「と(ト)」の博多・糸島弁
1 | ~と ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】~もの、~の、~だ、~な 【意味等】 ①明確化する「と」~物の所有や事柄の状況を明確にする 《類義》~たあ(~とな、~とは)→~のは(~のもの) 《用例》「あっ、そのカパンな俺んト。君んタアこれ」 →「あっ、その鞄は俺のもの。君のものはこれ」 ②断定をする「と」~物事の状態を断定する 《用例》「その赤うして…大きなかイチゴが、いっち…んまかト」 →「その赤くて…大きいイチゴが、一番…旨いんだ」 ③問い掛けの「と」~物事の状態や心情を問い掛ける 《用例》「こまかとい、よう…ひとんで行っきいね?えずうなかト?」 →「幼いのに、よく…一人で行けるね?怖くないの?」 ④否定命令の「と」~行動などについて否定命令する 《用例》「盗とやらせんト。嘘なつかんト。最低限のルールばい」 →「盗みなどするな。嘘はつくな。最低限のルールだぞ」 |
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2 | とあいかぜ |
【標準語】家と家の建物の間を吹き抜ける風 【意味等】隙間風、ビル風、《参考》戸合風:戸建ての合間を吹く風 |
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3 | どあいのわからん |
【標準語】調子違い 【意味等】調子外れ、塩梅がつかめない、程合いが理解できない 【参考】度合い(程度)+わからん(分からない)→調子外れ 【用例】あたしがドアイノワカランもんやけん、ご飯ばたいそ炊き過ぎっしもうた →私が程合いをつかめていないものだから、ご飯をたくさん炊き過ぎてしまった |
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4 | ~とい ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】~のに 【意味等】~のに、~なのに ①事実的逆接:前文から、見込みとは逆であることを表す 《用例》「あの焼き鳥店…あんまとおしゅうなかトイ、なして混んどうっちゃろう?」 →「あの焼き鳥店…あまり美味しくないのに、どうして混んでいるんだろう?」 ②対比:前文の事象と後文の事象とで対比を表す 《用例》「昨日な…あげん寒かったトイ、今日なあ…夏んごと暑かねえ」 →「昨日は…あんなに寒かったのに、今日は…夏のように暑いねえ」 ③終助詞的用法:文末につけることで、気持ちを表明せずに気持ちを表す 《用例》甲「明日…行かれんごとなった」、乙「えーっ、楽しみいしとったトイ」 →甲「明日…行けなくなっちゃった」、乙「えーっ、楽しみにしていたのに」 ④連語:~の場合に、~のものとして 《用例》「地震やら台風やら…災害の来るトイ備えて、備蓄品ば揃えとこう」 →「地震や台風など…災害が来るのに備えて、備蓄品をそろえておこう」 【同義】~とい、~とに |
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5 | どい |
【標準語】炭焼窯の裾 【意味等】炭焼窯を土で築き上げた胴の周り、土囲 |
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6 | といしみ |
【標準語】燈芯 【意味等】灯芯、灯心、灯火の芯 【参考】油がしみ込みやすい、細かく裂いた綿布・麻布や糸を束ねたもの 【関連】蒸したイグサの「なかご」も灯心に用いるため、イグサを灯心草ともいう |
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7 | どいつぼ |
【標準語】肥溜 【意味等】野壷、どつぼ、田畑の近くに設けた大形の糞尿を溜めておく穴 【同義】どいつぼ、らんぽけ 【参考】糸島弁 |
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8 | ~といて |
【標準語】~ていて、~てちょうだい 【意味等】~てて、~といて、~てちょうだい 【同義】~といて、~とって、~ちゃり 【参考】「~どいて」や「~どって」は否定に使う場合が多い 【用例①】ちょっと、出かけなあいかんけん…1時間くらい、子供ば見トイテ →ちょっと、出かけないといけないので…1時間くらい、子供を見ていて 【用例②】先生の家庭訪問に来んしゃるけん…座敷ば掃除しトイテ →先生が家庭訪問に来られるので…座敷を掃除しておいて |
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9 | ~どいて |
【標準語】~ていて、~てちょうだい 【意味等】「~といて」に同じ 【参考】主に否定のときに使う 【同義】否定に使う場合:~どいて、~どって、~のいて 【用例】「昼の会議までい資料ば作らなあいかんけん、いっとき…うてあわんドイテ」 →{昼の会議までに資料を作らなきゃいけないので、しばらく…声を掛けないでね」 |
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10 | トイモ |
【標準語】サツマイモ 【意味等】ヒルガオ科サツマイモ属の植物、およびその根塊(芋の部分) 【参考】由来は、サツマイモの別称「唐芋(からいも)」の音読みの音変異 【同義】カライモ、カンショ、トイモ、トウノイモ、リュウキュウイモ |
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11 | ~とう ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】~たく、~ている 【意味等】 ①希望する「とう」:動詞の連用形について希望(したい)を示す 《用例》「虐められようけん、学校い…行きトウなか」 →「虐められているので、学校に…行きたくない」 ②主張する「とう」:前記に連用して感慨を表明・主張する 《用例》「初めて会うたときから、ああたのことば…好いトウ」 →「初めて会ったときから、あなたのことが…好いている」 ③過去進行の「とう」:前記に連用して過去の進行状況を示す 《用例》「風呂な沸かいトウけん、いつでっちゃ入らるるばい」 →「風呂は沸かしているから、いつでも入ることができるよ」 ④過去進行の「とう」:前記に連用して現在の状況を示す 《用例》「汗かいたろ?風呂の沸いトウけん、入んない」 →「汗をかいたでしょ?風呂が沸いているので、入んなさい」 【同義】とう、とる(①を除く) 【類義】よう、よる(①を除く) |
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12 | とう |
【標準語】届く 【意味等】長さなどが足りる、及ぶ、達する 【同義】たう、とう、【対義】たわん、とわん(届かない) 【参考】「手のたう(手が届く)」「手のたわん(手が届かない)」 【関連】中国・四国地方から九州北部の一部で使われる 【用例】「神棚い手のトウごとなったとね…あんたもおせいなりよるねえ」 →「神棚に手が届くようになったんだね…あんたも大人になっているんだねえ」 |
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13 | とう |
【標準語】かさぶた、へた 【意味等】 ①瘡蓋、オデキやケガなどが治るにつれて傷の上にできる皮 《参考》「とう」を使うのは福岡と壱岐だけのようです 《用例》「痒いかけんって…トウば掻きむしりようけん、傷のいっちょん治りめえが」 →「痒いからって…かさぶたを掻きむしっているから、傷がちっとも治らないだろ」 ②へた、果実の枝についている硬い部分 【参考】福岡以外の九州圏内では「とう」を「と」や「つ」という地域が多い |
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14 | どう |
【標準語】止まれ(農業用語) 【意味等】牛馬などの家畜を操作するときの掛け声(「止まれ」の掛け声) |
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15 | どうあるかあ |
【標準語】関係ないね、知るもんか 【意味等】関係ないね、どうでもいいんじゃない 【参考】反撥する気持ちを含めて使う、投げやりな言葉 【同義】どうあるかあ、どうわるか 【用例】「あいつが悪かっちゃけん、倒産しょうが…野垂れ死のうが…ドウアルカア」 →「あいつが悪いんだから、倒産しようが…野垂れ死にしようが…関係ないね」 |
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16 | トウイモ |
【標準語】サツマイモ 【意味等】「トイモ」に同じ 【参考】由来はサツマイモの別称「からいも(唐芋)」の音読み、トウノイモとも言う 【関連】ツクネイモやバレイショ、サトイモのことも、トウイモと呼ぶ場合がある |
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17 | どうかあ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしたことか 【意味等】たいしたもんだ、いやはや 【参考】驚いたときに発する言葉 【同義】どうかあ、どうかいな、どうけ、どうしたまあ、ろうかあ 【用例】「こらあ…ドウカア、娘さんな…えらいじょうもんさんにならっしゃって…」 →「これは…たいしたもんだ、娘さんが…すごく別嬪さんになられて…」 |
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18 | どうかいな ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしたことか、どうかなあ 【意味等】 ①「どうかあ」に同じ:驚いたときに発する言葉 《用例》「こら…ドウカイナ、宝くじの1等い…当たっとるごたる…」 →「これは…どうしたことか、宝くじの1等に…当たっているようだ…」 ②どうかなあ、どうだろうか:持説への意見を求める言葉 《参考》自分の考えや予測、期待に対する意見を求める言葉 《用例》「ドウカイナ?いま、IT関連の株ば買うたら…儲かるやろうか?」 →「どうかなあ?いま、IT関連の株を買った…儲かるだうか?」 《類義》なしかいな:なぜなんだろう、どうしてだろう 【同義】どうかいな、どうけ、どうやろうか、どうじゃろかい |
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19 | トウガキ |
【標準語】イチジク 【意味等】無花果、バラ目クワ科イチジク属の落葉高木またその果実 |
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20 | どうきのうつ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】動悸がする 【意味等】心臓の鼓動が強くなること、心臓の鼓動が早くなること、ドキドキすること 【同義】あおぐ、あふる、どうきのうつ 【用例】「今日…好いとう人い告白するとばってん、緊張してドウキノウツ」 →「今日…好きな人に告白するんだけど、緊張してドキドキする」 |
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21 | トウキビ |
【標準語】トウモロコシ、タカキビ 【意味等】 ①とうもろこし、玉蜀黍、イネ目イネ科トウモロコシ属の一年生植物 《参考》コメ、ムギと並ぶ世界三大穀物の一つ ②コウリャン、タカキビ、イネ目イネ科モロコシ属の一年生植物 《参考》乾燥に強くコメやムギが育たない地域でも育つ、穀物としての生産量は5位 |
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22 | どうぐひょうし |
【標準語】道具類一切 【意味等】持っているすべての道具、職工の器械及び家具 【用例】「箱い鋸やら鉋やら、ドウグヒョウシ入っとうけん…いるとば持って行き」 →「箱に鋸や鉋など、道具類が全部入っているので…必要なものは持っていって」 |
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23 | どうけ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしたことか、どんなものだろう、どうだい 【意味等】「どうかいな」に同じ、上から目線の(丁寧でない)言い方 《用例》「こーら…ドウケ、ムジナい食われて…スイカのそうよう…やられとう」 →「これは…どうしたことか、アナグマに食われて…スイカが全部…やられている」 《用例》「ドウケ?いま、IT関連の株ば買うたら…どんくらい儲かるな?」 →「どうだい?いま、IT関連の株を買った…どのくらい儲かるんだい?」 |
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24 | どうけ |
【標準語】肥溜 【意味等】「どいつぼ」に同じ |
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25 | どうこ |
【標準語】竈 【意味等】いも焼きがま用のかまど 【参考】糸島市西部から唐津方面で使われる |
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26 | どうし ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】同士 【意味等】一緒、ともども、仲間 【同義】つれ、どうし、どし |
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27 | とうじ |
【標準語】杜氏 【意味等】酒造りの職人全般 【参考】福岡県内には複数の杜氏集団がおり、福岡地区には穀寄せ出稼ぎの酒男として発祥した「芥屋(けや)杜氏」(糸島市志摩芥屋)がいた。芥屋杜氏による酒造りは、低温の若酒母造りが主流。近年は後継者不足で、消滅寸前の状況である。 |
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28 | どうしこうし ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうなりこうなり 【意味等】どうにかこうにか、かろうじて、やっと、どうやらやっと、兎にも角にも 【同義】どうしこうし、どうじゃらこうじゃら、どうちゃらこうちゃら 【用例】「急な大量発注やったばってん、ドウシコウシ…納品に間に合うたやねえ」 →「急な大量発注だったけど、どうにかこうにか…納品に間に合ったよ」 【用例】「せいせい言うて走ったけん、ドウシコウシ…最終電車い乗られたやなあ」 →「せかせか急いで走ったので、かろうじて…最終電車に乗ることができたよ」 |
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29 | どうしたまあ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしたことか 【意味等】何ということでしょう、「どうかあ」に同じ 【参考】驚いたときに発する言葉 【同義】どうかあ、どうかいな、どうけ、どうしたまあ、ろうかあ 【用例】「ドウシタマアこの赤ちゃんくさ…色の白うして愛らっさ、美人になるばい」 →「いやはや、この赤ちゃんったら…色が白くて可愛らしいねえ、美人になるよ」 |
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30 | どうしたもんかい |
【標準語】どうすりゃいいんだろう 【意味等】どうしたものか 【用例】「スイカも旨かばってん…食うたらビールのまずうなる、ドウシタモンカイ」 →「スイカも旨いんだけど…食ったらビールが不味くなる、どうすりゃいいんだ」 |
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31 | どうじま |
【標準語】駒下駄、堂島下駄 【意味等】 ①くりぬき下駄、台も歯も一つの材で作った下駄 《参考》歯と代を別に作り、歯の交換ができるものを「差し歯下駄」という ②くり歯の桐台に畳表をつけた駒下駄 《参考》大坂堂島の米の仲買人たちがはいたことからついた名称、明治時代の中ごろには男物の下駄の主流となった、表のないものもある |
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32 | とうじみ |
【標準語】燈芯、燈心 【意味等】灯油に浸してあかりをつけるもの、「じみ」に同じ 【参考】イグサなどの細い茎の中の白い髄や白い綿糸などを用いる |
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33 | トウシミノキ |
【標準語】ハクサンボク 【意味等】レンプクソウ科ガマズミ属の常緑小高木 |
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34 | どうじゃらこうじゃら ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】いい加減に、どうにかこうにか 【意味等】 ①無責任に、なげやりに 《同義》どうじゃらこうじゃら、どうちゃらこうちゃら、どうりこうり、どうろこうろ 《用例》「何なこらあ…ドウジャラコウジャラ仕事ばされたら、後が迷惑するとばい」 →「何だこりゃあ…いい加減(無責任)な仕事をされたら、後が迷惑をするんだぞ」 《用例》「ドウチャラコウチャラ生活しようけん、みんない迷惑ばかけよろうが」 →「投げやりな生活をしているから、みんなに迷惑をかけているでしょ」 ②どうにかこうにか 《同義》どうしこうし、どうじゃらこうじゃら、どうちゃらこうちゃら 《用例》「台風やらで、段取りなくるうたが…ドウジャラコウジャラ完成したやねえ」 →「台風なんかで、段取りは狂ったけれど…どうにかこうにか完成したよ」 |
