだちごろ |
【標準語】春 【意味等】春季、草木の芽が出る頃、芽生え時 【参考】めだち(芽立ち:芽生え)+ごろ(頃)→芽生えの季節、春 |
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29 | めたはち |
【標準語】目のただれ 【意味等】「めた」に同じ 【参考】めた(目のだだれ)+はち(鉢;頭部)→目のただれた顔 |
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30 | めっかし |
【標準語】片方の目が不自由な人(差別用語) 【意味等】「めかちん」に同じ |
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31 | めっきり |
【標準語】ぎっしり 【意味等】きっちり、ぎっちり、隙間なく詰まっている様 【参考】状態の変化がはっきり感じられる様を表す「めっきり」は、標準語 【用例】「いくら詰め放題でちゃ、そえんメッキリ詰め込うだら…店い儲けの無かが」 →「いくら詰め放題でも…そんなにきっちりと詰め込んだら…お店に儲けが無いぞ」 |
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32 | めっけん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】眉間、眉間を弾く罰ゲーム 【意味等】 (1)「眉間」のめっけん 《意味》眉と眉の間、額の中央 《用例》「仏像のメッケンいある、イボのごたあと…白毫(びゃくごう)て言うげな」 →「仏像の眉間にある、イボのようなもの…白毫(びゃくごう)って言うそうだ」 (2)「眉間を弾く罰ゲーム」のめっけん 《意味》眉間を指先で強く弾く行為 《参考》ゲームに負けたり、お手つきなどをした場合の罰ゲームのひとつ 《関連》「めっけん」のほかの罰ゲーム ・「しっぺ」(複数の人が手を重ね、逃げられる状態で、勝者がそれを叩く) ・「いっきょん」(手足を拡げて壁に向かって立ち、後ろからボールを当てられる) 《用例》「お手つきしたろ?メッケンするけん…でこば出しやい」 →「お手つきをしただろ?眉間を弾く罰ゲームをするから…額を出しなさい」 【参考】由来は「眉間(みけん)」の音変異、九州北部で使われる 【関連】「めっけん」を使った言葉 ・めっけんごうで→一心不乱に ・めっけんごうだいて→本気を出して |
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33 | めっけんごうで 《詳しくはこちら》 |
【標準語】一心不乱に 【意味等】精神を集中して、心を集中させて、雑念を捨てて、一生懸命に 【参考】めっけん(眉間)+ごう(白毫(びゃくごう))+で→仏が知恵を出すように 【関連】白毫は仏像の眉間にある右巻きに丸まった毛で、瞑想時に光る…仏様の知恵 【用例】「明日の決勝戦な…メッケンゴウデ戦え、相手やのうして自分に勝たなあぜ」 →「明日の決勝戦は…雑念を捨てて戦え、相手じゃなくて自分に勝ちなさい」 |
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34 | めっけんごうだいて 《詳しくはこちら》 |
【標準語】本気になって 【意味等】真面目な心になって、真剣に対応する心になって 【参考】めっけんごう(一心不乱)+だいて(出して)→本気を出して 【用例】「今からなら、メッケンゴウダイテ勉強すりゃあ…九州大学でちゃ受かる」 →「今からなら、本気を出して一心不乱に勉強すれば…九州大学でも合格できる」 |
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35 | めっこんごう |
【標準語】あかんべえ 【意味等】下まぶたを指で引き下げ赤い目の裏を見せること 【参考】 ・相手を侮り、または承知しない意を示す ・めっこん(左右の目の大きさが違う?目の病気?)+ごう(業:善悪の行為?) 【同義】あかちょこべえ、べっからべえ、めっこんごう |
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36 | めっそう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】目分量 【意味等】「めじきり」に同じ、目で見ておおよその度合をはかること(主に距離) 【参考】由来は「目測(めそく)」の音変異 【用例】「こっから、あの信号機の角まで…メッソウで何mぐらい、あると思う?」 →「ここから、あの信号機の角まで…目測で何mぐらい、あると思う?」 |
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37 | めったくそ |
