プロジェクターレンズにM42マウントを取りつけ

撮影用に改造…ベローズでピントもばっちり 

 このレンズは、ヤフオクで入手したLeitz社のプロジェクター用レンズです。プロジェクターの機材を持っているわけではないので、このレンズにM42マウントを取りつけ、ヘリコイドをつけて撮影用に転用してみました。

このままでは撮影に使えない

 レンズそのものに接写リングを接続し、M42マウントを取りつけとうとしましたが、レンズ径が太くて取り付けが困難。また、フランジバックが短くなり、銅鏡を加工しなければ無限遠が出ない状態。工夫しないと使えない。

とりあえず、ばらしてみました

 そこで、銘板の部分を外してレンズ本体を取り出し、加工することにしました。レンズ本体はM42の接写リングにすっぽり入るので、テープを巻いてガタツキを防止し、銘板の部分もテープで固定。使えるようになりました。

ばらした部品をⅯ42マウントの接写リングに組み込み…使えるように

 フランジバックが長くなったので、ベローズを使って、無限遠からマクロ撮影までできるレンズに変身。ヌケの好いレンズなので、ファインダーを覗き「これは好いレンズ」と我ながら、ちょっとウキウキしています。

 

ベローズを使えば、撮影用のレンズに変身

とりあえず周囲の昆虫を撮影

ベローズを使っているので、ここまで寄れる

 真夏のクソ暑い時期なので、とりあえず家の周囲を撮影。レンズの画角からいえばポートレートなどの撮影が最適なのかもしれませんが、真夏の昼下がりの田園地帯…モデルになってくれるような、ネコすらいない。

ボケもそれなりに綺麗…右下はバジルの花

 ベローズをつけたこともあり、とりあえずマクロ撮影。被写体は、昆虫ぐらいしかいません。撮影用ではないとは言え、Elmarit-R 90mm F2.8とほぼ同じと言われるレンズ構成。好いレンズです。シャッターを切る度に嬉しくなってくるレンズです。

アシナガバチ…刺されないように息を殺してパチリ

 とりあえず、アブラゼミやアシナガバチ、シオカラトンボなど、田舎ならどこにでもいるような昆虫を撮ってみました。開放でのマクロ撮影(絞り機能のないレンズ)なので被写界深度は浅いのですが、よく写ります。

蜘蛛に卵を産み付け巣穴に入れるため、盛んに巣穴を掘っていました…

 涼しくなったら、ポートレート撮影はもちろん、風景撮影にも使ってみたいと思います。

抜き足差し足…逃げないように近づいてパチリ