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35 | どうじゃろかい ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしたことか、どうかなあ 【意味等】「どうかいな」に同じ |
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36 | どうしゅうきゃあ |
【標準語】どうしようか 【意味等】行動や選択などを決めかね、迷うときに言うことば 【用例】「食うたら太るし…人い食わるるとは好かんし…ドウシュウキャア?」 →「食ったら太るし…人に食われるのは嫌だし…どうしようか?」 |
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37 | どうしようもこうしようもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】お手上げ、手のつけようがない 【意味等】どうにもしようがなくなること、打開の方法がなく途方にくれること 【同義】どうしようもこうしようもなか、どうもこうもならん 【用例】「遠足い行きたかろうばってん、この雨じゃドウシヨウモコウシヨウモナカ」 →「遠足に行きたいだろうが、この雨じゃお手上げだ」 【用例】「大雨で堤防のくえて…家の浸かっとうが、ドウシヨウモコウシヨウモナカ」 →「大雨で堤防が決壊して…家が浸水しているけど、手のつけようがない」 |
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38 | とうじん |
【標準語】ねんねこ半纏、かいまき布団、丹前 【意味等】①子どもを背負う時に上から蔽いかぶせて着る綿入りの半纏、綿入り半纏、丹前、②着物より少し長く広そでで綿の厚い衣服、唐人が着ていた服に出る 【同義】とうじん、とうじんおい、とうぜん、どてら 【参考】同義語の「とうぜん」は丹前の音変異 |
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39 | とうじんおい |
【標準語】ねんねこ半纏、かいまき布団、丹前 【意味等】「とうじん」①に同じ |
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40 | とうじんでくり |
【標準語】筒袖 【意味等】「つっぽう」に同じ 【参考】たもとがなくて筒のようになっている袖・その和服、和服の袖の一種 |
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41 | とうぜん |
【標準語】ねんねこ半纏、かいまき布団、丹前 【意味等】「とうじん」①に同じ 【参考「とうぜん」は「丹前(たんぜん)」の音変異 |
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42 | とうせんばっちょ |
【標準語】とおせんぼ 【意味等】両手を広げて行く手をふさいで通行をじゃますること、通行止め 【用例】「えずか男の人の”行かせん”って言うて、トウセンバッチョしなあと」 →「怖い男の人が”行かせない”と言って、通せんぼをするんだよ」 【用例】「大雨で崖の崩れて、202号線な…今宿あたりでトウセンバッチョげなよ」 →「大雨で崖が崩れて、202号線は…今宿付近で通行止めになっているらしいよ」 |
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43 | とうたれる |
【標準語】悔やむ 【意味等】くやしく思う、後悔する 【参考】糸島弁、とう(頭)+たれる→頭を垂れて後悔する様 |
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44 | どうちゃらこうちゃら ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】いい加減に、どうにかこうにか 【意味等】「どうじゃらこうじゃら」に同じ |
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45 | どうづき |
【標準語】地固め、地突き 【意味等】 ①建築の基礎工事として地盤や基礎を硬く固めること ②地固めなどをする道具、地を突く丸太、踏み臼の杵 ③地面を突いて音をたて田畑の鳥獣を脅す設備 |
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46 | とうつけぎ |
【標準語】マッチ 【意味等】「つけぎ」に同じ |
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47 | どうつぼ |
【標準語】肥溜 【意味等】「どいつぼ」に同じ |
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48 | とうでもごうず |
【標準語】強情者 【意味等】我意を張り通す者、頑なで意地っ張りな者 【参考】糸島弁、死んでもゴウズ(石亀)のこと…死んでも甲羅から手足を出さない 【用例】「あらあトウデモゴウズやけん…「せん」って決めたら、言うこたあ聞かん」 →「あいつは強情者だから…「やらない」と決めたら、言うことを聞いてくれない」 |
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49 | どうでもこうでも ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしてもこうしても 【意味等】どうしても、絶対に、必ず、是が非でも 【参考】「どうしても」を強めた言い方 【同義】どうでもこうでも、どうでんこうでん、どんでんこんでん 【類義】さっちがもっち、さっちみち、(受動的な行為の結果も意味する) 《相違する用例》「さっちみち…負けなあけん」→「必ず…負けちゃうから」 【類義】さりむり(他に対する行為も含む) 《相違する用例》「さりむりい…させなんな」→「無理強いは…するな」 【用例】「浪人なでけん、落てたら就職やけん…ドウデモコウデモ合格せにゃならん」 →「浪人はできない、落ちたら就職なので…是が非でも合格なくちゃならない」 |
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50 | どうでんこうでん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしてもこうしても 【意味等】「どうでもこうでも」に同じ 【用例】「甲子園出場のかかっとうけん…ドウデンコウデン勝たにゃならん」 →「甲子園出場がかかっているので…是が非でも勝たなきゃならない」 |
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51 | ドウトウシ |
【標準語】シロアリ 【意味等】白蟻、ゴキブリ目シロアリ科、またはシロアリ目の昆虫の総称 【同義】ウンゾウ、キジロウ、ドウトウシ、トウムシ 【参考】堂倒し(お寺やお堂の柱について倒す)に出る、他地域ではドウタオシやテラタオシ、ドウクズシとも呼ばれる、江戸時代、ドイツ人医師のケンペル著「日本誌」にはドートウスという名前で紹介、長崎の出島付近ではそう呼ばれていたと推察される |
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52 | とうとうとうと |
【標準語】来い来い 【意味等】鶏を呼ぶときに使うことば 【参考】疾う疾う(とうとう:古語)に出る、疾く疾く(早く早く、さっさと)の意 |
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53 | どうな |
【標準語】如何ですか 【意味等】どうですか、どうだい、様子を伺ったり意見を聞くときなどの問いかけ 【用例】「昨日、熱のあるって言うて休んどったが…ようなったや?具合なドウナ?」 →「昨日、熱があると言って休んでいたが…治ったかい?体調は如何ですか?」 【用例】「この時計…よかろ?えらい高かったっちぇ、ドウナ?似合うとろ?」 →「この時計…いいでしょ?すごく高かったんだよ、どうだい?似合ってるだろ?」 |
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54 | とうなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】途方もない、道理に合わない 【意味等】 ①莫大な、途轍もない、並外れている、とんでもない、数量や大きさが尋常でない 《参考》ものすごく大きい・強いのなどを表す接頭語にも使う 《用例》「しゃばかくせい…トウナカことば言いかぶって…あら、やりそこなうばい」 →「弱いくせに…とんでもない強がりを言い放って…あれは、ひどい目に遭うぞ」 ②思いもよらぬ、すじ道に外れる、道理にあわない、すじ道が合わない 《用例》「儲かるけんっていうたっちゃ…そえなトウナカ商売ば、したらいかん」 →「儲かるからと言ったって…そんな道理に合わない商売を、しちゃダメだ」 《参考》「途轍もなか」の「途轍」は道理の意 《類義》とっぴょうしもなか、とひょうもなか→思いもよらぬ 【同義】とうなか、とつけむなか、とつけもなか、とてつもなか、とほうもなか 【参考】「とつけもない」は「とてつもない」の音変異 |
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55 | とうに |
【標準語】とっくに 【意味等】以前に、ずっと前に 【用例】「ああたくさ、今ごろ来たっちゃ…目玉商品なトウニのうなっとうくさ」 →「あなたねえ、今ごろ来ても…目玉商品はとっくに無くなっているよ」 |
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56 | とうのたつ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】盛りが過ぎる、年ごろが過ぎる 【意味等】 ①年齢を重ねる、長い年月が経つ、年増の女性、女性経験の多い高齢男性 《用例》「お嬢さんって声ば掛けるといなあ、ちょっとトウノタットウごとある」 →「お嬢さんって声を掛けるのには、ちょっと年頃が過ぎているようだ」 《用例》「あの夫婦な…うんきゅうのつがいで、丁度よかごとトウノタッテござあ」 →「あの夫婦は…おしどり夫婦で、丁度いいように年齢を重ねてある」 ②野菜などの花茎が伸びて硬くなり、食用に適する時期を過ぎている 《同義》おえる、とうのたつ 《用例》「何な、このダイコンなあ…トウノタッテ筋の硬うして、食われんぜ」 →「何だ、このダイコンは…盛りを過ぎて筋が硬くなって、食べられないよ」 《用例》「急い温うなってきたけん、もうハクサイのトウノタチかけようが」 →「急に暖かくなってきたので、もうハクサイの花軸が伸び始めているよ」 【参考】「とうがたつ」の「とう」は、フキやアブラナなど花をつける茎の「花茎」のことで、これが伸びると硬くなり、食べごろを過ぎてしまう |
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57 | トウノマメ |
【標準語】ソラマメ 【意味等】マメ目ソラマメ科ソラマメ属の一年草または越年草 【参考】福岡市周辺などの旧筑前地方で使われる呼び名 【同義】トウノマメ、トウマメ 【関連】「トウマメ」は、インゲンマメやトウモロコシのこともさす 【用例】「ビールいなエダマメと思うとろうが、塩ゆでしたトウノマメも最高やが」 →「ビールにはエダマメと思っているだろうが、塩ゆでしたソラマメも最高だよ」 |
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58 | どうびき |
【標準語】丸木引き 【意味等】山から材木を切り出すとき、丸太の木材に直接綱をつけて牛に引かせる方法 |
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59 | どうびきづな |
【標準語】麻綱 【意味等】麻の繊維をより合わせて作った太めの強い綱、どうびき(丸木引き)に使う |
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60 | どうびきのこ |
【標準語】伐採用の大鋸 【意味等】木を横に割り切る鋸 |
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61 | どうふどう |
【標準語】不平等 【意味等】平等でないこと、取扱いが平均していないこと不同、一定の基準にそって整理されていないこと 【参考】同不同:同じなのに同じではない対応をされること |
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62 | とうふのはな |
【標準語】おから 【意味等】うのはな、豆腐を作る時の大豆の絞りかす 【関連】大豆の搾りかすが「おから」調理したものを「卯の花」 【用例】「たいそう捨てられよるげなが…トウフノハナなえらい栄養のあるとばい」 →「大量に捨てられているそうだけど…おからはとても栄養があるんだよ」 |
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63 | トウフマメ |
【標準語】ダイズ 【意味等】大豆、マメ類マメ目マメ科ダイズ属の1年草、 |
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64 | トウフヤキシバ |
【標準語】サンゴジュ 【意味等】珊瑚樹、ガマズミ科ガマズミ属に属する常緑高木 【参考】庭木に使われる、秋に熟す果実が柄まで赤くサンゴに見立てたのが名の由来 |
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65 | とうまいぶくろ |
【標準語】米などを入れる麻袋 【意味等】唐米袋、ドンゴロス(dungaree) 【参考】コーヒー豆などを入れていた麻袋を米用に転用したもの、外国製(唐)の米袋 【同義】唐米袋、どんごろす 【類義】かます(わら製の米袋) 【用例】「米ば搗(つ)くけん、精米所いトウマイブクロば持って行っちゃり」 →「籾を精米するので、精米所に米を入れる麻袋を持って行ってくれないかい」 |
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66 | トウマメ |
【標準語】ソラマメ 【意味等】「トウノマメ」に同じ、トウマメはインゲンやトウモロコシのことも言う |
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67 | トウムシ |
【標準語】シロアリ 【意味等】「ドウトウシ」に同じ |
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68 | どうもこうもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうにもこうにもならない 【意味等】「どうしようもこうしようもなか」に同じ、手がつけられない、右も左も 【参考】民話で「童孟(どうも)」と「孔孟(こうも)」という互いが日本一腕がいいという医師がいて、片方の医師の首を切り落とし…もう片方の医師が治療するという競い合いをした。そのとき、相互の医師が同時に首を切り落とし…相互にどうすることもできずに2人とも死んでしまったという。それが語源になったという説もある。 【関連】1つの体に2つの頭を持つ妖怪「どうもこうも」がいて「右も左も」と表記する 【用例】「うう水で、何もかんもいっしょんたくりい流されて…ドウモコウモナカ」 →「大水で、何もかにもいっしょくたに流されて…手のつけようがない」 |
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69 | どうら |
【標準語】どれどれ 【意味等】「どれ」を強めた言い方、促したり自主的な行動をするときに発する言葉 【同義】どうら、どら 【用例】「なんて?ゴルフのスコアの伸びんと?どうら、おいしゃんが教えちゃろう」 →「何だって?ゴルフのスコアが伸びない?どれどれ、おじさんが教えてあげよう」 |
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70 | とうらい |
【標準語】訃音 【意味等】 ①親類や縁者に死亡の知らせを伝えること、 時機や機運が来ること 《参考》糸島弁、漢字で書けば「到来」 ②報道、他から報せや贈物が届くこと 《参考》よそからのもらい物のことを「到来物」という ③シロアリ、「ドウトウシ」に同じ ④後妻 《参考》北関東周辺でも後妻の意味で使われる |
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71 | とうらん |
【標準語】ものわかりしない、認めない 【意味等】つむじ曲がり、 【用例】「あらあ偏屈やけん、いくら言うたっちゃトウラン…おうじょうしとうと」 →「あいつは偏屈なので、いくら説明してもものわかりしない…困窮してるんだ」 |