【標準語】滅多に 【意味等】ごく稀に、ほとんど~ない(打消しの語を伴う)、普通でない 【参考】めった(滅多)+くそ(糞) 【関連】大阪弁では「大変、非常に、とても」の意味、滅茶糞(めっちゃくそ) 【用例】「あの先生の褒めなあやら、メッタクソなかよ…ああたの小説な、売るるが」 →「あの先生が褒めるなんて、滅多にないないよ…あなたの小説は、売れるよ」 |
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38 | めっちょ |
【標準語】片方の目が不自由な人(差別用語) 【意味等】「めかちん」に同じ |
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39 | めっちょう |
【標準語】雌、少女 【意味等】 (1)「雌」のめっちょう 《意味》動物の雌、雌鶏、子や卵を産む方の性別 《対義》おっちょう:動物の雄、子や卵を産まない方の性別 《参考》由来は「雌蝶(めすちょう)」、「おっちょう」は「雄蝶(おすちょう)」 《用例》「鶏のメッチョウな卵ば産むけん大事かもん、オッチョウな肉いしかならん」 →「鶏のメスは卵を産むので大事なもの、雄は肉にしかならない」 (2)「少女」のめっちょう 《意味》女の子、成人してない女性、娘 《参考》 ・由来はドイツ語の「Mädchen (メッチェン)」の音変異 ・対義語は「おっちょう」だろうが、その音と意味に対応するドイツ語はない ・(1)の意味と合わせ、女の子を蔑んだ言い方、表現として使われる 《用例》「おまえのクラスのメッチョウな、ブスばっかり…愛らしかとのおりめえが」 →「おまえのクラスの女子は、ブスばかり…可愛い娘はいないだろうが」 |
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40 | めっちょうかける |
【標準語】狙う 【意味等】人知れず目をかける、自分のものにしようと狙っている 【参考】めっ(目)+ちょう(ちょうくる:騙す、誘う)+かける(仕掛ける) 【用例】「あの女の子いメッチョウカケよろ?俺の妹やけん、手ば出いたら…くらす」 →「あの女の子を彼女に狙っているだろ?俺の妹だから、手を出したら…ぶん殴る」 |
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41 | メツッパリ |
【標準語】セキショウ 【意味等】石菖、ショウブ科ショウブ属に属する多年生植物 【同義】メツッパリ、メハリ 【参考】 ・セキショウの由来は、岩場に生えるショウブに似た植物であるから ・メツッパリの由来は、瞼に花茎を挟んで目を見開いたようにする子供の遊びから |
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42 | めつっぱりでみる |
【標準語】監視する 【意味等】凝視する、見落としがないようにしっかり見る、絶え間なく見張る 【参考】めつっぱり(瞼につっかい棒を当てる)+で+みる(見る) 【関連】「めつっぱり」とは、瞼にセキショウの花茎を挟んで目を見開く子供の遊び 【用例】「テストの試験官な初めとやけん…不正のなかごと、メツッパリデミラなあ」 →「テストの試験官は初めてなので…不正がないように、しっかり監視しなくちゃ」 |
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43 | めのきざん 《詳しくはこちら》 |
【標準語】目測の概算 【意味等】目で数えた概算、目測でのおおよその数 【類義】 ・めじきり→目測での、おおよその重さ ・めっそう、おおめっそう→目測での、おおよその距離・長さ ・めのこざんにょう→目測による、おおよその計算結果 【参考】め(目)+の+きざん(起算:数えること) 【用例】「泉川河口いクロツラヘラサギの来とう、メノキザンで15羽おるごたる」 →「泉川河口にクロツラヘラサギが来ている、目測での概算で15羽いるようだ」 |
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44 | めのこざんにょう 《詳しくはこちら》 |
【標準語】目計算 【意味等】目の子勘定、数量などを目で確かめながら計算すること 【参考】 ・めのこ(目子:目で検算)+ざんにょう(算用:計算) ・「めじきり」「めっそう」「めのきざん」した数値を、暗算などで計算する 【用例】「これば…そうよ売りたかとやが、メノコザンニョウで幾らいなるかいな?」 →「これを…すべて売りたいんだけど、目計算でお幾らになりますか?」 |
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45 | めのしょうがつ |
