2019年6月下旬から7月下旬まで

 どーも、よかよか糸島担当の管理人の「おさめ」です。

今回の「好いとう糸島」は、ハマボウについて。
ハマボウは、写真のとおり色合いの優しい「黄色い花」。糸島市の花で、7月になると咲き始めます。
学名は、Hibiscus hamabo。漢字で書くと「浜朴」とか「黄槿」です。

アオイ科フヨウ属の花で、ハイビスカスの仲間です。淡い黄色い花は、夏野菜のオクラの花にも似ています。
塩生植物で、河口など淡水と海水が交わる環境で自生します。
九州をはじめ西日本一帯で自生していて、群生しているところもあります。
  
糸島市内のハマボウの大群生地は、泉川(いずみかわ)。
河口は加布里湾(かふりわん)。全国でも珍しい天然ハマグリの漁場です。河口付近は、季節になると多くの人が潮干狩りにやってきます。
安上がりのレジャーが楽しめる、穴場かもしれません。

加布羅橋の入口付近にあるハマボウの説明看板

ハマボウの群生地は、県道54号線の加布羅橋(がぶらばし)付近。
川沿いの入口にはハマボウの説明を添えた看板があります。看板から下流側の川沿い両岸におよそ1㎞、ハマボウの黄色い花が咲きます。
おおむね1,000本近いハマボウの木が自生しています。

一貴山川(糸島市深江)のハマボウ

ハマボウはの群生は泉川のほか、糸島市二丈深江の一貴山川(いきさんがわ)の国道202沿いや福岡市西区や東区の河川河口にも群生が見られます。
近年は河川工事などで、国内の群生地も減少しているそうです。
植栽されたものも含め、泉川河口の弁天橋(べんてんばし)や泉川と長野川の合流地点、可也(かや)小学校正門付近でも見ることができます。

花の咲く期間は、泉川の道沿い臨時駐車場がオープンします。
天気が良い日には、カメラを片手に散策する人の姿もちらほら。ハマボウの黄色と可也山(かやさん)の緑、青い空。インスタ映えする?
みなさんも、一度、泉川のハマボウを見に来ませんか。

オールドレンズで背景をグルグルボケに撮影

泉川はハマボウも群生しますが、水辺の様々な動植物が観察できます。
貝類はもちろんカニやエビなども多く、それを餌に集まる鳥も種類豊富です。ダイサギやアオサギ、絶滅危惧種のクロツラヘラサギも飛来します。
絶滅危惧種では、カブトガニの産卵地となっています。

泉川のハマボウの次は、井原山(いわらやま)のオオキツネノカミソリ。水無鍾乳洞(みずなししょうにゅうどう)から山頂に向かって群生。
オレンジ色の花が木立の下、山の斜面を埋め尽くします。
これから夏にかけて、糸島はいろんな群生地で花が咲き乱れます。

加布羅橋付近の群生地は、泉川と初川の岸辺。橋から下水処理センター付近までです。