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72 | どうりこうり ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】いい加減に、どうにかこうにか 【意味等】「どうじゃらこうじゃら」に同じ |
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73 | とうりもん |
【標準語】博多ドンタクの行列・隊列 【意味等】ドンタク隊(三福神以外) 【参考】博多どんたくのときに、歌ったり踊ったりしながら練り歩くパレードの行列 【同義】とうりもん、とおりもん |
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74 | どうろこうろ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】いい加減に、どうにかこうにか 【意味等】「どうじゃらこうじゃら」に同じ |
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75 | どうわるか |
【標準語】関係ないね、知るもんか 【意味等】「どうあるかあ」に同じ |
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76 | どえな ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのような 【意味等】どのような、どんな 【同義】どえな、どげな、(強調:どえなか、どげなか) 【類義】あえな、こえな、そえな、あげな、こげな、そげな 【用例】「ああた、がたいのよかなぁ…ドエナもんば食うたらこえんなると?」 →「あなた、体格がいいねえ…どのような物を食ったらこんなになるの?」 【用例】「何やらかんやら、よう知ってござあが…ドゲナ勉強ばしよらっしゃると?」 →「何でもかんでも、よくご存じですが…どのような勉強をしていらっしゃるの?」 【関連】どえな・どげなを使った言葉 ・どえなもんや→どうだい、どう思う 《同義》どえなもんや、どげなもんや 《用例》「新車ば買うたとぜ…ドエナモンヤ、格好よかろうが…たっかったとぜ」 →「新車を買っちゃったんだ…どうだい、カッコイイだろう…高かったんだぞ」 |
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77 | どえなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのような 【意味等】「どえな」に同じ 【参考】「どえな」の強い言い方 |
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78 | どえなもんや ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうだい 【意味等】どう思う、どんなもんだい 【同義】どえなもんや、どげなもんや、どがいなもんや、どぎゃんもんや 【用例】「俺の彼女たい…ドエナモンヤ、あいらしかろう?うらやましかろ?」 →「俺の彼女だよ…どうだい、可愛いだろ?うらやましいだろ?」 |
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79 | どえらい ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】程度がはなはだしい 【意味等】はなはだしい、非常な、たいへんな 【参考】「ど」を頭につけて「えらい」を強調した言葉 【用例】「株でえらい儲かったげなが…俺あビットコインでドエライ儲かったばい」 →「株ですごく儲かったそうだが…俺ばビットコインではなはだしく儲かったよ」 |
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80 | とえる |
【標準語】渇きが止まる 【意味等】喉の渇きが良くなったときに使う 【対義】とえん 【参考】語源は不明、古語の「とだゆ(途絶える)」か? 【用例】「やっぱあビールやねえ、喉のトエタや…スイカもよかばってんビールやね」 →「やはりビールだな、喉の渇きが亡くなった…スイカもいいけど、ビールだねぇ」 |
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81 | とえん |
【標準語】渇きが止まらない 【意味等】喉の渇きが良くならないときに使う 【対義】とえる 【参考】語源は不明、古語の「とだえぬ(途絶えない)」か? 【用例】「ジュースやら飲んだっちゃ、喉なトエん…スイカば食いない」 →「ジュースなんか飲んでも、喉の渇きは良くならない…スイカを食べなさい」」 |
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82 | どえん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのように 【意味等】どのように、どんなに 【同義】どえん、どがん、どぎゃん、どげん、どやん 《参考》どえんか、どがんか、どぎゃんか、どげんか(語尾に「か」をつけて強調) 【類義】あえん、こえん、そえん、あげん、こげん、そげん 【用例】「このごらあ、いっちょも会わんごとなったが…ドエンしてござすな?」 →「最近は、ちっとも会わなくなりましたが…いかがお過ごしでしょうか?」 【関連】どえん(類義語を含む)を使った言葉 ・どえんもなか→どうもない、どうでもない 《同義》どえんもなか、どがんでんなか、どげんもなか 《用例》「株で2,000万円ばかし損したばってん、おらあ金持ちやけんドエンモナカ」 →「株で2,000万円くらい損したけれど、俺はお金持ちだからどうでもない」 ・どげんこげん→どうこう、どうのこうの 《同義》どえんこえん、どげんこげん、どぎゃんこぎゃん 《用例》「今いなって…そえんかことな言うたっちゃ、ドゲンコゲンでけめえもん」 →「今になって…そんなことを言ったって、どうこうできないでしょ」 ・どえんもこえんも→どうにもこうにも 《同義》どえんもこえんも、どぎゃんもこぎゃんも、どげんもこげんも 《用例》「こんがしこ借金したら…もう、ドエンモコエンモならんばな」 →「これだけ借金したら…もう、どうにもこうにもならないぞ」 |
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83 | どえんか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのような 【意味等】「どえな」に同じ |
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84 | どえんこえん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうこう 【意味等】どうこう、どうのこうの 【同義】どえんこえん、どげんこげん、どぎゃんこぎゃん 【用例】「ああたい、ドエンコエン言えた義理やなかが、そらあ止めといたがよかよ」 →「あなたに、どうのこうの言えた義理じゃないけど、それは止めといたがいいよ」 |
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85 | どえんもこえんも ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうにもこうにも 【意味等】どうしようも 【参考】「~できん」や「~ならん」などの否定文を伴って使います 【同義】どえんもこえんも、どぎゃんもこぎゃんも、どげんもこげんも 【用例】「こんがしこ借金したら…もう、ドエンモコエンモならんばな」 →「これだけ借金したら…もう、どうにもこうにもならないぞ」 |
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86 | どえんもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうもない 【意味等】どうもない、どうでもない 【同義】どえんもなか、どがんでんなか、どげんもなか 【用例】「おまいやら…いっちょん好かん、おまいがおらんちゃあ…ドエンモナカ」 →「お前なんか…大嫌いだ、お前がいなくったって…どうもない」 |
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87 | とおきょうみしょう ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】東京を見せてあげよう 【意味等】頭吊り上げ遊び、子どもの頭を両手で挟んで吊り上げること 【参考】東京や東京タワーを見せてやろうと言って…子ども供の頭を高く吊り上げる遊び、約束事として「見えたや?見えたや?」と子供に問い掛ける |
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88 | とおし |
【標準語】ふるい(篩)、絶えず 【意味等】 ①ふるい、中に入れた粉末などをふるって細かいものと粗いものをこし分ける道具、わげ物の底に針金などの網を張ったもの 《参考》こし分けるために粉などを透すので「とおし」 《同義》おろし、すいの、すいのう、とおし 《用例》「饅頭ばこさえるけん、メリケン粉ば…トオシいかけちゃんしゃい」 →「饅頭をこしらえるので、小麦粉を…ふるいにかけてちょうだい」 ②絶えず、ずっと、常に、いつも、続いて間断なく 《参考》「通して」の状況なので「とおし」 《用例》「人の命ば救いたかって…医者いなるためい、トオシ勉学い励みよんなった」 →「人の命を救いたいと…医者になるために、絶えず勉学に励んでいた」 |
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89 | とおどおしい |
【標準語】疎遠である 【意味等】遠ざかって馴染みがなくなる、久しく会ってない、長らく行き来がない 【参考】漢字で「遠々しい」 【同義】とおどおしい、とおろおしか 【用例】「息子い代がわりして、店の雰囲気の変わって…トオドオシュウなった」 →「息子の代に代わり、お店の雰囲気が変わって…遠ざかって馴染みがなくなった」 |
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90 | とおのいとる |
【標準語】遠のいている 【意味等】遠く去る、避けている、距離を置いている 【用例】「おいさんの議員にでなあけん、面倒い巻き込まれんごとトオノイトルと」 →「叔父さんが議員に立候補するので、面倒に巻き込まれないよう避けているんだ」 【用例】「いっつも来よったが、銭いならんと思うたらトオノイトル…商売人やもん」 →「いつも来てたけど、お金にならんと思ったら遠く去っていった…商売人だもの」 |
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91 | とおりもん |
【標準語】博多ドンタクの行列・隊列 【意味等】「とうりもん」に同じ |
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92 | とおろおしか |
【標準語】疎遠である 【意味等】「とうどうしい」に同じ 【用例】「両親がのうなって…兄しゃんの代いなって、里のトオロオシシュウなった」 →「両親が亡くなって、兄の代になって…実家が疎遠になった」 |
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93 | トカギッチョ |
【標準語】トカゲ 【意味等】有鱗目トカゲ亜目に分類される爬虫類の総称 【同義】トカギッチョ、トカキリ、トカギリ |
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94 | トカキリ |
【標準語】トカゲ 【意味等】「トカギッチョ」に同じ |
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95 | トカギリ |
【標準語】トカゲ 【意味等】「トカギッチョ」に同じ |
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96 | どがしこ |
【標準語】どのくらい 【意味等】どのくらい、どれだけ、どの程度、どんなに 【参考】「しこ」は「しこたま」というように、沢山やおびただしいの意味もある 【用例】「しぇんしぇい…遠足のおやつな、ドガシコ持って行ってよかとですか?」 →「先生…遠足のおやつは、どのくらい持って行っていいのですか?」 【同義】どがしこ、どれしこ、どんしこ、どやっさ 【類義】(あがしこ、あれしこ、あんしこ)→あれだけ、(こがしこ、これしこ、こんしこ)→これだけ、(そがしこ、それしこ、そんしこ)→それだけ |
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97 | どがん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのように 【意味等】「どえん」に同じ 【用例】「お腹の子のお父さんな…ああたやろ?ドガンするつもりな?」 →「お腹の子のお父さんは…あなたでしょ?どのようにするつもりなの?」 |
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98 | どがんでんなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうもない 【意味等】「どえんもなか」に同じ 【用例】「ドガンデンナカ、株で1,000万円ばかり損ばこいただけ、銭ゃあ…あると」 →「たいしたことじゃない、株で1,000万円ほど損したただけ、お金は…あるんだ」 |
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99 | とぎ |
【標準語】通夜 【意味等】 ①死者を葬る前夜、家族や縁者、知人などがその遺体のかたわらで終夜過ごすこと 《参考》漢字で「伽」、おとぎ話の「とぎ」のこと、退屈を慰める話し相手の意味あり 《関連》夜伽(よとぎ)という言い方もある、夜通し付合う意味から通夜のことも言う ②会葬、葬儀、葬送 ③友達、仲間、つれ、相手 《参考》本来は連れ添う友人や家来の意味、遊びとぎ→遊び友達、話しとぎ→話し相手 |
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100 | とぎごめ |
【標準語】洗米 【意味等】研いだ米、洗い米 |
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101 | ときのまんぐり |
【標準語】その時の都合 【意味等】その時になったときの都合 【参考】ときの(その時の)+まんぐり(都合) 【用例】「二次会い…店い飲みい来ちゃりって言うたっちゃ、トキノマングリたい」 →「二次会に…店に飲みに来てちょうだいと言っても、その時の都合だよ」 |
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102 | ときば |
【標準語】屠殺場 【意味等】家畜を殺して食肉加工する施設 【参考】とき(解く:食肉解体する)+ば(場所:施設) |
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103 | どぎものすわっとる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】肝がすわっている 【意味等】度胸がある、じたばたしない 【用例】「よう…あえなえずか事ばしっきいなあ、ああたあドギモノスワットル」 →「よく…あんな怖い事ができるもんだ、あなたは度胸がある」 |
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104 | どぎゃん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのように 【意味等】「どえん」に同じ 【用例】「歳とってボケよんなあとか…ドギャン説明したっちゃ、分かんなれん」 →「歳とってほけ始めているのか…どんなに説明したって、分かってくれない」 |
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105 | ~とく |
【標準語】~しておく 【意味等】自主的に役割を遂行することを告知する言い方 【用例】「俺がしトクけん…洗濯も掃除もしトク、心配せんで行ってきない」 →「俺がやっておくから…洗濯も掃除もしておく、心配せずに行ってきなさい」 【参考】~とけ→~しておけ、~とこう→~しておこう |
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106 | とく |
【標準語】解体する 【意味等】 ①牛豚などの家畜を殺して食肉解体すること 《用例》「食育のためい…キャンプでニワトリばトイテ、かしわご飯いして…食うと」 →「食育のために…キャンプでニワトリを食肉解体して、鶏飯にして…食うんだ」 ②建築物を崩して解体すること 《用例》「古か田舎屋敷やもんやけん、家ばトイテ…歴史公園い移築しなあげな」 →「古い田舎屋敷だもんだから、家を解体して…歴史公園に移築するそうだ」 |
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107 | とくいどん |