【標準語】目の保養 【意味等】良いものを見ること、珍しいものを見ること、美しいものを見ること 【参考】めの(目の)+しょうがつ(正月:祝賀)→目の保養 【関連】全国的に使われ、方言としての括りに入らないので、標準語と解釈できる 【用例】「おいさんの、メノショウガツやったって言いござあたあ…ストリップたい」 →「小父さんが、良いものを見せてもらったと言ってるのは…ストリップのことだ」 |
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46 | めのしょうのよか |
【標準語】宵っ張り 【意味等】目がかたいこと、夜遅くまで起きていること、夜更かしすること 【参考】めの(目の)+しょうのよか(良い性格、生意気)→なかなか寝ない 【用例】「9時ばい…子供なもう寝り、ゲームやらしなんな…メノショウノヨカなあ」 →「9時だよ…子供はもう寝なさい、ゲームなんかするな…宵っ張りなんだから」 |
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47 | メノハ |
【標準語】ワカメ 【意味等】若布、和布(にぎめ)、褐藻綱コンブ目チガイソ科に分類される大型の海藻 |
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48 | めばつぶる |
【標準語】目をつぶる 【意味等】目こぼしをする、過失などを見て見ぬ振りすること、めをつむる 【用例】「すんまっせん…悪気ななかとです、今回だけなメバツブッちゃんなっせえ」 →「すみません…悪気はないのです、今回だけはお目こぼしくださいませ」 |
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49 | メハリ |
【標準語】セキショウ、メダカ 【意味等】 (1)「セキショウ」のメハリ 《意味》「メツッパリ」に同じ、石菖 (2)「メダカ」のメハリ 《意味》目高、ダツ目メダカ科メダカ属に分類される淡水魚の総称 |
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50 | めぼいとう |
【標準語】ものもらい 【意味等】麦粒腫、霰粒腫、まつ毛の下の脂腺や汗腺などが化膿する炎症 【同義】いんのくそ、おひめさま、めぼいとう、めもりゃあ 【参考】めぼ(目疣、目の病気)+ぼいとう(ほいとう:乞食、ものもらい) |
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51 | めぼし |
【標準語】苗代干し(農業用語) 【意味等】芽干し、夜干し、晴れた日の夜中に苗代の水を切って苗の芽を干すこと 【同義】のうしろぼし、めぼし 【参考】発芽後に稲苗の根の成長を目的に水を抜くこと(水管理、3回ほど行う) |
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52 | めぼだれ |
【標準語】目やに 【意味等】「めあね」に同じ 【参考】め(目)+ほだれ(穂垂れ:飾りのための削掛け) |
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53 | めめこ |
【標準語】女陰、子牛 【意味等】 (1)「女陰」のめめこ 《意味》女性器、人の女性の生殖器 《同義》ぼぼ、めめこ、めめさん、めめしゃん (2)「子牛」のめめこ 《意味》子どもの牛、牛の子 《同義》ベエカ、ベッコ、ベベノコ、ベベンコ、メメコ |
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54 | めめさん |
【標準語】女陰 【意味等】「めめこ」(1)に同じ 【関連】1975’秋のカネボウ化粧品キャンペーンソングに「ボンジュールお目々さん」がテレビCMで毎日のように流され、福岡では…ざわつきました 【用例】「ボンジュールお目々さんげな」「馬鹿…メメサンやなか、メメサンたい」 →「ボンジュールお目々さんだって」「馬鹿…女陰じゃない、目々さんだよ」 |
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55 | メメサンガイ |
【標準語】タカラガイ 【意味等】宝貝、タカラガイ科の巻貝の総称 |
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56 | めもりゃあ |
【標準語】ものもらい 【意味等】「めぼいとう」に同じ 【参考】め(目)+もりゃあ(貰う:音変異) |
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57 | めやね |
【標準語】目やに 【意味等】「めあね」に同じ 【参考】由来は「目脂(めやに)」の音変異 |
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58 | めよう |
