珍しい8mmフィルムカメラのズームレンズ
これは8mm、シネカメラ用のⅮマウントレンズです。しかも、6.5mmレンズ並みにイメージサークルが小さく設計されています。そのため、センサーが小さいQ10以前のペンタックスQでもケラレてしまいます。しかし、Ⅾマウントのズームは珍しく、しかもF値が1.8と明るいこともあり、購入してしまいました。
ファインダー付きのレンズで変わった形をしていますが、入手時にはすでにファインダーの部分が欠損していました。レンズの状態は、若干のカビはあるものの比較的きれいで、実用レベル。分解しやすいレンズだったので、簡単な清掃ですっきりクリヤーになりました。
サンズームレンズは、多種多様なズームレンズを出していたサン光機株式会社(千葉県市川市)が製造していたレンズです。ズームレンズを得意とし、1970年代に全盛期を迎え、1984年に倒産。元々は、上代(かじろ)光学研究所を前身に、サン光機→サンレンズ→ゴトー・サンと会社名が変わっていったそうです。
まずはPENTAX-Qで…チノンベラミでも撮影
先ほど説明したようにイメージサークルが小さく、どの画角でもケラレます。絞り込むとはっきりわかりますが、開放では周辺光量落ちのような写りになります。ただ開放では写りがソフトになり、靄がかかったように滲みます。好みはありますが、オールドレンズらしい写り方だと思います。
とは言え、ケラレるのは気になるので、さらにイメージセンサーが小さいCHINON Bellami HDでも撮影してみました。35mm換算で7.2倍になるので、72~216mm相当のレンズになります…。ケラレはしませんが周辺光量落ちは起こり、グルグルしたような写真になり、古いレンズと思わせる写りです。
ボケはソフトで、画像の滲みと一緒になって眠たい写りになります。解像度はそれほど高くありませんが、他に所有するⅮマウントのズームレンジより明るく、解像度は良いようです。もちろん絞り込むとシャープになります。
上記のような癖のあるレンズですが、これを個性ととらえれば面白い写真が撮れそうです。
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