【標準語】魚の行商人、お得意さん 【意味等】 ①魚をリヤカーや自転車などに積んで売りに来る人 《参考》糸島弁、志摩野北の漁民女性が…とくい坂を越えて行商していたからという説がある、福岡市では「おしかさん(志賀島から行商に来ていたからという説)」、昭和の時代までは見られたが、志摩の朝市から直売所へと販売方法が移行し、消滅した ②行商の時よく買ってくれる人 《参考》「おとくいさん」に出る |
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108 | ドクナバ |
【標準語】毒キノコ 【意味等】毒きのこの総称、毒がある食用にしないキノコ 【参考】どく(毒)+なば(キノコ) |
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109 | ドクバナ |
【標準語】ヒガンバナ 【意味等】彼岸花、曼殊沙華、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、赤い花が特徴 【参考】球根に強い毒性を有する有毒植物、飢饉のとき毒抜きして食された 【関連】ミミズなどによる水漏れ被害を防ぐため水田の畔などに植えられている |
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110 | どくなやつ |
【標準語】ろくなやつ 【意味等】正しい人、まともな人 【参考】否定形の「どくなやつやない」は、とんでもないやつの意味 【用例】「賽銭泥棒やらするごたあたあ、ドクナヤツやなか…ばちの当たるばい」 →「賽銭泥棒なんかするようなのは、まともな奴じゃない…ばちが当たるぞ」 |
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111 | どげ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】いちばんあと、終り、末尾、最下等 【同義】どげ、どべ、どんげ、どんけつ、どんこす、どんこつ、どんじり、どんべ 【参考】ど・どん(強調)+げ・べ・けつ・しり(下・最後・尻)→最下位 【関連】「びり、びりけつ」は標準語 【用例】「走りぐっちょな…いっつもドゲやったけん、おらあ運動会な好かんやった」 →「駆けっこは…いつもびりだったので、俺は運動会が嫌いだった」 |
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112 | どげな ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのような 【意味等】「どえな」に同じ |
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113 | どげなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのような 【意味等】「どえな」に同じ |
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114 | どげなもんや ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうだい 【意味等】「どえなもんや」に同じ 【用例】「リモートで仕事しようげなね…ドゲナモンヤ自宅で仕事ばするやら」 →「リモートで仕事をしているそうだね…どうだい自宅で仕事をするなんて」 |
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115 | どけのたっか |
【標準語】濃厚 【意味等】味がこってりしていること、淡白でないこと、味がしつこいこと 【参考】どげ(脂っこさ)+の+たっか(高い)→脂っぽい、語源は「毒高い」らしい 【用例】「ネネちゃんのお母さんの料理な、こってりして…ドケノタッカ」 →「ネネちゃんのお母さんの料理は、こってりしていて…しつこいお味」 |
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116 | どげん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのように 【意味等】「どえん」に同じ 【用例】「ドゲン?俺ば好いとう?…ドゲンしたら、俺ば好いとうごとなっちゃあ?」 →「どうだい?俺を好きかい?…どのようにしたら、俺を好きになってくれる?」 |
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117 | どげんか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どのような 【意味等】「どえな」に同じ |
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118 | どげんこげん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうこう 【意味等】「どえんこえん」に同じ |
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119 | どげんもこげんも ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうにもこうにも 【意味等】「どえんもこえんも」に同じ 【用例】「確かい…あれが悪か、わかっとうばってん…ドゲンモコゲンモされんとな」 →「確かに…あいつが悪い、わかっちゃいるが…どうにもこうにもできないのかい」 |
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120 | どげんもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうもない 【意味等】「どえんもなか」に同じ 《用例》「ドゲンモナカ、ちょっと彼女い男のでけて…逃げられただけたい」 →「たいしたことじゃない。ちょっと彼女に男ができて…逃げられただけだよ」 |
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121 | とこ |
【標準語】①畳、②縁台 【意味等】 ①イグサを張った床材 ②一畳ほどの広さの木製の台 《参考》物干しや夕涼みになど使う木製の台 |
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122 | とこい |
【標準語】どこに 【意味等】どこに、どちらの方に、何処へ 【同義】どこい、どこさい、どっちい、どっつあい 【用例】「ドコイ行くと?ドッツアイ行くかおそえり…ドコサイ連れてきたらよか?」 →「どこに行くんだ?どこに行くのか教えて…どこに連れてきたらいいの?」 |
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123 | どこいもいかん |
【標準語】どこにもいかない 【意味等】どこにも行かない 【用例】「こえな、よさりい…どこい行くと?」「ドコイモイカン」 →「こんな、夜中に…どこに行くの?」「どこにも行かない」 |
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124 | ~とこう |
【標準語】~しておこう 【意味等】継続的に役割を遂行することを告知する言い方 【用例】「そらあ俺がしトコウ…洗濯も掃除もしトコウ、飯もつくっトコウ」 →「それは俺がやっておこう…洗濯も掃除もしておこう、飯もつくっておこう」 【参考】~とけ→~しておけ、~とこう→~しておこう 【類義】~のこう(遂行しないことを告知する言い方):せんのこう→しないでおこう |
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125 | とごえる |
【標準語】ふざける 【意味等】ふざける、調子に乗る 【同義】とごえる、とごゆる 【参考】とごゆんな、とごえるな→調子に乗るな(叱責の言葉) →「久しぶりだからと言って…あまり調子に乗って、飲み過ぎないようにしてよね」 |
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126 | とこづけ |
【標準語】漬物 【意味等】ぬかどこに漬けたもの、タクアン漬け、一夜漬け 【用例】「おばさんがたのトコヅケな美味しか…ぬか床の扱いの丁寧かけんやろう」 →「おばさんちの漬物は美味しいね…ぬか床の扱いが丁寧だからでしょうか」 |
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127 | とこさい |
【標準語】どこに 【意味等】「どこい」に同じ |
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128 | とことこ |
【標準語】ゆったり 【意味等】落ち着いきくつろぐ様子(糸島弁)、腰を落ち着ける様子 【用例】「ワクチンな十分あって…いつかは打たるるけん、トコトコと構えとこう」 →「ワクチンは十分あって…いつかは打てるんだから、ゆったりと構えておこう」 |
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129 | とこならし |
【標準語】畝ならし 【意味等】畑に畝を立てた後に野菜などを植える上面をならすこと、糸島弁 【用例】「トラクターいアタッチメントば付けたら、トコナラシまで機械がすると」 →「トラクターに補助具をつけたら、畝ならしまで機械が機械がするんだ |
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130 | どこもかんも |
【標準語】どこもかしこも 【意味等】どこもかも 【用例】「夏の夜のパームビーチな…ドコモカンモ、アベックのイチャイチャしよる」 →「夏の夜のパームビーチは…どこもかしこも、アベックがイチャイチャしている」 |
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131 | とざな |
【標準語】戸棚 【意味等】木製の棚のついた収納具 【同義】とざな、となだ(どちらも糸島弁) |
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132 | どし ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】同士 【意味等】「どうし」に同じ |
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133 | とじあう |
【標準語】麺が固まる 【意味等】麺がくっついて固まること 【参考】漢字で「閉合う」、一般的には、合わさって閉じたり、くっついてしまうこと 【用例】「ちさか鍋でソウメンばゆでたら、お湯の少のうして…トジオウテしもうた」 →「小さな鍋でそうめんを茹でたら、お湯が少なくて…麺がくっついてしまった」 |
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134 | どしぐい ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】誘われ食い 【意味等】会食等で仲間の食欲につられてたくさん食べること 【参考】どし(仲間)+ぐい(食い)→仲間に誘われ食い 【用例】「腹のせくってな?どごえて、友達と焼肉ばドシグイするけんたい」 →「お腹が痛いって?調子に乗って、友達と焼肉を大量に誘われ食いするからだよ」 |
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135 | としどし |
【標準語】年齢を重ねる 【意味等】 ①大人になる 《類義》おせいなる→大人になる 《用例》「この前まで…子どものごとしとったが、トシドシとなってきたなあ」 →「この前まで…子どものようにしていたが、大人になってきたなあ」 ②年齢が高くなる、老ける 《用例》「若社長も、先代の亡うなって10年…トシドシとならっしゃったねえ」 →「若社長も、先代が亡くなって10年…年齢を重ね(老け)られたねえ」 |
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136 | としばい |
【標準語】年配である 【意味等】 ①世の中の経験を積んだ年頃、中年 《用例》「もう、あんたもトシバイ…早う結婚せなぁ、いかんばい」 →「もう、あんたも年頃だよ…早く結婚しないと、いけないよ」 ②年配者、老けている、歳をとっている 《用例》「子どもの運動会の保護者競技出でたが…トシバイ、身体の言うこたきかん」 →「子どもの運動会の保護者競技に出たけど…歳だね、身体が言うことをきかない」 |
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137 | とじめ |
【標準語】道理 【意味等】事物の道理、正しい筋道、ことわり 【参考】漢字で「綴じ目」、服などを仕立てるときの位置や形を示すもの、糸島弁 【用例】「あの人なぁ、トジメの合わんことばしなあけん、信用でけん」 →「あの人は、道理に合わないことをするので、信用できない」 |
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138 | どしれん |
【標準語】途方もない 【意味等】どうでもいいような、愚かな、つまらない 【参考】由来は「得知れぬ」の音変異、意味は同じ 【用例】「あっちの息子な、下着泥棒で捕まんなったげな…ドシレンやつやねえ」 →「あちらの息子は、下着泥棒で捕まえられたそうだよ…愚か者だねぇ」 |
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139 | どしれんこと 《詳細はこちら》 |
【標準語】訳の分からないこと、不確実なこと、よしなしごと 【意味等】 (1)「訳の分からないこと」のえしれんごと 《意味》理由がわからないこと、理解が出来ないこと、とんでもないこと 《用例》「おらあ…意味の分からん、あんたあ…エシレンコトば言いようもん」 →「おれは…意味が分からん、あんたは…理解できないことを言っている」 (2)「不確実なこと」のえしれんごと 《意味》確かではないこと、不確かなこと、突拍子もないこと 《用例》「おかあしか儲け話やら…エシレンコト言うて、俺ばひきそざしなんな」 →「いかがわしい儲け話なんか…不確かなことを言って、俺を引きずり込むな」 (3)「よしなしごと」のえしれんごと 《意味》途方もないこと、つまらないこと、とりめのないこと、わけもないこと 《用例》「自分探しやら…エシレンコトば言いよんなあが、息子な大丈夫な?」 →「自分探しなんて…よしなしごとを言っているけど、息子は大丈夫かい? 【同義】えしれんこと、どしれんこと、よしれんこと 【参考】由来は「え知れぬこと」の音変異、意味は、知るよしもないこと |
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140 | とぜなか |
【標準語】寂しい 【意味等】する事がない、退屈、所在ない、手持ちぶさた 【参考】語源は古語の「徒然ない」、つれづれ(することがなく退屈)→寂しい 【同義】とぜなか、とぜんなか 【用例】「コロナで外い出られんけん、誰とも会わんごとなって、トゼナカ」 →「コロナで外出できないので、誰とも会わないようになって、寂しい」 |
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141 | とぜんなか |
【標準語】寂しい 【意味等】「とぜなか」に同じ |
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142 | どだい |
【標準語】元々、まるで 【意味等】初めから、まったく 【参考】漢字で書けば「土台」、基礎を意味し…根本的になど副詞として使う 【用例】「ベンツば5万円で売っちゃれやら、ドダイ無理な話…やくざな商売やもん」 →「ベンツを5万円で売ってくれなんて、もともと無理な話…やくざな商売だもの」 |
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143 | とちめんぼうふる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】面食らう、慌てる 【意味等】 ①不意のことであわあてふためく、まごつく 《用例》「急な夕立で、トチメンボウフッテ走ったら…こけて…じっくりなった」 →「急な夕立で、慌てふためいて走ったら…転んで…ずぶ濡れになった」 ②てんてこ舞をする、、コマがまわるとき…一点に静止せずあちこち動くこと 《用例》「昨日…店のテレビい出たけん、お客のたいそ来て…トチメンボウフッタや」 →「昨日…店がテレビに出たから、お客がたくさん来て…てんてこ舞いしたよ」 【参考】「栃麺棒振る」に出る、栃麺は素早く打つ必要があるので…慌てるの意になる 【関連】栃麺棒とは、トチの実の粉を小麦粉やそば粉にまぜて…麺を打つ道具 【同義】おりたえる、おろたえる、とちめんぼうふる、とちるる 《参考》「とちるる」は「とちめんぼうふる」を短縮した言い方 《関連》「とちる(失敗する)」は「とちるる(とちめんぼうふる)」が語源らしい |
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144 | とちゅうなか |