【標準語】目配せ 【意味等】目つきによる以心伝心、眼球の動きによる指示・意思疎通 【参考】め(眼球)+よう(様相)→目配せ 【用例】「何も言わんのっちゃれ…っていうごたあメヨウで見なあけん、黙っといた」 →「何も言わないでくれ…というような目つきで訴え掛けてくるので、黙っていた」 |
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59 | めれめれ |
【標準語】めそめそ 【意味等】声を立てずに長々とべそをかく様、長い間低い声でしくしくと泣く様子 【用例】「振られたけんって…よか大人が、メレメレ泣いてから…うっとうらしか」 →「振られたからって…いい大人が、長々とめそめそ泣いちゃって…鬱陶しい」 |
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60 | めんかぶる |
【標準語】臆面もない、知らんふりをする 【意味等】 (1)「臆面もない」のめんかぶる 《意味》合わせる顔がない、 恥ずかしさに顔を隠す 《参考》由来は、相手に会いたくないため顔を隠すために面をかぶる 《用例》「取引先いな気のどっかことして…銀行で会うたが、メンカブロウごたった」 →「取引先には気の毒なことをして…銀行で会ったが、合わせる顔がなかったよ」 (2)「知らぬ振りする」のめんかぶる 《意味》知らぬ振りをよそおう、猫をかぶる、それらしく見せる 《参考》由来は、相手に真意を悟られないように面をかぶって演じる 《用例》「資金繰りい困っとうとば悟られんごと、景気のよか話でメンカブッとった」 →「資金繰りに困っているのを悟られぬよう、景気がいい話でそれらしく見せたよ」 |
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61 | めんしょう |
【標準語】卒業証書 【意味等】免状、所定の学業課程を学び終えたことを証する書状 【参考】由来は「免状(めんじょう)」の音変異 【用例】「メンジョウ貰うまで親の責任と思うとったが、今年も大学ば留年しなった」 →「卒業証書を貰うまで親の責任だと思っていたが、今年も大学を留年したんだ」 |
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62 | めんたいこ |
【標準語】明太子 【意味等】スケソウダラの卵を調味液に漬け込んだ博多の珍味 【参考】由来は「ミョンテ(スケソウダラ)」の卵漬け(ランジョ)から命名 【関連】「ふくや」の川原俊夫氏が日本人向けに改良、辛子明太子と明太子(たらこ) 【用例】「博多ん者は、毎日、メンタイコば食う思うとろ?そえんまで…食いよらん」 →「博多の人は、毎日、明太子を食べると思ってるだろ?そんなには…食ってない」 |
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63 | めんたま |
【標準語】眼球 【意味等】目玉、目の玉、まなこ 【参考】由来は「目の玉」の音変異、関西を中心に広く使われる |
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64 | めんどい 《詳しくはこちら》 |
【標準語】面倒臭い、難しい 【意味等】 (1)「面倒臭い」のめんどい 《意味》非常に煩わしい、面倒、とても鬱陶しい 《用例》「こえんメンドイたあ、俺の性い合わん…もう、せん、ほからかいとく」 →「こんなに面倒臭いのは、俺の性に合わない…もう、しない、放ったらかしとく」 (2)「難しい」のめんどい 《意味》ややこしい、手こずる、難儀する 《用例》「すぐい片付くと思うとったが、保証やら裁判やら…メンドイ事いなりよう」 →「すぐに片付くと思ってたが、保証や裁判などと…難しいことになりつつある」 【同義】めんどい、めんどうらしか 【参考】由来は「面倒臭い」の短縮型の音変異、関西を中心に九州などでも使われる |
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65 | メンドウ |
【標準語】メドハキ 【意味等】蓍萩、バラ亜綱マメ目マメ科ハギ属の多年生草 |
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66 | めんどうらしか 《詳しくはこちら》 |
【標準語】面倒臭い、難しい 【意味等】「めんどい」に同じ 【参考】めんどう(面倒)+らしか(らしい:~のような有様) 【用例】 ・簡単か仕事と思うとったが、えらいメンドウラシカなあ…受けかぶったごたる →簡単な仕事と思ってたが、すごく面倒臭いなあ…煩わしさを背負い込んだみたいだ ・わがで解決するって言いよったが、メンドウラシュウなって…俺い押し付けよろ? →自分で解決すると言ってたが、手こずってきたので…俺に押し付けているだろ? |