【標準語】途中 【意味等】開始から終了までの間、中途、まだ作業や旅が終わっていない状態、半途 【参考】途中であることを念押し・強調する言い方 【用例】「きやすうして全問でけたけん、試験時間のトチュウナカで会場ば出てきた」 →「簡単で全問解けたので、試験時間の中途で会場を出てきた」 |
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145 | とちるる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】面食らう、慌てる 【意味等】「とちめんぼうふる」に同じ 【参考】「とちるる」は「とちめんぼうふる」を短縮した言い方 【関連】「とちる(失敗する・慌てる)」は「とちるる(とちめんぼうふる)」が語源らしく、舞台などで科白を忘れるなど…失敗したときに使う舞台用語から来たらしい 【用例】「プレゼンとき、ひょくっと…会長の聞きい来なったとばい…トチルルくさ」 →「プレゼンしているときに、急に…会長が聞きに来たんだよ…慌てちゃうよ」 |
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146 | とづく |
【標準語】届く 【意味等】届く、古語の「とづく」 【用例】「中学生いなって背の伸んで、神棚い手のトヅクごとなったっちゃが」 →「中学生になって背が伸びて、神棚に手が届くようになったんだよ |
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147 | とつけむなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】途方もない、道理に合わない 【意味等】「とうなか」に同じ 【参考】「とつけもない」は「とてつもない」の音変異 【用例】「借金してビットコインで一攫千金やら…トツケモナカこたあやめときない」 →「借金してビットコインで一攫千金なんて…道理に合わんことはやめときなさい」 |
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148 | とつけものう ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】途方もない、道理に合わない 【意味等】「とうなか」に同じ 【用例】「ツイッターでつぶやいたら、トツケモノウ書込みのあって…炎上したと」 →「ツイッターでつぶやいたら、おびただしい書込みがあって…炎上したんだ」 |
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149 | とっしょり |
【標準語】年寄り 【意味等】高齢者、歳をとった人 【用例】「今な…俺が社長ばい、経営に口出ししなんな…トッショリな黙っときない」 →「今は…俺が社長だよ、経営に口出しするなよ…年寄りは黙っていろよ」 |
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150 | とったかみたか |
【標準語】一か八か、考える間もなく 【意味等】 ①伸るか反るか、運を天に任せる 《参考》取るなり見るなり…やってみないと結果は分からないという意味 《同義》うんてんばんてん、とったかみたか、やったかみたか 《用例》「トッタカミタカでクラウドファンディングしたら、1000万円も集まった」 →「運を天に任せてクラウドファンディングをしたら、1000万円も集まった」 ②気早に事をするさま、手軽なさま。たやすいさま 《参考》手に取って見るか見ないかのうちに、簡単に決断すること 《用例》「給料の出たら…トッカカミタカで使いなるけん、いっつも月末な金欠げな」 →「給料が出たら…考える間もなく使ってしまうので、いつも月末は金欠らしいよ」 【参考】漢字で書けば「取見」または「取手見手」 |
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151 | どっちい |
【標準語】どこに 【意味等】「どこい」に同じ |
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152 | どっちか |
【標準語】どちらか 【意味等】いずれか 【用例】「イチゴのケーキとチョコのケーキ…どっちか好いとうとば食べり」 →「イチゴのケーキとチョコのケーキ…いずれか好きなほうを食べなさい」 |
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153 | どっちさい |
【標準語】どこに 【意味等】「どこい」に同じ |
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154 | どっちむっちい |
【標準語】どのみち 【意味等】どっちみち、いずれにしても 【用例】「愛らしか?好いとう?あまっかこと言うて、ドッチムッチ遊びやろうが…」 →「可愛い?好きだ?出まかせに甘言を言って…、どっちみち遊びなんでしょ…」 |
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155 | どっちもどっち |
【標準語】どちらも同程度 【意味等】双方あまり評価できたものではない、両方とも同じくらい悪い 【参考】どちらか一方が悪いと決めつけにくいこと、「どっちも」は京ことば 【関連】関西から全国に広がった方言(「そんじゅそこら」「なあなあの仲」など) 【用例】「睨まれた?悪口言うた?喧嘩したたあドッチモドッチ…反省しない」 →「睨まれた?悪口言われた?喧嘩したのは両方とも同じくらい悪い…反省しろ」 |
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156 | とっちゃんない |
【標準語】とってください 【意味等】「とる」ことを依頼する 【同義】 |
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157 | どっつあい |
【標準語】どこに 【意味等】「どこい」に同じ |
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158 | ~とって |
【標準語】~ていて、~てちょうだい 【意味等】「~といて」に同じ 【用例】「ちょっと、出かけなあいかんけん…1時間くらい、子供ば見トッテ」 →「ちょっと、出かけないといけないので…1時間くらい、子供を見ていて」 |
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159 | ~どって |
【標準語】~ていて、~てちょうだい 【意味等】「~といて」に同じ、(否定で使う場合は「~どいて」に同じ) 【用例】「あんたやら…いっちょん好かんっちゃけん、こっつあい近づはんドッテ」 →「あなたなんで…大嫌いなんだから、こっちの方に近づかないでちょうだい」 |
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160 | とっていく |
【標準語】もらっていく 【意味等】他人の畑から野菜をもらう、不在の店舗から品物をもらう 【参考】事前に承諾を得ていたり、後日代金を支払うことが前提…盗むのではない 【用例】「ハタケレンコンやらナスビやら、いるたあ…いつっちゃ畑からトッテイテ」 →「オクラやナスなど、いるものは…いつでも畑から貰っていってね」 |
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161 | とっとう |
【標準語】お父さん(幼児語) 【意味等】幼い子供が使う父親の呼称 【同義】とっとう、ととしゃん、ととざん 【参考】同義語の「ととざん」「ととしゃん」は、夫のこともさす |
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162 | とっとうと ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】確保している 【意味等】予約している、押さえていることを宣言する言い方 【同義】とっとると、つばつけとると、もんちしとると 【参考】「予約済」のことの表明…他に「もんち」、強調の「つばつけもんち」がある 【関連】「とっとうと」は「とっとっと」とも表記され、リズミカルな言い回しとして「すーすーすー」(隙間風で肌寒い)や「なかなかなか」(なかなか無い)などがある 【用例】「この会議室なあ、あたしたちが1時からトットウト…出ていちゃらん」 →「この会議室は、1時から私たちが予約しているんです…出て行ってください」 |
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163 | とっとる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】とっている 【意味等】 ①保存している、確保している 《用例》「好いとうとな…いっちゃん最後い食おう思うて…卵焼きばトットルったい」 →「好きなものは…一番最後に食べようと思って、卵焼きを確保しているんだ」 ②予約している、押さえている 《同義》とっとる、もんち、つばつけとる 《用例》「すべり台もブランコも…そうようトットルって?お待やぁジャイアンや?」 →「すべり台もブランコも…すべて抑えているって?お前はジャイアンか?」 ③盗んでいる 《同義》ぬすうどう、けっぱっとう、とっとる 《用例》「スーパーでしかとむなかお菓子ばトットルげな…馬鹿ちんやん捕まって…」 →「スーパーでつまらないお菓子を盗んだらしい…愚か者だよ捕まって…」 |
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164 | どっとんどっとん |
【標準語】どんどんどんどん 【意味等】休む間もなく着実に行うさま 【用例】「話しかけたっちゃ、忙しかとかドットンドットン仕事ば進めなあ」 →「話しかけても、忙しいのか、どんどんどんどん仕事を進めている」 |
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165 | とっぱずす |
【標準語】取り外す 【意味等】本体から部材など、一部を外すこと 【参考】「取り外す」の音変化 【用例】「そでたバイクのあるけん、マフラーばトッパズイテこれい付けてんどう」 →「壊れたバイクがあるので、マフラーを取り外してこれに付けてみよう」 |
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166 | とっぱな |
【標準語】先端、最初 【意味等】 ①前方の端っこ、物の先端、最先端、岬、突端 《用例》「こっから…この橋のトッパナまで、走りぐっちょうするばい」 →「ここから…この橋の端っこまで、駆けっこをするよ」 ②一番初め、手始め、出だし 《用例》「トッパナぁ…あたきが歌い始むるけん、それい続いてみんなも歌うちゃり」 →「出だしは…私が歌い始めるので、それに続いて皆さんも歌ってください」 【参考】関東を中心に全国に広がった方言 |
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167 | とっぱそで |
【標準語】筒袖 【意味等】「つっぽう」に同じ |
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168 | とっぴょうしい ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】突然に、非常識に 【意味等】 ①だしぬけに、不意に、突如 《同義》とっぴょうしい、ひょくっと 《用例》「くらすみでトッピョウシイ声ばかくるけん…たまがって動悸の打ちよる」 →「暗がりで突然に声を掛けるから、びっくりして…心臓がバクバクしている」 ②調子はずれに、度はずれに 《同義》とっぴょうしい、どひょうがんな 《用例》「合唱コンで、あれがトッピョウシイ歌うけん…おかしゅうしてたまらん」 →「合唱コンで、あいつが調子外れに唄うもんだから…おかしくてたまらない 【参考】「突拍子に」のこと |
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169 | とっぴょうしもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】意外な、とんでもない 【意味等】 ①意外な 《同義》とっぴょうしもなか、とひょうがんな、ひょうしむなか など 《用例》「あんた、たまいトッピョウシモナカ提案ばするけん…助かるやなあ」 →「あなた、たまに思いもよらない提案をするので…助かるよ」 ②とんでもなく調子はずれだ、突飛だ 《同義》とっぴょうしもなか、どひょうがんな、とひょうしもなか 《用例》「5月いなるとい雪やら…トッピョウシモナカ、こらあ異常気象やが」 →「5月になるのに雪なんて…とんでもない、これは異常気象だよ」 【参考】「突拍子もない」のこと |
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170 | どっぺり |
【標準語】胃がもたれる様 【意味等】食べ過ぎて満腹で胃の調子が悪いことの表現 【参考】脂っこい物を食べたときの胃がもたれた感じ 【同義】どっぺり、どんべり 【用例】「食い放題で、ピザば8枚も食うたけん…腹いっぱいでドッペリしよう」 →「食い放題で、ピザを8枚も食ったので…お腹いっぱいで胃もたれしている」 |
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171 | とっぺん |
【標準語】頂上 【意味等】天辺、山などの頂 【参考】「てっぺん」の音変異 【同義】とっぺん、とんがり 【用例】「可也山のトッペンな365m、形のよかけん…筑紫富士やら呼ばれますと」 →「可也山の頂上は356m、形が良いので…筑紫富士などと呼ばれるんですよ」 【用例】「県大会優勝で満足すんな、全国大会たい…するならトッペンば目指しやい」 →「県大会優勝で満足するな、全国大会だ…やるなら頂上を目指すんだ」 |
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172 | どつぼ |
【標準語】肥溜 【意味等】「どいつぼ」に同じ |
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173 | どて |
【標準語】崖、陰阜 【意味等】 ①山や岸が険しく切り立った場所、土地の傾斜面 《参考》土のままの崖地や切岸 ②恥丘 《同義》どて(隠語)、ふうがまち 《参考》女性の陰部のすぐ上の小高い部分、陰毛の生じる場所 |
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174 | とてつもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】途方もない、道理に合わない 【意味等】「とうなか」に同じ 《参考》漢字で書けば「途轍もなか」、「途轍」は道理の意 【用例】「地球温暖化で、毎年トテツモナカ大雨いなって…おっか災害の起こりよう」 →「地球温暖化で、毎年とんでもない大雨が降って…大きな災害が起こっている」 |
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175 | どてら |
【標準語】ねんねこ半纏、かいまき布団、丹前 【意味等】「とうじん」①に同じ |
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176 | ととざん |
【標準語】父、夫 【意味等】「とっとう」に同じ、砕けた言い方 【参考】夫のことをいう場合も使う 【用例】「ああたのととざんな、この辺じゃ有名か…キノコ博士げなねえ」 →「あなたのお父さんは、この辺では有名な…キノコ博士だってねえ」 |
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177 | ととしゃん |
【標準語】父、夫 【意味等】「とっとう」に同じ、砕けた言い方 【参考】夫のことをいう場合も使う 【用例】「中洲で…あんたんがたのととしゃんに会うたばい、えらい酔うとんなった」 →「中洲で…あなたの夫に会ったよ、すごく酔ってた」 |
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178 | ととまどう |
【標準語】戸惑う 【意味等】手段や方法がわからなくてまごつく、まごまごする 【用例】「ああたがどうろこうろ言うけん、どげんしてよかかトトマドウちゃあが…」 →「あなたが適当なことを言うから、どうしたらよいか戸惑っていらっしゃるよ…」 |
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179 | ととやん |
【標準語】父、夫 【意味等】「とっとう」に同じ、砕けた言い方 【参考】夫のことをいう場合も使う 【用例】「トトヤンなよかばっかりの人やった…悪かといもよう騙されよんなった」 →「お父さんは人の好い人だった…悪い人にもよく騙されていた」 |
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180 | となだ |
【標準語】戸棚 【意味等】「とざな」に同じ |
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181 | とばしい |
【標準語】飛沫 【意味等】勢いよく飛び散る細かい水玉、しぶき 【参考】「迸る(ほとばしる)」に出る、さらに変化すると「とばっちり」になる 【同義】とばしい、とばしり 【用例】「窓口でやんやん言よんなるが、トバシイで…コロナい感染しめいか、心配」 →「窓口で言い争いになっているけど、飛沫で…コロナに感染しまいか、心配」 |
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182 | とばしでる |
【標準語】急いで飛び出す、ほとばしる 【意味等】飛び出す、勢いよく飛び出る 【参考】とばしい(飛沫)+でる(出る)→液体の飛沫がほとばしり出ること 【同義】とばしでる、とばしりでる 【用例】「コーラば開けたら、中身のトバシデタ…誰か、にくじゅうで振ったろ?」 →「コーラを開けたら、中身が勢いよく飛び出た…誰か、悪戯で振ったでしょ?」 |
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183 | とばしとばし |
【標準語】とびとびに 【意味等】省略する、要点を言う、誤魔化す 【類義】とんびとんび、とんぼとんぼ 【用例】「ほんなことば知りたかけん、事故の報告なトバシトバシ言わんのって」 →「本当のことを知りたいので、事故の報告はとびとびに言わないでくれ」 |
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184 | とばしり |
【標準語】飛沫 【意味等】「とばしい」に同じ 【用例】「エアロゾル感染っちゃ…細かトバシリで伝染病の拡がることやろ?」 →「エアロゾル感染とは…細かい飛沫で伝染病が拡がることでしょ?」 |
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185 | とばしりでる |
【標準語】急いで飛び出す、ほとばしる 【意味等】「とばしでる」に同じ 【用例】「牛乳ば飲みようとい…ぞうたん言うけん、口からトバシリデッしもうた」 →「牛乳を飲んでいるのに…冗談を言うから、口から噴き出してしまった」 |
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186 | とばり |
【標準語】横木 【意味等】牛馬舎の入口に横に渡す横木 【参考】「戸張り」に出る、牛馬が建物から出てこないように仕切る横木 |
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187 | とびあがりもん |
【標準語】お調子者 【意味等】調子のいい人、ひょうきん者 【参考】飛び上がり(そそっかしい)+もん(者)→慌て者→ひょうきん者 【用例】「宴会のときゃあ…トビアガリモンのおったほうが、盛り上がって…よか」 →「宴会のときは…お調子者がいたほうが、盛り上がって…いい」 |
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188 | とびとび |
【標準語】福岡周辺の一部地域で行われる小正月(1月14日)の神事 【意味等】子どもたちが膳に銭縄などを乗せて家々を廻り、差出して餅をもらう 【参考】柄杓で水を撒くことから、豊作や雨乞いの祈願を込めた行事と思われる |
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189 | どひようかん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】大道化者 【意味等】並外れたおどけ者 【参考】どひよう(とっぴょうし:度外れな)+かん(漢:おとこ)→度外れな人 【用例】「ドヒョウカンやねえと思うとったら、あっという間い人気者いなんなった」 →「度外れた男だなあと思っていたら、あっという間に人気者になっちゃった」 |
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190 | どひょうがんな ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】途方もない、突拍子もない 【意味等】 ①「とうなか」に同じ 《用例》「課長の…明日のプレゼン資料ば作れやら、ドヒョウガンナことば言いなあ」 →「課長が…明日のプレゼン資料を作れなんて、途方もないことを言うんだ」 ②「とっぴょうしもなか」に同じ 《用例》「課長の…会社ば辞めるけんよろしくやら、ドヒョウガンナことば言いなあ」 →「課長が…会社を辞めるんでよろしくなんて、突拍子もないことを言うんだ」 |
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191 | とひょうしもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】意外な、とんでもない 【意味等】「とっぴょうしもなか」に同じ 【参考】「度拍子もない」のこと 【用例】「彼女いしたかと思うとったら…男やったと、トヒョウシモナカことやった」 →「彼女にしたいと思ってたら…男だったんだ、とんでもないことだった」 |
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192 | とぶ |
【標準語】駆ける 【意味等】速く走る、疾走する、 【用例】「猫い子どもの産まれたげなけんって、学校からトンデ返って来なったと」 →「ネコに子どもが産まれたからって、学校から駆けて帰ってきたんだよ」 |
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193 | ドブガイ |
【標準語】カラスガイ 【意味等】イシガイ科に属する淡水生の二枚貝 【参考】糸島の一部地域ではイシガイのことも言う |
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194 | どぶざけ |
【標準語】どぶろく 【意味等】酒粕をこさない濁酒、もろみ酒 【参考】白くて濃厚な酒、甘酸っぱい味わい、昔は密造している集落もあった 【用例】「ドブザケな甘うして美味しかけん、つい飲み過ぎてどろんけんになる」 →「どぶろくは甘くて美味しいので、つい飲み過ぎて泥酔してしまう」 |
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195 | どぶづけ |
【標準語】漬物 【意味等】「とこづけ」に同じ 【用例】「このドブヅケな…えらい酸いーか…長う漬け過ぎとんしゃるもん」 →「この漬物は…ひどく酸っぱいなあ…長く漬け過ぎているもん」 |
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196 | どぶどぶ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】べとべと 【意味等】 ①道や庭などがぬかるんでべとべとする状態、どろどろ、泥まみれ 《用例》「大雨の降って、長靴のいぼるごと…畑のドブドブいなっとう」 →「大雨が降って、長靴がはまり込むほど…畑がどろどろになっている」 ②ぬかるみ 《用例》「ちさか子い長靴やら履かいたら、わざとのごとドブドブい入んなあ」 →「小さな子に長靴など履かせたら、わざとのようにぬかるみに入るんだ」 【同義】どぶどぶ、どべどべ、どべちゃ |
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197 | どべ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】泥 【意味等】 ①水がまじって柔かくなった土 《用例》「田植え体験ばしたら、服いドベのついて汚れっしもうた…好かーん」 →「田植え体験をしたら、服に柔らかい泥がついて汚れちゃった…最悪」 ②下水、どぶ 《用例》「下水溝のふたの外れて、足ばドベい突っ込んでしもうた…臭かー」 →「下水溝のふたが外れて、足をどぶに突っ込んでしまった…臭いよー」 ③沼、泥沼 《用例》「つつみいゴウズば捕りい行たら、えらいドベで…いぼって、往生こいた」 →「ため池にカメを捕りに行ったら、ひどい泥沼で…泥にはまって、難儀した」 ④かす湯酒 《参考》酒粕をお湯でとかした飲み物(万葉集で山上憶良の歌にも出てくる) ⑤最下位、「どげ」に同じ 《用例》「成績なクラスでドベやったばってん、顔のよかけん…女の子いなモテたや」 →「成績はクラスで最下位だったけど、イケメンなので…女の子にはモテたよ」 【同義】どべ、とぼす(①~③) |
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198 | どべた ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】地面、大地、土くれ 【意味等】「じ」に同じ 【用例】「今日な洒落とうっちゃけん、ドベタいじかい座らんと…けつの汚るる」 →「今日はお洒落をしているんだから、地面にじかに座らないで…お尻が汚れる」 |
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199 | どべちゃ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】泥水 【意味等】「どぶどぶ」に同じ 【用例】「雨ん中…田回りばしよったら、前から来た車いドベチャばかけられた」 →「雨の中…田んぼの見回りをしていたら、前から来た車に泥水をかけられた」 |
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200 | どべどべ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】べとべと 【意味等】「どぶどぶ」に同じ 【用例】「水はけの悪うして、勝手口のところな…雨でドベドベいなって出られんが」 →「水はけが悪くて、勝手口のところは…雨でぬかるみになってて出られないよ」 |
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201 | トベラグサ |
【標準語】ドクダミ 【意味等】ドクダミ科ドクダミ属の多年草 【同義】トベラグサ、ワクドウグサ 【参考】毒下しの薬効があり、毒を抑える「毒矯め(ドクダメ)」が語源 |
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202 | とほうもなか ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】途方もない、道理に合わない 【意味等】「とうなか」に同じ 【用例】「人のせいいして責任とらんやらトホウモナカ、あんたがいっち悪かろうが」 →「人のせいにして責任を取らないなんて道理に合わん、あなたが一番悪いでしょ」 |
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203 | どぼす ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】泥 【意味等】「どべ」①~③に同じ |
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204 | どぼつく ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】ぬかるむ 【意味等】「どぶどぶ」に同じ |
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205 | とま |
【標準語】むしろ、ござ 【意味等】スゲやカヤなどを粗く編んだむしろ、雨露をしのぐのに被せるござ |
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206 | どまぐれもん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】放蕩者 【意味等】生業を嫌う遊び人、正しい道から外れた人 【用例】「昼間っから酔うて…夜な夜遊び、身上ば潰いて…ドマグレモンやもん」 →「昼間から酔って…夜は夜遊び、財産も使い果たして…放蕩者たねえ」 |
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207 | どまぐれる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】放蕩する、うろたえる 【意味等】 ①道を踏み外す、ぐれる、堕落する、度外れる 《用例》「秀才って言われよんなったとい、大学で…麻雀い狂うてドマグレなったと」 →「秀才と言われてたんだけど、大学で…麻雀に狂って道を踏み外したんだよ」 ②うろたえる、まごつく、どぎまぎする 《類義》おろたゆる、とちめんぼうふる 《用例》「バイトで注文ば取りい行たら…アイドル女優Aやもん、えらいドマグレタ」 →「バイトで注文を取りに行ったら…アイドル女優Aだもの、ひどくうろたえたよ」 【参考】ど(強調の「ど」)+まぐれる(迷う、気絶する)→大ぐれる、まごつく |
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208 | どまんなか |
【標準語】真ん中の中、真ん真ん中 【意味等】真ん中を強調した言い方 【参考】ど(強調の「ど」)+まんなか(真ん中)、関西方面を中心に全国で使われる |
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209 | とめくさ |
【標準語】最後の田の草取り 【意味等】「あがりぐさ」に同じ 【参考】とめ(止め)+くさ(草)=あがり(上がり)+くさ(草)→最後の草取り |
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210 | とめはのなか |
【標準語】とめどない 【意味等】止まる所がない、きりがない、際限が無い 【参考】とめ(止まる)+は(端:縁の部分)+がない→止まる区切りがない 【用例】「えらいストレスの溜まっとろ?仕事の愚痴ばっかしでトメハノナカもん」 →「すごくストレスが溜まっているでしょ?仕事の愚痴ばかりで、とめどないもの」 |
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211 | ~ども ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】~でも 【意味等】接続する名詞を例示する言い方 【参考】行動を想定する言い方 【同義】~ども、~でん、~なっと 【関連】同義でもややニュアンスが違う 《用例》酒でも飲んでいるでしょう →酒ドモ飲みよんなるか(お酒を飲んでいるわけではない状況) →酒ナット飲みよんなろうや(お酒を飲んでると思われる状況) →酒デン飲みよんなろうや(たぶんお酒を飲んでいる状況) |
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212 | どやしあげる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】とっちめる 【意味等】殴りつける、「でやす」に同じ 【用例】「おなごばドヤシアゲルごたあたあ、男やなか…あんたたあもう付き合わん」 →「女の人を殴りつけるような奴は、男じゃない…あんたとはもう付き合わない」 |
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213 | どやす ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】とっちめる 【意味等】「でやす」に同じ 【参考】語源は京ことばの「どやす」 【用例】「あら横着っか、のぼしかえっとうけん…口答えせんごと、ドヤイちゃあ」 →「あいつ横着だ、増長しているので…生意気を言わないように、とっちめてやる」 |
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214 | どやっさ |
【標準語】どれくらい 【意味等】「どがしこ」に同じ(糸島西部で使われる) 【用例】「客なドヤッサ来ると?料理なドヤッサいると?予算なドヤッサあると?」 →「客はどんくらい来るの?料理はどれだけいるの?予算はいくらあるの?」 |
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215 | どよう |
【標準語】叫ぶ、大声を出す 【意味等】「どよむ(響む):響き渡る」に出る 【参考】ネコが発情期に唸るように鳴くことも、どようと言う 【用例】「まーだ寒かとい…ネコのドヨミヨウ、春の来たってわかるっちゃろうね」 →「まだ寒いのに…ネコが発情して鳴いている、春が来たってわかるんだろうね」 |
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216 | どようきた |
【標準語】どようあい 【意味等】夏の土用(立秋前の18日間)に吹く涼しい北風、糸島弁 |
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217 | どら |
【標準語】どれどれ 【意味等】「どうら」に同じ 【用例】「チンチンの腫れ上がっとうってな?ドラ…母ちゃんに見せてんない」 →「チンチンが腫れ上がっているって?どれどれ…お母さんに見せてごらん」 |
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218 | とらせ |
【標準語】覗き漁 【意味等】魚の油を海に流して波を押さえ、水底を覗いて蛤をとる漁法(漁業用語) |
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219 | とらまえる |
【標準語】とらえる、つかまえる 【意味等】「捉える」と「つかまえる」の複合、大阪発祥の方言 【用例】「波と風ば見て、上手いトラマエルとが…ウインドサーフィンの醍醐味たい」 →「波と風を見て、うまくつかまえるのが…ウインドサーフィンの醍醐味だよ」 |
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220 | とりあげ |
【標準語】上げ法事、弔上げ法事 【意味等】四十九日の法要、忌明、 |
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221 | とりあぜ |
【標準語】畦塗り 【意味等】水田の水漏れを防ぐため…鋤などで田の畦を壁土のように塗り固めること |
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222 | とりとばす |
【標準語】取り逃がす、取り外す 【意味等】 ①捕まえそこなう、好機を逃す、取りそこなう 《用例》「ぬすとネコば納屋い追い込んだが…ちゃんとこトリトバイテしもうた」 →「野良ネコを物置小屋に追い込んだけれど…残念なことに取り逃がしてしまった」 ②手から物を取り外す 《用例》「犯人やなかって分かったとなら、はよ…手錠はトリトバシテもらえめえか」 →「犯人じゃないと分かったんなら、さっさと…手錠を取り外してもらえないかい」 |
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223 | トリモチノキ |
【標準語】クロガネモチ 【意味等】モチノキ科モチノキ属の常緑高木 【参考】クロガネモチが「金持ち」を連想させるため、縁起の良い庭木とされる |
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224 | とりもん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】ちょっとした食べ物 【意味等】おやつ、おつまみ、お菓子、お通し 【参考】お茶のときは茶菓子、お酒のときはおつまみ 【用例】「せっかくトリモンい…破れ饅頭ば作ったけん、遠慮せんで食べちゃり」 →「せっかく茶菓子に…田舎(蒸し)饅頭を作ったから、遠慮せずに食べてね」 |
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225 | ~とる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】~ている 【意味等】「~とう」②~④に同じ 【参考と用例】 ②主張する「とる」:前記に連用して感慨を表明・主張する 《用例》「初めて会うたときから、ああたのことば…好いトル」 →「初めて会ったときから、あなたのことが…好いている」 ③過去進行の「とる」:前記に連用して過去の進行状況を示す 《用例》「風呂な沸かいトルけん、いつでっちゃ入らるるばい」 →「風呂は沸かしているから、いつでも入ることができるよ」 ④過去進行の「とる」:前記に連用して現在の状況を示す 《用例》「汗かいたろ?風呂の沸いトルけん、入んない」 →「汗をかいたでしょ?風呂が沸いているので、入んなさい」 |
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226 | どれしこ |
【標準語】どのくらい 【意味等】「どがしこ」に同じ 【用例】「自己破産したげなが、ドレシコ借金のあったと?返されんごとあったと?」 →「自己破産したそうだが、どのくらい借金があったの?返せないほどあったの?」 |
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227 | どろくさんぱち |
【標準語】泥だらけ 【意味等】泥まみれになること 【用例】「田植え体験で、馬鹿僧どもの、どべちゃば掛けおうてドロクサンパチたい」 →「田植え体験で…いたずら(馬鹿)者たちが、泥水を掛け合って泥まみれですよ」 |
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228 | トロクスン |
【標準語】ベニバナインゲン 【意味等】メキシコの高原原産のインゲンマメ属の多年草 【参考】一般的なインゲンマメのことも「トロクスン」という |
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229 | どろくへろく |
【標準語】へべれけ、泥酔 【意味等】ひどく酒に酔って正体がなくなった状態 【参考】語源は不明、泥のようにへべれけ?どろ(泥)く+へろ(舌:へら)く? 【同義】どろくへろく 【用例】「こえんなるごと飲んでから…ドロクヘロクいなって…みたむなか」 →「こんなになるまで飲むなんて…正体を無くすほど酔っちゃって…見苦しい」 |
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230 | どろじ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】地面、土 【意味等】「じ」に同じ(「地元」以外)、「泥土」のこと 【用例】「謝んない…言うたら、ドロジい土下座ばしなあけん、逆い気のどっかった」 →「謝れよ…って言ったら、地面に土下座をするもんだから、逆に申し訳なかった」 |
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231 | トロトロ |
【標準語】トロロアオイ 【意味等】黄蜀葵、アオイ科トロロアオイ属の植物 【参考】オクラに似た花を咲かせることからハナオクラとも呼ばれる |
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232 | ドロボウグサ |
【標準語】ヌスビトハギ 【意味等】盗人萩、マメ科ヌスビトハギ属の多年草 【参考】種子が動物の毛や服につきやすい、ひっつきむしの一種 |
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233 | どろぼうぶえ |
【標準語】夜の口笛 【意味等】夜間に口笛を吹くことを戒める言葉 【参考】夜の口笛は、仲間の合図と思って泥棒を呼び込む恐れがあると言われる |
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234 | どろんけん |
【標準語】へべれけ、泥酔 【意味等】「どろくへろく」に同じ 【用例】「部長なドロンケンやが…二次会いつんのうてき、管理職な割り勘要員たい」 →「部長は泥酔しているけど…二次会に連れてきて、管理職は割り勘の要員だよ」 |
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235 | どわっさ |
【標準語】どれくらい 【意味等】「どがしこ」に同じ(糸島弁) 【用例】「あの人な、もう…うどん12杯食べなったげな…ドワッサ食いきんなあと?」 →「あの人は、もう…うどん12杯食べちゃったそうだ…どのくらい食えるのかな?」 |
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236 | とわん |
【標準語】達しない 【意味等】届かない、及ばない、至らない 【参考】とう(達する)+わん(ない)→達しない 【用例】「相撲取りいなりたかけん…新弟子検査ば受けたが、ちいっと…背のトワン」 →「相撲取りになりたいので…新弟子検査を受けたら、わずかに…身長が足らない」 |
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237 | ~どん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】~でも 【意味等】「~ちゃ」②③に同じ、~でさえ、~でも 【参考】「名詞+ちゃ」→~でさえ 【同義】~ちゃ、~ちゃあ、~でちゃ、~でん、~どん 【用例①】「先生っどン…わかんなれんやったとぜ」 →「先生でさえ…わからなかったんだぞ」 【用例②】「こえなまずか料理…ネコっどン食わんぜ」 →「こんなまずい料理…ネコでも食べないよ」 |
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238 | トンガ |
【標準語】トウガン 【意味等】冬瓜、ウリ科のつる性一年草 |
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239 | どんがめ |
【標準語】下肥甕 【意味等】便所の床下に埋め人の糞尿を受ける甕、粗末な甕 【参考】昔は、どんがめから糞尿を柄杓で汲み取り、肥料として使っていました |
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240 | とんがらかす |
【標準語】尖らせる 【意味等】尖らかす、尖るようにする、先を鋭くする 【用例】「明日のテストな…でけめえけん、鉛筆の芯なっとトンガラカイテんどう」 →「明日のテストは…問題が解けそうもないから、鉛筆の芯でも尖らせてみよう」 |
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241 | トンガラシ |
【標準語】カラシナ 【意味等】芥子菜、アブラナ科アブラナ属の越年草 【参考】「芥」でカラシナを意味し、「芥子」はカラシナの種子で香辛料になる |
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242 | とんがり |
【標準語】山頂 【意味等】「とっぺん」に同じ、山の天辺のこと 【同義】とっぺん、とんがり |
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243 | とんがりぼう |
【標準語】両方の先端が尖った担い棒 【意味等】両端に藁束などを突き刺して担いで運ぶ棒 【同義】そがりぼう、そぎぼう、とんがりぼう、やまこう 【類義】いない棒(棒の両端に桶などの荷物をかけて担いで運ぶ棒) 【参考】尖り棒:両端を削いで尖らせた棒 |
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244 | とんがる |
【標準語】尖る、むくれる 【意味等】尖っている、不機嫌になる 【参考】むくれて口を尖らせたり、粋っていることも言う 【用例】「学校から帰って来て、ずーっとトンガットンなあが、なんかあったと?」 →「学校から帰って来て、ずっとむくれているけど、何かあったの?」 |
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245 | どんかん |
【標準語】鐘や太皷(鳴り物) 【意味等】祭礼のときに神社で打ち鳴らす鐘太鼓 【参考】祭礼で鐘太鼓を「どんかん」と打ち鳴らしながら路を歩くことから言う |
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246 | どんかんさま |
【標準語】先ぶれの鐘太皷 【意味等】神事の行列で神輿などが来ることを知らせるために打ち鳴らす鐘太鼓 |
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247 | とんぎょう |
【標準語】山頂 【意味等】「とっぺん」に同じ、「とんがり」の音変異 【同義】とっぺん、とんがり、とんぎょう |
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248 | どんぎり |
【標準語】一本糞 【意味等】やや硬めの一踏ん張りで出し切ったウンコ |
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249 | とんぐわ |
【標準語】唐鍬(とうぐわ) 【意味等】鉄の部分の幅が狭くて厚い頑丈な鍬 【参考】開墾など木の根を掘りおこす時などに用いる |
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250 | どんげ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】「どげ」に同じ 【用例】「ドンゲから2番目の俺がブービー賞やろ?えっ?今回なドンゲが対象な?」 →「最下位から2番目の俺がブービー賞だろ?えっ?今回は最下位が対象かい?」 |
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251 | とんげす |
【標準語】山頂 【意味等】「とっぺん」に同じ |
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252 | どんけつ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】「どげ」に同じ 【用例】「食の細うして…いつも給食なドンケツ、遊び時間の終わるまで食いよった」 →「食が細くて…いつも給食な最後までかかり、遊び時間が終わるまで食べていた」 |
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253 | とんげっちょう |
【標準語】山頂 【意味等】「とっぺん」に同じ、「とんがっている」の音変異 【同義】とっぺん、とんがり、とんぎょう、とんげす、とんげっちょう |
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254 | とんけん |
【標準語】山頂、峰 【意味等】「とっぺん」に同じ、峰という意味もある 【参考】剣のように尖っているの意味か? |
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255 | トンゴウ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】ヤマガキ、渋柿 【意味等】 ①ヤマガキ 《意味》カキノキ科カキノキ属の常緑高木 《参考》カキノキの原種 ②先尖りの柿、渋柿 《意味》尖った形の柿、渋柿が多い 《参考》干柿などの加工用の柿、渋抜きをすると甘い 《用例》「婆しゃんの…トンゴガキば剥いて干しとんなったが、サルい食われたげな」 →「婆さんが…渋柿を剥いて干していたんだけど、サルに食べられたそうだ」 【同義】とんごう、とんごうがき、とんごがき |
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256 | トンゴウガキ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】ヤマガキ、渋柿 【意味等】「トンゴウ」に同じ |
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257 | とんごうがさ |
【標準語】番匠笠 【意味等】「たかのばっちょう」に同じ 【用例】「このぬくされい田い行くとなら、トンゴウガサばかぶっとかな倒るるばい」 →「この暑さに田んぼに行くのなら、竹皮の日笠をかぶっておかないと倒れるよ」 |
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258 | トンゴガキ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】ヤマガキ、渋柿 【意味等】「トンゴウ」に同じ |
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259 | とんごがさ |
【標準語】番匠笠 【意味等】「たかのばっちょう」に同じ |
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260 | どんこす ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】「どげ」に同じ 【用例】「また徒競走でドンドンコスや…父ちゃんと一緒い走る練習ばしてんどう」 →「また徒競走で最下位かい…お父さんと一緒い走る練習をしてみよう」 |
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261 | どんこつ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】「どげ」に同じ 【用例】「息子の成績なドンコツ、通知表なそうよう1…こらあどえんかせないかん」 →「息子の成績は最下位、通知表は全部1…こりゃあ何とかしないといけない」 |
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262 | とんこづみ |
【標準語】積み上げた稲むら 【意味等】刈り取った稲の束を積み上げたもの 【同義】とんこづみ、とんぼづみ |
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263 | とんころ |
【標準語】コレラ 【意味等】コレラの俗称、豚コレラの豚を音読みした「トンコレラ」が語源 【参考】幕末にインド発祥のコレラが長崎で流行「コロリ」「トンコロリ」と呼ばれた |
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264 | どんごろす |
【標準語】米などを入れる麻袋 【意味等】「とうまいぶくろ」に同じ 【参考】語源は英語のdungaree(ダンガリー):コーヒー豆などを入れていた麻袋 【用例】「精米するけん、かますの籾と米ば入るるドンゴロスば軽トラい積んどって」 →「精米をするので、かますの籾と米を入れる麻袋を軽トラに積んでおいてくれ」 |
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265 | どんこんならん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】お手上げ、手のつけようがない、手にあまる 【意味等】「どうしようもこうしようもなか」に同じ、自分の力ではどうにもならない 【用例】「こんだけ借金したら、利払いだけでドンコンナラン…会社な潰るるばい」 →「これだけ借金したら、利払いだけでどうしようもない…会社は倒産するよ」 |
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266 | どんざ |
【標準語】古布を重ねて刺子にした仕事着、防寒着 【意味等】襦袢やどてらのことも言う 【参考】丈夫で温かく農・漁民が愛用していた 【同義】とんざ、とんざぶろう 【用例】「今日な寒かけん、ドンザの下いもしっかり着込んで…ぬくうして行きない」 →「今日は寒いので、刺子の下にもしっかり着込んで…温かくして行きなさい」 |
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267 | とんさき |
【標準語】山頂、最端 【意味等】 ①「とっぺん」に同じ 《用例》「立石山のトンサキからの眺めなよかけん、このごらあ…テレビいよう出る」 →「立石山の山頂からの眺望がいいので、最近は…テレビでよく紹介される」 ②「とっぱな」に同じ 《用例》「福の浦のトンサキで、塩ば作りよんなって…そこの塩プリンな旨かとげな」 →「福の浦の最端で、塩が作られていて…そこの塩プリンは旨いらしいよ」」 |
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268 | どんざぶろう |
【標準語】古布を重ねて刺子にした仕事着 【意味等】「とんざ」に同じ 【用例】「姉しゃんに縫うてもろうたトンザブロウな…えらいぬくうして、よかばい」 →「お姉ちゃんに縫ってもらったどてらは…とても温かくて、いいよ」 |
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269 | どんしこ |
【標準語】どのくらい 【意味等】「どがしこ」に同じ 【用例】「今日なクワガタの…ようおったなあ、ドンシコ捕まえた?かずえてん」 →「今日はクワガタ虫が…たくさんいたねえ、どのくらい捕まえた?数えてごらん」 |
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270 | どんじり ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位、臀部 【意味等】 ①「どげ」に同じ 【用例】「成績なドンジリ…運動もドンジリ…ばってん、悪知恵だきゃピカイチやね」 →「成績は最下位…運動もびり…でも、悪知恵だけはだんとつの一番だねぇ」 ②尻、臀部(大きい・重たいのニュアンスがある) 【参考】どん(ドンとした)+じり(尻) 【用例】「あたしゃあ…かあちゃんのドンジリい敷かれて、なあもしきりきらんと」 →「私は…女房の尻に敷かれて、何もできないんですよ」 |
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271 | とんすい ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】蓮華鉢、散蓮華(陶器の匙) 【意味等】 ①蓮華鉢、取っ手のついた取り分け小鉢 《参考》鍋用の取り分け小鉢 《用例》「晩飯な水炊きやけん、ポン酢とトンスイば出いといちゃらん?」 →「晩ご飯は水炊き鍋なので、ポン酢と取り分け小鉢を出しておいてくれない?」 ②散蓮華、陶器製の匙(れんげ) 《参考》中華料理を食べるときに使う陶器の匙(れんげ) 《用例》「ラーメン食うときい…トンスイ使う?おらあ…直い汁ば飲むけん、使わん」 →「ラーメン食べるときに…蓮華を使う?俺は…直にスープを飲むので、使わない」 【参考】中国語の「湯匙(たんし)」の音変異、漢字では「呑水」とも書く 【関連】長崎発祥の方言 |
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272 | どんたく ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】博多どんたく、休日 【意味等】 ①博多どんたく港まつり 《参考》5月3・4日に開催される福岡市民まつり、個人や企業、グループによるドンタク隊(とおりもん)が仮装し、踊ったり杓文字を叩きながら明治通りなどを練り歩く 《用例》「ドンタクな…あんまと雨降りいならんげなが、行いのよかっちゃろうや」 →「博多どんたくは…あまり雨降りにならないそうだが、行いがいいんだろうな」 ②休日、日曜日、公休日、休業日、休息日 《参考》オランダ語で日曜日を意味するゾンターク(zondag)が語源 ・江戸時代に伝わった言葉で、日曜日という認識がなかったので、休日や休業を言う ・昭和までは、土曜日が半休だったので「はんどん(半分どんたく)」と言った ・そのほか、生理休暇の隠語(休息日、休業)として使われることもある ③馬鹿、横着者、怠惰 《参考》「どんたくれ」に出る、美人で頭の弱い娘の蔑称 |
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273 | とんちゃん |
【標準語】モツ料理 【意味等】内臓を使った料理、ホルモン焼きやもつ鍋、もつ煮込みなどが有名 【参考】語源は朝鮮語の「똥장(とんちゃん)」で大腸や小腸などの内臓をさす ・そのほか、北海道発祥説として「とん(豚)+ちゃん(ちゃんちゃん焼き)」もある 【関連】筑豊地区では、ホルモン焼きをとんちゃん焼きという 【用例】「おらあトンチャンば食うときゃあ、いっつも芋焼酎いすると…んまかばい」 →「俺はモツ料理を食う時は、いつも芋焼酎にするんだ…旨いよ」 |
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274 | どんでんこんでん ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】どうしてもこうしても 【意味等】「どうでもこうでも」に同じ 【用例】「恥ずかしゅうなかな?ずるしたっちゃ、ドンデンコンデン…勝ちたかと?」 →「恥ずかしくないのか?ズルをしてでも、どんなことしてでも…勝ちたいのか?」 |
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275 | とんと |
【標準語】少しも 【意味等】まったく、ちっとも、すっかり、うっかり 【参考】全国広く使われているが、関西を中心とした方言 【用例】「最近、トントお見かけせんやったが…里いあるいとらっしゃったと?」 →「最近、ちっともお見かけしませんでしたが…里帰りをしていらっしゃったの?」 |
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276 | とんとん |
【標準語】武家の息子、坊ちゃん 【意味等】福岡藩士の息子、ぼんぼん 【参考】「殿々」に出る、本来は武家の息子の意味だが…お坊ちゃんのことを言う 【用例】「一人息子のトントンで、おんば日傘い育っうけん…でけそこのうごたる」 →「一人息子のお坊ちゃんで、過保護に育っているから…不良になったみたい」 |
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277 | とんばいろ |
【標準語】真っ青 【意味等】青色、純青 【参考】語源不明、トンバはトンボの意味もあり…シオカラトンボの青色のことか? 【用例】「あんた、休まんで泳ぎよろ?唇のトンバイロばい…はよ、プールから出り」 →「あんた、休まずに泳いでるでしょ?唇が真っ青だよ…早く、プールから出て」 |
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278 | どんばら ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】太鼓腹、妊婦 【意味等】 ①大きなお腹、太鼓腹、腹 《参考》太皷の胴のように張り出ている腹 《用例》「ビールの飲み過ぎやろうか?このごろ、中年太りで…ドンバラいなりよう」 →「ビールの飲みすぎだろうか?このごろ、中年太りで…太鼓腹になりつつある」 ②子持ち腹、身籠っている腹、妊娠、妊婦 《参考》妊娠して大きくなったお腹、妊娠や妊婦のことも言う 《用例》「かあちゃんな、ドンバラ抱えて歩いて行きなった…今日から男やもめたい」 →「女房は、大きなお腹を抱えて里帰りしたんだ…今日からプチ独身だよ」 【参考】どん(大きいor太鼓)+ばら(お腹)→太鼓腹、子持ち腹 |
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279 | トンビ |
【標準語】トビ 【意味等】鳶、タカ目タカ科に属する鳥類の一種、身近な猛禽類 |
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280 | とんびからす |
【標準語】からすとんび、イカの嘴 【意味等】イカの口器にある顎板(嘴のような一対の歯状の器官) 【参考】2つの顎板で構成、それぞれトビとカラスのような形をしていることから言う |
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281 | とんびとんび |
【標準語】とびとび、点々 【意味等】とびとび、あちこちに散らばっているさま、所どころ 【同義】とんびとんび、とんぼとんぼ 【類義】とばしとばし:意図的にとびとびに(省略またはごまかし)すること 【用例】「トンビトンビ話したっちゃ…いっちょんわからん、最初から話してん…」 →「とびとびに話しても、ちっとも分らない、最初から話してごらん…」 |
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282 | どんびゃくしょう |
【標準語】土百姓 【意味等】農業や農業者を罵って、または卑下した言い方、土百姓の強い言い方 【用例】「じけのドンビャクショウばってん、東京の有名レストランい出しよると」 →「地元のつまらない農業者ですけど、東京の有名レストランに納品してるんです」 |
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283 | どんびり ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】「どげ」に同じ 【用例】「あらあ、いっちちさかけん…仲間でなドンビリばってん、根性なある」 →「あいつは、一番の年少者なので…仲間内では最下位だけど、根性はある」 |
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284 | とんぴん |
【標準語】ひょうきん者 【意味等】軽率、ひょうきん、こっけいな性質、軽薄、おてんば、またその人 【参考】語源は不明だが、とん(飛ぶ)+ぴん(跳ねる様子)と想定される 【同義】とびあがりもん、とんぴんかん 【関連】「とんぴん」を使った言葉 ・とんぴんはねる 《意味》飛び跳ねる、はしゃぎまわる 《用例》「あんたたちゃ…そえんトンピンハネ過ぎよったら、みのでるばい」 →「あなたたちは…そんなにはしゃぎまわり過ぎていたら、喧嘩になるよ」 【用例】「こまかときな…とんぴん嬢と思うとったが、今なアクション女優やん」 →「子どものときは…おてんば娘と思っていたけれど、今じゃアクション女優だよ」 |
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285 | とんぴんかん |
【標準語】ひょうきん者 【意味等】「とんぴん」に同じ 【参考】とんぴん(ひょうきん)+かん(人) 【用例】「八百屋の大将な…トンピンカンやけん、商工会の宴会でな…スターやもん」 →「八百屋の大将は…お調子者なので、商工会の宴会では…スターだもの」 |
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286 | トンピンカン |
【標準語】ジャノヒゲの実 【意味等】キジカクシ科ジャノヒゲ属に分類される常緑多年草の実、深い青色の実 【参考】球形の実で、子どもが遊びに使う…よく跳ねることから、とんぴんかんという |
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287 | とんぴんはねる |
【標準語】飛び跳ねる、はしゃぎまわる 【意味等】とんぴん(飛ぶ跳ねる様子)+はねる(跳ねる)→はしゃぎまわる 【用例】「やっさとトンピンハネよるが…なんかあったと?」「宝くじい当たった!」 →「しきりに飛び跳ねているけど…何かあったの?」「宝くじに当たった!」 |
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288 | どんぶし |
【標準語】日が経って古くなった節 【意味等】年月が経って堅く大きくなった木の節、古びて割りにくくなった木の株 |
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289 | どんべ ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】びり、最下位 【意味等】「どげ」に同じ 【用例】「小学校のマラソン大会な…いつもドンべ、ゴールな拍手で迎えられよった」 →「小学校のマラソン大会は…いつも最下位、ゴールは拍手で迎えられていたよ」 |
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290 | どんべり |
【標準語】胃がもたれる様 【意味等】「どっぺり」に同じ 【用例】「わっかっちゃけんって、たいそう肉ば焼きなあけん…腹のドンベリしよう」 →「若いんだからと、大量に肉を焼くものだから…お腹がもたれている」 |
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291 | ドンポ |
【標準語】ドンコ 【意味等】条鰭綱スズキ目ドンコ科に分類される魚類 【参考】日本各地で様々な呼び名がある 【同義】ドンポ、ドンポウ 【関連】理の通らない人への悪口のことも「どんぽ・どんぽう」と言う |
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292 | ドンポウ |
【標準語】ドンコ 【意味等】「ドンポ」に同じ |
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293 | どんぽすぎ |
【標準語】太くて短い杉の木 【意味等】高くならずに成長した太くて短い杉の木 【参考】魚のドンポのようにずんぐりした形なので…そう呼ぶ |
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294 | とんぽちがえる ≪詳細はこちら≫ |
【標準語】とんぼ返りする 【意味等】 ①軽く身をひるがえす 《参考》トンボが急に飛ぶ方向を変えるように軽く身をひるがえすこと 《関連》バク転やバク宙、宙返りなどの体操競技の技のことを言う 《用例》「よう…あえなトンポチガエリばしきんなあね、さすが…オリンピック選手」 →「よく…あのような宙返りなんかができるもんだ、さすが…オリンピック選手」 ②転倒する 《参考》転んだり、階段を落ちたりする様 《用例》「旦那な大丈夫?酔うて…駅の階段ば、トンポチガエリして落ちなったが…」 →「旦那さんは大丈夫?酔って…駅の階段を、転倒しながら落ちてたけれど…」 |
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295 | とんぼづみ |
【標準語】積み上げた稲むら 【意味等】刈り取った稲の束を積み上げたもの 【同義】とんこづみ、とんぼづみ |
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296 | とんぼとんぼ |
【標準語】とびとび、点々 【意味等】「とんびとんび」に同じ 【用例】「泉川のハマボウの…トンボトンボ咲き始めたなあ…もうすぐ夏やねえ」 →「泉川のハマボウが…点々と咲き始めたねえ…もうすぐ夏だねぇ」 |
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297 | トンマ |
【標準語】ヒイラギ 【意味等】スズキ目ヒイラギ科に分類される魚の一種 【参考】あまり人気のない魚だが…干物にするとうまい |
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298 | とんまえる |
【標準語】とらえる、つかまえる 【意味等】「とらまえる」に同じ、幼児語 【用例】ダゴバチのおってえずかけん、おいしゃんがカブトムシばトンマエちゃり →スズメバチがいて怖いので、おじさんがカブトムシを捕まえてちょうだい 【用例】船から落てんごと…よおと手擦りばトンマエとかなあばい →船から落ちないように…しっかり手すりを捕まえているんだぞ |